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怒りの二宮金次郎像
二十一冊目
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トイレの前で考えていても解決しない。
それどころか、カミキの言う通り、ミハネを殺したのが自分達だと疑われる可能性さえあると判断した四人は、慌てて屋上前のスペースへと急いだ。
「俺、頭がどうにかなっちまったのかな。ここに来るまでに見たかよ。俺達の教室のプレート、『4-17』になってたぞ。他の教室も数字が狂ってた。どうなってんだよこれ」
コウセイが頭を抱えている横で、カミキもそれを見たのか、額に汗をかいて動揺を隠し切れない様子だ。
「何かがおかしい……なんて、バカなことを言ってるように思えるけど、本当におかしい。僕達は一体どうなってるんだ。何に巻き込まれてるんだよ!」
「なんだよこれ、ぜんっぜんわかんねえ! 周りのやつらの顔が全員二宮金次郎になった、ミハネが死んだ! 次は何が起こるんだよ!」
もう、ここにいる全員がパニック状態だ。
警察など呼ぼうとも思わなかった。
たとえ呼んだところで、疑われるのは一緒にいたアンナだろうから。
そのアンナも、トイレから出たらミハネが死んでいたと言うのだから。
犯人探しは必要だが、それ以上に次は自分かもしれないと、四人は感じていた。
ありえない……なんて言葉はもう通用しないのだと、ミハネの死が孤立した四人を追い詰めていたのだ。
それどころか、カミキの言う通り、ミハネを殺したのが自分達だと疑われる可能性さえあると判断した四人は、慌てて屋上前のスペースへと急いだ。
「俺、頭がどうにかなっちまったのかな。ここに来るまでに見たかよ。俺達の教室のプレート、『4-17』になってたぞ。他の教室も数字が狂ってた。どうなってんだよこれ」
コウセイが頭を抱えている横で、カミキもそれを見たのか、額に汗をかいて動揺を隠し切れない様子だ。
「何かがおかしい……なんて、バカなことを言ってるように思えるけど、本当におかしい。僕達は一体どうなってるんだ。何に巻き込まれてるんだよ!」
「なんだよこれ、ぜんっぜんわかんねえ! 周りのやつらの顔が全員二宮金次郎になった、ミハネが死んだ! 次は何が起こるんだよ!」
もう、ここにいる全員がパニック状態だ。
警察など呼ぼうとも思わなかった。
たとえ呼んだところで、疑われるのは一緒にいたアンナだろうから。
そのアンナも、トイレから出たらミハネが死んでいたと言うのだから。
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