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魔物を狩りましょう。

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 さて、冒険者になったので早速魔物を狩りに行きましょう。

 あ、門番には忘れずに通行料を渡しましたよ。通行証も発行してもらいました。

 向かうのは街の近くの森林です。ここは半ダンジョン化しているそうで、奥に行けばドラゴンなんかもいると聞きました。

 どこで聞いたのかって? 勿論冒険者ギルドです。

「ギャァァァ!」

「ふん!」

 とりあえず飛び出してきた犬型の魔物を殴り倒します。

 死んではいません。死なせてしまうと剥ぎ取らなければなりませんから……そういうの、私嫌です。

 狙いはこの魔物ではなくて、剥ぎ取りが楽なゴーレムを考えています。

 あの魔物なら……思いっきり殴れば砕けて内部のゴーレムコアがとれるはずです。強いらしいですが、まぁ問題ないでしょう。

 そんなことを考えていたら、無事に森に着きました。

「うーん、さすが半ダンジョンですね。気配がたくさんです」

 うようよいます。ゴーレムは森の奥の方と聞きましたから……どんどん行きましょう。

 道中、たくさんの魔物が出てきます。

 狼型の魔物、殴り飛ばします。

 おっと、今度は群れで来ましたね。群れで来ようが同じタイミングで来るのは多くて3匹。ちょっと早めに殴れば倒せます。

 「グビャァァァ!」

 次は鳥系の魔物ですか。急降下で不意をついたつもりでしょうが気配で分かってたので意味ありません。

 嘴を掴み取って、軽く振り回せば鳥系の魔物はあっという間に気絶します。

 どんどん行きましょう。

 次は植物型の魔物ですか。牙がついた口のようなものが目立ちますが、本命は根による吸収でしょう。

 根の攻撃は全部躱した上で、口のようなものは根元から蹴り飛ばします。

 はい、これで終わりです。

 こういうやつは解体したらなんかネバネバした粘液とか毒液が出てくるらしいのでやめておきます。

 さて、だいぶ進みましたが……中々いませんね、ゴーレム。

「キャァァァァァ!」

 む? なにやら悲鳴です。気配から考えると……冒険者が襲われている状況でしょうか。

 周りに他の冒険者はいませんし……仕方ありません。私が助けましょう。

 冒険者達が相手にしているのは……狼型の魔物ですね。ただ、群れの長なのか大きいです。しかも怒り狂っている様子。

 ……あれ? もしかして私が群れを殴り飛ばしたせいですか?

 不味いですね。これは確実に助けなければ。

 冒険者達は4人中2人が倒れています。残った2人も満身創痍です。

『ガァァァァア!』

「ひ、ひぃ!」

「か、神様ぁ! 助けてぇ!」

 神様ではありませんが、助けましょう。

 ちょっとだけ本気で殴ります。

「てぃ!」

『ガァァァァァァァ?!』



 

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