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葛藤
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遠距離だった私達は、交互に会いに行こうと決め、今度は彼女が来る番になった。稀にしか聞くことの出来ない彼女の甘えた感情が溢れ、この上ない幸せを感じた。愛おしく感じれば感じる程に満たしたいという想いは強くなり、それはプレッシャーへと変わってしまう事も知った。自分には繋がらない物が彼女の表情を変え、体温を上昇させる。抑えきれない悔しさと怖さにまた蝕まれ、払い落とすと彼女は失望していた。取り返しがつかない事をしてしまったと気付いた時にはいつも遅い。
それからというもの、私を見る彼女の目はどこか濁っていた。小さな事で衝突を繰り返し、その度に私は謝った。後に、彼女はこう言う。「人は簡単には変われない」
価値観の違いを我慢してまで続ける自信がないと言う彼女に私は、何度衝突があっても向き合い続けたいと伝えた。
その小さな衝突は、日に日に受け入れられない大きな不満へと変わり、確かに我慢の限界が来た。何を言われても否定せずごめんと返す私に、本心を話して欲しいという彼女。
あの日、彼女は私に昔の話をした。少し笑いながら話す彼女の話を私は、笑って返した。
彼女は言う、「なんで笑えるの。」
それからというもの、私を見る彼女の目はどこか濁っていた。小さな事で衝突を繰り返し、その度に私は謝った。後に、彼女はこう言う。「人は簡単には変われない」
価値観の違いを我慢してまで続ける自信がないと言う彼女に私は、何度衝突があっても向き合い続けたいと伝えた。
その小さな衝突は、日に日に受け入れられない大きな不満へと変わり、確かに我慢の限界が来た。何を言われても否定せずごめんと返す私に、本心を話して欲しいという彼女。
あの日、彼女は私に昔の話をした。少し笑いながら話す彼女の話を私は、笑って返した。
彼女は言う、「なんで笑えるの。」
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