114 / 223
テケテケ&音楽室の怪
九曲目
しおりを挟む
「な、何にしても、脱出しろって書いてあるんだから、学校から出れば良いんだろ? じゃあそのテケテケってやつに会う前に、さっさと帰ろうぜ。まったく、なんでこんなことさせられなきゃならないんだか」
「そう……だね。ユキヤくんの言う通り、脱出しろって書いてあるんだからね。とりあえず出て、考えるのはそれからにしよう」
ユキヤにあまり良い印象はなかったが、サクラにはその提案を拒否する理由はなかった。
いや、ここにいる全員が帰りたいと思っていたから、その点に関しては変な混乱はなく、意見が一致したと言える。
教室を出て、ヤスダがプレートを確認すると「3-2」。
「はは、見ろよ。俺達の教室が3-2になっているぞ。まだ二年生なのに、三年生になった気分だな」
「はいはい。そんなことどうでも良いからさっさと帰ろ? ほら、行くよお?」
ヒナタが気だるそうにそう言って、階段に差し掛かった時だった。
スピーカーからピアノの音が聞こえ始めて、五人はまたあの音が流れるのかと身構えた。
「ピアノ……なんでこんな音がスピーカーから聞こえてるの?」
サクラの疑問はそれだけではなかった。
当然他にも浮かぶ疑問があり、誰しもが思っていることだ。
「校内放送まで……これが音楽室から聞こえてるとなると、学校の怪談のオンパレードだね」
「そう……だね。ユキヤくんの言う通り、脱出しろって書いてあるんだからね。とりあえず出て、考えるのはそれからにしよう」
ユキヤにあまり良い印象はなかったが、サクラにはその提案を拒否する理由はなかった。
いや、ここにいる全員が帰りたいと思っていたから、その点に関しては変な混乱はなく、意見が一致したと言える。
教室を出て、ヤスダがプレートを確認すると「3-2」。
「はは、見ろよ。俺達の教室が3-2になっているぞ。まだ二年生なのに、三年生になった気分だな」
「はいはい。そんなことどうでも良いからさっさと帰ろ? ほら、行くよお?」
ヒナタが気だるそうにそう言って、階段に差し掛かった時だった。
スピーカーからピアノの音が聞こえ始めて、五人はまたあの音が流れるのかと身構えた。
「ピアノ……なんでこんな音がスピーカーから聞こえてるの?」
サクラの疑問はそれだけではなかった。
当然他にも浮かぶ疑問があり、誰しもが思っていることだ。
「校内放送まで……これが音楽室から聞こえてるとなると、学校の怪談のオンパレードだね」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる