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19.パーティ
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ホテルに着くとすぐにスタッフに会場へと案内された。ホテル着くや否や多くの業界人の姿を見かけた。
私たちは《Design.mochi》の社員という事でかなり注目されているようで多くの視線を感じる……。会場の前ではメディアが脚立に乗りカメラの準備に追われている。彼らの姿を見ると牧田は露骨に嫌そうな顔をする。そっと牧田の肩に触れ坂上は面白そうな笑みを浮かべている。
「そんなに嫌なのにこんな所に来たらだめじゃない」
「……坂上先輩も今まで嫌がって参加しないでしょう。どうしたんです?」
「んー、まぁね。じゃあまた後でね」
ポーチから口紅を出すと軽く塗り直し、坂上が会場の人混みへと消えていく。既に大勢の人がウェルカムドリンクを手に各々談笑を始めている。牧田と結衣が会場に入ると早速タキシード姿の初老の男性が牧田に声を掛けてきた。
「やぁ、牧田さん。久しぶりだね」
「ご無沙汰しています。△△ホテルでお会いして以来ですね──」
牧田は目立つ。見た目も目立つがみんなが若き才能とコネクションを作ろうと近寄ってくる。《Design.mochi》とではない、牧田康太という若きデザイナーに皆大きな期待をしているのを感じる。あっという間に牧田の手には多くの名刺が手渡されている。
隣にいたはずの結衣は少しずつ人の波に押されて居心地が悪くなりそっとその輪の中から抜け出した。
「ふう……すごい熱気ね……」
気が付けば会場の中は二百人以上もの人が行き交っていた。邪魔にならぬようにグラスを手に取り壁にもたれると会場のライトが消された。
暗闇の中スポットライトを浴びた司会者の女性が事業紹介を始めると前方のプロジェクターに環境と自然と共存をテーマにした映像が流れはじめた。感動的な音楽が止むと主催者である男性がマイクを持ち饒舌に挨拶を始める。時折冗談を言い会場からは優しい笑い声が聞こえる。周りを見ると自信に溢れた目をした人間ばかりだ。
会場に明かりが戻るとさすがに人の熱気で気分が悪くなり会場を出た。こんな華やかな舞台は結衣は苦手だ。挨拶をするたび自分が笑えているかどうか自信がなくなってしまう。
(昔の私が見たら笑われるわね)
吹き抜けの廊下の横にベンチを見つけると腰掛ける。慣れないピンヒールを脱ぐと体を左右に振り背中を伸ばす。
完全に油断していた──。背後から誰かがそっと近付いた。
「やぁ久しぶりだね、結衣」
懐かしい声に名前を呼ばれた。結衣は振り返ることが出来ない。結衣は今すぐ逃げ出したいのに見えない紐に括り付けられてしまったようだった。ベンチの横を多くの人が通り過ぎているはずなのに二人だけ取り残されたように感じた。その人物はゆっくりと結衣の横を通り抜け目の前に立つ。水に覆われたように光る革靴に黒のオーダースーツを着た白髪混じりの男が結衣に微笑みかけた。
目の前の男は過去に愛した男だった。私から大事なものを奪った男──白川。
この瞬間を何度もイメージトレーニングしていた。微笑むように挨拶をする自分、もう何とも思っていない自分、颯爽と去る自分、決して動じない自分……情けない。今も弱いままの自分が悔しい。
「さてと……」
横に座る白川は優しい笑顔をこちらに向けているが、この笑顔には覚えがあった。愛していると言った時と、【影花】を奪った時もこんな顔をしていた。
「──許してほしい。もう一度……俺……あいし──?」
白川が何かを言っているが結衣には聞き取れない。自分の心臓の鼓動で掻き消された。白川が二人の距離を詰め寄ると結衣の手を取る。結衣は思わず顔を伏せる。手も足も震えて動かせない。視界が涙でぼやけ出した──。
(怖い、怖い、やめて──!)
結衣は俯いたまま泣いていたが、白川に強く手首を掴まれ反射的に振り解こうと足掻くが白川の手は離れない。逆にそのまま引き寄せられ白川の胸に頰が当たる。懐かしい香りが鼻につき目を瞑る。
「離して! やだ! 離して!」
急に大きな声を出した結衣に白川は舌打ちする。通る人が少ないとはいえ人の目がないとは言えない。
突然白川が結衣から離れた。そう思ったのは一瞬で実際は牧田が結衣の肩を掴み白川から引き剥がしていた。
「え──?」
「彼女、嫌がってますよ、白川さん……」
牧田が白川を睨みつける。白川は牧田の姿を捉えると馬鹿にしたように笑う。「そうか、そういう事か」と二人を見てさらに笑う。気味が悪いその笑いに怖くなる。牧田は結衣の肩を握る手に力を込める。
「牧田くん、誤解だよ。ちょっと懐かしい顔に会ったもんだから、ついね……」
「彼女には近づかないで下さい。もう彼女から奪えるものはないでしょう」
淡々と答える牧田に驚いたのは結衣だった。牧田の顔はまっすぐ白川を捉えていた。白川もその言葉に牧田の出方を窺うように警戒している。
「な、なんのことだか……失礼するよ」
白川が会場へ戻ろうと二人の横を通り過ぎるとき牧田の腕が白川の肩を掴んだ。はたから見れば先輩と後輩が挨拶をしているように見えるだろう。牧田は引きつった笑顔で白川に顔を寄せた。
「最近どうもこの業界も治安が悪いみたいですよ? 仕事を横槍する輩も多くて。おかげでやる気満々になっちゃいましたよ……」
「……っ」
何も言わずに立ち去ると白川は会場ではなくエントランスへと足早に消えて行った。結衣は唖然と成り行きを見ていた。抱き寄せられていた手が離されると牧田は結衣の顔を見て眉間にしわを寄せた。
「先輩──すみません、一人にさせてしまいました。白川がまさか先輩に近付くなんて……」
牧田が真顔で謝るが、結衣は聞きたいことが多すぎるせいか上手く反応できずにいた。 牧田は結衣をそのままベンチに座らせた。
「なぜ……いえ、どこまで知っているの?」
結衣の言葉に牧田は首を振る。
「全て、ではないですけど──」
雨の日に布にかけられていた彫刻刀と写真を見たことを話した。結衣は黙って聞いていたがどこかほっとしたような表情をしている。
「気になってました。デッサンを描けるのになぜマネジャーなんだよって……どうしていつも悲しそうな顔をしているか」
牧田にバレていたなんて信じられなかった。今までも大丈夫だし、うまく出来ていると思っていた。何より気づいたのが親しくもない相手で、どう言ったらいいのか調子が狂う。優しくされるなんて思ってもみなかった。でも、牧田なら話せるかもしれないと思った。
白川のこと……デザイナーの夢のこと……【影花】のこと……。
牧田は黙って聞いていた。ゆっくりとポツリポツリ話す結衣が話しやすいように時折相槌を打ちながら聞いてくれたのが有り難かった。
話し終わると──心の荷が軽くなるのを感じた。牧田は時折苦悶に満ちた顔をし、小さく舌打ちをして我慢しているようだったが、ゆっくりと口を開く。
「……先輩はデザイナーになるべきだ。悔しいだろう!【影花】を超えるものを創り出せばいい。模倣品だなんて誰も言わせない物……あんたなら作れるだろ!? マネジャーになったのだって、好きだからだろう? この仕事が。あんな奴のために不幸になるなんて馬鹿げてる! 立ち上がれよ!」
「……牧、田くん……」
牧田は結衣が固まっているのに気付いた。つい熱くなり敬語も取り興奮してしまった。バツが悪くなり俯いていると結衣が牧田の頭を撫でた。子供にするようなその動作に複雑な思いを抱く。止めるように結衣の方を見ると、結衣がこちらを見ていた──優しい慈しむような笑顔だった。
牧田は結衣の顔を見て首元のネクタイを緩めた。「あぁ、くそっ」と言いそっぽを向くがその耳は赤くなり上手く隠せていなかった。
私たちは《Design.mochi》の社員という事でかなり注目されているようで多くの視線を感じる……。会場の前ではメディアが脚立に乗りカメラの準備に追われている。彼らの姿を見ると牧田は露骨に嫌そうな顔をする。そっと牧田の肩に触れ坂上は面白そうな笑みを浮かべている。
「そんなに嫌なのにこんな所に来たらだめじゃない」
「……坂上先輩も今まで嫌がって参加しないでしょう。どうしたんです?」
「んー、まぁね。じゃあまた後でね」
ポーチから口紅を出すと軽く塗り直し、坂上が会場の人混みへと消えていく。既に大勢の人がウェルカムドリンクを手に各々談笑を始めている。牧田と結衣が会場に入ると早速タキシード姿の初老の男性が牧田に声を掛けてきた。
「やぁ、牧田さん。久しぶりだね」
「ご無沙汰しています。△△ホテルでお会いして以来ですね──」
牧田は目立つ。見た目も目立つがみんなが若き才能とコネクションを作ろうと近寄ってくる。《Design.mochi》とではない、牧田康太という若きデザイナーに皆大きな期待をしているのを感じる。あっという間に牧田の手には多くの名刺が手渡されている。
隣にいたはずの結衣は少しずつ人の波に押されて居心地が悪くなりそっとその輪の中から抜け出した。
「ふう……すごい熱気ね……」
気が付けば会場の中は二百人以上もの人が行き交っていた。邪魔にならぬようにグラスを手に取り壁にもたれると会場のライトが消された。
暗闇の中スポットライトを浴びた司会者の女性が事業紹介を始めると前方のプロジェクターに環境と自然と共存をテーマにした映像が流れはじめた。感動的な音楽が止むと主催者である男性がマイクを持ち饒舌に挨拶を始める。時折冗談を言い会場からは優しい笑い声が聞こえる。周りを見ると自信に溢れた目をした人間ばかりだ。
会場に明かりが戻るとさすがに人の熱気で気分が悪くなり会場を出た。こんな華やかな舞台は結衣は苦手だ。挨拶をするたび自分が笑えているかどうか自信がなくなってしまう。
(昔の私が見たら笑われるわね)
吹き抜けの廊下の横にベンチを見つけると腰掛ける。慣れないピンヒールを脱ぐと体を左右に振り背中を伸ばす。
完全に油断していた──。背後から誰かがそっと近付いた。
「やぁ久しぶりだね、結衣」
懐かしい声に名前を呼ばれた。結衣は振り返ることが出来ない。結衣は今すぐ逃げ出したいのに見えない紐に括り付けられてしまったようだった。ベンチの横を多くの人が通り過ぎているはずなのに二人だけ取り残されたように感じた。その人物はゆっくりと結衣の横を通り抜け目の前に立つ。水に覆われたように光る革靴に黒のオーダースーツを着た白髪混じりの男が結衣に微笑みかけた。
目の前の男は過去に愛した男だった。私から大事なものを奪った男──白川。
この瞬間を何度もイメージトレーニングしていた。微笑むように挨拶をする自分、もう何とも思っていない自分、颯爽と去る自分、決して動じない自分……情けない。今も弱いままの自分が悔しい。
「さてと……」
横に座る白川は優しい笑顔をこちらに向けているが、この笑顔には覚えがあった。愛していると言った時と、【影花】を奪った時もこんな顔をしていた。
「──許してほしい。もう一度……俺……あいし──?」
白川が何かを言っているが結衣には聞き取れない。自分の心臓の鼓動で掻き消された。白川が二人の距離を詰め寄ると結衣の手を取る。結衣は思わず顔を伏せる。手も足も震えて動かせない。視界が涙でぼやけ出した──。
(怖い、怖い、やめて──!)
結衣は俯いたまま泣いていたが、白川に強く手首を掴まれ反射的に振り解こうと足掻くが白川の手は離れない。逆にそのまま引き寄せられ白川の胸に頰が当たる。懐かしい香りが鼻につき目を瞑る。
「離して! やだ! 離して!」
急に大きな声を出した結衣に白川は舌打ちする。通る人が少ないとはいえ人の目がないとは言えない。
突然白川が結衣から離れた。そう思ったのは一瞬で実際は牧田が結衣の肩を掴み白川から引き剥がしていた。
「え──?」
「彼女、嫌がってますよ、白川さん……」
牧田が白川を睨みつける。白川は牧田の姿を捉えると馬鹿にしたように笑う。「そうか、そういう事か」と二人を見てさらに笑う。気味が悪いその笑いに怖くなる。牧田は結衣の肩を握る手に力を込める。
「牧田くん、誤解だよ。ちょっと懐かしい顔に会ったもんだから、ついね……」
「彼女には近づかないで下さい。もう彼女から奪えるものはないでしょう」
淡々と答える牧田に驚いたのは結衣だった。牧田の顔はまっすぐ白川を捉えていた。白川もその言葉に牧田の出方を窺うように警戒している。
「な、なんのことだか……失礼するよ」
白川が会場へ戻ろうと二人の横を通り過ぎるとき牧田の腕が白川の肩を掴んだ。はたから見れば先輩と後輩が挨拶をしているように見えるだろう。牧田は引きつった笑顔で白川に顔を寄せた。
「最近どうもこの業界も治安が悪いみたいですよ? 仕事を横槍する輩も多くて。おかげでやる気満々になっちゃいましたよ……」
「……っ」
何も言わずに立ち去ると白川は会場ではなくエントランスへと足早に消えて行った。結衣は唖然と成り行きを見ていた。抱き寄せられていた手が離されると牧田は結衣の顔を見て眉間にしわを寄せた。
「先輩──すみません、一人にさせてしまいました。白川がまさか先輩に近付くなんて……」
牧田が真顔で謝るが、結衣は聞きたいことが多すぎるせいか上手く反応できずにいた。 牧田は結衣をそのままベンチに座らせた。
「なぜ……いえ、どこまで知っているの?」
結衣の言葉に牧田は首を振る。
「全て、ではないですけど──」
雨の日に布にかけられていた彫刻刀と写真を見たことを話した。結衣は黙って聞いていたがどこかほっとしたような表情をしている。
「気になってました。デッサンを描けるのになぜマネジャーなんだよって……どうしていつも悲しそうな顔をしているか」
牧田にバレていたなんて信じられなかった。今までも大丈夫だし、うまく出来ていると思っていた。何より気づいたのが親しくもない相手で、どう言ったらいいのか調子が狂う。優しくされるなんて思ってもみなかった。でも、牧田なら話せるかもしれないと思った。
白川のこと……デザイナーの夢のこと……【影花】のこと……。
牧田は黙って聞いていた。ゆっくりとポツリポツリ話す結衣が話しやすいように時折相槌を打ちながら聞いてくれたのが有り難かった。
話し終わると──心の荷が軽くなるのを感じた。牧田は時折苦悶に満ちた顔をし、小さく舌打ちをして我慢しているようだったが、ゆっくりと口を開く。
「……先輩はデザイナーになるべきだ。悔しいだろう!【影花】を超えるものを創り出せばいい。模倣品だなんて誰も言わせない物……あんたなら作れるだろ!? マネジャーになったのだって、好きだからだろう? この仕事が。あんな奴のために不幸になるなんて馬鹿げてる! 立ち上がれよ!」
「……牧、田くん……」
牧田は結衣が固まっているのに気付いた。つい熱くなり敬語も取り興奮してしまった。バツが悪くなり俯いていると結衣が牧田の頭を撫でた。子供にするようなその動作に複雑な思いを抱く。止めるように結衣の方を見ると、結衣がこちらを見ていた──優しい慈しむような笑顔だった。
牧田は結衣の顔を見て首元のネクタイを緩めた。「あぁ、くそっ」と言いそっぽを向くがその耳は赤くなり上手く隠せていなかった。
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