こんなもんだろう

かぁくん

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三章9 3人の決め事

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食後。

舞美「あんた弱っっ!何にも食えてねーじゃん!てか残してんじゃん!」
心「マジかよ。舞美ちゃんより食えないのかよ」
舞美「心?」
心「何?」
舞美「えみちゃん見て?」

えみがまんべんの笑みで心を見ていた。

心「マジかよ。えみちゃんより食えてねーじゃん!」
舞美「だからあんたはそんなにガリガリなんだよ!」
心「舞美ちゃんだってガリガリじゃん!」
舞美「私はスタイルがいいって言うんだよ!男ならもっとガッチリしてねーと」
心「くそ、何にも言い返せない」
えみ【心ちゃんこれからたまにうちで食べていけば?】
心「そんないいよー」
舞美「まだ気使ってんの?あんた来ても皆のご飯とか減らないから!」
心「え?」
舞美「何にも食えないから。ガリガリ君!」
心「くそ!もういいよ!もう帰る!」
舞美「えーー!もう帰るの!?嘘嘘!もうちょっといてよー!」
心「いい!帰るの」
舞美「あそ!帰れ帰れ!ガリガリ君!」
心「それやめてよ!舞ちゃんご馳走様」
舞「はいね。気を付けて帰ってね」
心「じゃあね!えみちゃんまた明日ね」
えみ【待ってるね】

心は帰っていった。

舞美「お母さん、心どうするの?」
舞「決まってる。心ちゃんのお父さんに言って毎日ここでご飯食べさせます」
舞美「わかった」

えみが舞の服を引っ張る。

えみ【私、心ちゃんにお弁当毎日作ってあげる】
舞「何あの子お昼ご飯も食べないの?」
えみ【コンビニ弁当】
舞「そっか。じゃあえみちゃんはお弁当作る係ね」
舞美「じゃあ私はご飯食べる時、心を楽しませるね」
舞「えみちゃんじゃあ明日から早く起きないとね」
舞美「私は起きなくていいよね?」
舞「あんたは何もしないって事だからね」
舞美「確かに」

舞が一瞬舞美を見て情けなさそうにため息をついた。

次の日学校。

保健室。

浩二「お前らさー好きな人とかいないの?」
駿「好きな子かぁ。どうかなぁ。けどメールしてる子ならいるよ」
浩二「そうなの!?誰?俺の知ってる奴?」
駿「知ってるよ、夏美さん」
浩二「は!?マジで?メール返ってくる?」
駿「うーん、返ってくるけどおせー。2時間に1回とかだから」
浩二「心、お前は?」
心「あー、えみちゃんとはメールしてる」
浩二「あんなに一緒にいて何話すの?」
心「えー?くだらん話しだよ。何してるの?とか舞美ちゃんの話しとか、おやすみとか」
駿「あー。俺も春とはしてる」
浩二「お前らいいな。連絡取れる子がいて」
心「浩二君いないの?」
浩二「夏美の連絡先は知ってるけど連絡は取ってない」
駿「なんだそれ。寂しいなら俺達に連絡してもいいよ」

駿は薄ら笑った。

浩二「何でお前達に連絡しないといけないんだよ!金の無駄」
駿「そういえば心も夏美さんと連絡先交換したよな?」
浩二「え?心まで?」
心「したした」
駿「連絡してないの?」
心「毎日連絡くるけど返してない」
駿「は!?マジで!?なんてもったない事を」
心「そう?」
浩二「なんだよ。俺なんて1回もきた事ねーよ」

昼の金がなる。

駿「もう昼か。今日の弁当は何かなー」
浩二「俺帰るわー。帰って飯食う」
駿「何でー?一緒に食おうよー」
浩二「今日は家で食べたいんだよ。それに眠いし。心、お前今日もコンビニ弁当だろ?今日、俺自転車で来たから乗せてってやるよ」
ひさこ「浩二!あんた自転車で来ていい距離じゃないでしょ?ダメじゃん!」
浩二「その距離によってチャリ乗っていいとかダメとかマジ意味わかんねぇから。心、行くぞー」
心「俺、今日いいやー。だりー」
浩二「そうか。お前もうチョット太れよー」
心「うるさいなー。じゃあねー」
浩二「あーい」

すると浩二とすれ違いでえみと春がやってきた。

春「先生、今日もここでご飯食べていいですかぁ?」
ひさこ「いいですよー」
駿「お前もしかして毎日来るつもりだろ」
春「そんな事ないって。ほら。えみあげないと」

えみが後ろに手を隠し、もじもじしている。

心「どうしたの?」

するとえみが後ろから弁当を2つ出し、机に置いた。

心「ん?」
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