虎馬

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「…もしもし、あら真都くん？」
真都は友人に電話をかけることにし、受話器を取ったのがその母親で慌てる。有紀（ゆうき）も帰宅しているはずだ。真都は時計を確認して、慌てて取り次ぎを頼む。
「ちょっと待ってね。あっそうご飯は大丈夫なの？お母さん今日も仕事？…あちょっと有紀」
「真都？」
「あっいや…あの…有紀…ちょっと話したくて‥」
真都が学校を休みがちになっていることから何かを察したのか有紀は二つ返事で場所を指定すると真都と合流することになった。