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(8)舐めるとほのかに鉄の味がした
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お盆の間、小さな集落は活気づいた。
14日の晩、大人たちは集会所に集まって飲み食いしながらのカラオケ大会。
しかしお盆が明けると、またもとの静かな限界集落に戻った。
静かな日常の中で、七海のいない空虚な生活を送っていた優太。
彼女はお盆明けに戻ってくると約束したはずだった。
しかし両親や弟とともにQ市に帰ってしまったようだ。
『会いたいです いつ帰ってきますか?』
LINEを送っても、『既読』の文字が付くだけ。
キャラクターのブラウンが悲しむ、落ち込む、ふさぎ込むスタンプを送っても、やはり『既読』の文字が付くだけ。
宿題もぱったりと進まなくなってしまった。
友人たちからは七海との進展状況の問い合わせのLINEやメッセージを受け取ったが、片っ端から無視した。
『おめー、失恋しただろ やっぱりな』
そんなメッセージを受けた午後、優太は祖母の家を出て画家の家へふらりと足を向けた。
草や灌木が伸び放題の荒れ地の中の曲がりくねった道を歩きながら空を見上げると、その青さと高さに心が吸い込まれそうになる。
空は夏の気配を急速に失いつつあるようだった。
もはや地表面にだけ、夏はしがみついているのだろうか・・・?
コンクリートの白い家の黒御影石の玄関に立ち、インターホンのボタンを押す。
チャイムの音が何度か響き、そして何事もなかったように赤いパイロットランプが消える。
庭に回ってみる。
ふたりで勉強したり映画を見たりしたリビングも、生け垣の向こうの浴室も、大きな窓はハーフミラー仕様ということもあり当然ながら人の気配が感じられない。
とぼとぼと、もと来た道を戻るしかなかった。
重い足取りでいろいろと思いを巡らせば、どうしても最後にふたり過ごしたときの七海の様子がひどく気になった。
あの時、彼女はなにか不安を抱えているようだった。
安心を求めるように、優太にキスを求めてきた七海。
そして、『今日ずっと、私に寄り添ってくれました とても安心して心強かったです』という彼女からの最後のLINE。
ひょっとして、七海は何らかのSOSを発していたのではなかろうか。
もしそうだとしたら、それに気付かなかった・・・いやうすうす気付きながら何もしてやれなかった彼自身が情けなく、不甲斐なく思えた。
せめて彼女の抱える不安の正体を知りたかったが、しかしもはや何もできない。
そう悲嘆する彼のもとへ、夕方遅くになってLINEの着信。
どうせ友人たちの誰かだろ・・・そう思いスマホの画面を見ると、七海からだった。
電気も点けずに8畳間で寝転がっていた優太は、慌てて飛び起きる。
『お返事が遅くなって本当にすみません 明後日のお昼のバスでそちらに戻ります』
やはり彼女を信じて待つべきだったと優太は、それまでの落ち込んだ気分から急速に立ち直った。
それでもどうしても気になるのは、お盆明け以来の空白の期間。
七海の身に、あるいは彼女の心のうちに何が起こったのか・・・。
しかし、それについては彼女と会っても特に追求しないでおこうと決めた。
彼女が戻ってくる以上、もはやそれは意味のないことではあったし、彼女のプライベートに踏み込むことにもなるだろうし、なにより面倒くさかった。
再会を心待ちにしながら、翌々日を迎えた。
その朝、七海から予定通り帰りますとLINEがあった。
優太は『気をつけて』と送ったが、それは既読にならなかった。
スマホをどこかにしまったのかもしれないと、もはや気をもむこともなくなった優太。
昼の下りのバスは、正午前に来る。
食事の支度をする祖母に声を掛けて、家を出た。
何も遮るもののない日差しの中で待っていると、時刻表より2分ほど遅れて国道の向こうからバスが走ってきた。
バスは止まり、果たして白いワンピースの七海が下りてきた。
キャリーバッグを持ち直し優太の方へ歩み寄る七海。
彼も彼女の方へ進み、手を伸ばしてキャリーバッグを受け取る。
「ひょっとしたら、迎えに来てくれてるんじゃないかと・・・いえ、迎えに来てくれたら嬉しいなと思っていました」
人通りも絶えた午の道を、ふたり並んで下っていく。
正午を知らせる、防災無線の『エーデルワイス』のチャイム。
「七海さんがいなくて、寂しかったです」
歩きながら、優太は素直な胸の内を打ち明けた。
「ごめんなさい・・・個人ごとになりますが、どうしても解決しなければならない問題があって・・・でももう解決したから、また戻ってこれました」
解決しなければならない問題・・・『サセ子』の彼女の交友関係に絡むものなのだろうか。
しかし彼女が解決済みというから、根掘り葉掘り聞かなくてもいいだろう。
「それにしても・・・」
「・・・暑いですね」
おそらくふたりともそれとなく話題を変えようとして、ほぼ同時に口に出してしまったのだろう。
七海がクスッと笑い、優太もやはり笑った。
キャリーバッグを画家の家の玄関先まで運び、その後の再会を約束していったん別れた。
家に戻ると、祖母は昼食のそうめんに手を付けずに待ってくれていた。
「先に食べててもよかったのに」
「そんな、一緒に食べましょうよ。特にゆうちゃん、最近元気がなさそうだったから・・・」
「それならもう、大丈夫。もし心配かけたんだったらゴメンだけど」
「本当に・・・? でもそれなら良かった!」
早く七海のもとへ行きたい優太は、急いでそうめんをすする。
祖母は彼が単に元気を回復しただけだと思ったようで、「あらあら、元気になったのは本当ねぇ」と目を細める。
そうめんを平らげると、勉強道具をまとめて画家の家へ。
ひょっとしてまだ早かったかなと思いつつ行ってみると、七海もちょうど独りの昼食を終えたところだった。
「優太さんがきっと早く来るだろうと思って、簡単に冷凍のパスタにしました・・・でもあれって温めるのに意外と時間がかかるんですね。今までそんな時間なんて気にしなかったんですけど」
言いながらも可笑しそうに笑う七海。
時間が足りなかったようなことを言っているが、ちゃんと部屋着のノースリーブのワンピースに着替えているし、食事の後片付けも済んでいた。
それからはいつものように勉強、おやつ、そしてお風呂。
今回も、七海はやはり裸だった。
裸の優太の背中を七海は洗い、そして裸の彼女が彼の背中に密着して前を洗う。
洗われながら優太は、もう少し大胆な・・・と彼自身には思われることをしてみようと思っていた。
七海が優太に湯を掛けて洗い流すと、風呂椅子を交代。
今度は彼が彼女の肩から背中にかけて湯を流す。
ボディーソープを手に取り、白い背中、そして脇腹、ヒップへと丁寧に、ソフトに洗う。
ところどころ彼女が全身をビクッと震わせるポイントがあり、そこは何度か反復して手を這わせた。
「ああ・・・」
七海の呼吸が次第に深くなっていく。
その首筋から顎の下、そして鎖骨のあたりへと手を伸ばすと、そこにも彼女が感じるポイントが隠されていた。
前回は緊張もあってゆっくり探る余裕もなかったが、今回は違った。
手を脇の下から胸へと伸ばしながら、胸を七海の背中に密着させる。
前回は腰を引いて、大きく勃ったモノが彼女の背中に当たらないようにしていたのだが、今回は・・・しゃがむように腰を大きく落とし、彼女のヒップの割れ目と風呂椅子との境にモノの先を充ててみた。
彼女はすぐに気付いたようだが驚くふうもなく、むしろ「そんな格好で、キツくないですか?」と別の心配をした。
優太は「大丈夫」とだけ答え、乳房を円く洗い、そして乳首を指先で軽くつまみながら洗う。
「あ・・・あっ・・・」
彼女が感じて体を前後に動かすたびに、彼のモノの先が彼女の柔らかいヒップの割れ目の中に挟み込まれて圧迫され、また開放される。
それはそれで未経験の快い感触だったが、しかし七海の心配通りキツい態勢だった。
そもそもそれは優太が初めに思っていた『大胆な』こととは違う。
彼はモノを離し、けれどもそれを七海の腰のあたりに当てながら片手を下へと移していった。
腰を前に出して、彼の手を受け入れる彼女。
恥毛をシャンプーするように洗い、その先の熱い粘液で濡れた柔らかい地帯へ指先を進ませる優太。
「ああ・・・ああん・・・」
彼の指先は七海の最も敏感な突起をクルクル、コリコリと揺らし、充血してふくらんだヒダをなぞる。
もう一方の指先は乳首への刺激を続け、こんどは背後からのキスも忘れない優太。
・・・ほんのわずかな経験で成長したなと、心のどこかで自画自賛。
いい気になって、さらに七海への刺激を続ける。
彼女は体全体をうねらせたりくねらせたりして、喘ぐ。
もうそろそろイキそうだと優太は感じた。
そこで彼は、刺激を止めた。
手桶に湯を取って、二度、三度と彼女の全身の泡を流す。
「優太さん・・・どうしました?」
不審げに、不安げに優太を見上げる七海の真っ赤な顔。
いよいよ、彼個人的には『大胆な』行動に移した。
優太は七海の前に回り、膝をついてうずくまり、七海の両脚を広げた。
すぐに彼女は彼のしようとしていることを理解し、さらに腰を前に出した。
「・・・舐めてくださるんですか? いいんですか?」
それには答えず無言で、七海のアソコに顔を寄せる。
彼にとって生まれて初めて見る、女性のアソコ・・・。
・・・そこは朱みがかったピンク色の肉がふくらんでヌメヌメと鈍く光り、湯とはまた別種の透明な液体を湛えていた。
七海は両手で顔を覆いながら優太に告げた。
「・・・どうですか? 優太さんだから正直に言いますけど私、いままで散々遊んできたから・・・汚くないですか?」
「全然。ちっとも」
彼女が何をもって汚いとか言うのか、優太には分からなかった。
ただ、七海のアソコを間近に見ているのだという感動と、「女性のアソコってこんなになっているんだ」という素直な驚きしかなかった。
さらに顔を寄せ、ヒダのひとつをなぞるように舐めてみる。
「ああっ!」
全身で反応する七海。
反対側のヒダも同じように舐め、そしてヒダの間の粘液が漏れ出ている入り口に舌を押し込むようにして舐めてみると、さらに彼女は激しく反応した。
女性のアソコは腐ったチーズの匂いがするとか魚の匂いがするとか彼は聞いていたが、七海のアソコはほのかに鉄っぽい匂いがした。
彼は指でアソコを広げながらヒダをひと通り舐め、それから敏感な突起を舌先で軽く突ついてみた。
「ああっ、あっ、あっ・・・!」
電気でも流れたみたいに七海は全身を震わせながら反応し、顔を隠していた手を優太の頭に当てて髪を掻きむしるように指を立てた。
構わず彼は唇に突起を挟み、舌先でさらに刺激する。
「ああ、優太さん、すごく気持ちいいです・・・ああ~・・・あああ~・・・イクうっ!」
七海は全身を激しく痙攣させるようにガクガクと震え、優太の髪の毛を掴んで彼の顔をアソコから引き剥がした。
「ああ・・・ああ・・・」
優太が離れると彼女は前屈みになり、激しい呼吸を続けた。
「優太さん・・・また、ぬるま湯を掛けて私を冷ましてください・・・」
彼がぬるま湯を掛けると、七海はゆっくりと体を起こした。
そして、そばに立つ優太のモノに手を伸ばし、そっと掴んだ。
まだ頬は赤く、潤んだ目で彼を見上げて、七海は言った。
「優太さん・・・セックス、しませんか?」
心のなかで(キタキタキタ、キター!)と有頂天になりながら、一方で未知の領域に導かれようとしている不安とで激しく動揺したが、しかし彼は「はい」と頷いた。
14日の晩、大人たちは集会所に集まって飲み食いしながらのカラオケ大会。
しかしお盆が明けると、またもとの静かな限界集落に戻った。
静かな日常の中で、七海のいない空虚な生活を送っていた優太。
彼女はお盆明けに戻ってくると約束したはずだった。
しかし両親や弟とともにQ市に帰ってしまったようだ。
『会いたいです いつ帰ってきますか?』
LINEを送っても、『既読』の文字が付くだけ。
キャラクターのブラウンが悲しむ、落ち込む、ふさぎ込むスタンプを送っても、やはり『既読』の文字が付くだけ。
宿題もぱったりと進まなくなってしまった。
友人たちからは七海との進展状況の問い合わせのLINEやメッセージを受け取ったが、片っ端から無視した。
『おめー、失恋しただろ やっぱりな』
そんなメッセージを受けた午後、優太は祖母の家を出て画家の家へふらりと足を向けた。
草や灌木が伸び放題の荒れ地の中の曲がりくねった道を歩きながら空を見上げると、その青さと高さに心が吸い込まれそうになる。
空は夏の気配を急速に失いつつあるようだった。
もはや地表面にだけ、夏はしがみついているのだろうか・・・?
コンクリートの白い家の黒御影石の玄関に立ち、インターホンのボタンを押す。
チャイムの音が何度か響き、そして何事もなかったように赤いパイロットランプが消える。
庭に回ってみる。
ふたりで勉強したり映画を見たりしたリビングも、生け垣の向こうの浴室も、大きな窓はハーフミラー仕様ということもあり当然ながら人の気配が感じられない。
とぼとぼと、もと来た道を戻るしかなかった。
重い足取りでいろいろと思いを巡らせば、どうしても最後にふたり過ごしたときの七海の様子がひどく気になった。
あの時、彼女はなにか不安を抱えているようだった。
安心を求めるように、優太にキスを求めてきた七海。
そして、『今日ずっと、私に寄り添ってくれました とても安心して心強かったです』という彼女からの最後のLINE。
ひょっとして、七海は何らかのSOSを発していたのではなかろうか。
もしそうだとしたら、それに気付かなかった・・・いやうすうす気付きながら何もしてやれなかった彼自身が情けなく、不甲斐なく思えた。
せめて彼女の抱える不安の正体を知りたかったが、しかしもはや何もできない。
そう悲嘆する彼のもとへ、夕方遅くになってLINEの着信。
どうせ友人たちの誰かだろ・・・そう思いスマホの画面を見ると、七海からだった。
電気も点けずに8畳間で寝転がっていた優太は、慌てて飛び起きる。
『お返事が遅くなって本当にすみません 明後日のお昼のバスでそちらに戻ります』
やはり彼女を信じて待つべきだったと優太は、それまでの落ち込んだ気分から急速に立ち直った。
それでもどうしても気になるのは、お盆明け以来の空白の期間。
七海の身に、あるいは彼女の心のうちに何が起こったのか・・・。
しかし、それについては彼女と会っても特に追求しないでおこうと決めた。
彼女が戻ってくる以上、もはやそれは意味のないことではあったし、彼女のプライベートに踏み込むことにもなるだろうし、なにより面倒くさかった。
再会を心待ちにしながら、翌々日を迎えた。
その朝、七海から予定通り帰りますとLINEがあった。
優太は『気をつけて』と送ったが、それは既読にならなかった。
スマホをどこかにしまったのかもしれないと、もはや気をもむこともなくなった優太。
昼の下りのバスは、正午前に来る。
食事の支度をする祖母に声を掛けて、家を出た。
何も遮るもののない日差しの中で待っていると、時刻表より2分ほど遅れて国道の向こうからバスが走ってきた。
バスは止まり、果たして白いワンピースの七海が下りてきた。
キャリーバッグを持ち直し優太の方へ歩み寄る七海。
彼も彼女の方へ進み、手を伸ばしてキャリーバッグを受け取る。
「ひょっとしたら、迎えに来てくれてるんじゃないかと・・・いえ、迎えに来てくれたら嬉しいなと思っていました」
人通りも絶えた午の道を、ふたり並んで下っていく。
正午を知らせる、防災無線の『エーデルワイス』のチャイム。
「七海さんがいなくて、寂しかったです」
歩きながら、優太は素直な胸の内を打ち明けた。
「ごめんなさい・・・個人ごとになりますが、どうしても解決しなければならない問題があって・・・でももう解決したから、また戻ってこれました」
解決しなければならない問題・・・『サセ子』の彼女の交友関係に絡むものなのだろうか。
しかし彼女が解決済みというから、根掘り葉掘り聞かなくてもいいだろう。
「それにしても・・・」
「・・・暑いですね」
おそらくふたりともそれとなく話題を変えようとして、ほぼ同時に口に出してしまったのだろう。
七海がクスッと笑い、優太もやはり笑った。
キャリーバッグを画家の家の玄関先まで運び、その後の再会を約束していったん別れた。
家に戻ると、祖母は昼食のそうめんに手を付けずに待ってくれていた。
「先に食べててもよかったのに」
「そんな、一緒に食べましょうよ。特にゆうちゃん、最近元気がなさそうだったから・・・」
「それならもう、大丈夫。もし心配かけたんだったらゴメンだけど」
「本当に・・・? でもそれなら良かった!」
早く七海のもとへ行きたい優太は、急いでそうめんをすする。
祖母は彼が単に元気を回復しただけだと思ったようで、「あらあら、元気になったのは本当ねぇ」と目を細める。
そうめんを平らげると、勉強道具をまとめて画家の家へ。
ひょっとしてまだ早かったかなと思いつつ行ってみると、七海もちょうど独りの昼食を終えたところだった。
「優太さんがきっと早く来るだろうと思って、簡単に冷凍のパスタにしました・・・でもあれって温めるのに意外と時間がかかるんですね。今までそんな時間なんて気にしなかったんですけど」
言いながらも可笑しそうに笑う七海。
時間が足りなかったようなことを言っているが、ちゃんと部屋着のノースリーブのワンピースに着替えているし、食事の後片付けも済んでいた。
それからはいつものように勉強、おやつ、そしてお風呂。
今回も、七海はやはり裸だった。
裸の優太の背中を七海は洗い、そして裸の彼女が彼の背中に密着して前を洗う。
洗われながら優太は、もう少し大胆な・・・と彼自身には思われることをしてみようと思っていた。
七海が優太に湯を掛けて洗い流すと、風呂椅子を交代。
今度は彼が彼女の肩から背中にかけて湯を流す。
ボディーソープを手に取り、白い背中、そして脇腹、ヒップへと丁寧に、ソフトに洗う。
ところどころ彼女が全身をビクッと震わせるポイントがあり、そこは何度か反復して手を這わせた。
「ああ・・・」
七海の呼吸が次第に深くなっていく。
その首筋から顎の下、そして鎖骨のあたりへと手を伸ばすと、そこにも彼女が感じるポイントが隠されていた。
前回は緊張もあってゆっくり探る余裕もなかったが、今回は違った。
手を脇の下から胸へと伸ばしながら、胸を七海の背中に密着させる。
前回は腰を引いて、大きく勃ったモノが彼女の背中に当たらないようにしていたのだが、今回は・・・しゃがむように腰を大きく落とし、彼女のヒップの割れ目と風呂椅子との境にモノの先を充ててみた。
彼女はすぐに気付いたようだが驚くふうもなく、むしろ「そんな格好で、キツくないですか?」と別の心配をした。
優太は「大丈夫」とだけ答え、乳房を円く洗い、そして乳首を指先で軽くつまみながら洗う。
「あ・・・あっ・・・」
彼女が感じて体を前後に動かすたびに、彼のモノの先が彼女の柔らかいヒップの割れ目の中に挟み込まれて圧迫され、また開放される。
それはそれで未経験の快い感触だったが、しかし七海の心配通りキツい態勢だった。
そもそもそれは優太が初めに思っていた『大胆な』こととは違う。
彼はモノを離し、けれどもそれを七海の腰のあたりに当てながら片手を下へと移していった。
腰を前に出して、彼の手を受け入れる彼女。
恥毛をシャンプーするように洗い、その先の熱い粘液で濡れた柔らかい地帯へ指先を進ませる優太。
「ああ・・・ああん・・・」
彼の指先は七海の最も敏感な突起をクルクル、コリコリと揺らし、充血してふくらんだヒダをなぞる。
もう一方の指先は乳首への刺激を続け、こんどは背後からのキスも忘れない優太。
・・・ほんのわずかな経験で成長したなと、心のどこかで自画自賛。
いい気になって、さらに七海への刺激を続ける。
彼女は体全体をうねらせたりくねらせたりして、喘ぐ。
もうそろそろイキそうだと優太は感じた。
そこで彼は、刺激を止めた。
手桶に湯を取って、二度、三度と彼女の全身の泡を流す。
「優太さん・・・どうしました?」
不審げに、不安げに優太を見上げる七海の真っ赤な顔。
いよいよ、彼個人的には『大胆な』行動に移した。
優太は七海の前に回り、膝をついてうずくまり、七海の両脚を広げた。
すぐに彼女は彼のしようとしていることを理解し、さらに腰を前に出した。
「・・・舐めてくださるんですか? いいんですか?」
それには答えず無言で、七海のアソコに顔を寄せる。
彼にとって生まれて初めて見る、女性のアソコ・・・。
・・・そこは朱みがかったピンク色の肉がふくらんでヌメヌメと鈍く光り、湯とはまた別種の透明な液体を湛えていた。
七海は両手で顔を覆いながら優太に告げた。
「・・・どうですか? 優太さんだから正直に言いますけど私、いままで散々遊んできたから・・・汚くないですか?」
「全然。ちっとも」
彼女が何をもって汚いとか言うのか、優太には分からなかった。
ただ、七海のアソコを間近に見ているのだという感動と、「女性のアソコってこんなになっているんだ」という素直な驚きしかなかった。
さらに顔を寄せ、ヒダのひとつをなぞるように舐めてみる。
「ああっ!」
全身で反応する七海。
反対側のヒダも同じように舐め、そしてヒダの間の粘液が漏れ出ている入り口に舌を押し込むようにして舐めてみると、さらに彼女は激しく反応した。
女性のアソコは腐ったチーズの匂いがするとか魚の匂いがするとか彼は聞いていたが、七海のアソコはほのかに鉄っぽい匂いがした。
彼は指でアソコを広げながらヒダをひと通り舐め、それから敏感な突起を舌先で軽く突ついてみた。
「ああっ、あっ、あっ・・・!」
電気でも流れたみたいに七海は全身を震わせながら反応し、顔を隠していた手を優太の頭に当てて髪を掻きむしるように指を立てた。
構わず彼は唇に突起を挟み、舌先でさらに刺激する。
「ああ、優太さん、すごく気持ちいいです・・・ああ~・・・あああ~・・・イクうっ!」
七海は全身を激しく痙攣させるようにガクガクと震え、優太の髪の毛を掴んで彼の顔をアソコから引き剥がした。
「ああ・・・ああ・・・」
優太が離れると彼女は前屈みになり、激しい呼吸を続けた。
「優太さん・・・また、ぬるま湯を掛けて私を冷ましてください・・・」
彼がぬるま湯を掛けると、七海はゆっくりと体を起こした。
そして、そばに立つ優太のモノに手を伸ばし、そっと掴んだ。
まだ頬は赤く、潤んだ目で彼を見上げて、七海は言った。
「優太さん・・・セックス、しませんか?」
心のなかで(キタキタキタ、キター!)と有頂天になりながら、一方で未知の領域に導かれようとしている不安とで激しく動揺したが、しかし彼は「はい」と頷いた。
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