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2.小夜子
(2)生きているということ
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それからミケは数日、人間の姿に戻ってくれなかった。そんなある日、夕食を済ませて高志は自室に上がった。
ドアを開けたら、そこには一足先に餌を食べ終えて2階に上がったミケ……から変わった小夜子がいた。彼女は高志の机に向かって、漫画本を読みふけっていた。
その漫画は少年向け漫画雑誌に連載中で、国民的人気から長寿連載になってアニメ化もされている。高志は単行本が出る度に真っ先に買っていて、本棚にはそれが全巻揃っていた。
小夜子は高志が部屋に入ってきたのも気づかぬ様子で、夢中になって読んでいた。高志は彼女を横から見る位置で床に腰を下ろし、黙って見つめながらため息を漏らしてしまう。
見れば見るほど、美しい少女の姿の小夜子だった。どうして中学生のうちにその生を終えなければならなかったのか、それは分からないが運命の残酷さというものを感じてしまう。
彼女が夢中になって読んでいるその漫画は、独特の世界観を背景に、夢を実現させるためのバトルだけでなく友情の大切さも描いている。それゆえか、女子にも絶大な人気を誇っていた。
彼女がこの世を去った7年前からもなお連載は続き、単行本もその分だけ出た。おそらく彼女も愛読者の一人で、生きていれば読めたはずの続きを夢中で追っているところなのだろう。
それを思うと、彼女の思いを叶えてやっているのだという安心感にも似た気持ちも湧いてくる。失われた時間を埋め合わせようと貪るように読み進める彼女の姿に、心を打たれもした。
やがて小夜子は、最後のページまで読み切った。それから最初のページに戻り、追体験するようにパラパラとページをめくった。
そして最後に「ふぅ~」と満足げなため息を漏らし、本を閉じた。そこでふと横を向き、高志と目が合った。
「あ、すみません! そこにいると気づかずに……勝手に漫画を読んでしまって!」
「いいんだよ、別に。それが小夜子さんの『やり残したこと』だったら。喜んで」
「ありがとうございます……」
それだけ言って、モジモジしている。ひょっとすると続きを読みたいけれども、遠慮しているのか。
「読み終わったなら、続きをどうぞ。最新号まで揃っているからね」
「……ありがとうございます」
小夜子は何か言いたそうだったが、本棚に向かい次の巻と交換した。そして、遠慮がちに机に向かって表紙を開く。
高志は、ひょっとして自分がいることで気が散って物語に集中できないのかもと思った。それで、そっと部屋を出て階下のリビングに移動した。
リビングでは、父親が食後のビールを飲みながらテレビでプロ野球観戦をしていた。父親は贔屓のチームが大量得点でリードしていて、上機嫌だった。
「おい、ミケはどうした」
「2階でひとりで遊んでいるよ」
「そうか、そうか。それにしてもだ、見てみろ! 今夜は素晴らしい! 生きててよかったと思える展開だ!」
高志は、冷蔵庫から取り出したコーラのペットボトルを開けた。プシュッ! と勢いよく炭酸ガスが漏れる音がして、ボトルの中には無数の細かい泡が舞う。
ボトルに口を付けて、喉に流し込む。連日の暑さで水分と糖分が抜けてしまった身体に染み渡るような、美味さだった。
(……これが美味いと思えるのも、生きていればこそなんだよな)
普段なら、コーラを飲むたびにそのようなことなど意識しない。しかし小夜子のことがあるから「生きててよかった」の重みを、たぶん能天気な父親以上に感じている。
そんな高志の感慨めいた思いなど知らずに、父親はビール缶を差し出してきた。高志もそれに合わせて、親子で「乾杯!」と声を合わせた。
・・・
野球は贔屓のチームが終盤に追いつかれそうになったが、なんとか逃げ切った。父親は上機嫌のまま、地上波にチャンネルを変えた。
画面ではニュースキャスターが外国の戦争や国内の重大事件を延々と伝え、父親が見たくてたまらないスポーツニュースまではかなりの時間がありそうだった。父親は苦々しげに、つぶやいた。
「まったく……くだらん戦争やら犯罪なんかしやがって。せっかくこの世に生まれてきたんだ、楽しいニュースに囲まれて生きていたいよな」
どうやら高志に同意を求めているらしかったが、それに同意するのも恥ずかしい思いがして黙っていた。それに父親のことだ、そこまで深く考えているとも思えない。
父親は結局、全ての地上波局のニュースを網羅する勢いでチャンネルを変え、スポーツコーナーごとに勝利を反芻するようにその余韻に浸っていた。そのそばで、高志はスマホで動画を見続けていた。
ふたりがそれぞれの自室に戻ったときには、夜半近くとなっていた。小夜子は漫画をどこまで読んだだろう……そう思いつつ高志がドアを開けると、小夜子の姿はなく代わりにミケが寝床で丸くなって呼吸していた。
床に漫画が落ちていた。どうやら読んでいる途中で月の入りの刻を迎えて、仔猫に戻ってしまったらしい。
表紙の巻数を見ると、まだ遅れを取り戻す道半ばといった感じだった。高志はそれを本棚に戻しかけて手を止め、(ああ、そうだった)と机の上に置いた。
・・・
翌朝、高志はバス停で珍しく香代と一緒になった。彼女は彼の顔を見るなり、訊いてきた。
「そろそろ、返事をちょうだいよ」
「何の返事だっけ……?」
「まったく、とぼけてるのか、本当に忘れたのか知らないけど……グランドゴルフ同好会に入るか、入らないかってこと。昨夜もLINE送ったのに既読にすらならない」
ああ、そうだった。動画を見ている最中に香代からのメッセージがあったのだった。
なんとなく面倒くさくて、そのまま放置していたのだった。……面倒だというのは香代に返事をするのが面倒なのではなく、新しい活動に身を投じるべきかどうか、それを考えるのが面倒だったのだ。
「どうせ、漫画を読むか動画を見るかしてたんでしょ!」
「いや、そんなんじゃないけどさ……」
ついつい、嘘をついてしまう。香代に対する嘘だという後ろめたさがあるから、歯切れは悪い。
そこでふと、考えた。同好会に入ってしまえば、自分の時間の大部分をそれに取られてしまうではないか。
それはつまり、動画を見たり漫画を読んだりする時間を削られることに他ならない。それらを削ってまで、同好会活動をする意味はあるのだろうか?
「今しかない大切な時間を動画なんかに浪費するより、よっぽど意味のある時間になると思うんだけどなぁ~」
「え、いまの『動画なんか』って見下した言い方、それはないだろ。僕には僕なりに意味のある時間なんだから」
「それならそれで、いいんだけどさぁ。じゃぁ、こういうのはどう? 動画を見る大切な時間のごく一部を削っても、やってみる意味はあると思うんだけど。動画と両立できれば、人生2倍楽しくなるよ!」
「人生? ……人生、ねぇ」
ついつい、小夜子のことを思い返してしまう。生きることとか人生とか、そんな言葉に敏感になっている自分を感じる。
「そう、人生! 今という時間は今しか無いんだから、今、燃えなくちゃ!」
「くっさ! さっむ!」
「もう、真剣に考えてよぉ~。戸田くんには私なりに期待してるんだから!」
高志は心にもないことを言って茶化してみたが、それに対して彼女が言った期待って、どんな期待か。それを聞き返そうとしたところに、バスがやってきた。バスには香代の友人が先に乗っていて彼女はそこに並んで座り、結局聞けなかった。
ドアを開けたら、そこには一足先に餌を食べ終えて2階に上がったミケ……から変わった小夜子がいた。彼女は高志の机に向かって、漫画本を読みふけっていた。
その漫画は少年向け漫画雑誌に連載中で、国民的人気から長寿連載になってアニメ化もされている。高志は単行本が出る度に真っ先に買っていて、本棚にはそれが全巻揃っていた。
小夜子は高志が部屋に入ってきたのも気づかぬ様子で、夢中になって読んでいた。高志は彼女を横から見る位置で床に腰を下ろし、黙って見つめながらため息を漏らしてしまう。
見れば見るほど、美しい少女の姿の小夜子だった。どうして中学生のうちにその生を終えなければならなかったのか、それは分からないが運命の残酷さというものを感じてしまう。
彼女が夢中になって読んでいるその漫画は、独特の世界観を背景に、夢を実現させるためのバトルだけでなく友情の大切さも描いている。それゆえか、女子にも絶大な人気を誇っていた。
彼女がこの世を去った7年前からもなお連載は続き、単行本もその分だけ出た。おそらく彼女も愛読者の一人で、生きていれば読めたはずの続きを夢中で追っているところなのだろう。
それを思うと、彼女の思いを叶えてやっているのだという安心感にも似た気持ちも湧いてくる。失われた時間を埋め合わせようと貪るように読み進める彼女の姿に、心を打たれもした。
やがて小夜子は、最後のページまで読み切った。それから最初のページに戻り、追体験するようにパラパラとページをめくった。
そして最後に「ふぅ~」と満足げなため息を漏らし、本を閉じた。そこでふと横を向き、高志と目が合った。
「あ、すみません! そこにいると気づかずに……勝手に漫画を読んでしまって!」
「いいんだよ、別に。それが小夜子さんの『やり残したこと』だったら。喜んで」
「ありがとうございます……」
それだけ言って、モジモジしている。ひょっとすると続きを読みたいけれども、遠慮しているのか。
「読み終わったなら、続きをどうぞ。最新号まで揃っているからね」
「……ありがとうございます」
小夜子は何か言いたそうだったが、本棚に向かい次の巻と交換した。そして、遠慮がちに机に向かって表紙を開く。
高志は、ひょっとして自分がいることで気が散って物語に集中できないのかもと思った。それで、そっと部屋を出て階下のリビングに移動した。
リビングでは、父親が食後のビールを飲みながらテレビでプロ野球観戦をしていた。父親は贔屓のチームが大量得点でリードしていて、上機嫌だった。
「おい、ミケはどうした」
「2階でひとりで遊んでいるよ」
「そうか、そうか。それにしてもだ、見てみろ! 今夜は素晴らしい! 生きててよかったと思える展開だ!」
高志は、冷蔵庫から取り出したコーラのペットボトルを開けた。プシュッ! と勢いよく炭酸ガスが漏れる音がして、ボトルの中には無数の細かい泡が舞う。
ボトルに口を付けて、喉に流し込む。連日の暑さで水分と糖分が抜けてしまった身体に染み渡るような、美味さだった。
(……これが美味いと思えるのも、生きていればこそなんだよな)
普段なら、コーラを飲むたびにそのようなことなど意識しない。しかし小夜子のことがあるから「生きててよかった」の重みを、たぶん能天気な父親以上に感じている。
そんな高志の感慨めいた思いなど知らずに、父親はビール缶を差し出してきた。高志もそれに合わせて、親子で「乾杯!」と声を合わせた。
・・・
野球は贔屓のチームが終盤に追いつかれそうになったが、なんとか逃げ切った。父親は上機嫌のまま、地上波にチャンネルを変えた。
画面ではニュースキャスターが外国の戦争や国内の重大事件を延々と伝え、父親が見たくてたまらないスポーツニュースまではかなりの時間がありそうだった。父親は苦々しげに、つぶやいた。
「まったく……くだらん戦争やら犯罪なんかしやがって。せっかくこの世に生まれてきたんだ、楽しいニュースに囲まれて生きていたいよな」
どうやら高志に同意を求めているらしかったが、それに同意するのも恥ずかしい思いがして黙っていた。それに父親のことだ、そこまで深く考えているとも思えない。
父親は結局、全ての地上波局のニュースを網羅する勢いでチャンネルを変え、スポーツコーナーごとに勝利を反芻するようにその余韻に浸っていた。そのそばで、高志はスマホで動画を見続けていた。
ふたりがそれぞれの自室に戻ったときには、夜半近くとなっていた。小夜子は漫画をどこまで読んだだろう……そう思いつつ高志がドアを開けると、小夜子の姿はなく代わりにミケが寝床で丸くなって呼吸していた。
床に漫画が落ちていた。どうやら読んでいる途中で月の入りの刻を迎えて、仔猫に戻ってしまったらしい。
表紙の巻数を見ると、まだ遅れを取り戻す道半ばといった感じだった。高志はそれを本棚に戻しかけて手を止め、(ああ、そうだった)と机の上に置いた。
・・・
翌朝、高志はバス停で珍しく香代と一緒になった。彼女は彼の顔を見るなり、訊いてきた。
「そろそろ、返事をちょうだいよ」
「何の返事だっけ……?」
「まったく、とぼけてるのか、本当に忘れたのか知らないけど……グランドゴルフ同好会に入るか、入らないかってこと。昨夜もLINE送ったのに既読にすらならない」
ああ、そうだった。動画を見ている最中に香代からのメッセージがあったのだった。
なんとなく面倒くさくて、そのまま放置していたのだった。……面倒だというのは香代に返事をするのが面倒なのではなく、新しい活動に身を投じるべきかどうか、それを考えるのが面倒だったのだ。
「どうせ、漫画を読むか動画を見るかしてたんでしょ!」
「いや、そんなんじゃないけどさ……」
ついつい、嘘をついてしまう。香代に対する嘘だという後ろめたさがあるから、歯切れは悪い。
そこでふと、考えた。同好会に入ってしまえば、自分の時間の大部分をそれに取られてしまうではないか。
それはつまり、動画を見たり漫画を読んだりする時間を削られることに他ならない。それらを削ってまで、同好会活動をする意味はあるのだろうか?
「今しかない大切な時間を動画なんかに浪費するより、よっぽど意味のある時間になると思うんだけどなぁ~」
「え、いまの『動画なんか』って見下した言い方、それはないだろ。僕には僕なりに意味のある時間なんだから」
「それならそれで、いいんだけどさぁ。じゃぁ、こういうのはどう? 動画を見る大切な時間のごく一部を削っても、やってみる意味はあると思うんだけど。動画と両立できれば、人生2倍楽しくなるよ!」
「人生? ……人生、ねぇ」
ついつい、小夜子のことを思い返してしまう。生きることとか人生とか、そんな言葉に敏感になっている自分を感じる。
「そう、人生! 今という時間は今しか無いんだから、今、燃えなくちゃ!」
「くっさ! さっむ!」
「もう、真剣に考えてよぉ~。戸田くんには私なりに期待してるんだから!」
高志は心にもないことを言って茶化してみたが、それに対して彼女が言った期待って、どんな期待か。それを聞き返そうとしたところに、バスがやってきた。バスには香代の友人が先に乗っていて彼女はそこに並んで座り、結局聞けなかった。
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