こんなもんだろう

かぁくん

文字の大きさ
上 下
30 / 74

二章4 駿部活を迷う

しおりを挟む
心「ただいまー」

舞美が外で待っている。

舞美「チョット!心!何その顔!?」
心「チョット」
舞美「チョットじゃないよ!お母さん!来て!」
舞「はーい、何?え?何!?何でこんな事になってんの!?」

4人は家に入り春が説明をした。

舞「あー。なるほどね。昨日えみちゃんが言ってた子のお兄ちゃんがね」
舞美「何だよ!それで負けたの?ダサ!昨日はやってやったんでしょ?」
春「え!何で知ってるんですか!?」
舞美「えみちゃんがずーっとかっこよかった、かっこよかったって言ってたから」

えみが舞美を叩いた。

舞美「え、言っちゃいけなかった?」
心「そうなの?えみちゃん俺が約束やぶったから怒ってるのかと思って反抗しなかったのに」
舞美「反抗しなかったの?バカじゃん。何で?」
心「昨日えみちゃん怖がってたし」

えみがメモ帳に書く。

えみ【怖かったけど、嬉しかった】

心「なんだー。ならよかった。言ってよー。俺こんなやられちゃったよ」
舞美「馬鹿だねー。正当防衛だよ。正当防衛。てか心俺って言うなって言ってるよね?」
駿「正当防衛ってなんですか?」
舞美「よくわかんないけどやられたらやり返せって事だよ」
心「何だよ。俺損した」
舞美「だから俺って言うな!!可愛くない!!」
心「あー、わかったわかった。俺俺俺俺」
舞美「もういい!!馬鹿!!」

えみが心の肩を叩く。

心「ん?何?」
えみ【ごめんね】
心「いいよ。気にしてない」
舞美「おい!イチャイチャすんな!」
心「してないよ!!!!」

その次の日からAはえみ達を避けるようになり意地悪をするのをやめた。
浩二とはたまに遊ぶようになったが浩二が中学に入り遊ぶ事はなくなった。




2001年 春

浩二「まぁ何か困った事あったら俺に言えよ!」
駿「早速なんですが、部活には入らなければいけないのでしょうか?」
浩二「別にどっちでもいいんじゃない?」
駿「マジで!?」
浩二「じゃあ俺戻るから」
駿「うん、じゃあねー」

浩二はそう言うとどこかに行ってしまった。

心「浩二君何かスゲーがたいよくなってなかった?」
駿「そう?そんな事より部活って入んなくてもいいんだってよ」
春「ダメだよ!」
えみ【私達の事、見向きもしなかったね】
春「私も思った!」
心「ね。何でだろう?」
駿「まぁいいじゃん。行こ」

それから何日か経ちある日の休み時間。

えみの所に4人で集まっていた。4人は同じクラスだ。
だが心、駿は授業にはあまり出なくなっていた。

春「あー、私英語ダメかも」
えみ【何で?】
春「全然頭に入ってこない」
えみ【大丈夫だよ。春ちゃん私達の中で1番頭いいし】
春「えみはチョット駄目だもんね」
えみ【何が?】
春「わかんない?」

しばらくえみは考えた。

するとえみが春を叩いた。

春「ね?普通チョット駄目だもんねって言われた時点でバカにされてるってわかるでしょ」
えみ【わかんないよ!】

そして心を見た。

心「んー。わかるかな」
えみ【最低】
駿「ねー皆部活決めた?」
春「私達は吹奏楽部」
駿「もう決まってるの?じゃあ決まってないの俺達だけじゃん!」
心「俺バスケ部」
駿「えー!心、決まってんの!?」
春「駿、野球部とかいいじゃん!」
駿「野球部はきつそうじゃん」
えみ【心ちゃんと一緒にバスケ部とか?】
駿「俺身長低いし」
心「サッカー部とか」
駿「あいつら何かイケてるから入りずらいし」
春「はー。もう何でもいいよ」
駿「マジかよぉ。一緒に考えてよぉ」

授業の金がなる。

春「皆戻ろ!」
駿「ねぇえみちゃんは優しいから一緒に考えてくれるよね?」
えみ【頑張って!】
駿「えーー!マジかよー!」
しおりを挟む

処理中です...