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国境線を越えて
しおりを挟む魔物の大群を殲滅が終わり再び歩きだした数十分後……
『見えてきたよ。』
「やっと着きそうです。」
ガヤガヤ、ガヤガヤ。
何やら門の前で騎士に傭兵それに冒険者が溢れていますね。………冒険者の一人がこちらに気がついたようです。それと同時にその他の人達も気づいたようです。
「君!そこで何をしている!今は緊急自体発生でここら付近は近寄らないようにと発表されていた筈だ!早くこっちに来なさい!」
こちらに向かって叫んでいますね。早くこっちに来いと言っているので行かせてもらいましょう。とりあえず早歩きで向かう事にした。
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「私はこの騎士団の隊長である、ハーバーだ。なんでここに居たのか聞かせてくれ。」
騎士の隊長ハーバーと名乗る者がそう聞いてきました。
「すみません。こちらはスフィアから逃げてきたものです。今、スフィアがどういう状況か連絡は受けているでしょう。それで神栄聖国ミューメルへと避難してきました。」
そう言ったら周り一帯が急に騒がしくなった。
「スフィアっていったらあそこだろ。」
「だろうと思うぜ。さっきギルドから連絡があったやつ。」
「襲撃があって一人残らず全滅したって話じゃなかったっけ?」
隊長ハーバーが手を挙げて周りを静かにした。
「すまない。周りの言う事は気にしないでくれ。それで君は難民と言うことでいいかな?」
難民扱いは困るな。一応、自給自足が出来るだけの自信はあるから大丈夫だろう。
「確かに難民といえば難民ですが、一応、自給自足もできるので通常入国の対応でお願いします。」
「あぁ、分かった。見たとこ身分証なども持っていないだろう。仮とはいえ俺が一週間、身分証明用に保護者になってやるから後でギルドにでも登録しておいてくれ。」
「分かりました。ありがとうございます。」
実にありがたい話だ。
『良かったねアルト。良い人で。』
『えぇ。』
実は証明が出来ないからここをどうやって越えようか悩んでいたけれどなんの問題もなく通過できそう。ちなみに普段は声を出して喋るほうが得意?違和感?が無いので喋っているがソプラノ限定で念話もできる。
「お嬢さん、名前は?」
「アルトです。」
「ああ、分かったそう記載させてもらう。それとそっちの兎?はなんだ?」
「こっちはソプラノ。私の大事な友達です。」
「………そうか。そいつは魔法の類いが使えるとか戦えたりするか?」
「はい。どちらも可能です。」
「では、従魔として書いておこう。」
ソプラノは不服そうだ。
『僕は従魔じゃないのに……』
『ごめん、ソプラノ今はそういうことにさせて。』
『アルトがそう言うのであれば……』
そうして私達は国境を越えた。
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後書き
めーんどーくさーいよー
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