こんなもんだろう

かぁくん

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二章21 浩二の思惑

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心「けど俺達が2人でいたらどうしてたの?」
浩二「わかんねぇ。けど駿が部活やりたくないって聞いた時、駿が部活に入らなかったら2人とも別々にいる時間ができると思った。だから入らなくていいって言った」
駿「えー。それが理由?」
浩二「けど春ちゃんが絶対ダメって言うと思ったんだよ」
駿「あー。わかってんじゃん」
浩二「1回お前達の所に夏美って女が来ただろ?」
駿「あー!!あの可愛い子!?」
浩二「あいつに頼んだんだよ。それとなく駿を部活に入らないようにしろって」
駿「え?どうゆう事?」
浩二「夏美もどうしたらいいかわかんないって言ってたんだけど、まぁとりあえずやるって話しになって」
駿「あー。そう言えばそんな話しした」
浩二「いや、こんな簡単にいくとは思わなかった。自分から聞いてきたって言うから。改めて駿のバカさ実感した」
駿「なんだよそれ」
浩二「まぁそれでもどうなるかわかんなかったよ。本当に部活入らないだろうか」
駿「本当に入りませんでした。一様帰宅部だけど」
浩二「それで体育館に駿がいるの気付いて、部活やってない事知って、けどいつも心の部活見てるからどうしようと思って」
心「あー。それで別々にするためにプレハブ連れてったんだ」
浩二「そう。それで今日」
駿「残念でした」
浩二「たくっ。何だよ、やりやすいようにプレハブの中、綺麗にまでしたのに」
駿「じゃあこれからも掃除は浩二君よろしく」
浩二「ふざけんな」
心「はー。とりあえず体いてーから保健室でも行く?」
駿「そだな」

心と駿が立ち上がる。

心「浩二君どうした?行こ」
浩二「俺はいい。てかお前達と仲良くケガしましたー。なんて言えるわけないじゃん。先に手出したの俺だし。それで負けたの俺だよ?かなりダサいだろ。俺年上だし」
心「ださくないよ。まず年上って思ってないから。早く行くよ」
浩二「年上だと思ってなかったのかよ・・・そっか。じゃあ行くか」
駿「そうだ。浩二君明日は本当に野球しようよ」
浩二「は?こんな事あったのに俺と遊ぶ気あんの?」
駿「まぁいいよ。けどまたこんな事起きたら武器持ってても負けないから」
浩二「そっか。わかったよ」

浩二も立ち上がり3人で保健室に向かう。
歩きながら心が言った。

心「改めて弟に謝っといてよ。あと学校来いって」
駿「そだね。中学校には可愛い子いっぱいいるぞって弟に言っといて」
浩二「おう。てか弟の名前もしかして知らない?」
心「あー。そういえば知らない。駿知ってる?」
駿「知らない。興味なかったし」
浩二「マジかよ。浩一だよ。別に覚えなくてもいいけど」
駿「浩一ね。忘れるまで覚えとく」
浩二「はい。覚える気ないね」

保健室に着くとひさこが驚いた。

ひさこ「何あんた達!喧嘩!?浩二!あんたがやったの!?」
浩二「んー。やって、やられたって感じかな」
ひさこ「とりあえず座って!」

ひさこが治療道具をだす。

心「あのさー、浩二君」
浩二「何?」
心「何で長男の名前が浩二で、次男が浩一なの?普通逆じゃない?」
浩二「え?確かに」
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