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9.寝ても覚めても
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貴弘はひたすら目の前のファイルの数値を見てはキーボードで黙々とパソコンに入力し続ける。パソコン画面を見るその冷たい眼差しと鳴り響くキーボードの音に周りの同僚がチラチラと様子を見る。隣のデスクでコーヒーを啜っていた有川も盗み見て苦笑いを浮かべる。咳払いをすると椅子の駒を滑らせて貴弘に近づく。
「おーい、なんか怒気を放っちゃってますけど……? 高畑らしくねぇな」
貴弘は視線を同僚の有川へと一瞬向けたものの作業の手は止めない。小さく舌打ちすると置いていたファイルをデスクに立てて有川の視線から守るように壁を作る。有川は慣れているのかファイルを持ち上げて楽しそうに笑った。邪険にされることは分かっていたようだ。
「何だよ、この間の飲み会の女の子と上手くいかなかった事を根に持ってる……訳ないよな?」
「当たり前だ。今言われるまで忘れてた。おい、あの時の借りをまだ返してもらってないぞ」
有川は自分の失言を悔いているようだ。貴弘に今日の昼飯を奢ることを約束すると自分のデスクに戻って行った。
「え? 同棲?」
「……違う、ただのシェアだ」
「え、でも幼馴染とだろう? 女の子なんだろう?」
昼休憩中に二人は近所の蕎麦屋にやって来た。出汁の香りが充満した店内には年配のサラリーマンが多い。二人掛けの狭い席に座ると貴弘はいつも通り天そばを注文した。有川は悩んだ挙句いつもの掛けそばを注文した。注文の品が到着するまでの間に貴弘は有川にざっくりと近況を説明した。有川は向かいに座る貴弘に向かって身を乗り出している。目をキラキラとさせて想像を膨らませているようだ。貴弘は溜息を吐くと鬱陶しい有川の顔を遠ざけるように押し戻した。
「一人暮らし始めたのになかなか家に呼ばないから変だなって思ってたんだよ……まさか愛の巣とはな……」
「……やめろ。だから、違うって……」
「お待たせしました天そばと掛けそばです」
二人の目の前二つ盆が置かれた。ここ店はいつも貴弘に海老天を一本サービスしてくれる。白い割烹着を来たおばちゃんはさり気なく貴弘にウィンクして立ち去った。貴弘は軽く会釈をして証拠の海老を先に胃袋に納めた。有川は呆れたように蕎麦をすすり始めた。
まったく、マダムキラーめ……。
高畑は中年女性にモテる……本人にその気は無いが女心をくすぐる何かを持っているのだろう。甘いマスクというよりたまに見せるはにかんだ笑顔を武器にした男らしい硬派な男だ。この時代には珍しい毛色だ。俺にはマネできない……。
有川は行儀悪く割り箸で貴弘の顔を指す。
「でも、不機嫌なのはそのせいだろ? 一つ屋根の下だもんな……もしかして、ヤっちゃった?」
「ここの会計お前だよな……もっと食べてもいいか?」
有川は肩を竦めて黙々と蕎麦をすすり始めた。会計を済ませると店外に出た有川は貴弘の肩を抱き寄せた。貴弘よりも少し背の高い有川がもたれ掛かる。重たいが貴弘は無視を決め込み歩き続ける……どうせ嫌がる素振りを見せてもしつこく絡んでくると分かっている。
「企画開発部の速水さんからお前を紹介してくれって頼まれたんだ。前にすれ違っただろ? あの黒髪の子」
「……パス」
「高畑のタイプだろ? 良いと思うけど……」
「タイプ? そんなの無いけど……彼女と別れたからって紹介とかいらないからな、マジで」
有川は貴弘の背中を叩いた。有川は軽い男だ……日々女の子と遊ぶことしか考えていない。
少し前に貴弘は付き合っていた彼女と別れていた。それから有川は貴弘にしつこく紹介話を振る。悪気はないようだが、貴弘は恋愛をしなければ生きていけないタイプの人間ではない。
「タイプだって、絶対!」
有川は貴弘を指差して笑った。貴弘は有川の少年のような素直さが嫌いじゃ無かった。とうの昔に手放したその素直さが羨ましかった……。だからだろうか、性格も違うのに一緒にいることが多いのは互いに欠けているものを補い合っているのかも知れない。
「俺のタイプなんて分かるのか?」
「いやいや、黒髪のボブも好きだろ? 少し色素の薄い純粋そうな見た目の子で──あ、あと身長が低め」
「……違う」
貴弘は熱弁を振るう有川を残して会社の方へと歩き出した。有川は口を尖らせて後ろをついて来たが貴弘は内心焦っていた。有川の言う自分の女のタイプが風香そっくりだったからだ。もちろん有川は風香の存在を知らない。
「俺が気付かないとでも思ったか? このタイプの女の子を見る目が違うんだよなぁ……でもなぜか全く逆のタイプの女の子と連絡先交換するっていうオチ……敢えて避けてたりして……」
「たまたまだろ……お前だってショートカットの女に手を出さないだろうが」
有川はふざけるような笑みを浮かべると何も言わずに歩き始めた。どうやら図星らしい。貴弘は有川の頭を背後から叩く。道ゆく人たちがその音に振り返った。
「有川、紹介はいらない……さっきの話は無しだ」
「げ、なんだよ……つまんないな」
有川は大袈裟に叩かれた頭を押さえて貴弘の方を振り返った。貴弘はその苦悶の表情を見て笑った。
「おーい、なんか怒気を放っちゃってますけど……? 高畑らしくねぇな」
貴弘は視線を同僚の有川へと一瞬向けたものの作業の手は止めない。小さく舌打ちすると置いていたファイルをデスクに立てて有川の視線から守るように壁を作る。有川は慣れているのかファイルを持ち上げて楽しそうに笑った。邪険にされることは分かっていたようだ。
「何だよ、この間の飲み会の女の子と上手くいかなかった事を根に持ってる……訳ないよな?」
「当たり前だ。今言われるまで忘れてた。おい、あの時の借りをまだ返してもらってないぞ」
有川は自分の失言を悔いているようだ。貴弘に今日の昼飯を奢ることを約束すると自分のデスクに戻って行った。
「え? 同棲?」
「……違う、ただのシェアだ」
「え、でも幼馴染とだろう? 女の子なんだろう?」
昼休憩中に二人は近所の蕎麦屋にやって来た。出汁の香りが充満した店内には年配のサラリーマンが多い。二人掛けの狭い席に座ると貴弘はいつも通り天そばを注文した。有川は悩んだ挙句いつもの掛けそばを注文した。注文の品が到着するまでの間に貴弘は有川にざっくりと近況を説明した。有川は向かいに座る貴弘に向かって身を乗り出している。目をキラキラとさせて想像を膨らませているようだ。貴弘は溜息を吐くと鬱陶しい有川の顔を遠ざけるように押し戻した。
「一人暮らし始めたのになかなか家に呼ばないから変だなって思ってたんだよ……まさか愛の巣とはな……」
「……やめろ。だから、違うって……」
「お待たせしました天そばと掛けそばです」
二人の目の前二つ盆が置かれた。ここ店はいつも貴弘に海老天を一本サービスしてくれる。白い割烹着を来たおばちゃんはさり気なく貴弘にウィンクして立ち去った。貴弘は軽く会釈をして証拠の海老を先に胃袋に納めた。有川は呆れたように蕎麦をすすり始めた。
まったく、マダムキラーめ……。
高畑は中年女性にモテる……本人にその気は無いが女心をくすぐる何かを持っているのだろう。甘いマスクというよりたまに見せるはにかんだ笑顔を武器にした男らしい硬派な男だ。この時代には珍しい毛色だ。俺にはマネできない……。
有川は行儀悪く割り箸で貴弘の顔を指す。
「でも、不機嫌なのはそのせいだろ? 一つ屋根の下だもんな……もしかして、ヤっちゃった?」
「ここの会計お前だよな……もっと食べてもいいか?」
有川は肩を竦めて黙々と蕎麦をすすり始めた。会計を済ませると店外に出た有川は貴弘の肩を抱き寄せた。貴弘よりも少し背の高い有川がもたれ掛かる。重たいが貴弘は無視を決め込み歩き続ける……どうせ嫌がる素振りを見せてもしつこく絡んでくると分かっている。
「企画開発部の速水さんからお前を紹介してくれって頼まれたんだ。前にすれ違っただろ? あの黒髪の子」
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「タイプ? そんなの無いけど……彼女と別れたからって紹介とかいらないからな、マジで」
有川は貴弘の背中を叩いた。有川は軽い男だ……日々女の子と遊ぶことしか考えていない。
少し前に貴弘は付き合っていた彼女と別れていた。それから有川は貴弘にしつこく紹介話を振る。悪気はないようだが、貴弘は恋愛をしなければ生きていけないタイプの人間ではない。
「タイプだって、絶対!」
有川は貴弘を指差して笑った。貴弘は有川の少年のような素直さが嫌いじゃ無かった。とうの昔に手放したその素直さが羨ましかった……。だからだろうか、性格も違うのに一緒にいることが多いのは互いに欠けているものを補い合っているのかも知れない。
「俺のタイプなんて分かるのか?」
「いやいや、黒髪のボブも好きだろ? 少し色素の薄い純粋そうな見た目の子で──あ、あと身長が低め」
「……違う」
貴弘は熱弁を振るう有川を残して会社の方へと歩き出した。有川は口を尖らせて後ろをついて来たが貴弘は内心焦っていた。有川の言う自分の女のタイプが風香そっくりだったからだ。もちろん有川は風香の存在を知らない。
「俺が気付かないとでも思ったか? このタイプの女の子を見る目が違うんだよなぁ……でもなぜか全く逆のタイプの女の子と連絡先交換するっていうオチ……敢えて避けてたりして……」
「たまたまだろ……お前だってショートカットの女に手を出さないだろうが」
有川はふざけるような笑みを浮かべると何も言わずに歩き始めた。どうやら図星らしい。貴弘は有川の頭を背後から叩く。道ゆく人たちがその音に振り返った。
「有川、紹介はいらない……さっきの話は無しだ」
「げ、なんだよ……つまんないな」
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