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怪人ミラー
二十話目
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『リンカ、お前さ、何勝手にあいつの画像送信してんの? こんなことされたら、もう脅しに使えないだろ。バカなの?』
呆れた様子でそう言ったタクヤに、リンカは薄気味悪い物を感じた。
友達が二人、しかも一人は自分の彼女が死んでいるというのに、気にしているのはミサキの画像を皆に送ったこと。
「え、あ……ごめん。だ、だったら明日あいつにもっとエグいことさせてさ、それをまた写真に撮れば良いじゃない」
『だーかーらー。全裸を皆に送ったら、もうその後に何をしても変わらないだろって。それどころか、あいつにはもう脅しは効かないし、捨て身で来るかもしれないだろ? それこそお前、殺されるんじゃねえのか?』
まるで自分は関係なくて、リンカが悪いという口振りである。
これには流石にリンカも、意味がわからずに戸惑うしかなかったが、最後の言葉を聞いて思い出したことがあった。
「そ、そんなこと言わないでよ。あ、そうだ。そう言えばヒサシが死ぬ前に、あいつが鏡を私達に見せたんだよ。それでその後にヒサシが酷い死に方をしたんだ」
『はぁ? 鏡? お前頭がファンタジーなのかよ。鏡を見せたら人が死ぬってのか? だったら、なんであいつは今までそれをしなかったんだよ。そんなやべぇ力があんなら、もっと早くに抵抗してんだろ』
呆れた様子でそう言ったタクヤに、リンカは薄気味悪い物を感じた。
友達が二人、しかも一人は自分の彼女が死んでいるというのに、気にしているのはミサキの画像を皆に送ったこと。
「え、あ……ごめん。だ、だったら明日あいつにもっとエグいことさせてさ、それをまた写真に撮れば良いじゃない」
『だーかーらー。全裸を皆に送ったら、もうその後に何をしても変わらないだろって。それどころか、あいつにはもう脅しは効かないし、捨て身で来るかもしれないだろ? それこそお前、殺されるんじゃねえのか?』
まるで自分は関係なくて、リンカが悪いという口振りである。
これには流石にリンカも、意味がわからずに戸惑うしかなかったが、最後の言葉を聞いて思い出したことがあった。
「そ、そんなこと言わないでよ。あ、そうだ。そう言えばヒサシが死ぬ前に、あいつが鏡を私達に見せたんだよ。それでその後にヒサシが酷い死に方をしたんだ」
『はぁ? 鏡? お前頭がファンタジーなのかよ。鏡を見せたら人が死ぬってのか? だったら、なんであいつは今までそれをしなかったんだよ。そんなやべぇ力があんなら、もっと早くに抵抗してんだろ』
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