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怒りの二宮金次郎像
二十三冊目
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泣きじゃくるアンナの言葉に、舌打ちをしてカミキから顔を背けたコウセイ。
カミキは今言われた言葉を根に持っているようで、眉間に皺を寄せてずっと睨み付けていた。
「なあカミキ。本当にお前は何も知らないのか? 実際にこの四人の中で色んなことを知ってんのはお前だろ。何でもいい。お前はこれをどう思ってんだよ」
コウセイと同じく喧嘩にならないように、キョウスケなりに言葉を選んでいるのがわかる。
とはいえ、今しがたコウセイにバカにされたばかりだ。
決して機嫌が良いとは言えないカミキは、顔をしかめたまま口を開いた。
「……二宮金次郎像が壊された。そして僕達以外の人が二宮金次郎像と同じ顔に見えている。そしてミハネちゃんが死んだ。それも、とんでもなく無惨な死に方だ。二宮金次郎の呪い……首を折られたから、二宮金次郎はAを殺し、ミハネちゃんを殺した。恨みを晴らす為の呪いなんじゃないか」
あまりにも突拍子もない発言に、キョウスケもアンナも反論が出来なかった。
普段なら「そんなことあるわけねえだろ」とでも言っているだろうが、今置かれている状況が状況なだけに、何も言えなかったのだ。
それに、カミキがまさか呪いだ恨みだと言い出すとは思っていなかったから。
「バカバカしい。そんなわけのわからねえ物にミハネは殺されたってのかよ? だったらそんなもんねえって証明してやるよ。あのふざけた像をぶっ壊してやる!」
カミキは今言われた言葉を根に持っているようで、眉間に皺を寄せてずっと睨み付けていた。
「なあカミキ。本当にお前は何も知らないのか? 実際にこの四人の中で色んなことを知ってんのはお前だろ。何でもいい。お前はこれをどう思ってんだよ」
コウセイと同じく喧嘩にならないように、キョウスケなりに言葉を選んでいるのがわかる。
とはいえ、今しがたコウセイにバカにされたばかりだ。
決して機嫌が良いとは言えないカミキは、顔をしかめたまま口を開いた。
「……二宮金次郎像が壊された。そして僕達以外の人が二宮金次郎像と同じ顔に見えている。そしてミハネちゃんが死んだ。それも、とんでもなく無惨な死に方だ。二宮金次郎の呪い……首を折られたから、二宮金次郎はAを殺し、ミハネちゃんを殺した。恨みを晴らす為の呪いなんじゃないか」
あまりにも突拍子もない発言に、キョウスケもアンナも反論が出来なかった。
普段なら「そんなことあるわけねえだろ」とでも言っているだろうが、今置かれている状況が状況なだけに、何も言えなかったのだ。
それに、カミキがまさか呪いだ恨みだと言い出すとは思っていなかったから。
「バカバカしい。そんなわけのわからねえ物にミハネは殺されたってのかよ? だったらそんなもんねえって証明してやるよ。あのふざけた像をぶっ壊してやる!」
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