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二章 御伽の国
52 悪魔さん大量追加です
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ドワーフさんによる武器や防具の作成も終わり、ダンジョン攻略計画はいよいよ実行に移ります。
立派な装備に身を包んだみんなを、村人総出でお見送りです。
「お母さん、そろそろ行かなきゃ」
「んー、本当に気をつけるんですよ?」
攻略メンバーにはアダムもいます。とても心配です……。
「加護、本当に要らないんですか?」
メンバー一人一人に加護をつけようとしたら、それじゃあダンジョン攻略にならないと断られてしまいました。
「いらないよ、お母さん。大丈夫」
「うぅ……ヤニム、バレンタイン、ナオキ、スヤリス。アダムをお願いしますね」
名残惜しいですが、いつまでも引き止める訳には行きません。残りのメンバーに改めてアダムのことをお願いします。
「それじゃあ、行ってきます!」
アダムがそう言うと、攻略メンバーは村を旅立っていきます。私も、精一杯の声で見送りましょう。
「行ってらっしゃい!」
攻略メンバーが見えなくなるまで、私は手を振り続けます。頑張ってください、みんな。
攻略メンバーが見えなくなる頃には、見送りの人達はかなり減っていました。ですが、私を待っていてくれたのか、アーさんとフェンがいました。
そのまま、アーさんとフェンと一緒に家に帰ります。みんなのことが心配で、どうしても足取りが重くなってしまいますね。
家の扉を開け、アーさんとフェンが振り返ります。
どうしました?
やけに優しい雰囲気ですが……。
「「おかえり」」
何時ぞやのことを思い出しました。あの時は私がアーさんとフェンにおかえりなさいと言ったんでしたっけ。
2人とも、すっかりただいま、おかえりと言うのに馴染んでいましたが……こういう時こそ、忘れないべきですね。
とびきりの笑顔で返しましょう。
「ただいま、アーさん。フェン」
「攻略メンバーは大丈夫だろう。皆強い」
そうですね。ありがとうございます、アーさん。みんなを信じて、元気に帰りを待ちましょう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ふぁ……」
おはようございます。すっかり日が登っていますね。
昨日はアーさんとお酒を飲んでいたのですっかり寝るのが遅くなってしまいました。
フェンは家庭があるので程々の時間で帰りました。ちゃんとお土産は持たせましたよ。
それでなんですが、私は昨日の夜酔っている間に、一体アーさんとどんな話をしたんでしょう?
家の周りに大量の悪魔がいるんですが。
「姉御、俺ら悪魔のために……ありがとうございます!」
頭の中にはてなが大量発生してます。わたし、何を話したんでしょう……あ、アーさん!
「アーさん、これは一体!」
「昨日の今日で悪いが、早速話をつけてきたぞ。マーガレット」
まずいです。何も覚えてません。
「……まさか、覚えてないのか?」
本っ当に、申し訳ありません。アーさん、全く覚えてないです。
「……マーガレット、酒は飲んでも?」
「のまれるな、ですよね。知ってます。とてもよく知っています」
最近、この村でお酒を飲む時の指標になっている言葉です。私が提案したものです……。
「まぁ、気持ちはわかるが。ただ、もう呼んでしまったぞ? 我の昔の仲間で、移住を希望してる連中をな」
確かに、村の中に魔界からのゲートが開きました。そして、そこからぞろぞろと悪魔たちが出てきます。
全員、すごい服装です。背中に魔界滅殺組と書かれた黒い服ですね。
手には物々しい武器を持っていますし、目付きが完全に犯罪者です。
「アーさん」
「いや違うのだ、あれで根はいい奴らだから安心してもらいたい」
「安心できる見た目では無いのですが」
村にいる悪魔たちも、口調はあまり優しさを感じるものではありませんが、見た目はあそこまで物々しくないですよ。
「ほ、ほら。マーガレットあれを見ろ」
なんですかもう。
……悪魔たちに子供たちが囲まれてます! 大変です、助けに行かないと!
悪魔が子供たちの頭に手を乗せました。あぁ!
「あぁ? 何だこのガキ、ちいせぇ頭しやがって。撫で回したくなるだろうがよぉ!」
……え? なんか思ってたのと違います。
「何言ってんだてめぇ。ガキにはこいつを食らわせてやるって決まってんだよ」
いや、やっぱり危険ですか?! どんな魔法や攻撃をくらわせるつもりなのです!
「ほら、飴ちゃんだ。食らいやがれ、ガキィ!」
「「「わーい!」」」
……言い方と中身が一致してません。頭を撫でてお菓子をあげてるだけなのに、すごく言い方に問題を感じます。
「だから言ったろう? 根はいい奴らだと」
「そうみたいですね。というか、移住希望っていいました?」
「いったぞ。昨日の夜、マーガレットは快く受け入れてくれた」
……移住ってことは、住居も必要ですし、色々と物資の計算や書類仕事が生まれます。
ですが、私はその約束を覚えてすらいなかったので、当然ルールーたちには話を通していないわけです。
そして、今私の背中には凄まじい視線が突き刺さってます。
怒ってますね、それはもう凄まじく怒ってますね。
かくなる上は……。
「アーさん、あとは任せました」
「え?」
「悪魔さんたち、初めまして! マーガレットです。早速なんですけど家を作るのでちょっと転移しますね」
「「「「え?」」」」
よし、悪魔たちをマーガレット城の方まで一気に転移させます。さすがにこれだけの量を素早く一度に転移させるのはしんどいですが、ルールーから逃げるためです。
ルールーの怒りの矛先が私に届く前に、逃げます!
アーさん、あとは頼みました!
自分自身に転移をかけ、ちらっと後ろの光景を見ます。
わかってますよ、と言わんばかりに冷たい笑顔をうかべたルールーと目が合います。怖いです。
とりあえず、一生懸命家を作って誤魔化しましょう。沢山働けば、見逃してくれるかもしれません!
立派な装備に身を包んだみんなを、村人総出でお見送りです。
「お母さん、そろそろ行かなきゃ」
「んー、本当に気をつけるんですよ?」
攻略メンバーにはアダムもいます。とても心配です……。
「加護、本当に要らないんですか?」
メンバー一人一人に加護をつけようとしたら、それじゃあダンジョン攻略にならないと断られてしまいました。
「いらないよ、お母さん。大丈夫」
「うぅ……ヤニム、バレンタイン、ナオキ、スヤリス。アダムをお願いしますね」
名残惜しいですが、いつまでも引き止める訳には行きません。残りのメンバーに改めてアダムのことをお願いします。
「それじゃあ、行ってきます!」
アダムがそう言うと、攻略メンバーは村を旅立っていきます。私も、精一杯の声で見送りましょう。
「行ってらっしゃい!」
攻略メンバーが見えなくなるまで、私は手を振り続けます。頑張ってください、みんな。
攻略メンバーが見えなくなる頃には、見送りの人達はかなり減っていました。ですが、私を待っていてくれたのか、アーさんとフェンがいました。
そのまま、アーさんとフェンと一緒に家に帰ります。みんなのことが心配で、どうしても足取りが重くなってしまいますね。
家の扉を開け、アーさんとフェンが振り返ります。
どうしました?
やけに優しい雰囲気ですが……。
「「おかえり」」
何時ぞやのことを思い出しました。あの時は私がアーさんとフェンにおかえりなさいと言ったんでしたっけ。
2人とも、すっかりただいま、おかえりと言うのに馴染んでいましたが……こういう時こそ、忘れないべきですね。
とびきりの笑顔で返しましょう。
「ただいま、アーさん。フェン」
「攻略メンバーは大丈夫だろう。皆強い」
そうですね。ありがとうございます、アーさん。みんなを信じて、元気に帰りを待ちましょう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ふぁ……」
おはようございます。すっかり日が登っていますね。
昨日はアーさんとお酒を飲んでいたのですっかり寝るのが遅くなってしまいました。
フェンは家庭があるので程々の時間で帰りました。ちゃんとお土産は持たせましたよ。
それでなんですが、私は昨日の夜酔っている間に、一体アーさんとどんな話をしたんでしょう?
家の周りに大量の悪魔がいるんですが。
「姉御、俺ら悪魔のために……ありがとうございます!」
頭の中にはてなが大量発生してます。わたし、何を話したんでしょう……あ、アーさん!
「アーさん、これは一体!」
「昨日の今日で悪いが、早速話をつけてきたぞ。マーガレット」
まずいです。何も覚えてません。
「……まさか、覚えてないのか?」
本っ当に、申し訳ありません。アーさん、全く覚えてないです。
「……マーガレット、酒は飲んでも?」
「のまれるな、ですよね。知ってます。とてもよく知っています」
最近、この村でお酒を飲む時の指標になっている言葉です。私が提案したものです……。
「まぁ、気持ちはわかるが。ただ、もう呼んでしまったぞ? 我の昔の仲間で、移住を希望してる連中をな」
確かに、村の中に魔界からのゲートが開きました。そして、そこからぞろぞろと悪魔たちが出てきます。
全員、すごい服装です。背中に魔界滅殺組と書かれた黒い服ですね。
手には物々しい武器を持っていますし、目付きが完全に犯罪者です。
「アーさん」
「いや違うのだ、あれで根はいい奴らだから安心してもらいたい」
「安心できる見た目では無いのですが」
村にいる悪魔たちも、口調はあまり優しさを感じるものではありませんが、見た目はあそこまで物々しくないですよ。
「ほ、ほら。マーガレットあれを見ろ」
なんですかもう。
……悪魔たちに子供たちが囲まれてます! 大変です、助けに行かないと!
悪魔が子供たちの頭に手を乗せました。あぁ!
「あぁ? 何だこのガキ、ちいせぇ頭しやがって。撫で回したくなるだろうがよぉ!」
……え? なんか思ってたのと違います。
「何言ってんだてめぇ。ガキにはこいつを食らわせてやるって決まってんだよ」
いや、やっぱり危険ですか?! どんな魔法や攻撃をくらわせるつもりなのです!
「ほら、飴ちゃんだ。食らいやがれ、ガキィ!」
「「「わーい!」」」
……言い方と中身が一致してません。頭を撫でてお菓子をあげてるだけなのに、すごく言い方に問題を感じます。
「だから言ったろう? 根はいい奴らだと」
「そうみたいですね。というか、移住希望っていいました?」
「いったぞ。昨日の夜、マーガレットは快く受け入れてくれた」
……移住ってことは、住居も必要ですし、色々と物資の計算や書類仕事が生まれます。
ですが、私はその約束を覚えてすらいなかったので、当然ルールーたちには話を通していないわけです。
そして、今私の背中には凄まじい視線が突き刺さってます。
怒ってますね、それはもう凄まじく怒ってますね。
かくなる上は……。
「アーさん、あとは任せました」
「え?」
「悪魔さんたち、初めまして! マーガレットです。早速なんですけど家を作るのでちょっと転移しますね」
「「「「え?」」」」
よし、悪魔たちをマーガレット城の方まで一気に転移させます。さすがにこれだけの量を素早く一度に転移させるのはしんどいですが、ルールーから逃げるためです。
ルールーの怒りの矛先が私に届く前に、逃げます!
アーさん、あとは頼みました!
自分自身に転移をかけ、ちらっと後ろの光景を見ます。
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