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3話 逃がさないわよ
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乙女ゲー世界について考えて、クラクラしながら馬車を降りた。溜息交じりに校舎に向かって歩く。少し遠くにアリスを見つけた――変態騎士団長子息も一緒だ――が、どうにも声を掛ける気になれなかった。どうにも自分の中で処理出来なくて玄関を通り過ぎて校舎の影に蹲った。
「ハァーッ! マジなんなの⁉」
どうにも自分には顔はきつくとも女王様にはなれないし、虐められて喜ぶような性癖も持ち合わせてない。
「あぁー無理無理無理無理無理無理無理無理無理…………。もう弱音も言い訳も御仕舞」
手を叩いて立ち上がった。
「……無理無理無理無理無理無理」
……あれ?
角を曲がり見ると、そこには見知った少女がいた。栗色の髪を肩でそろえたその姿は平民出身のクソ乙女ゲーヒロインだ。
「どうかなさいまして?」
なるべく優しく見えるように微笑んだ。彼女は振り返りブルーの瞳を不安そうに揺らした。彼女は私とは正反対の素朴で純情そうな愛らしい顔をしている。たれ目がちなブルーの澄んだ瞳に、ぷっくりとした頬と唇はピンク色に染まっていて大層可愛らしい少女だ。制服は私と同じキャメルのショートローブと赤いリボン着けているが、チェックのミニスカートにハイソックスを合わせていてローファーを履いている。同じ柄と生地だがデザインが違うため全く印象が違い、学生らしく感じる。
「ひっ! なんでもないですわ」
「何が無理ですの?」
「クリマスタ公爵令嬢の手を煩わせることなど何もございません」
彼女は自分がミスを犯したことにきづいていない。私は思わずニヤリと悪い笑みを浮かべてしまった。これは僥倖だと。
「なぜ私の名前をご存じですの? アンネリース?」
アンネリースは大きな瞳を更に大きくして――知らないはずの名前を呼ばれ―――驚愕した表情を浮かべ言葉も出ない様だった。
「逃がさないわよ。乙女ゲーヒロインさん」
肩に手を置けば彼女はびくりと震えた。
私たちはひとまず教室に向かった。1-Aの教室には既に、第一王子のアリスフォード・ナサニエル・クライドジェスターに、その従者の護衛騎士のエバン・ウィル・スペンサー、第二王子のハイム・デュランダル・クライドジェスターがいる。エバンは今まで何度も会ったことがあるが、整った顔をしているなとは思っていたけど、話すような話題もないし、アリスの背景化していて話したことは殆どない。さっきまで私のことを怖がっていたアンネリースは、私の後ろでローブを掴んで隠れていて教室に進むのを妨害している。
「どうもこうも行くしかないでしょう?」
呆れたようにため息を吐いて、アンネリースを見たが彼女は首を振るだけだ。
「クリマスタ公爵令嬢様は怖くないのですか?」
「アルセナでいいわ。弱音ははかないことに決めてるし、この国や領民を守るのは貴族としての私の義務だから、怖いとか言ってられないわね。貴方も腹を括りなさいな」
黙ってうつむくアンネリース。
「いくわよ」
私は彼女を引きずりながら教室に入った。
「皆さん、ご機嫌よう」
教室が静まり返り、クラスメイト達が私の方を向いて、挨拶を口にした。私は黒板で座席を確認しアンネリースを座らせてから、席に着くと女生徒がに菓子折りを持って列を成して挨拶に来て……私はヤクザの親玉か! と思った。
担任の教師は攻略対象者ではないが、わりと整った顔の清潔感のある男でいい先生そうだ。当然と言えば当然で、学園では王族や貴族だからと言って特別扱いはしないと言ってはいるが、王族のいるクラスの担任に着ける先生は有能な人物を付けるに決まっている。偏差値上位者からにクラス分けしているから、Aクラスはエリートクラスで半端な教師じゃ務まらないからだ。一つ疑問があるのだけれど、アリスはあまり優秀じゃないことだ。攻略対象者は全員規格外のSランクのはずだけどアリスは何故かBランクだ。これからの伸びしろにきたいということだろうか?因みに私とアンネリースはAランクで、偏差値は70~75がAランクでそれ以上がSランクだ。偏差値は魔力量、魔力操作、魔力変換率、魔法学力(座学)、呪文行使力、魔法付与で決まる。魔力量は自身の魔力の量。魔力操作は座標に正確に発動できる力量だ。魔力変換は10の魔力でどれだけ魔法を行使できるかだ。同じ魔力で同じ呪文を使って炎を出しても、人によって炎の大きさは違うからだ。魔法学力は知識を問われる。呪文行使力はどれだけの呪文を扱えるかだ。魔法付与は、剣や服などに付与できるかだ。6項目は天武の才もあり限界もあれど、努力すれば伸ばすことは可能である。
初日は自己紹介、校舎の案内や授業内容の説明等で終わった。そそくさと帰ろうとしているアンネリースを捕まえ私専用のサロンに連行した。メイドにお茶の準備をさせて下がらせた。これからする話を聞かれるのはまずいからだ。ソファに向かい合って座り、緑茶を入れた。お茶請けには干し柿と煎餅を出した。これらは前世知識で私が開発し、製造販売を手がけている。
アンネリースを問い詰めれば、前世の知識があり、同じ日本で生まれて死んだ転生者と白状した。当然このクソゲーも知っていると。
「で、どうするつもり?」
「私には無理ですぅ~」
女々しく泣くアンネリース。可愛いけど、今は要らないので、苛ついてしまう。
「何が無理かきちんと話しなさな」
「ええっと、わたしは攻略対象者を攻略なんて無理ですぅ」
――きちんと話してないし……、んなのわかってるわ。何をするのが無理で、何が可能なのかそれぐらい言えないのかな。女王様にはなれないけど、騎士という犬を飼うのは可能とかさ、いけないおもちゃで弄ばれるなら堪えれるとか、詳細な攻略方法を全て覚えてるとかでであれば、代役立てるとかも検討できるというものなのに。はぁー、頭悪いの今いらないんだよね。
「やらなきゃこの大陸が、下手したら世界が滅ぶのよ! それでもやらないと言うの?」
この世界は偏差値Sランク攻略者の性癖を満たさないと彼らが魔力暴走を起こし肉体が大爆破し、街が廃墟になり、更にその満たしきれなかった欲望が黒い魔力に変化して、魔力体となった攻略対象者が魔王化し暴れまくって大陸を破壊するのだ。更に、その黒い魔力に充てられた魔物がパワーアップし凶暴化して暴れまくるのだ。そうなれば、人類などあっという間に駆逐されてしまう。
――なんか、説明するとアホっぽいな。ホントかよってつっこみたくなるわ。今世ではそんな話し、聞いたことがないしね。
私がアンネリースの胸ぐらを掴んで凄めば、滝のように涙を零し始めた。ちょっとうざいと思ってしまった。
「はぁー泣いても話は進まないでしょう。泣くなとは言わないけど、場所を考えてほしいわ。悪いけど、この後、理事長に呼ばれているのよ」
「……私もです……ぐすっ」
「そうね、乙女ゲーイベントですものね」
理事長は乙女ゲー攻略者だ。
「貴方、行く?」
「無理無理無理無理ですぅ。ロリコンも無理だし、女王様にもなれません」
「じゃあ、受け身で良さそうなS担当で」
そんな絶望的な眼差しで見ないでほしい。
「私はアルセナ様みたいに強くないんです。何で私なんですか? 他の人でも良いじゃないですか!?」
前世の引きこもりだった妹を思い出してしまった。ヘタレた妹は物をはっきりと言えずに、クラスメイトにパシリ扱いされて、意地悪をされ――鞄に虫のおもちゃを入れられたり、給食の牛乳にセンブリ茶を入れられたりした――不登校になってしまった。それもはっきりと言わないから舐められるのだと姉の私は虐めた相手と妹自身に憤りながら思っていた。
「あなたほどの美少女は他になかなかいないし、更に偏差値Aとなるといないわね。乙女ゲーム知識持ちで攻略方法を知ってることも含めて、あなたが適任よ。アンネリース、誰かがやらなきゃいけないのじゃないのよ。私達がやらなきゃいけないのよ。じゃないと世界が凶悪な魔物が跋扈する地獄になるのよ。魔物に食い殺されるよりましでしょ。腹を決めなさい」
――ヘタレでもおバカさんでも逃がす気はない。
うだつの上がらない声を上げているアンネリースの胸倉を更に締め上げた。
「ぐぇっ!」
「わかったの」
彼女は”死ぬ死ぬ”と呻きながら頷いた。
私は戦場へ向かう気持ちで、理事長室へ向かった。
「ハァーッ! マジなんなの⁉」
どうにも自分には顔はきつくとも女王様にはなれないし、虐められて喜ぶような性癖も持ち合わせてない。
「あぁー無理無理無理無理無理無理無理無理無理…………。もう弱音も言い訳も御仕舞」
手を叩いて立ち上がった。
「……無理無理無理無理無理無理」
……あれ?
角を曲がり見ると、そこには見知った少女がいた。栗色の髪を肩でそろえたその姿は平民出身のクソ乙女ゲーヒロインだ。
「どうかなさいまして?」
なるべく優しく見えるように微笑んだ。彼女は振り返りブルーの瞳を不安そうに揺らした。彼女は私とは正反対の素朴で純情そうな愛らしい顔をしている。たれ目がちなブルーの澄んだ瞳に、ぷっくりとした頬と唇はピンク色に染まっていて大層可愛らしい少女だ。制服は私と同じキャメルのショートローブと赤いリボン着けているが、チェックのミニスカートにハイソックスを合わせていてローファーを履いている。同じ柄と生地だがデザインが違うため全く印象が違い、学生らしく感じる。
「ひっ! なんでもないですわ」
「何が無理ですの?」
「クリマスタ公爵令嬢の手を煩わせることなど何もございません」
彼女は自分がミスを犯したことにきづいていない。私は思わずニヤリと悪い笑みを浮かべてしまった。これは僥倖だと。
「なぜ私の名前をご存じですの? アンネリース?」
アンネリースは大きな瞳を更に大きくして――知らないはずの名前を呼ばれ―――驚愕した表情を浮かべ言葉も出ない様だった。
「逃がさないわよ。乙女ゲーヒロインさん」
肩に手を置けば彼女はびくりと震えた。
私たちはひとまず教室に向かった。1-Aの教室には既に、第一王子のアリスフォード・ナサニエル・クライドジェスターに、その従者の護衛騎士のエバン・ウィル・スペンサー、第二王子のハイム・デュランダル・クライドジェスターがいる。エバンは今まで何度も会ったことがあるが、整った顔をしているなとは思っていたけど、話すような話題もないし、アリスの背景化していて話したことは殆どない。さっきまで私のことを怖がっていたアンネリースは、私の後ろでローブを掴んで隠れていて教室に進むのを妨害している。
「どうもこうも行くしかないでしょう?」
呆れたようにため息を吐いて、アンネリースを見たが彼女は首を振るだけだ。
「クリマスタ公爵令嬢様は怖くないのですか?」
「アルセナでいいわ。弱音ははかないことに決めてるし、この国や領民を守るのは貴族としての私の義務だから、怖いとか言ってられないわね。貴方も腹を括りなさいな」
黙ってうつむくアンネリース。
「いくわよ」
私は彼女を引きずりながら教室に入った。
「皆さん、ご機嫌よう」
教室が静まり返り、クラスメイト達が私の方を向いて、挨拶を口にした。私は黒板で座席を確認しアンネリースを座らせてから、席に着くと女生徒がに菓子折りを持って列を成して挨拶に来て……私はヤクザの親玉か! と思った。
担任の教師は攻略対象者ではないが、わりと整った顔の清潔感のある男でいい先生そうだ。当然と言えば当然で、学園では王族や貴族だからと言って特別扱いはしないと言ってはいるが、王族のいるクラスの担任に着ける先生は有能な人物を付けるに決まっている。偏差値上位者からにクラス分けしているから、Aクラスはエリートクラスで半端な教師じゃ務まらないからだ。一つ疑問があるのだけれど、アリスはあまり優秀じゃないことだ。攻略対象者は全員規格外のSランクのはずだけどアリスは何故かBランクだ。これからの伸びしろにきたいということだろうか?因みに私とアンネリースはAランクで、偏差値は70~75がAランクでそれ以上がSランクだ。偏差値は魔力量、魔力操作、魔力変換率、魔法学力(座学)、呪文行使力、魔法付与で決まる。魔力量は自身の魔力の量。魔力操作は座標に正確に発動できる力量だ。魔力変換は10の魔力でどれだけ魔法を行使できるかだ。同じ魔力で同じ呪文を使って炎を出しても、人によって炎の大きさは違うからだ。魔法学力は知識を問われる。呪文行使力はどれだけの呪文を扱えるかだ。魔法付与は、剣や服などに付与できるかだ。6項目は天武の才もあり限界もあれど、努力すれば伸ばすことは可能である。
初日は自己紹介、校舎の案内や授業内容の説明等で終わった。そそくさと帰ろうとしているアンネリースを捕まえ私専用のサロンに連行した。メイドにお茶の準備をさせて下がらせた。これからする話を聞かれるのはまずいからだ。ソファに向かい合って座り、緑茶を入れた。お茶請けには干し柿と煎餅を出した。これらは前世知識で私が開発し、製造販売を手がけている。
アンネリースを問い詰めれば、前世の知識があり、同じ日本で生まれて死んだ転生者と白状した。当然このクソゲーも知っていると。
「で、どうするつもり?」
「私には無理ですぅ~」
女々しく泣くアンネリース。可愛いけど、今は要らないので、苛ついてしまう。
「何が無理かきちんと話しなさな」
「ええっと、わたしは攻略対象者を攻略なんて無理ですぅ」
――きちんと話してないし……、んなのわかってるわ。何をするのが無理で、何が可能なのかそれぐらい言えないのかな。女王様にはなれないけど、騎士という犬を飼うのは可能とかさ、いけないおもちゃで弄ばれるなら堪えれるとか、詳細な攻略方法を全て覚えてるとかでであれば、代役立てるとかも検討できるというものなのに。はぁー、頭悪いの今いらないんだよね。
「やらなきゃこの大陸が、下手したら世界が滅ぶのよ! それでもやらないと言うの?」
この世界は偏差値Sランク攻略者の性癖を満たさないと彼らが魔力暴走を起こし肉体が大爆破し、街が廃墟になり、更にその満たしきれなかった欲望が黒い魔力に変化して、魔力体となった攻略対象者が魔王化し暴れまくって大陸を破壊するのだ。更に、その黒い魔力に充てられた魔物がパワーアップし凶暴化して暴れまくるのだ。そうなれば、人類などあっという間に駆逐されてしまう。
――なんか、説明するとアホっぽいな。ホントかよってつっこみたくなるわ。今世ではそんな話し、聞いたことがないしね。
私がアンネリースの胸ぐらを掴んで凄めば、滝のように涙を零し始めた。ちょっとうざいと思ってしまった。
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「……私もです……ぐすっ」
「そうね、乙女ゲーイベントですものね」
理事長は乙女ゲー攻略者だ。
「貴方、行く?」
「無理無理無理無理ですぅ。ロリコンも無理だし、女王様にもなれません」
「じゃあ、受け身で良さそうなS担当で」
そんな絶望的な眼差しで見ないでほしい。
「私はアルセナ様みたいに強くないんです。何で私なんですか? 他の人でも良いじゃないですか!?」
前世の引きこもりだった妹を思い出してしまった。ヘタレた妹は物をはっきりと言えずに、クラスメイトにパシリ扱いされて、意地悪をされ――鞄に虫のおもちゃを入れられたり、給食の牛乳にセンブリ茶を入れられたりした――不登校になってしまった。それもはっきりと言わないから舐められるのだと姉の私は虐めた相手と妹自身に憤りながら思っていた。
「あなたほどの美少女は他になかなかいないし、更に偏差値Aとなるといないわね。乙女ゲーム知識持ちで攻略方法を知ってることも含めて、あなたが適任よ。アンネリース、誰かがやらなきゃいけないのじゃないのよ。私達がやらなきゃいけないのよ。じゃないと世界が凶悪な魔物が跋扈する地獄になるのよ。魔物に食い殺されるよりましでしょ。腹を決めなさい」
――ヘタレでもおバカさんでも逃がす気はない。
うだつの上がらない声を上げているアンネリースの胸倉を更に締め上げた。
「ぐぇっ!」
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