27 / 70
第一部
26話 許せない
しおりを挟む
「ふざけないでッ!!」
理性より本能で、私の体と声はもう動いていた。
セシリアたちだけでなく、突然の私の行動にシュバルツ様も開いた方が塞がらずにいる。
「誰が……誰が能無し男ですって!?」
深夜の路地裏で私は泣きながら、顔を真っ赤にして怒鳴り上げていた。
「ふざけた事言わないでくださいッ! シュバルツ様ほど素晴らしい殿方なんて、他にいませんわッ!!」
「あ、貴女、リフィル!? それにシュバルツも!? なんですの二人揃ってこんな所で? 盗み聞きが趣味なんて、相変わらず品のない! 田舎貴族のやりそうな事ですわね!」
セシリアがこき下ろすように私たちへと言い放つ。
「シュバルツ、貴方もこんな女にうつつを抜かしている暇があったら、少しは魔法のお勉強でもなされたら? そんなだからダリアス様に何ひとつ勝てないんですのよ?」
「……関係ない」
シュバルツ様は瞳を細め、セシリアを睨む。
「ふん。そんなんじゃあ亡くなった弟さんだって浮かばれませんわねえ。出来損ないの兄が、田舎の出来損ないブサイク令嬢と遊んでいるだけじゃあ、ねえ? うふふふふ」
セシリアがその言葉を吐いた瞬間。
「貴女なんかーッ!」
「きゃあッ!」
私は気がつけばセシリアのドレスを掴んで、彼女の顔を引っ叩いていた。
「貴女なんかッ! 貴女なんかぁーッ!!」
私は悔しくて、悔しくて、涙を流しながらセシリアのドレスを引っ張り、彼女の顔を何度も引っ叩いた。
「いたいッ! いたッ! ちょ、や、やめなさい……よッ! こ、この……は、離しなさいッ!」
「キャッ!」
セシリアも負けじと抵抗し、私の事を殴り出した。
「調子に……乗るんじゃありませんわよッ! このぉッ!」
セシリアは痛みに逆上し、その両手にに薄い炎の膜のようなものを宿して私の顔や服を叩いた。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
ジュっと、焼けるような音がすると同時に、私の買ったばかりの薄い黄色いドレスはあちこちが焼け焦げ、叩かれた私の頬も酷い火傷をしたかのようにジンジンと痛み出す。
「あはははッ! どう!? 私の【炎熱の御手】のお味は!? 恋心よりも熱く燃え上がりましてよ!」
「やめろッ! セシリアーッ!!」
その様子を見かねたシュバルツ様が、セシリアの腕を掴み、彼女を突き飛ばして私から離した。
「大丈夫か!? リフィルさん!?」
倒れ込む私にシュバルツ様が心配そうに覗き込む。
「ふぐ……ひっく……シュバルツ様は……能無しなんかじゃ……ぐす……ひっ……ひっく……」
頬の痛みと悔しさに泣き崩れながら私が言うと、
「セシリアッ! 貴様、何をしている!? 攻撃魔法を罪の無い人へ向けて使うのは重犯罪な事くらい知っているであろう!?」
シュバルツ様は立ち上がって叫んだ。
「ふん! 知るもんですか。だいたいそのブスが最初に私を叩いたんですのよ? 正当防衛ですわ」
「正当防衛なわけがあろうものか! 魔法で人を傷つける行為を省みないというのなら、例え昔馴染みであろうと私は容赦はせんぞッ!」
「な、なんですの!? 私が悪いって言うんですの!? それなら皆さんに聞きましょう! ねえ? 皆さん! 私は自分の身を守っただけですわよね!?」
セシリアの問い掛けに対し、
「「そうですわ! セシリアさんは悪くないですわッ」」
彼女の取り巻きたちは声を揃えてそう言った。
「貴様……ダリアス共々、見下げ果てたクズに成り下がったようだな……ッ」
シュバルツ様は、ギリギリっと奥歯を噛み締めながらセシリアを睨め付ける。
「昔馴染みの女だからとこれまで散々に貴様の悪事を見逃してきたが、もう容赦できんッ! 私の大切なリフィルさんをこんな目に合わせた報い、受けてもらうぞッ!」
そう言ってシュバルツ様は、腰のロングソードを抜刀し、セシリアへと切っ先を向けた。
「あーあ、シュバルツ……貴方こそ大変な事をしてしまいましたわね? あろうことか淑女に向かっての抜刀。加えてその命をも脅かすかのような言動。この状況、誰がどう見ても100%貴方の方が犯罪者確定ですわ。ねえ、皆さん!?」
「「そうですわ!!」」
シュバルツ様はそんなセシリアの煽り言葉など聞く耳持たず、今にも本気で彼女へと斬りかかろうとしている。
駄目だ……それだけは。
彼を犯罪者なんかにしてしまっては。
「リ、リフィルさん……!?」
私は左手で痛む自身の顔を押さえながら、彼の袖を引っ張った。
「駄目……ですわ。それは……」
「……っく! しかし私はもう我慢ならぬ! 私の事だけならばいざ知らず、リフィルさんへの数々の嫌がらせ、暴言、そして暴力ッ! セシリアだけは許せないッ!!」
シュバルツ様の体の震えを感じる。
彼の心の奥底から湧き出ているその怒りが、私の為に生まれているのだとわかり、それだけで私は充分だった。
「許せない、ですって? それは私のセリフですわ。シュバルツ、どうして貴方はいつもいつも私の邪魔ばかりして、気分を害するんですの?」
「何をぬけぬけと……ッ!」
「リフィルなんて女を庇って、何が楽しいんですの? 【宝石変換】すらもできやしない、出来損ないの女なんかを」
「そんなもので人の価値は決まらんッ!!」
「いいえ、決まりますわ。この世は弱肉強食。お金と力がある者だけが幸せになれるんですの。だから、私は次期侯爵だけに留まらないであろう富豪貴族であるダリアス様を選んだ。彼と私なら絶対に世界で一番幸せになれますものッ!」
セシリアが高らかに笑う。
まるでシュバルツ様を煽るように。
「それにしてもどうでしたの? リフィルさん。見知らぬ男どもに慰み者にされた気分は?」
セシリアが私を見下して言った。
「女の悦びを味わえましたかしら? 有象無象の男たち相手に、ねえ? おーほっほっほッ!」
これでハッキリした。やはりダリアス様とセシリアが、野盗どもを送り込んできたのだ。
「貴女なんてあの穢らわしい男どもに一生性奴隷として飼われてしまえば良かったんですわ。それをダリアス様も心から願っておりましたわよ?」
彼女の目は、本気でそれを願っていた。
信じられなかった。
人が人に対して、ここまで恐ろしく冷たくなれるなんて。
「うんうん、なるほどな。って事はやっぱりお前とダリアスがドノヴァンたちに命じたんだな?」
「ええ、そうですわッ!」
「でもいいのか? そんな風に自白しちまって」
「関係ありませんわね。なんの証拠もありませんもの!」
「ふーん? でもその声と言葉、全部覚えたぞ?」
「は……え?」
さっきからセシリアと話していたのは私でも、シュバルツ様でもない。
「だ、誰ですの!?」
セシリアが辺りをキョロキョロと見回すと、
「よお、こっちこっち」
その声は、私たちの上空。空中から発せられていた。
「リフィル姉様ーッ!」
「ル、ルーフェン!? それにルーラも!?」
ルーフェンがルーラをおぶるような格好で、宙に漂っていたのである。
理性より本能で、私の体と声はもう動いていた。
セシリアたちだけでなく、突然の私の行動にシュバルツ様も開いた方が塞がらずにいる。
「誰が……誰が能無し男ですって!?」
深夜の路地裏で私は泣きながら、顔を真っ赤にして怒鳴り上げていた。
「ふざけた事言わないでくださいッ! シュバルツ様ほど素晴らしい殿方なんて、他にいませんわッ!!」
「あ、貴女、リフィル!? それにシュバルツも!? なんですの二人揃ってこんな所で? 盗み聞きが趣味なんて、相変わらず品のない! 田舎貴族のやりそうな事ですわね!」
セシリアがこき下ろすように私たちへと言い放つ。
「シュバルツ、貴方もこんな女にうつつを抜かしている暇があったら、少しは魔法のお勉強でもなされたら? そんなだからダリアス様に何ひとつ勝てないんですのよ?」
「……関係ない」
シュバルツ様は瞳を細め、セシリアを睨む。
「ふん。そんなんじゃあ亡くなった弟さんだって浮かばれませんわねえ。出来損ないの兄が、田舎の出来損ないブサイク令嬢と遊んでいるだけじゃあ、ねえ? うふふふふ」
セシリアがその言葉を吐いた瞬間。
「貴女なんかーッ!」
「きゃあッ!」
私は気がつけばセシリアのドレスを掴んで、彼女の顔を引っ叩いていた。
「貴女なんかッ! 貴女なんかぁーッ!!」
私は悔しくて、悔しくて、涙を流しながらセシリアのドレスを引っ張り、彼女の顔を何度も引っ叩いた。
「いたいッ! いたッ! ちょ、や、やめなさい……よッ! こ、この……は、離しなさいッ!」
「キャッ!」
セシリアも負けじと抵抗し、私の事を殴り出した。
「調子に……乗るんじゃありませんわよッ! このぉッ!」
セシリアは痛みに逆上し、その両手にに薄い炎の膜のようなものを宿して私の顔や服を叩いた。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
ジュっと、焼けるような音がすると同時に、私の買ったばかりの薄い黄色いドレスはあちこちが焼け焦げ、叩かれた私の頬も酷い火傷をしたかのようにジンジンと痛み出す。
「あはははッ! どう!? 私の【炎熱の御手】のお味は!? 恋心よりも熱く燃え上がりましてよ!」
「やめろッ! セシリアーッ!!」
その様子を見かねたシュバルツ様が、セシリアの腕を掴み、彼女を突き飛ばして私から離した。
「大丈夫か!? リフィルさん!?」
倒れ込む私にシュバルツ様が心配そうに覗き込む。
「ふぐ……ひっく……シュバルツ様は……能無しなんかじゃ……ぐす……ひっ……ひっく……」
頬の痛みと悔しさに泣き崩れながら私が言うと、
「セシリアッ! 貴様、何をしている!? 攻撃魔法を罪の無い人へ向けて使うのは重犯罪な事くらい知っているであろう!?」
シュバルツ様は立ち上がって叫んだ。
「ふん! 知るもんですか。だいたいそのブスが最初に私を叩いたんですのよ? 正当防衛ですわ」
「正当防衛なわけがあろうものか! 魔法で人を傷つける行為を省みないというのなら、例え昔馴染みであろうと私は容赦はせんぞッ!」
「な、なんですの!? 私が悪いって言うんですの!? それなら皆さんに聞きましょう! ねえ? 皆さん! 私は自分の身を守っただけですわよね!?」
セシリアの問い掛けに対し、
「「そうですわ! セシリアさんは悪くないですわッ」」
彼女の取り巻きたちは声を揃えてそう言った。
「貴様……ダリアス共々、見下げ果てたクズに成り下がったようだな……ッ」
シュバルツ様は、ギリギリっと奥歯を噛み締めながらセシリアを睨め付ける。
「昔馴染みの女だからとこれまで散々に貴様の悪事を見逃してきたが、もう容赦できんッ! 私の大切なリフィルさんをこんな目に合わせた報い、受けてもらうぞッ!」
そう言ってシュバルツ様は、腰のロングソードを抜刀し、セシリアへと切っ先を向けた。
「あーあ、シュバルツ……貴方こそ大変な事をしてしまいましたわね? あろうことか淑女に向かっての抜刀。加えてその命をも脅かすかのような言動。この状況、誰がどう見ても100%貴方の方が犯罪者確定ですわ。ねえ、皆さん!?」
「「そうですわ!!」」
シュバルツ様はそんなセシリアの煽り言葉など聞く耳持たず、今にも本気で彼女へと斬りかかろうとしている。
駄目だ……それだけは。
彼を犯罪者なんかにしてしまっては。
「リ、リフィルさん……!?」
私は左手で痛む自身の顔を押さえながら、彼の袖を引っ張った。
「駄目……ですわ。それは……」
「……っく! しかし私はもう我慢ならぬ! 私の事だけならばいざ知らず、リフィルさんへの数々の嫌がらせ、暴言、そして暴力ッ! セシリアだけは許せないッ!!」
シュバルツ様の体の震えを感じる。
彼の心の奥底から湧き出ているその怒りが、私の為に生まれているのだとわかり、それだけで私は充分だった。
「許せない、ですって? それは私のセリフですわ。シュバルツ、どうして貴方はいつもいつも私の邪魔ばかりして、気分を害するんですの?」
「何をぬけぬけと……ッ!」
「リフィルなんて女を庇って、何が楽しいんですの? 【宝石変換】すらもできやしない、出来損ないの女なんかを」
「そんなもので人の価値は決まらんッ!!」
「いいえ、決まりますわ。この世は弱肉強食。お金と力がある者だけが幸せになれるんですの。だから、私は次期侯爵だけに留まらないであろう富豪貴族であるダリアス様を選んだ。彼と私なら絶対に世界で一番幸せになれますものッ!」
セシリアが高らかに笑う。
まるでシュバルツ様を煽るように。
「それにしてもどうでしたの? リフィルさん。見知らぬ男どもに慰み者にされた気分は?」
セシリアが私を見下して言った。
「女の悦びを味わえましたかしら? 有象無象の男たち相手に、ねえ? おーほっほっほッ!」
これでハッキリした。やはりダリアス様とセシリアが、野盗どもを送り込んできたのだ。
「貴女なんてあの穢らわしい男どもに一生性奴隷として飼われてしまえば良かったんですわ。それをダリアス様も心から願っておりましたわよ?」
彼女の目は、本気でそれを願っていた。
信じられなかった。
人が人に対して、ここまで恐ろしく冷たくなれるなんて。
「うんうん、なるほどな。って事はやっぱりお前とダリアスがドノヴァンたちに命じたんだな?」
「ええ、そうですわッ!」
「でもいいのか? そんな風に自白しちまって」
「関係ありませんわね。なんの証拠もありませんもの!」
「ふーん? でもその声と言葉、全部覚えたぞ?」
「は……え?」
さっきからセシリアと話していたのは私でも、シュバルツ様でもない。
「だ、誰ですの!?」
セシリアが辺りをキョロキョロと見回すと、
「よお、こっちこっち」
その声は、私たちの上空。空中から発せられていた。
「リフィル姉様ーッ!」
「ル、ルーフェン!? それにルーラも!?」
ルーフェンがルーラをおぶるような格好で、宙に漂っていたのである。
39
お気に入りに追加
1,316
あなたにおすすめの小説
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
なんでそんなに婚約者が嫌いなのかと問われた殿下が、婚約者である私にわざわざ理由を聞きに来たんですけど。
下菊みこと
恋愛
侍従くんの一言でさくっと全部解決に向かうお話。
ご都合主義のハッピーエンド。
小説家になろう様でも投稿しています。
捨てられた侯爵夫人の二度目の人生は皇帝の末の娘でした。
クロユキ
恋愛
「俺と離婚して欲しい、君の妹が俺の子を身籠った」
パルリス侯爵家に嫁いだソフィア・ルモア伯爵令嬢は結婚生活一年目でソフィアの夫、アレック・パルリス侯爵に離婚を告げられた。結婚をして一度も寝床を共にした事がないソフィアは白いまま離婚を言われた。
夫の良き妻として尽くして来たと思っていたソフィアは悲しみのあまり自害をする事になる……
誤字、脱字があります。不定期ですがよろしくお願いします。
【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。
10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。
婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。
その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。
それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー?
【作者よりみなさまへ】
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
【完結】本当の悪役令嬢とは
仲村 嘉高
恋愛
転生者である『ヒロイン』は知らなかった。
甘やかされて育った第二王子は気付かなかった。
『ヒロイン』である男爵令嬢のとりまきで、第二王子の側近でもある騎士団長子息も、魔法師協会会長の孫も、大商会の跡取りも、伯爵令息も
公爵家の本気というものを。
※HOT最高1位!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる