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18.赤いマフラー
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貴弘の言葉を遮るように速水は自分の気持ちを伝えた。貴弘は速水の告白を受けて動揺した。こんな風に情熱的な告白を受けたのは初めてで言葉がすぐに出てこなかった。速水はすっきりしたような表情を浮かべ貴弘に微笑んだ。貴弘は申し訳ない気持ちになった。
俺の気持ちを知った上で告白する気持ちはどんなものなのだろう……。相当勇気が必要だったろう。
大人になると成功の確信が持てないと告白できなくなる。恥をかきたくないとか知恵がつくからか余計な時間を省くようになるのかもしれない。いい意味でも、悪い意味でも。
代わりでもいいという彼女の気持ちは嬉しい……でもその言葉は本心じゃないことぐらい俺にも分かってる。いつか自分の言った言葉に後悔するんだ……誰かの代わりなんて、出来るわけがない。どんなに努力したって別人だ。
風香は風香で、速水さんは速水さんでしかない。
貴弘が小さな声で「ごめん、出来ない」と謝り頭を下げた。周りにいる客が二人の姿を見て別れ話をしていると思ったのだろう。声を潜めて何かを話しているが貴弘も速水も周りにどう思われようが構わなかった。今はただ、自分の気持ちを正しく相手に伝えることが大切だった。
「俺は、速水さんを利用しない。あいつの代わりになんてしたくない……ごめん」
「分かった……ごめんね」
店員がお冷のおかわりを注ぎに来たところで会話は終わった。貴弘は別の意味で速水を見直していた。一生懸命で真っ直ぐで、変化球も駆け引きもない……素直な性格に良い印象を持った。気持ちに応えることは出来ないが人間として速水に惹かれた。
店を出ると外はすっかり冷え込んでいた。貴弘は首を竦めて歩き始めると速水はカバンから真っ赤なマフラーを取り出して後ろから貴弘の首にそれをぐるぐると巻き付けた。貴弘は驚きそれを剥ごうとすると速水が母親のように諭した。
「体調崩してたんだから大人しく巻かれてよ……ほら」
「いや、いいって──おい、さすが元ヤンキーだな締め上げが……」
貴弘はきつく巻かれたマフラーを緩めようとする。貴弘の手に触れてしまい速水は慌てて手を離す。初めて触れた貴弘の手は驚くほど冷たかった……。
首元が緩み、「怪力なんだな」と貴弘が声を出して笑うと電池が止まったように速水が動かなくなった。貴弘は速水の目の前で手を振るとようやく顔を赤らめて文句を言い出した。
「……あげるって言ってないわよ?」
「はは、分かった。改札まで借りる」
駅に向かって歩き始めた二人だったが別れの時間が近づいてきて自然と互いに無口になっていく。改札が見える頃に貴弘は自分の首に巻かれていた赤いマフラーを外して速水の肩に掛けた。速水はじっと目の前に立つ貴弘を見上げていた。貴弘が申し訳なさそうに笑った。
「速水さんは良い子だ。俺は無理だから──ごめんな」
「謝らないで。もし、万が一、風香さんと上手くいかなかったら……考えてくれる? 待ってちゃ、ダメ?」
貴弘は後ろに一歩下がって速水を見つめた。距離が遠くなったことで速水は一気に寒さを感じた……マフラーがあるのにどうしてこんなにも寒いのだろうか。
「風香のことは……初恋なんだ。初恋は──酷く心に残るらしい。今まで付き合った子も、街で自然に目で追うのもどこか風香に似ている子が多いんだ……。きっと気づかなかっただけで俺はずっと風香が好きなままだった、と思う」
貴弘の告白は静かで、それでいて揺るぎないものだった。こんな風に思われる彼女に速水は嫉妬した。何も返す言葉がなかった。
「羨ましい、な……頑張ってね。よかったらこれからも同僚として仲良くしてね」
「あぁ、もちろん。ありがとう」
二人は改札を通ると別れた。貴弘は階段を上っていく速水の背中を見送った。
寒さで首を竦めながら帰宅するとジャージを着た風香がソファーに座ってテレビを見ていた。口元にはなぜなポテトチップスを咥えている。アヒルの様な姿だ。
「おふぁえりー」
黒髪を乱雑にまとめて頭のてっぺんでお団子にしている。色気のないリラックスした服装も見慣れてきた。通勤時の清楚な風香よりも今の風香のほうが好きだと言ったら怒るかもしれない。貴弘はネクタイを緩めて自分の部屋に向かう。
「太るぞ」
「大丈夫、ジャガイモは野菜だから。貴弘も食べなよ、ほれほれ」
風香が無理やりポテトチップスを貴弘の口の中に押し込んだ。貴弘は黙って噛み砕くとそれを飲み込んだ。風香は罪悪感の道連れが成功し満足そうだ。貴弘は上着を脱ぎながら声を掛けるが風香の返事がなかった。不思議に思い風香を見るとなぜか眉間にシワを寄せて俯いている。貴弘がもう一度声をかけると風香は気まずそうに後退りを始めた。
「あ、もうこんな時間だから寝なきゃ……おやすみ」
「え? あぁ……おや、すみ……」
風香は突然踵を返して自分の部屋へと消えていった……。あまりに突然の展開にさすがの貴弘も拍子抜けだ。ポテトチップスを一緒に食べる流れから一転しリビングに一人残されてしまった。壁時計を見てみるといつもよりも二時間ほど早い就寝時間だ。貴弘は首を傾げながら風呂場へと向かった。
俺の気持ちを知った上で告白する気持ちはどんなものなのだろう……。相当勇気が必要だったろう。
大人になると成功の確信が持てないと告白できなくなる。恥をかきたくないとか知恵がつくからか余計な時間を省くようになるのかもしれない。いい意味でも、悪い意味でも。
代わりでもいいという彼女の気持ちは嬉しい……でもその言葉は本心じゃないことぐらい俺にも分かってる。いつか自分の言った言葉に後悔するんだ……誰かの代わりなんて、出来るわけがない。どんなに努力したって別人だ。
風香は風香で、速水さんは速水さんでしかない。
貴弘が小さな声で「ごめん、出来ない」と謝り頭を下げた。周りにいる客が二人の姿を見て別れ話をしていると思ったのだろう。声を潜めて何かを話しているが貴弘も速水も周りにどう思われようが構わなかった。今はただ、自分の気持ちを正しく相手に伝えることが大切だった。
「俺は、速水さんを利用しない。あいつの代わりになんてしたくない……ごめん」
「分かった……ごめんね」
店員がお冷のおかわりを注ぎに来たところで会話は終わった。貴弘は別の意味で速水を見直していた。一生懸命で真っ直ぐで、変化球も駆け引きもない……素直な性格に良い印象を持った。気持ちに応えることは出来ないが人間として速水に惹かれた。
店を出ると外はすっかり冷え込んでいた。貴弘は首を竦めて歩き始めると速水はカバンから真っ赤なマフラーを取り出して後ろから貴弘の首にそれをぐるぐると巻き付けた。貴弘は驚きそれを剥ごうとすると速水が母親のように諭した。
「体調崩してたんだから大人しく巻かれてよ……ほら」
「いや、いいって──おい、さすが元ヤンキーだな締め上げが……」
貴弘はきつく巻かれたマフラーを緩めようとする。貴弘の手に触れてしまい速水は慌てて手を離す。初めて触れた貴弘の手は驚くほど冷たかった……。
首元が緩み、「怪力なんだな」と貴弘が声を出して笑うと電池が止まったように速水が動かなくなった。貴弘は速水の目の前で手を振るとようやく顔を赤らめて文句を言い出した。
「……あげるって言ってないわよ?」
「はは、分かった。改札まで借りる」
駅に向かって歩き始めた二人だったが別れの時間が近づいてきて自然と互いに無口になっていく。改札が見える頃に貴弘は自分の首に巻かれていた赤いマフラーを外して速水の肩に掛けた。速水はじっと目の前に立つ貴弘を見上げていた。貴弘が申し訳なさそうに笑った。
「速水さんは良い子だ。俺は無理だから──ごめんな」
「謝らないで。もし、万が一、風香さんと上手くいかなかったら……考えてくれる? 待ってちゃ、ダメ?」
貴弘は後ろに一歩下がって速水を見つめた。距離が遠くなったことで速水は一気に寒さを感じた……マフラーがあるのにどうしてこんなにも寒いのだろうか。
「風香のことは……初恋なんだ。初恋は──酷く心に残るらしい。今まで付き合った子も、街で自然に目で追うのもどこか風香に似ている子が多いんだ……。きっと気づかなかっただけで俺はずっと風香が好きなままだった、と思う」
貴弘の告白は静かで、それでいて揺るぎないものだった。こんな風に思われる彼女に速水は嫉妬した。何も返す言葉がなかった。
「羨ましい、な……頑張ってね。よかったらこれからも同僚として仲良くしてね」
「あぁ、もちろん。ありがとう」
二人は改札を通ると別れた。貴弘は階段を上っていく速水の背中を見送った。
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「おふぁえりー」
黒髪を乱雑にまとめて頭のてっぺんでお団子にしている。色気のないリラックスした服装も見慣れてきた。通勤時の清楚な風香よりも今の風香のほうが好きだと言ったら怒るかもしれない。貴弘はネクタイを緩めて自分の部屋に向かう。
「太るぞ」
「大丈夫、ジャガイモは野菜だから。貴弘も食べなよ、ほれほれ」
風香が無理やりポテトチップスを貴弘の口の中に押し込んだ。貴弘は黙って噛み砕くとそれを飲み込んだ。風香は罪悪感の道連れが成功し満足そうだ。貴弘は上着を脱ぎながら声を掛けるが風香の返事がなかった。不思議に思い風香を見るとなぜか眉間にシワを寄せて俯いている。貴弘がもう一度声をかけると風香は気まずそうに後退りを始めた。
「あ、もうこんな時間だから寝なきゃ……おやすみ」
「え? あぁ……おや、すみ……」
風香は突然踵を返して自分の部屋へと消えていった……。あまりに突然の展開にさすがの貴弘も拍子抜けだ。ポテトチップスを一緒に食べる流れから一転しリビングに一人残されてしまった。壁時計を見てみるといつもよりも二時間ほど早い就寝時間だ。貴弘は首を傾げながら風呂場へと向かった。
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