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第一章
第6話 世界一かわいいふぇんりる
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朝起きて、書庫に向かった。
まだ6時ぐらいで、こんなに早起きするのは、久しぶりで、半分寝ている。
正直、何でこんな早くヨツバについて調べようとしてるんだろう、何て後悔まである。
バレて困るものではない、ただ少しヨツバに見られた時の説明が大変なだけ。
書庫に着いた。
(え、うわぁ?!!な、なに?!重いんだけど?)
書庫から大量の本が漏れ出てきて、それに埋まった。
「まおーさま、大丈夫ですか?!ごめんなさいね!」
モニウの仕業だったらしい。重すぎて、死にそうだった。無傷ではあるけど。
「モーくん。何してたの?」
「あぁ…少し調べ物を…本を探してて… 」
「ふぅん。探してるだけなら、こんなに埋もれないよね。部屋も深い本の海みたいになってるし、」
「え、あ、今片付けますぅ!!」
モニウは、慌てて、まるで、俺に何かを隠すように、本を片付ける。
片付けの邪魔には、なるけど、気になるし、聞こうかな。
「モーくん!!何調べてたの?教えてよ?」
「魔王命令だよ…?」
「随分、ご機嫌になりましたね…えっと少しヨツバくんについて……もしかしたら、やっぱり危険人物かもしれないので… 」
ヨツバの事を疑うのは、イラつくけど、調べたいのは一緒。
「そうなんだ…俺も調べるの手伝うよ。気になるし。」
「ありがとうございます!本、見つからなかったんてんすよ~!生き物関係の本なら結構ありますよね?」
「一緒に探す?俺もあんま、この部屋来ないからさ、」
「はい!そうですね!」
モニウに本探しの指示をしようとしていた所、たぶん普通に見つかった。
「まぁ、この辺にあったけどね。」
手に取った表紙は、重たい本とは思えないほどに可愛いフェンリルのイラストが描かれている。
「え?それフェンリルの本ですよね?」
モニウが本の表紙を指して言う。
「たしかに、フェンリルはまおーさまからしたら、犬みたいなものですけどぉ…」
「そういうのもあるね。」
「って事で!モーくんには1回出てってもらおっか?」
モニウの事は用済みと言う訳では、ない、いや、ある。こういう事は、1人でした方が落ち着く。
「あ、はい。分かりました… 」
これで、心地よくヨツバについて調べられる。
フェンリルに関する本だけで100冊以上あるなんて、これ全部調べるのは、すごい疲れるし、タイトルから1冊、1冊探すのも疲れる。全部分厚くないのは、ありがたい。
(とりあえず、フェンリルの歴史と生態についての本でいっか…後は犬について少し…)
本を少しだけ持って書庫を出て、リビングに行った。
本来なら、ここでも読めるはずなんだけど、バカモニウのせいで、しっちゃかめっちゃかなので、できない。次したら、書庫出禁にしようと考えてしまう。
後で、モニウに掃除させるけど。
俺は調べ物に集中しよう。
本曰く、フェンリルとは、オオカミの魔物の1種で、人々を襲うようになる事があるらしい。
それぐらいは、魔王の中では、バカと言える俺でも分かる。
(まぁ、ヨツバは襲うような子ではない。いい子だもん )
俺はフェンリル1匹程度なら、余裕で制御できるし、まだ小さいから、教育して、大きくなっても人を襲わないようにできる。
つまり、そこに関しては、完璧。
ヨツバは世界一可愛くて、素直で元気ないい子なフェンリルになる。
「あの、まおーさま?朝ごはんできましたけど…… 」
「ヨツバくん、まおーさまと食べたいって聞かないので、食べにきてください!」
「え~!モーくんそーなの?ヨツバがそんな事言うなんて、俺うれしいなぁ。」
調べ物は中断して、朝ごはん食べないとね。
フェンリルに関しての調べ物とか、食事に比べたら、大事な事ではない。それにそんな事言ってくれる何て、嬉しすぎる。
「ヨツバ、待ったでしょ?」
「だいじょーぶ!たべよ!たべよ!」
「おねーしゃのぱんけーきおいしーの!」
「うん!ほんと!これ美味すぎ、」
モニウって本当にバカだけど天才、料理も物作りも神レベルにできてて、たまにさっきみたいな事をしても愛嬌。
俺は死と裏切り以外には、本気でキレないから、モニウに怒ったのもちょっと怖めなネタ。
ヨツバは、何を食べても笑顔になってくれる。
クレープにパンケーキに色々、ヨツバがフェンリルとかどうとか、冷静に考えると、不思議に思ってしまう事も可愛さで少しどうでもよくなったみたい。
調べたいなら、今ヨツバに聞けばいい、引くほど下手なフェンリルに絵を見せながら。
「ヨツバ、ヨツバってさ、こんな感じのフェンリルになれたりする?」
「えっーと…ふぇんりる?わかんないけど、なれるよ!」
「これ?」
ヨツバは、ニコリと微笑むと、急にもふもふふわふわの少し小さい、可愛い可愛い、とっても可愛いフェンリルになった。
「そうそう!その姿!」
「まおーしゃにこにこしてる!すきなの?」
「すきだけど、さっきの見た目に戻っていいよー 」
大好きだけど、ずっとその姿は、パンケーキ食べづらそうだし、それに人間のヨツバくんを楽しめなくなるからと戻ってもらった。
「うん!ぱんけーきまだたべるの!」
「まおーしゃもたーべーて!」
笑顔がスプーンを差し出して来た、ヨツバ、食べ物、分けっ子するのハマったみたい。
お互い幸せになれる事にハマる何て、良い子。
「そうだね!やっぱとろけそ~ 」
また、見とれちゃいながら、口に入れた。
本当に俺、親バカなのかな。認めたくないけど。こんな可愛い、可愛い言ってたら親バカか。
「もっとたべる!」
「え?ヨツバ?!全部食べちゃうの?!」
「おいしかったぁ!まおーしゃ!ごめんね?」
謝らなくていいよ。許すから。
親バカじゃなくて、魔王バカになりそう。
「大丈夫だよ、食べな。」
ヨツバ、俺のも勝手に食べるまで気に入った何て、モニウに毎日作らせるように命令でも、俺が教えて貰うのもいいな。
「モーくん!」
「まおーさま元気に呼びましたね!」
「ヨツバがこれ、気に入ったみたいだからさ、作り方教えてくんない?」
呼べば、すぐ来るモニウに今度教えてくれるらしい。
「はい!いいですよ!今度教えますね!」
前、俺が作った時は楽したせいで、料理には向かない危険な炎が出てしまった事で、次はモニウの一緒に練習するって決めていた。
「まおーしゃ、ぱんけーきつくるの?」
「まぁ、練習だよ。ヨツバには、もぉとおいしいのあげるから!」
「うん… 」
「そんな事よりさ、ヨツバ、お庭で遊ばない?」
俺はカーテンを開け、明るい光輝くキラキラしたお庭を見せた。
「おにわ‥ 」
「うん!お庭って言うのはね、広くて、キレイなお花がたくさん咲いてて、可愛い動物がたくさんいる安全な場所だよ。」
「いく!たくさんあそぶの!」
ヨツバは、フェンリルの存在を知らなかった、
なら、安全な場所でフェンリルになってもらって、俺がフェンリルについて知っている数少ない教えてあげる。その後は覚えてフェンリルになったヨツバでそれについて調べる。
この方法なら、少しだけ大量の本を回避できる。
「ちょっと準備しよっか!動きやすい服に変えるよ 」
「うん!」
クローゼットには、ヨツバ1回も来た事ないけど、いつかこんな日が来るように、ヨツバの服を100着以上、モニウに作ってもらっていて、着替え放題。お気に入りの服もきっとある!
特におすすめなのは、Tシャツに短パンのどんなに汚れてもいい服か、フェンリルって事も考えて作った着ぐるみ。動き安さも完備しているモニウ手作りの可愛い服。
「フフっ…ヨツバ!どれ着たい?」
「俺的には、これかこれが似合いそう何だけど、」
「えっと…こっち!」
「こっちがいいの!着ちゃおっか!」
「うん!」
Tシャツと短パンを着て、くるっとターンした。動きやすそうかつ、わんこの模様が似合ってる。
「どう?!」
「めっちゃ可愛い!」
「はやくいこいこ!たくさんあそぶ!」
「あそぼーねぇ 」
(フフっ、興奮でもしてフェンリルになってくれないかな )
お庭着くと、ヨツバは、花々が咲きほこる中に走って行こうとしたものの、転んじゃったみたい。
「ヨツバ?!大丈夫?!」
「まおーしゃ!いたくない!ふわふわしてる!」
「怪我もないみたい。良かった、」
微笑みつつも、内心、このお庭の事は知っている。
ここにある草花は、全て作られた物で、クッションみたいにふわふわ、ぷにぷにだから、怪我する事は、ないはず。今だってそう。
「まおーしゃ!ここ、ぴょんぴょんするぅ!」
「ぴょ~んぴょん!」
「まおーしゃ!いっしょに!」
心置きなく、にこにこ笑顔で遊んでる姿見るのは、幸せすぎて、ずっと愛でていたい。
強いて言うなら、跳ねてる場所が大きな花の上っていう、基本的に花を踏むのは、良くない事。花が潰れるような、被害は無くても、注意した方が良いか。
それに、この花は、フライポリンフラワー。お庭にある1番大きな花で、モニウと俺が育てて、名前をつけたのは、モニウ。
そんな花を踏むのは、さすがにモニウ、俺も少しモヤモヤした。
「ヨツバ、」
「ん?まおーしゃ!」
「下りてこれてえらいね。」
「花を踏むってどうかな?ダメな事だと思うのね。だからさ、あっちでボールで遊ばない?」
「うん!あそぶ!」
ちゃんと、花から下りて、広い草むらの方に走って行ってくれた。
これで、思い切り遊べる。ヨツバ。
魔法でボールを出し、遠くに投げる。
「ヨツバ!取ってこい!」
「うん!」
”ワン!”
ヨツバは、ふわふわなフェンリルの姿になり、ボールを咥え、俺の元に戻ってきた。
結構、長く遠くに投げたんだけど、5秒ほどで戻って来るなんて、すごいな。
さすが、速さも自慢のフェンリル。
「どう?えらい?えらい?!」
「うん!めっちゃえらい!じゃあこれ取れる?」
「とれる!!」
”わん!!”
今度は、大きな骨を出し、さっき投げた所よりも遠くで投げた。
これをさっきと同じぐらいの速さで取れたら、子供のフェンリル所じゃない。
少し調べた中では、あの速さで動けるのは、大人のフェンリルか、ごく1部のしっぽの毛先が緑色のエメラルドテールのみ。
「まおーしゃ!たのしい!」
「これも取れたの!すごいね、ほんとに!」
「えへへぇ 」
(え?)
ヨツバをふと、見てみると、キレイなエメラルドテールだった。
ふわふわなのに、どこかしなやかでエメラルドグリーンのしっぽ。もふもふしたい。
(疲れちゃったみたi… )
バタン!
「まおーしゃ!まおーしゃ!どーしたの?!」
「こわい!こわいよぉ!」
「どーすれば、いいの?!まおーしゃおーきーて!」
まだ6時ぐらいで、こんなに早起きするのは、久しぶりで、半分寝ている。
正直、何でこんな早くヨツバについて調べようとしてるんだろう、何て後悔まである。
バレて困るものではない、ただ少しヨツバに見られた時の説明が大変なだけ。
書庫に着いた。
(え、うわぁ?!!な、なに?!重いんだけど?)
書庫から大量の本が漏れ出てきて、それに埋まった。
「まおーさま、大丈夫ですか?!ごめんなさいね!」
モニウの仕業だったらしい。重すぎて、死にそうだった。無傷ではあるけど。
「モーくん。何してたの?」
「あぁ…少し調べ物を…本を探してて… 」
「ふぅん。探してるだけなら、こんなに埋もれないよね。部屋も深い本の海みたいになってるし、」
「え、あ、今片付けますぅ!!」
モニウは、慌てて、まるで、俺に何かを隠すように、本を片付ける。
片付けの邪魔には、なるけど、気になるし、聞こうかな。
「モーくん!!何調べてたの?教えてよ?」
「魔王命令だよ…?」
「随分、ご機嫌になりましたね…えっと少しヨツバくんについて……もしかしたら、やっぱり危険人物かもしれないので… 」
ヨツバの事を疑うのは、イラつくけど、調べたいのは一緒。
「そうなんだ…俺も調べるの手伝うよ。気になるし。」
「ありがとうございます!本、見つからなかったんてんすよ~!生き物関係の本なら結構ありますよね?」
「一緒に探す?俺もあんま、この部屋来ないからさ、」
「はい!そうですね!」
モニウに本探しの指示をしようとしていた所、たぶん普通に見つかった。
「まぁ、この辺にあったけどね。」
手に取った表紙は、重たい本とは思えないほどに可愛いフェンリルのイラストが描かれている。
「え?それフェンリルの本ですよね?」
モニウが本の表紙を指して言う。
「たしかに、フェンリルはまおーさまからしたら、犬みたいなものですけどぉ…」
「そういうのもあるね。」
「って事で!モーくんには1回出てってもらおっか?」
モニウの事は用済みと言う訳では、ない、いや、ある。こういう事は、1人でした方が落ち着く。
「あ、はい。分かりました… 」
これで、心地よくヨツバについて調べられる。
フェンリルに関する本だけで100冊以上あるなんて、これ全部調べるのは、すごい疲れるし、タイトルから1冊、1冊探すのも疲れる。全部分厚くないのは、ありがたい。
(とりあえず、フェンリルの歴史と生態についての本でいっか…後は犬について少し…)
本を少しだけ持って書庫を出て、リビングに行った。
本来なら、ここでも読めるはずなんだけど、バカモニウのせいで、しっちゃかめっちゃかなので、できない。次したら、書庫出禁にしようと考えてしまう。
後で、モニウに掃除させるけど。
俺は調べ物に集中しよう。
本曰く、フェンリルとは、オオカミの魔物の1種で、人々を襲うようになる事があるらしい。
それぐらいは、魔王の中では、バカと言える俺でも分かる。
(まぁ、ヨツバは襲うような子ではない。いい子だもん )
俺はフェンリル1匹程度なら、余裕で制御できるし、まだ小さいから、教育して、大きくなっても人を襲わないようにできる。
つまり、そこに関しては、完璧。
ヨツバは世界一可愛くて、素直で元気ないい子なフェンリルになる。
「あの、まおーさま?朝ごはんできましたけど…… 」
「ヨツバくん、まおーさまと食べたいって聞かないので、食べにきてください!」
「え~!モーくんそーなの?ヨツバがそんな事言うなんて、俺うれしいなぁ。」
調べ物は中断して、朝ごはん食べないとね。
フェンリルに関しての調べ物とか、食事に比べたら、大事な事ではない。それにそんな事言ってくれる何て、嬉しすぎる。
「ヨツバ、待ったでしょ?」
「だいじょーぶ!たべよ!たべよ!」
「おねーしゃのぱんけーきおいしーの!」
「うん!ほんと!これ美味すぎ、」
モニウって本当にバカだけど天才、料理も物作りも神レベルにできてて、たまにさっきみたいな事をしても愛嬌。
俺は死と裏切り以外には、本気でキレないから、モニウに怒ったのもちょっと怖めなネタ。
ヨツバは、何を食べても笑顔になってくれる。
クレープにパンケーキに色々、ヨツバがフェンリルとかどうとか、冷静に考えると、不思議に思ってしまう事も可愛さで少しどうでもよくなったみたい。
調べたいなら、今ヨツバに聞けばいい、引くほど下手なフェンリルに絵を見せながら。
「ヨツバ、ヨツバってさ、こんな感じのフェンリルになれたりする?」
「えっーと…ふぇんりる?わかんないけど、なれるよ!」
「これ?」
ヨツバは、ニコリと微笑むと、急にもふもふふわふわの少し小さい、可愛い可愛い、とっても可愛いフェンリルになった。
「そうそう!その姿!」
「まおーしゃにこにこしてる!すきなの?」
「すきだけど、さっきの見た目に戻っていいよー 」
大好きだけど、ずっとその姿は、パンケーキ食べづらそうだし、それに人間のヨツバくんを楽しめなくなるからと戻ってもらった。
「うん!ぱんけーきまだたべるの!」
「まおーしゃもたーべーて!」
笑顔がスプーンを差し出して来た、ヨツバ、食べ物、分けっ子するのハマったみたい。
お互い幸せになれる事にハマる何て、良い子。
「そうだね!やっぱとろけそ~ 」
また、見とれちゃいながら、口に入れた。
本当に俺、親バカなのかな。認めたくないけど。こんな可愛い、可愛い言ってたら親バカか。
「もっとたべる!」
「え?ヨツバ?!全部食べちゃうの?!」
「おいしかったぁ!まおーしゃ!ごめんね?」
謝らなくていいよ。許すから。
親バカじゃなくて、魔王バカになりそう。
「大丈夫だよ、食べな。」
ヨツバ、俺のも勝手に食べるまで気に入った何て、モニウに毎日作らせるように命令でも、俺が教えて貰うのもいいな。
「モーくん!」
「まおーさま元気に呼びましたね!」
「ヨツバがこれ、気に入ったみたいだからさ、作り方教えてくんない?」
呼べば、すぐ来るモニウに今度教えてくれるらしい。
「はい!いいですよ!今度教えますね!」
前、俺が作った時は楽したせいで、料理には向かない危険な炎が出てしまった事で、次はモニウの一緒に練習するって決めていた。
「まおーしゃ、ぱんけーきつくるの?」
「まぁ、練習だよ。ヨツバには、もぉとおいしいのあげるから!」
「うん… 」
「そんな事よりさ、ヨツバ、お庭で遊ばない?」
俺はカーテンを開け、明るい光輝くキラキラしたお庭を見せた。
「おにわ‥ 」
「うん!お庭って言うのはね、広くて、キレイなお花がたくさん咲いてて、可愛い動物がたくさんいる安全な場所だよ。」
「いく!たくさんあそぶの!」
ヨツバは、フェンリルの存在を知らなかった、
なら、安全な場所でフェンリルになってもらって、俺がフェンリルについて知っている数少ない教えてあげる。その後は覚えてフェンリルになったヨツバでそれについて調べる。
この方法なら、少しだけ大量の本を回避できる。
「ちょっと準備しよっか!動きやすい服に変えるよ 」
「うん!」
クローゼットには、ヨツバ1回も来た事ないけど、いつかこんな日が来るように、ヨツバの服を100着以上、モニウに作ってもらっていて、着替え放題。お気に入りの服もきっとある!
特におすすめなのは、Tシャツに短パンのどんなに汚れてもいい服か、フェンリルって事も考えて作った着ぐるみ。動き安さも完備しているモニウ手作りの可愛い服。
「フフっ…ヨツバ!どれ着たい?」
「俺的には、これかこれが似合いそう何だけど、」
「えっと…こっち!」
「こっちがいいの!着ちゃおっか!」
「うん!」
Tシャツと短パンを着て、くるっとターンした。動きやすそうかつ、わんこの模様が似合ってる。
「どう?!」
「めっちゃ可愛い!」
「はやくいこいこ!たくさんあそぶ!」
「あそぼーねぇ 」
(フフっ、興奮でもしてフェンリルになってくれないかな )
お庭着くと、ヨツバは、花々が咲きほこる中に走って行こうとしたものの、転んじゃったみたい。
「ヨツバ?!大丈夫?!」
「まおーしゃ!いたくない!ふわふわしてる!」
「怪我もないみたい。良かった、」
微笑みつつも、内心、このお庭の事は知っている。
ここにある草花は、全て作られた物で、クッションみたいにふわふわ、ぷにぷにだから、怪我する事は、ないはず。今だってそう。
「まおーしゃ!ここ、ぴょんぴょんするぅ!」
「ぴょ~んぴょん!」
「まおーしゃ!いっしょに!」
心置きなく、にこにこ笑顔で遊んでる姿見るのは、幸せすぎて、ずっと愛でていたい。
強いて言うなら、跳ねてる場所が大きな花の上っていう、基本的に花を踏むのは、良くない事。花が潰れるような、被害は無くても、注意した方が良いか。
それに、この花は、フライポリンフラワー。お庭にある1番大きな花で、モニウと俺が育てて、名前をつけたのは、モニウ。
そんな花を踏むのは、さすがにモニウ、俺も少しモヤモヤした。
「ヨツバ、」
「ん?まおーしゃ!」
「下りてこれてえらいね。」
「花を踏むってどうかな?ダメな事だと思うのね。だからさ、あっちでボールで遊ばない?」
「うん!あそぶ!」
ちゃんと、花から下りて、広い草むらの方に走って行ってくれた。
これで、思い切り遊べる。ヨツバ。
魔法でボールを出し、遠くに投げる。
「ヨツバ!取ってこい!」
「うん!」
”ワン!”
ヨツバは、ふわふわなフェンリルの姿になり、ボールを咥え、俺の元に戻ってきた。
結構、長く遠くに投げたんだけど、5秒ほどで戻って来るなんて、すごいな。
さすが、速さも自慢のフェンリル。
「どう?えらい?えらい?!」
「うん!めっちゃえらい!じゃあこれ取れる?」
「とれる!!」
”わん!!”
今度は、大きな骨を出し、さっき投げた所よりも遠くで投げた。
これをさっきと同じぐらいの速さで取れたら、子供のフェンリル所じゃない。
少し調べた中では、あの速さで動けるのは、大人のフェンリルか、ごく1部のしっぽの毛先が緑色のエメラルドテールのみ。
「まおーしゃ!たのしい!」
「これも取れたの!すごいね、ほんとに!」
「えへへぇ 」
(え?)
ヨツバをふと、見てみると、キレイなエメラルドテールだった。
ふわふわなのに、どこかしなやかでエメラルドグリーンのしっぽ。もふもふしたい。
(疲れちゃったみたi… )
バタン!
「まおーしゃ!まおーしゃ!どーしたの?!」
「こわい!こわいよぉ!」
「どーすれば、いいの?!まおーしゃおーきーて!」
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