こんなもんだろう

かぁくん

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二章19 心ピンチ

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えみの家に着くと舞美が外で待っていた。

舞美「え!?何!?駿君何その顔!」
駿「チョット心と喧嘩しちゃって」

舞美が心の顔を見た。

舞美「嘘だ!誰かにやられたんでしょ!心何ともないじゃん」
駿「ほんとっすよ。ぼろ負けでした」
舞美「えー!!マジ?心?」
心「マジ」
舞美「へー。そうなんだ。まぁ中入ろ」

舞美が心とえみが離した手を見た。

舞美「チョット待て心。えみちゃんの手がケガしてるのは何で?」
心「あ」
舞美「あ。じゃねーよ。何でか聞いてんだよ」
心「えっと、俺を止めて、えみちゃんの事振り払っちゃって」
舞美「は?お前えみちゃん守るって昔から言ってなかったっけ?」
心「うん。ごめん」
舞美「ごめんじゃねーよ!」

舞美が心の胸ぐらを掴んだ。
心が大きな声で言う。

心「ごめん!ごめん!」

すると舞がその声を聞き玄関に来た。

舞「何してんの!?やめなさい!」
舞美「だってこいつ!」

舞が大声を出す。

舞「いいから落ち着きなさい!まず家の中入りなさい!」
舞美「くそ!わかったよ」

居間に着くと舞が言う。

舞「何なの?たくっ。大丈夫?心ちゃん」
心「うん」
舞「で?何があったの?」
舞美「えみちゃんの手ケガしてるでしょ?それ心がやったんだって」
舞「え?」

舞がえみの手を見る?

舞「心ちゃん本当?」
心「うん」
舞「何してんの?何で?」

心が話すと舞が怒り始めた。

舞「昔守るって言ってなかったっけ?」
心「うん。ごめん」
舞美「そうだよ!心!」
舞「あんた黙ってなさい!それとあんたもう玄関で待つのやめなさい!」
舞美「は!?何で!?てか何で私が怒られなきゃいけないの!?」
舞「この子達もう6年生なんだから!いつまで続けるつもり!」
舞美「え?まぁ確かにそうだけど」
舞「心ちゃんどうゆうつもり?」
心「ごめんなさい」

舞の説教が始まった。
心はずっと下を向き謝っていた。

えみ【ばぁばもういいよ。やめよ】
舞「たくっ。これからは気をつけるように」
舞美「本当だよ!それと心。俺って言うな」
舞「うるさい!!皆おやつ持ってくるから今日は心ちゃんも手伝いなさい」

駿が春に小声で言った。

駿「すごいな。舞さん怖いな。てかこう言うの何て言うんだっけ?」
春「え?・・・過保護?」
駿「そう。それだ」



2001年


心(部活飽きたなぁ。もういいや、駿の所行こ)

心が体育館から出ると浩二がプレハブの方からやって来た。

心「おう!浩二君!プレハブ行こうぜ」
浩二「おう。その前に自転車にタバコ忘れたからチョット取りに行くの付き合って」
心「いいよ」

心が浩二について行く。

心「浩二君何でバットなんか持ってんの?喧嘩でもしに行くとか?」
浩二「あぁ喧嘩かぁ。そっかそっか。心はわかってんなぁ」
心「え?マジなの?誰と?」

すると浩二は心の方を向きバットを振り上げ頭目掛けて殴りかかった。
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