こんなもんだろう

かぁくん

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三章2 何事もない普通の生活

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駿「今日は何ひいてくれるかなぁ」
春「何だろうね、いい曲だといいね」
心「駿ピアノ教えてもらえば?」
駿「聴くのがいいんだよ。ひくのは嫌だ」
心「ふーん。そっか」
えみ【駿君、朋子先生に個別にピアノひいてもらった?】
駿「あー。そういえばもらってない。今日言ってみようかな?」
春「いいじゃん!授業も出ないでダラダラ保健室にいるならそっちの方が全然いいよ」
えみ【心ちゃんも一緒に聴かせてもらえば?】
駿「そうだよ!心も来いよ!」
心「別にいいけど。それなら浩二君も連れてこ」
春「いいじゃん!そうしなよ!」
駿「よし!決まり!」

音楽室に近づくと朋子がドアの前で待っていた。

朋子「今日も皆来ましたね。えらい」
駿「おう!先生明日ピアノ聞かせてよ!」
朋子「お!いいよー。いつでも来て」
駿「心と浩二君も来ていい?」
朋子「いいに決まってるじゃん!さ、皆中入って席座って」
春「はい!」

駿が椅子を持ちピアノの隣りに座ろうとした。

春「駿!こっち!そこはダメ!」
駿「何でよ!いいじゃん別に!ねー!?先生?」

駿は朋子にまんべんの笑みで聞いた。

朋子「いいですよ。ほら、心君もおいで」
心「うん」

駿は授業中ずっと先生の隣でピアノを聴いていた。
心は途中で飽きたのか、えみの隣に座りずっとしゃべりかけていた。

授業が終わると春はカンカンに怒っていた。

春「駿!たまにはピアノ聴いてるだけじゃなくて先生の話しも聞きなさいよ!」
駿「けど先生いいって言ったじゃん。ね?先生?」
朋子「うーん。先生は来てくれた事が嬉しいから駿君しだいかな」
春「先生も甘いですよ!それと心君!えみに授業中ずっと話しかけて!えみが迷惑でしょ!」
えみ【別にいいよ。聞きながらでも授業受けれるし】
春「あーーーーーー!!もう!ムカつくーーー!!」
駿「あ、先生にそんな事言っていいんですかー?」
春「うるさい!!!!」

そういいはらい教室から出て行った。

駿「ったく!あいつすぐ怒る。皆行こ!」
朋子「また来てね」
駿「おう!先生も明日の事覚えといてよー」
朋子「はーい」

学校が終わり。

春「じゃあ私達部活行くから!また後で」
駿「おう!すぐ行く!」
心「いや、今日は最後までいるから」
駿「それいつまで言ってんの?いっそ行くのやめれば?」
春「あんた何言ってんの?ね?えみ?」
えみ【心ちゃんやめたいの?】
心「そんな事ないよ。てかどうでもいいかな」
えみ【そっか。けど心ちゃんも行かなきゃってどっかで思ってるから行く事にしてるんだと思うよ。私は心ちゃんの好きなようにすればいいと思ってる】
春「えみ何言ってんの!?えみは心君に甘い!ダメな事はダメって言ってやんないと!」
えみ【それは春ちゃんの役目】

ニコニコしながら春の顔を見た。

春「何でそんな可愛い顔してこっち見るの!?」
えみ【春ちゃんにしかできないよ】
春「もう!わかったよ!」

春はまんざらでもなさそうだった。

心「じゃ、行ってくるわ」
春「最後までやってきてよ!」
駿「無理だと思うけど」
心「おい!」
春「じゃあね!」
駿「うーい」
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