こんなもんだろう

かぁくん

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二章1 青春の始まり

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舞美「えみちゃん迎え来たってよ!」
駿「心、中学入ったら部活入らないといけないって知ってた?」
春「駿、まだ言ってんの?」

舞が玄関に向かう。

舞「皆、登校初日なのに迎え来てくれてありがとね」
駿「いいっすよ!もう日課なんで。迎えに来ないと調子悪くなりそうっすもん!」

すると舞美が玄関に来た。
舞美がため息をつく。

舞美「これから中学生か。どんどん皆が大人になっていく。反抗期とかくるんだろうな。やだなー。心も毎日この家に来なくなって離れちゃってくのか」

えみの足音が聞こえる。

メモ帳に書く。

えみ【ごめん!みんな。早く行こ!】

そしてえみは続けてメモ帳に書く。
それを舞と舞美に見せる。

えみ【行ってきます!】

心「ほら!」

心が手をえみに向け、差し出す。
えみは笑顔で心の手を握った。

心、駿、春「いってきまーす!」
舞、舞美「行ってらっしゃーい!」


えみ、心、駿、春は中学生になった。

心は小学生の間、毎日えみを迎えに来て、毎日手をつないで学校に行き、毎日のようにえみの家で遊んでいた。
駿はある時、心が中々遊んでくれないと悩み自分もえみを迎えに行き、帰りもえみを送るといいだし、無理矢理、心達についていきそのまま無理矢理遊ぶようになった。
春は駿の行動を迷惑だと最初は止めていたが、ある時えみが春にも来てほしいと伝えた所、春は最初は遠慮していたが駿が迷惑かけないようにと結局毎日行くようになった。駿が行かない日も。
舞美は元気に陣と別れると言ってからしばらく元気とは喋らなかったがある日、えみの家に心が泊まりに来た日に居間で心が寝てしまい、それを舞美が涙を流しながら頭を撫でている所を見て次の日舞美に離婚してもいいとつげた。そして元気は心に舞美をよろしくと伝えた。
舞美は陣と別れ、しばらく1人暮らしをしていたが元気があまりにも舞美が毎日実家に来ているため一緒に住んでるのと同じだと言い、無理矢理舞美を家に住まわせた。
そして元気は独立し舞美を事務員として手伝わせている。
舞は何も変わらず毎日来る心達を笑顔で迎え、おやつを出して遠くで皆を見ていた。



学校では。

駿「何か皆大人って感じしない?」
心「そう?」
春「うん。皆大人っぽい」
心「えみちゃんどう思う?」
えみ【何かこわい】
心「何で?大丈夫だよ」
春「けど先輩とかこわいんでしょ?」
心「大丈夫だよ。何にもしなきゃ何にもないでしょ」

すると遠くから心達を呼ぶ声がした。

A「おーい!心!駿!」
駿「あれ?あれ浩二君じゃない?」
心「あ、そうだ」
駿「浩二くーん!」
浩二「探したよ!元気だった?」
駿「元気だったよ!浩二君は?」
心「浩二君けがしてんじゃん。どうしたの?」
浩二「あー。これ?3年にやられた」
駿「マジで!?何で!?」
浩二「何か俺、気に食わないんだって」
心「確かに」
浩二「おい!」
心「嘘だよ。弟は元気?小学校は全然来てなかったけど」
浩二「あー。まぁ元気なんじゃない?」
駿「何それ。兄しっかりしろよ!」
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