こんなもんだろう

かぁくん

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三章4 えみと春の気持ち

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その頃えみと春は。

朋子「チョット休憩しましょう」

春「今日は駿達来ないね。どうしたんだろう?」
えみ【寂しいの?】
春「別に寂しくないし」
えみ【寂しいんだ】
春「だから寂しくないって!えみこそ心君来なくて寂しいんじゃないの?」
えみ【うん。寂しい】
春「あんた素直だねー」
えみ【春ちゃんは駿君の事好きなの?】
春「何言ってんの!?いきなり!好きじゃないし!」
えみ【本当に?】
春「だってあんな奴のどこがいいの?いい所探しても見つからない!」
えみ【そうなんだぁ】

春がしばらく黙って下を向いた。

春「ねぇ、駿て好きな人いるのかなぁ?」
えみ【やっぱり】
春「2人には絶対言わないでよ!」
えみ【言わないよ。好きな人いたとしたら春ちゃんじゃない?】
春「けど、中学入ってから可愛い人がいっぱいいるとか言ってるし」
えみ【春ちゃんだって可愛いよー!駿君が気付いてないだけ】
春「うーん。けど・・・」
えみ【いつか気付くよ!】
春「そうかなぁ?えみは?心君の事どうなの?好きなんでしょ?」
えみ【うん!大好き!】
春「あんた素直だねー!まぁ確かに心君は顔もかっこいいし、勉強すればかなりできるしね。それに心君は確実にえみの事好きだからねー」
えみ【どうだろうね。心ちゃんそうゆう女の子の事とかあんまり考えてなさそうだし】
春「てかさー!前から思ってたけど心君、えみと手繋ぐ時いつも左手でえみの手繋ぐけど普通守るなら右手でつないで道路側にさせないようにするよね!歩行者は右側通行だよ!?」
えみ【えみちゃん真面目すぎ。わかってる。けどいいの。心ちゃんいつも守るって言って、そんな守ってもらう事なんて起きないけど、けど心ちゃんの存在が私の事守ってくれてるから私も少しでも心ちゃんの事守りたいからあえてあの繋ぎ方してるの】
春「えみは本当に!いい子!!」
えみ【心ちゃんには言わないでね。言ったら絶対今の繋ぎ方してくれなくなるし、もう心ちゃんの左手と手を繋いでると落ち着くの】
春「そっかー。駿も私にそんぐらいの事思わせてくれればいいのに」
えみ【春ちゃん達は逆だよ。私は心ちゃんがいないとダメだけど、春ちゃん達は春ちゃんがいないと駿君がダメになっちゃう】
春「確かにそれだけはいえてる」

ドアが開く音がする。

駿「先生来たよー!ピアノひいてよ」
朋子「チョット待ってねー!皆の事も見ないといけないからぁ!」
駿「早くしてねー」
春「早くしてじゃない!てか遅い!」
駿「え?遅い方が部活やってた感あるからいいんじゃないの?」
春「あ」
駿「何言ってんの?」
春「ごめんごめん間違えた」
駿「バカだねー!」
春「チョット待って、やってた感て何?やってたんじゃないの?」
駿「え?あ」
春「本当にあんたは」
駿「チョット待って、部活やってるの心だし!」
春「関係ない!あんたも同罪!!!」
駿「何でよー!!」
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