5 / 9
第一章
第5話 ヨツバさがし
しおりを挟む
とりあえず、ヨツバが行方不明になりました。
嘘をつくだけで、ここまでになるとは、思わなかったちょっと苦手そうな物を食べさせようとしただけなのに。
ヨツバを探さないと。 どこにいるんだろう、ヨツバ行けそうな場所、行きそうな場所は全て行った。この階は全て探した。階段を走り降りて、他の階に行ったとは、考えづらい、エレベーターもあるけど、ボタンまで手が届かない。
「なんじゃ?そんな慌てて、困った事でもあるのか?ブラッティ様なら、こんな慌てふためかん。」
「ローズ、そっちから話しかけて来るとか、珍しいじゃん 」
「てか、前の魔王も慌てふためくだろ… 」
ローズは一応魔王城にいる科学者だけど、俺に対してだけツンツンしてると言うか、俺が魔王になる前に魔王魔王だった方を崇拝していて、俺が魔王なのが納得いってない。もう10年以上前に死んでるのに。
「ふん!ちょっとアホらしくしてたから、手貸したくなっただけじゃ!」
「マジ?!助かる!ヨツバがいなくなったんだけど、見え覚えない?」
だけど、たまにこうやって助けようと、してくれる所がある。
「魔王何だから、馴れ馴れしくするな!そもそも、お主!若すぎるのじゃ!魔王って言うのは、大体300歳ぐらい経験豊富なお爺さまがすべきなのじゃ!」
その度にすごい饒舌。体が子供みたいだからダダ捏ねてるみたいで可愛い。言ってる事には同意しないけど。
「まぁ、教えてやろう。わんこならテラスから飛び降りたのじゃ!!あれは死んでるな!!死体は実験させろ!」
高笑いしながら、不謹慎な事言うローズに腹が立ちつつも、今はその暇はない。
「え?!テラスから……ちょっと行ってくる… 」
「ちょ、お礼言わんかい?!!」
ローズの事を信じて、テラスの方に向かう。
ちょっと残酷でヤバいけど、それは俺も変わらない。基本的にモニウやヨツバ以外は、基本信じていない。
だけど、今は別、もしかしたら本当にいるかもしれない。
「いない… 」
落ちてなくて怪我してなくて、良かった何て、少し安心した。
「え、足跡?あっちの方に?」
城の中に居てくれるって思ったけど、そんな事はなかった。
今は人の姿のヨツバだけど、初めてあった時はわんこ。わんこの姿に戻ってテラスから飛び降りた可能性がある。正直、その線を信じて、降りる事もできる。
あの、足跡、ヨツバの物と信じて、降りてみてみる事にした。
「シープブランケット… 」
地面にふわふわな布団を出し、痛みを吸収させたお陰で高い所から降りても痛くはない。
ここからが本番。この足跡を追って行けば、きっといる。城にわんこは、ヨツバしかいないから。なのに。
「全然見つからない…!」
ヨツバの犬だった姿を完璧に思い出しているかつ、もう2キロも探しているのに、 ほんとに何処にいるんだろう。
そういえば、あの足跡、子供のヨツバにしては、大きすぎた気が、もしかしたら別の場所にいるのかもしれない。
1回、城に戻って整理してみよう。 ころを気にヨツバが犬から人になったのも少し気になるし。
グルグルゥゥゥゥ…ガァ!!
「はぁ…またお前、俺の事脅かそうとか、襲おうとしたって意味ないよ 」
「オーカミさん。」
まったく怖くないオーカミさんが襲ってきた。怖くないというより何回も俺の前に現れ、食おうとしてくるから、もうとっくに慣れ、死なない程度に返り討ちにしようとした。
その時に小さな服が目に入った。白いシャツに黄緑のリボン、サスペンダーズボン、靴下も靴も何もかもヨツバと同じ。これって、オーカミが食べたのではないか何て頭が勘ぐってしまう。
ガルゥゥゥゥゥ…!
「ねぇ 教えてくれる?お前は小さい男の子を殺したりした?」
「オーカミだから、答えられないか。中見て見よっか?見れば分かるよ。しかも、まだお腹の中なら生き返らせれるんだよね、オーカミさん。死のっか、」
ガルゥゥ………
「大丈夫だよ。食べてなかったら生き返らせてあげるからねぇ 」
パチッ
俺が1回、指を鳴らした途端オーカミさんが倒れ込む。
これは魔法の1つ、瞬時に生死を操る魔法で俺しか使えない。
さて、お腹の中開けて見るか。少しグロくて気持ち悪いけど、ヨツバがいるって考えれば大丈夫。これぐらい。
「オープン。」
オーカミさんのお腹を少しづつ開く。
中にヨツバはいない。
「生き返っていいよ。」
オーカミさんは生き返ると、逃げるように走って行った。前々からこうしてれば良かったな。そしたら、何回も襲われなかったのに。
(食べられてはなかったって事でヨツバ探すか、)
キャンキャンキャン!
(えっ?この鳴き声ってヨツバと会った時の… )
キャンキャン!
(ヨツバ、ヒントくれたんだ… )
(こっちだ……!)
ヨツバ、待っててね。きっと怖がってるはずだから。鳴き声だって、助けを求めてるはず。
「ヨツバ、シキ、ヨツバの呼び方ならまおーしゃだよ。一緒に魔王城に帰ろ、」
(俺の声が聞こえれば、)
ガルゥ……
(ヨツバ?、えっ?)
目の前に来たのは、フェンリルだった。体は、子供にしては大きいけど、小さい。でも、体に触りたくなるもふもふで可愛い。こんな魔族見たことない。
ヨツバは、たしかにわんこだけど、あくまでわんこ、ヨツバが凶暴なフェンリルなはずはない。フェンリルは犬と言えば犬だけど、違うはず。
怖いとかではない。ただ魔法で殺してしまうかもしれないのが、怖いだけ。
ガルゥ……
ヨツバぽいフェンリルだって、戦う気ない様だし、折角なら、ここでヨツバに嘘をついた事を謝る練習でもしようかな。
「ふぅ。ヨツバ、嘘ついて嫌な物食べさせてごめんなね。フフっ、俺好き嫌いされるの苦手でさ、ヨツバなら、頑張れるって思ったんだ、でも無理だったみたいだね。ヨツバ食べれてえらいえらい……!」
「ねぇ!まおーしゃ!なにいってるの?」
「ヨツバ?」
明るく、可愛い男の子の声が聞こえた。間違いなくヨツバの声、フェンリルのままだけど、ヨツバの、可愛さ、素直さ、元気なのは分かる。
「うん!よつばもいなくなってごめんね!にがて、たべれるようにがんばる!」
「ヨツバ一緒に帰ろ 」
「うん!」
犬の散歩してるみたいでフェンリルのヨツバと一緒っていうのも楽しい、ていうか可愛い。これなら週に1回ぐらいフェンリルになってほしいな、もふもふに癒されるために!握ってる肉球の触り心地も最強。
ただ、後ろから何か着いて来てるのが、気になるけど。
「まおーしゃ、せなかのって?はなれよ 」
背中には、乗れたが小さすぎて、落ちそう。
「ヨツバの背中に?たしかに今は大きい…いや子供だから小さいか… 」
「よつばね!こわいの!」
「はぁ、分かった。またがる感じでいいの?」
「まおーしゃ!はしるよ!」
「おっけ!」
さっきまでとは、思えないほど速い正直、歩いた方がたくさん可愛いを見られるけど、いいか。
それに、ヨツバがここまで怯えて城に戻ろうとするのも珍しい。今の顔だって、どこか不安そう、警戒しているような感じがする。
このまま行けば、3分以内には、魔王城に着きそう。何もなければ。
「えっ?ヨツバ?速いって、速いすぎるよ!」
「こわいの!うしろ!うしろ!」
「え?」
オーカミさん、何かあったのかな。すごい追っかけて来てる。
さっき一瞬殺した事恨まれたりしてる。だとしたら、少し悪いかも。ごめん。
「まおーしゃ!!」
「ちょっと、もっと速くなってるって!」
「ヨツバ!このままじゃ、壁に?!てか、落ちそう!!」
よっぽど逃げきりたいのは分かってても、このままでは、確実に魔王城の壁、突き破るか激突して怪我する、後、俺も普通に落ちる。だから、止めなきゃ行けないのに、何回話しかけても聞いてくれない。こんな事初めてだよ。
「ヨツバ、無視しないで危ないって!」
「もっとゆっくりと!」
何を言っても無視する。
それなら、俺も相応の処置を取った方がいいかも、やるとするなら、ヨツバが痛く感じないように、驚かないように、完璧な処置をする。
まずは、追って来ているオーカミさんを消そうかな、俺が悪いのに、ヨツバに八つ当たりするのはダメだよ。
「ヨツバ、ちょっとびっくりするかもね。」
「フフ、オーカミさん。何しているの?僕のカワイイヨツバ襲おうした?食ってないってお前らの事安心したんだよ。ヨツバを怖がらせたバツ。えぇ?もう1回死ぬ?僕は気乗らないけど、しょーがないよねー!大丈夫だよ。たぶん絶対生き返らしてあげるから。」
「逃げてっちゃった。トドメさせなかったかったなぁ 」
オーカミさんの排除完了。ここからは、ヨツバを安心させる所。だと思っていた。
「ヨツバ、大丈夫だよ。」
「まおーしゃ!こわい!あのね、ちょっとかわいそーだった… 」
ヨツバには、少し怖かったのかもしれない。謝りつつ、優しく笑った。
「アハハ…たしかにそうだったかも。ごめん、俺ヨツバが心配で大好きだから、」
「うん、」
「帰って来たよ。疲れたでしょ?たくさん休も 」
「わかった!あそぼ!」
「ヨツバ、えらい、えらい 」
人間の姿になった眠っているヨツバを抱き上げ、城の裏口から入った。ほんの少し前まで、あんなに遊びたがってたのにね。可愛い。
「ほぉ、わんこを生きて見つけたのか、良かったのう。死んだら、死んだで死体を実験したかったがな。」
「また言ってる…ローズもヨツバと今度遊んでみる?きっと浄化されるよ、俺みたいに。」
「興味ない!わしは、実験と死体以外は知らん!」
ローズの不謹慎な言葉もさっきの事もあって、平和に感じる。
「はいはい、俺は明日のために寝るからおやすみ。」
明日は、ヨツバの事も少し調べたいしね。
嘘をつくだけで、ここまでになるとは、思わなかったちょっと苦手そうな物を食べさせようとしただけなのに。
ヨツバを探さないと。 どこにいるんだろう、ヨツバ行けそうな場所、行きそうな場所は全て行った。この階は全て探した。階段を走り降りて、他の階に行ったとは、考えづらい、エレベーターもあるけど、ボタンまで手が届かない。
「なんじゃ?そんな慌てて、困った事でもあるのか?ブラッティ様なら、こんな慌てふためかん。」
「ローズ、そっちから話しかけて来るとか、珍しいじゃん 」
「てか、前の魔王も慌てふためくだろ… 」
ローズは一応魔王城にいる科学者だけど、俺に対してだけツンツンしてると言うか、俺が魔王になる前に魔王魔王だった方を崇拝していて、俺が魔王なのが納得いってない。もう10年以上前に死んでるのに。
「ふん!ちょっとアホらしくしてたから、手貸したくなっただけじゃ!」
「マジ?!助かる!ヨツバがいなくなったんだけど、見え覚えない?」
だけど、たまにこうやって助けようと、してくれる所がある。
「魔王何だから、馴れ馴れしくするな!そもそも、お主!若すぎるのじゃ!魔王って言うのは、大体300歳ぐらい経験豊富なお爺さまがすべきなのじゃ!」
その度にすごい饒舌。体が子供みたいだからダダ捏ねてるみたいで可愛い。言ってる事には同意しないけど。
「まぁ、教えてやろう。わんこならテラスから飛び降りたのじゃ!!あれは死んでるな!!死体は実験させろ!」
高笑いしながら、不謹慎な事言うローズに腹が立ちつつも、今はその暇はない。
「え?!テラスから……ちょっと行ってくる… 」
「ちょ、お礼言わんかい?!!」
ローズの事を信じて、テラスの方に向かう。
ちょっと残酷でヤバいけど、それは俺も変わらない。基本的にモニウやヨツバ以外は、基本信じていない。
だけど、今は別、もしかしたら本当にいるかもしれない。
「いない… 」
落ちてなくて怪我してなくて、良かった何て、少し安心した。
「え、足跡?あっちの方に?」
城の中に居てくれるって思ったけど、そんな事はなかった。
今は人の姿のヨツバだけど、初めてあった時はわんこ。わんこの姿に戻ってテラスから飛び降りた可能性がある。正直、その線を信じて、降りる事もできる。
あの、足跡、ヨツバの物と信じて、降りてみてみる事にした。
「シープブランケット… 」
地面にふわふわな布団を出し、痛みを吸収させたお陰で高い所から降りても痛くはない。
ここからが本番。この足跡を追って行けば、きっといる。城にわんこは、ヨツバしかいないから。なのに。
「全然見つからない…!」
ヨツバの犬だった姿を完璧に思い出しているかつ、もう2キロも探しているのに、 ほんとに何処にいるんだろう。
そういえば、あの足跡、子供のヨツバにしては、大きすぎた気が、もしかしたら別の場所にいるのかもしれない。
1回、城に戻って整理してみよう。 ころを気にヨツバが犬から人になったのも少し気になるし。
グルグルゥゥゥゥ…ガァ!!
「はぁ…またお前、俺の事脅かそうとか、襲おうとしたって意味ないよ 」
「オーカミさん。」
まったく怖くないオーカミさんが襲ってきた。怖くないというより何回も俺の前に現れ、食おうとしてくるから、もうとっくに慣れ、死なない程度に返り討ちにしようとした。
その時に小さな服が目に入った。白いシャツに黄緑のリボン、サスペンダーズボン、靴下も靴も何もかもヨツバと同じ。これって、オーカミが食べたのではないか何て頭が勘ぐってしまう。
ガルゥゥゥゥゥ…!
「ねぇ 教えてくれる?お前は小さい男の子を殺したりした?」
「オーカミだから、答えられないか。中見て見よっか?見れば分かるよ。しかも、まだお腹の中なら生き返らせれるんだよね、オーカミさん。死のっか、」
ガルゥゥ………
「大丈夫だよ。食べてなかったら生き返らせてあげるからねぇ 」
パチッ
俺が1回、指を鳴らした途端オーカミさんが倒れ込む。
これは魔法の1つ、瞬時に生死を操る魔法で俺しか使えない。
さて、お腹の中開けて見るか。少しグロくて気持ち悪いけど、ヨツバがいるって考えれば大丈夫。これぐらい。
「オープン。」
オーカミさんのお腹を少しづつ開く。
中にヨツバはいない。
「生き返っていいよ。」
オーカミさんは生き返ると、逃げるように走って行った。前々からこうしてれば良かったな。そしたら、何回も襲われなかったのに。
(食べられてはなかったって事でヨツバ探すか、)
キャンキャンキャン!
(えっ?この鳴き声ってヨツバと会った時の… )
キャンキャン!
(ヨツバ、ヒントくれたんだ… )
(こっちだ……!)
ヨツバ、待っててね。きっと怖がってるはずだから。鳴き声だって、助けを求めてるはず。
「ヨツバ、シキ、ヨツバの呼び方ならまおーしゃだよ。一緒に魔王城に帰ろ、」
(俺の声が聞こえれば、)
ガルゥ……
(ヨツバ?、えっ?)
目の前に来たのは、フェンリルだった。体は、子供にしては大きいけど、小さい。でも、体に触りたくなるもふもふで可愛い。こんな魔族見たことない。
ヨツバは、たしかにわんこだけど、あくまでわんこ、ヨツバが凶暴なフェンリルなはずはない。フェンリルは犬と言えば犬だけど、違うはず。
怖いとかではない。ただ魔法で殺してしまうかもしれないのが、怖いだけ。
ガルゥ……
ヨツバぽいフェンリルだって、戦う気ない様だし、折角なら、ここでヨツバに嘘をついた事を謝る練習でもしようかな。
「ふぅ。ヨツバ、嘘ついて嫌な物食べさせてごめんなね。フフっ、俺好き嫌いされるの苦手でさ、ヨツバなら、頑張れるって思ったんだ、でも無理だったみたいだね。ヨツバ食べれてえらいえらい……!」
「ねぇ!まおーしゃ!なにいってるの?」
「ヨツバ?」
明るく、可愛い男の子の声が聞こえた。間違いなくヨツバの声、フェンリルのままだけど、ヨツバの、可愛さ、素直さ、元気なのは分かる。
「うん!よつばもいなくなってごめんね!にがて、たべれるようにがんばる!」
「ヨツバ一緒に帰ろ 」
「うん!」
犬の散歩してるみたいでフェンリルのヨツバと一緒っていうのも楽しい、ていうか可愛い。これなら週に1回ぐらいフェンリルになってほしいな、もふもふに癒されるために!握ってる肉球の触り心地も最強。
ただ、後ろから何か着いて来てるのが、気になるけど。
「まおーしゃ、せなかのって?はなれよ 」
背中には、乗れたが小さすぎて、落ちそう。
「ヨツバの背中に?たしかに今は大きい…いや子供だから小さいか… 」
「よつばね!こわいの!」
「はぁ、分かった。またがる感じでいいの?」
「まおーしゃ!はしるよ!」
「おっけ!」
さっきまでとは、思えないほど速い正直、歩いた方がたくさん可愛いを見られるけど、いいか。
それに、ヨツバがここまで怯えて城に戻ろうとするのも珍しい。今の顔だって、どこか不安そう、警戒しているような感じがする。
このまま行けば、3分以内には、魔王城に着きそう。何もなければ。
「えっ?ヨツバ?速いって、速いすぎるよ!」
「こわいの!うしろ!うしろ!」
「え?」
オーカミさん、何かあったのかな。すごい追っかけて来てる。
さっき一瞬殺した事恨まれたりしてる。だとしたら、少し悪いかも。ごめん。
「まおーしゃ!!」
「ちょっと、もっと速くなってるって!」
「ヨツバ!このままじゃ、壁に?!てか、落ちそう!!」
よっぽど逃げきりたいのは分かってても、このままでは、確実に魔王城の壁、突き破るか激突して怪我する、後、俺も普通に落ちる。だから、止めなきゃ行けないのに、何回話しかけても聞いてくれない。こんな事初めてだよ。
「ヨツバ、無視しないで危ないって!」
「もっとゆっくりと!」
何を言っても無視する。
それなら、俺も相応の処置を取った方がいいかも、やるとするなら、ヨツバが痛く感じないように、驚かないように、完璧な処置をする。
まずは、追って来ているオーカミさんを消そうかな、俺が悪いのに、ヨツバに八つ当たりするのはダメだよ。
「ヨツバ、ちょっとびっくりするかもね。」
「フフ、オーカミさん。何しているの?僕のカワイイヨツバ襲おうした?食ってないってお前らの事安心したんだよ。ヨツバを怖がらせたバツ。えぇ?もう1回死ぬ?僕は気乗らないけど、しょーがないよねー!大丈夫だよ。たぶん絶対生き返らしてあげるから。」
「逃げてっちゃった。トドメさせなかったかったなぁ 」
オーカミさんの排除完了。ここからは、ヨツバを安心させる所。だと思っていた。
「ヨツバ、大丈夫だよ。」
「まおーしゃ!こわい!あのね、ちょっとかわいそーだった… 」
ヨツバには、少し怖かったのかもしれない。謝りつつ、優しく笑った。
「アハハ…たしかにそうだったかも。ごめん、俺ヨツバが心配で大好きだから、」
「うん、」
「帰って来たよ。疲れたでしょ?たくさん休も 」
「わかった!あそぼ!」
「ヨツバ、えらい、えらい 」
人間の姿になった眠っているヨツバを抱き上げ、城の裏口から入った。ほんの少し前まで、あんなに遊びたがってたのにね。可愛い。
「ほぉ、わんこを生きて見つけたのか、良かったのう。死んだら、死んだで死体を実験したかったがな。」
「また言ってる…ローズもヨツバと今度遊んでみる?きっと浄化されるよ、俺みたいに。」
「興味ない!わしは、実験と死体以外は知らん!」
ローズの不謹慎な言葉もさっきの事もあって、平和に感じる。
「はいはい、俺は明日のために寝るからおやすみ。」
明日は、ヨツバの事も少し調べたいしね。
21
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説

聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる