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四章4 浩二との亀裂
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「こんばんは。君声出ないらしいね」
えみが浩二を見た。
浩二は下を向いている。
「俺さー、今彼女欲しいんだ。1人いるんだけどもう飽きちゃって。君可愛いからさー、付き合ってくんない?」
えみが首をふった。
「そうだ。今、夜だから紙に言葉書いても読めないからとりあえず俺の家行こ」
またえみが首をふる。
「いいからいいから」
するとその男はえみの腕を掴み無理矢理連れて行こうとした。
えみはその男の腕を叩いた。
だがそんな事おかまいなしに連れて行く。
浩二「せいやさん、僕はどうすればいいですか?」
せいや「いいよ帰って」
浩二「でも」
せいや「は?いいから帰れよ。気使えよ。何するか位わかるだろ?」
浩二「はい。すみません」
そう言うとせいやはえみと暗闇に消えていった。
浩二はそこで崩れ落ちてしまった。
心「おう!浩二君!久しぶり!えみちゃんは?」
心がやってきた。
浩二「心来てたんだ。ごめん」
浩二がえみ達が行ってしまった方向を指差した。
浩二「ごめん」
心「は?」
浩二「ごめん」
心「わかわかんねー!」
すると心がえみ達のもとに走った。
そんなに距離は遠くなくすぐに追いついた。
心「えみちゃん!」
えみがせいやに引っ張られながら心に気付いた。
せいや「お!?来た来・・・」
心は話も聞かずにそのままえみの腕を掴み、せいやから引き離した。
せいや「おー。どうした?この子助けに来たの?浩二は?」
心「うるせーよ、何してんだよ」
せいや「今からこの子と俺の家行くんだよ」
心「は?」
せいや「だから、うち行って・・・まーいいや。君達小学生の時から仲いいもんね。助けたい気持ちもわかるし、今日はいいや。また今度」
そう言ってせいやは行ってしまった。
心「えみちゃん、大丈夫?」
えみは震えながら心に抱きついた。
心「大丈夫。もう大丈夫だから」
するとせいやが戻ってきた。
せいや「ちょっと君」
心「なんだよ!やるならやるぞ?」
せいや「違う違う。浩二に言っといて。明日も迎え来いよって。あとダメだったなって」
そう言い、また暗闇に消えていった。
心「えみちゃん、帰ろ。送ってくから」
心はえみの肩を抱き、えみの家に向かった。
自動販売機の前を通るとまだ浩二は座り込んでいた。
浩二「心、えみちゃん、本当ごめん」
心「浩二君、あいつが明日も迎え来いって。それとダメだったなって」
浩二「え?」
心「それとこれは俺から。もう俺達に近づかないで」
そう言うと心はえみの家に向かった。
えみ家。
心「舞美ちゃーん!えみちゃん送りに来た」
舞美「おう!ご苦労!」
心「じゃあ俺帰るわ」
するとえみが心の服を掴んだ。
えみが携帯で何かをうつ。
そして心に見せた。
えみ〈寝るまで一緒にいて〉
心「え?わかった」
えみは心の服を掴み自分の部屋まで連れて行く。
心「舞美ちゃんちょっと上がってくー」
舞美「あいよー」
えみの部屋に入ると部屋は暗く、月明かりで少しお互いの顔が見える程度。
えみがベッドに座った。
心も隣に座った。
心「えみちゃん、怖かったよね?大丈夫?」
えみは反応しない。
心は気まずそうにえみから目をそらした。
しばらく沈黙が続いた。
心「えみちゃん、もう寝た方がいいよ」
心はえみを見た。
その時には暗闇に目が慣れてきて、月明かりがえみの顔を映していた。
心「えみちゃん?」
えみの瞳から涙がこぼれていた。
えみが浩二を見た。
浩二は下を向いている。
「俺さー、今彼女欲しいんだ。1人いるんだけどもう飽きちゃって。君可愛いからさー、付き合ってくんない?」
えみが首をふった。
「そうだ。今、夜だから紙に言葉書いても読めないからとりあえず俺の家行こ」
またえみが首をふる。
「いいからいいから」
するとその男はえみの腕を掴み無理矢理連れて行こうとした。
えみはその男の腕を叩いた。
だがそんな事おかまいなしに連れて行く。
浩二「せいやさん、僕はどうすればいいですか?」
せいや「いいよ帰って」
浩二「でも」
せいや「は?いいから帰れよ。気使えよ。何するか位わかるだろ?」
浩二「はい。すみません」
そう言うとせいやはえみと暗闇に消えていった。
浩二はそこで崩れ落ちてしまった。
心「おう!浩二君!久しぶり!えみちゃんは?」
心がやってきた。
浩二「心来てたんだ。ごめん」
浩二がえみ達が行ってしまった方向を指差した。
浩二「ごめん」
心「は?」
浩二「ごめん」
心「わかわかんねー!」
すると心がえみ達のもとに走った。
そんなに距離は遠くなくすぐに追いついた。
心「えみちゃん!」
えみがせいやに引っ張られながら心に気付いた。
せいや「お!?来た来・・・」
心は話も聞かずにそのままえみの腕を掴み、せいやから引き離した。
せいや「おー。どうした?この子助けに来たの?浩二は?」
心「うるせーよ、何してんだよ」
せいや「今からこの子と俺の家行くんだよ」
心「は?」
せいや「だから、うち行って・・・まーいいや。君達小学生の時から仲いいもんね。助けたい気持ちもわかるし、今日はいいや。また今度」
そう言ってせいやは行ってしまった。
心「えみちゃん、大丈夫?」
えみは震えながら心に抱きついた。
心「大丈夫。もう大丈夫だから」
するとせいやが戻ってきた。
せいや「ちょっと君」
心「なんだよ!やるならやるぞ?」
せいや「違う違う。浩二に言っといて。明日も迎え来いよって。あとダメだったなって」
そう言い、また暗闇に消えていった。
心「えみちゃん、帰ろ。送ってくから」
心はえみの肩を抱き、えみの家に向かった。
自動販売機の前を通るとまだ浩二は座り込んでいた。
浩二「心、えみちゃん、本当ごめん」
心「浩二君、あいつが明日も迎え来いって。それとダメだったなって」
浩二「え?」
心「それとこれは俺から。もう俺達に近づかないで」
そう言うと心はえみの家に向かった。
えみ家。
心「舞美ちゃーん!えみちゃん送りに来た」
舞美「おう!ご苦労!」
心「じゃあ俺帰るわ」
するとえみが心の服を掴んだ。
えみが携帯で何かをうつ。
そして心に見せた。
えみ〈寝るまで一緒にいて〉
心「え?わかった」
えみは心の服を掴み自分の部屋まで連れて行く。
心「舞美ちゃんちょっと上がってくー」
舞美「あいよー」
えみの部屋に入ると部屋は暗く、月明かりで少しお互いの顔が見える程度。
えみがベッドに座った。
心も隣に座った。
心「えみちゃん、怖かったよね?大丈夫?」
えみは反応しない。
心は気まずそうにえみから目をそらした。
しばらく沈黙が続いた。
心「えみちゃん、もう寝た方がいいよ」
心はえみを見た。
その時には暗闇に目が慣れてきて、月明かりがえみの顔を映していた。
心「えみちゃん?」
えみの瞳から涙がこぼれていた。
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