【R18】触手

おとめ

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緑色のほうきの柄の部分がぐわりぐわりと円を描いたり、埃を取る毛先がもじゃもじゃ揺れている。これはなんだ?
一本のほうきがぐにゃりと湾曲し這い寄り、どこかから液体を纏わせ、ロッカーから溢れ出す。

「ひっ」

後ずさろうとするとその生物が俊敏に動き出し、足首を掴みするすると脛の部分や太腿へと這い上がる。
「えっ…」

ぬるぬるとした感触が下半身を覆い出し、体力を奪うその質感に恐怖を感じる。身動きがとれない。重みのある液体とは裏腹に、生物なりの血液を思わせる体温を感じる。
しかしー…

軟体動物なのかそれは自在に動き回り、変則的でただ長いという特徴以外は他に類を見ない。
下半身を纏う生物が徐々に上半身を這い上がる。全身が熱くなる。
纏わりつかれた箇所から液体が流れだし、血液を圧迫する。または先端が左右上下と枝分かれして行き、行動を読むことが出来ない。触れた場所からざわりと鳥肌が立ち、身震いする。が、それは間もなく衣服の中へ侵入し出し、肌を擦っていく。
「う…」
首に纏わり、穴という穴へ侵入しようとする。目を閉じると、耳や口の中ににゅるにゅると入り込む。
「やめ…ろ…」
どうにか言葉にしたものは、その正体不明の生物に通じるのか。
敏感な箇所を目掛けて入り込む触手は、抵抗感を奪い新たな感覚を産む。
「はあっ…!!」
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