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ロゼリア学園入学
明るい人
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リオとアリエルと別れたデイジーは、レオと一緒にギルド『K』のマスターであるクラウスを探すことになり、地図を頼りに旧校舎へと向かっていた。
しかし、2人は小さなヒューナ村で育ち今まで地図を見ながら歩くことがなかったため、さっそく躓いてしまった。
「ど、どうしよう、、、ここ、どこだかわからない」
「だらしねーな、貸せよ」
デイジーから地図をひったくるとレオはいろんな方向に地図を回して「うーん、うーん?」と悩んでいる様だった。
「わ、わかるの?レオ」
「、、、わっかんねー」
まさかのお手上げ。
周りには木々しか見えず、目印になる様なものもないため2人は本当の迷子になってしまっていた。
「どうしよう!迷子だよ、私達!」
「落ち着けよ、焦ってもしょうがねーだろ」
「でも、クラウス先生を探すどころか本校舎に戻る事もできないかも、、、」
デイジーが不安そうに慌てていると、レオは呆れながら頭を掻いて「あのなぁ、、、」と口を開いた時。
ーーーーーーーーー
「「!?」」
近くの茂みから物音が聞こえた。
驚いた2人は思わず体をこわばらせ、後退りした。
「な、なんだろう、、、」
「い、犬かタヌキだろ、、、」
「え、犬がいるの!?」
「知らねーよ!いいから落ち着け!」
ーーーーーーーーー
「「!?」」
レオの大きな声により茂みの物音も段々と近づいてきている様だ。
「レ、レオ、、、」
「だ、大丈夫だって、、、」
ーーーーーーーーー
デイジーは怖さのあまり、体を震えているとレオはデイジーを庇う様に前に出て、手から炎を出している。いつでもレイズが使える様に戦闘体制で構えている。
ーーーーーーーーー!!!!
「「っ!!!!」」
すると、茂みから何かが飛び出して来るのが見え思わず2人が目を瞑ると。
「ばぁ!!!」
「「ぎゃああああ!!!!」」
何かの声が聞こえてきた。
飛び出してきた何かを見れないで怯えていると「あれぇ?どったの?」と女の子の声が聞こえた。
デイジーとレオはそれに気づくと、ゆっくりと目を開き顔をあげた。
「やぁやぁ、君たち!こんなところで何やってるんだい?」
見たことのない少女がこちらを不思議そうな顔で伺っていた。
「へ、、、?」
人間だった事に安心したのかデイジーからは間抜けな声が出て、腰を抜かしていた。
「お、お前!!脅かすなよ!」
「そんなつもりじゃなかったゾ!木の隙間から人影が見えたから、気になって近づいたら君たちがいたんだゾ!」
「声かけろよ!大体、普通に歩いてくればよかっただろ!なんで低い体制で茂みから出てくるだよ!」
「いやぁ、普通に出てきたら面白くないと思って!」
「面白さなんていらねーだろ!」
「ま、まぁ、レオ、落ち着いて、、、」
知らない少女と口喧嘩を始めたレオは顔を真っ赤にして怒っている。
落ち着いたデイジーはゆっくりと立ち上がり2人を仲裁していると、少女の後ろからまた1人姿を現した。
「ここにいたのか、マリー」
「あ、ミズキ!やっぱり人だったゾ!しかも、2人とも面白い声で叫んでたんだゾ!」
「て、てめぇ、、、」
よくみると2人はデイジー達と同じ制服を着ているのに気づいたデイジーは声をかけた。
「あ、あの、もしかしてここの生徒ですか?」
「そうだゾ!ボクは1年の『マリー・プロディア』!こっちの男の子は同じく1年の『ミズキ・スターチス』だゾ!よろしくね!」
ツインテールの少女は『マリー』と名乗り、後ろから出てきた少年を『ミズキ』と紹介した。
「あ!君たちもしかして編入生かい?」
「そ、そうです、、、」
「やっぱり~!!!」
マリーはデイジーが編入生だとわかると、嬉しそうに手を握りぶんぶん振った。
勢いよく手を振られたデイジーは、その反動で頭もぶんぶんと振られて目を回していた。
「マリー、やめろ。気絶しそうだ」
「え?、、、あ」
ミズキに声をかけられ、自分のしていた事に気づいたマリーは手を離すと、体がフラフラになったデイジーが倒れそうになった。
「ごめんね~、ボク嬉しくてさ!」
「ど、どうして、私の名前、を?」
「君たちの編入試験の試合を見てたからね!特にデイジーくん!君の試合は凄かったゾ!思わずボクも心を奪われたゾ!」
「あ、ありがとうございます」
「それと君は、、、お兄ちゃんの方かな?」
「それはリオだ。オレはレオ!」
「んー、双子は覚えるの苦手だゾ。弟くんは、、、乱入騒ぎを起こした方か!!」
マリーは思い出したと嬉しそうにレオに指を刺すと、レオは「おい!」と怒鳴って睨みつけている。
しかし、マリーはレオの事をお構いなしにマシンガントークを続ける。
「いやぁ、あの乱入も見てて楽しかったゾ!君たち2人が受かったの?」
「いえ、リオとアリエルも一緒に、4人で合格しました」
「そうか!それはよかったゾ!」
マリーは終始笑顔で嬉しそうに腕をくみ、「うんうん」と頷いている。
「これからは同級生だから、わからないことがあったらボク達になんでも聞いていいんだゾ!」
「あ、ありがとうございま、、、」
「敬語もダメだゾ!ボクの事は気軽に『マリー』って呼んで!!」
目を輝かせながら見つめるマリーに、デイジーは少し恥ずかしそうに「そ、そうするね。マリーちゃん」と言うと「うんうん!デイジーくん!」と嬉しそうに反応した。
「それよりお前ら、こんなところで何してる」
「あ、そうだった!ギルド『K』のマスターに会いに行こうと思ってて、、、」
「マスターってクラウスくんのこと?」
「え?く、くん!?」
「マリーはそういうやつだ、気にするな」
「そ、そうなの」
マリーの独特な表現に惑わされていると、ミズキが冷静に反応した。
「あとクラウスも『先生』と付ける必要がないろくでなしだ、気にするな」
「え!?そ、そうなの?」
元気なマリーと違い、ミズキは冷静にツッコミを入れるようで、デイジーはそれぞれの反応に忙しかった。
「クラウスくんならこの道まっすぐ行った旧校舎の裏でタバコを吸っているゾ!」
「あ、こっちなんだ、、、」
「まさか、迷子か」
「じ、実は、、、」
「本校舎から一本道だろ」
「うっ、、、」
ミズキの正論に反論できずに恥ずかしそうに俯いてしまった。
「せっかくだから、ボク達も一緒に行くゾ」
「え、いいの?」
「もちろんだゾ!ボク達も今からギルドに行くところだったからね!」
そう話すマリーにレオが不思議そうに質問をした。
「お前らはどこのギルドなんだ?」
「ボクとミズキのギルドは、、、」
マリーがレオに体を向き直すと、嬉しそうにミズキと共に口を開いた。
「「『K』だゾ!/だ。」」
しかし、2人は小さなヒューナ村で育ち今まで地図を見ながら歩くことがなかったため、さっそく躓いてしまった。
「ど、どうしよう、、、ここ、どこだかわからない」
「だらしねーな、貸せよ」
デイジーから地図をひったくるとレオはいろんな方向に地図を回して「うーん、うーん?」と悩んでいる様だった。
「わ、わかるの?レオ」
「、、、わっかんねー」
まさかのお手上げ。
周りには木々しか見えず、目印になる様なものもないため2人は本当の迷子になってしまっていた。
「どうしよう!迷子だよ、私達!」
「落ち着けよ、焦ってもしょうがねーだろ」
「でも、クラウス先生を探すどころか本校舎に戻る事もできないかも、、、」
デイジーが不安そうに慌てていると、レオは呆れながら頭を掻いて「あのなぁ、、、」と口を開いた時。
ーーーーーーーーー
「「!?」」
近くの茂みから物音が聞こえた。
驚いた2人は思わず体をこわばらせ、後退りした。
「な、なんだろう、、、」
「い、犬かタヌキだろ、、、」
「え、犬がいるの!?」
「知らねーよ!いいから落ち着け!」
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「「!?」」
レオの大きな声により茂みの物音も段々と近づいてきている様だ。
「レ、レオ、、、」
「だ、大丈夫だって、、、」
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デイジーは怖さのあまり、体を震えているとレオはデイジーを庇う様に前に出て、手から炎を出している。いつでもレイズが使える様に戦闘体制で構えている。
ーーーーーーーーー!!!!
「「っ!!!!」」
すると、茂みから何かが飛び出して来るのが見え思わず2人が目を瞑ると。
「ばぁ!!!」
「「ぎゃああああ!!!!」」
何かの声が聞こえてきた。
飛び出してきた何かを見れないで怯えていると「あれぇ?どったの?」と女の子の声が聞こえた。
デイジーとレオはそれに気づくと、ゆっくりと目を開き顔をあげた。
「やぁやぁ、君たち!こんなところで何やってるんだい?」
見たことのない少女がこちらを不思議そうな顔で伺っていた。
「へ、、、?」
人間だった事に安心したのかデイジーからは間抜けな声が出て、腰を抜かしていた。
「お、お前!!脅かすなよ!」
「そんなつもりじゃなかったゾ!木の隙間から人影が見えたから、気になって近づいたら君たちがいたんだゾ!」
「声かけろよ!大体、普通に歩いてくればよかっただろ!なんで低い体制で茂みから出てくるだよ!」
「いやぁ、普通に出てきたら面白くないと思って!」
「面白さなんていらねーだろ!」
「ま、まぁ、レオ、落ち着いて、、、」
知らない少女と口喧嘩を始めたレオは顔を真っ赤にして怒っている。
落ち着いたデイジーはゆっくりと立ち上がり2人を仲裁していると、少女の後ろからまた1人姿を現した。
「ここにいたのか、マリー」
「あ、ミズキ!やっぱり人だったゾ!しかも、2人とも面白い声で叫んでたんだゾ!」
「て、てめぇ、、、」
よくみると2人はデイジー達と同じ制服を着ているのに気づいたデイジーは声をかけた。
「あ、あの、もしかしてここの生徒ですか?」
「そうだゾ!ボクは1年の『マリー・プロディア』!こっちの男の子は同じく1年の『ミズキ・スターチス』だゾ!よろしくね!」
ツインテールの少女は『マリー』と名乗り、後ろから出てきた少年を『ミズキ』と紹介した。
「あ!君たちもしかして編入生かい?」
「そ、そうです、、、」
「やっぱり~!!!」
マリーはデイジーが編入生だとわかると、嬉しそうに手を握りぶんぶん振った。
勢いよく手を振られたデイジーは、その反動で頭もぶんぶんと振られて目を回していた。
「マリー、やめろ。気絶しそうだ」
「え?、、、あ」
ミズキに声をかけられ、自分のしていた事に気づいたマリーは手を離すと、体がフラフラになったデイジーが倒れそうになった。
「ごめんね~、ボク嬉しくてさ!」
「ど、どうして、私の名前、を?」
「君たちの編入試験の試合を見てたからね!特にデイジーくん!君の試合は凄かったゾ!思わずボクも心を奪われたゾ!」
「あ、ありがとうございます」
「それと君は、、、お兄ちゃんの方かな?」
「それはリオだ。オレはレオ!」
「んー、双子は覚えるの苦手だゾ。弟くんは、、、乱入騒ぎを起こした方か!!」
マリーは思い出したと嬉しそうにレオに指を刺すと、レオは「おい!」と怒鳴って睨みつけている。
しかし、マリーはレオの事をお構いなしにマシンガントークを続ける。
「いやぁ、あの乱入も見てて楽しかったゾ!君たち2人が受かったの?」
「いえ、リオとアリエルも一緒に、4人で合格しました」
「そうか!それはよかったゾ!」
マリーは終始笑顔で嬉しそうに腕をくみ、「うんうん」と頷いている。
「これからは同級生だから、わからないことがあったらボク達になんでも聞いていいんだゾ!」
「あ、ありがとうございま、、、」
「敬語もダメだゾ!ボクの事は気軽に『マリー』って呼んで!!」
目を輝かせながら見つめるマリーに、デイジーは少し恥ずかしそうに「そ、そうするね。マリーちゃん」と言うと「うんうん!デイジーくん!」と嬉しそうに反応した。
「それよりお前ら、こんなところで何してる」
「あ、そうだった!ギルド『K』のマスターに会いに行こうと思ってて、、、」
「マスターってクラウスくんのこと?」
「え?く、くん!?」
「マリーはそういうやつだ、気にするな」
「そ、そうなの」
マリーの独特な表現に惑わされていると、ミズキが冷静に反応した。
「あとクラウスも『先生』と付ける必要がないろくでなしだ、気にするな」
「え!?そ、そうなの?」
元気なマリーと違い、ミズキは冷静にツッコミを入れるようで、デイジーはそれぞれの反応に忙しかった。
「クラウスくんならこの道まっすぐ行った旧校舎の裏でタバコを吸っているゾ!」
「あ、こっちなんだ、、、」
「まさか、迷子か」
「じ、実は、、、」
「本校舎から一本道だろ」
「うっ、、、」
ミズキの正論に反論できずに恥ずかしそうに俯いてしまった。
「せっかくだから、ボク達も一緒に行くゾ」
「え、いいの?」
「もちろんだゾ!ボク達も今からギルドに行くところだったからね!」
そう話すマリーにレオが不思議そうに質問をした。
「お前らはどこのギルドなんだ?」
「ボクとミズキのギルドは、、、」
マリーがレオに体を向き直すと、嬉しそうにミズキと共に口を開いた。
「「『K』だゾ!/だ。」」
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