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はぐれ竜(8)

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すでに移動魔法で魔力を消耗していた瑠歌にあのすごい魔法を頼る事など出来ず、俺達は竜のいた洞窟に向かおうとしている領主と鉢合わせにならないように慎重に場所を選びながら戻る事になった。
本当なら昼夜押してでも早く帰りたい気持ちもあったが、瑠歌が相当疲れきっていたとこも考えると無理をさせることも出来なくて。目立たない街道近くの一角で野宿するとことなった。
簡易テントを張り、自分の魔法で魔物よけになる聖なる炎で辺りを照らしながらの夕食時、瑠歌に昼の間に行った言葉『ギルドは大丈夫』の意味が知りたくて問うてみたのだが
「…戻ればわかるよ」
と眠そうな声でリンゴを齧る姿に、それ以上追求出来なかったり。

この世界の木の実はこの空気中に漂う魔力を多少なりと吸っていて、木になる食べられる果実は微妙なりと魔力を回復する手段になる。とはいえ一般市場に出回るような果実は、その保有魔力も少なく普通に家庭のごく普通の食料になっているのだけど。
瑠歌を回復させるなら『マジックベリー』という、魔力保有量が世界一だとされる超希少な木の実ぐらいでないと無理だろうな、と思う。今日の昼からずっと魔法を使って、使った魔力の所為で眠気と戦ってきた瑠歌にあまり追求するのもいけないだろう。
というか、もう生返事ばかりだからむしろちゃんと聞いていないのかもしれない。
「食べたらもう寝ちまえよ、瑠歌」
とりあえずそう促すと、小動物のように口をもぐもぐさせながら瑠歌はこくんと頷いた。


瑠歌が早々に眠りについたあと、まだ眠れない俺と森瑠で色々なことを話した。実は出会いの切っ掛けになった竜の卵にいたのは森瑠だったこと。
瑠歌が目覚めさせてくれたことで行動できているのだということ。そう聞くと、森瑠はまだ生まれて数日ということになる。
生まれてすぐだというのにこんなに喋れるとか竜はすごいんだな、と伝えると森瑠は首を降って
「自分の種族がそういう特別な種族だったのだと瑠歌に教わりました」
と言う。
と、いうことは普通の竜ならやはり生まれたばかりでも人間の子供と一緒となることらしい。自分が生まれるずっと前に交流の途絶えてしった竜族。
まさかこんな風に話せるようになるとは不思議なものだと思う。それから森瑠は自分の親を探す為に瑠歌に付いていることを聞かされた。
その話を聞かされて、俺は何とも言えず感動してしまっていた。なんだか泣かせるような話だな、と。

こうして瑠歌と森瑠と出会い短いながら行動を共にすることで俺の中になにか決意というものが存在している。
なんとなく、こうしないとダメだという気持ちが支配しているのだ。
それを瑠歌達に言ったらどうなるだろうか。
気になりはするけど、それはまた明日街がギルドがどう変わるのか見届けてからだ。

「そろそろ寝るか」
「あ、そうですね」
「おやすみ、森瑠」
「はい、おやすみなさいカミュさん」
森瑠は瑠歌と同じテントに、俺は自分のテントにと潜り込みそのまま就寝となった。

いくら街道近くとはいえ、夜闇はシャドーモンスターも多く出歩くのに寝ず番はいらないのかと思うやつもいるかもしれないが俺が使える炎系呪文の聖なる炎、これさえ近くにあれば寄りつけないからだ。


野宿を挟み出戻ったレウィンドの街は例えるなら、一部が大騒ぎとかそんな感じだった。瑠歌のダブルキングの名前を使ったからか、騎士団の連中はすでに到着していて領主の屋敷を家宅捜索していた。もちろん領主側の人間に騎士団が出向いたとすぐに気づかれないように、正装ではなく旅装束で、そして一度でなく数人ずつと分けて街に紛れていたので隠せるものも隠せなかったようだ。
そこに出てくるのは純粋魔物らしい身体の一部の剥製やら、人の結晶らしきものやら、はたまた竜に関心を持ち過ぎている秘密の書類やら色々でてきていた訳で。俺達がギルドに戻ってみれば、領主がギルドの一番の出費者ということもあり騎士団が聞き込みをしている最中だった。
これを機にとギルドのメンバーもこれまで好き勝手にギルドを使っていたことやら、禁止行為をさせられそうになっていたこと。
例えば竜を見つけたら捕らえろとか、純粋魔物見つけたら捕まえろとか、そんな感じなのを思う存分騎士団に伝えていたらしい。そこに瑠歌も加わって騎士団の隊長みたいなやつに話を付けに行き、呼び出した間に発生した竜狩りについてのことを語る。
はぐれ竜は瑠歌直々に先回りして逃がした事とわざと竜がいた証拠を残してきたこと、それを終えてこの街に戻ってので領主達が帰還した時に残してきた物を持っていたらそれを理由に捕まえて欲しいことを伝える。
すでに屋敷で不法所持の物が見つかっているのだ。騎士団の皆もそれで納得して、あとは戻ってくるのを待つのみだ。
街の皆に騒ぎを広めないこと平常で過ごしてもらうことを伝えると騎士団は、ギルドの宿の方で待機ということになった。
これで後は待つだけと思いきや、瑠歌は騎士団の人達に用事があるとかで不在になってしまって、俺と森瑠の二人で時間を過ごす事になった。少し寂しそうな森瑠を元気つけるためにと、ギルドを出て街を案内することにして。




そして次の日のかなりの早朝、皆が寝静まっているのを待って戻ってきたのだろう一団を騎士団が取り囲んで確保。
確認の為に付いてきていた俺が、その連中が領主とその私兵であることを確認する。何か喚いている領主を無視して騎士団が連中の荷物を検査すると出てくるのは、あの火竜の鱗が何枚も。
竜狩りを行おうとしていると報告を受けていた、これがその証拠だなと言い訳も出来ぬように追いつめ、呆気ない御用となったのだった。


「なんつーか、あっという間だなぁ…呆気ないともいうが」
「いいじゃないか、これで『元』領主の犯罪行為に悩まされることもなくなるんだし」
領主がこれから居なくなるこの街は、暫くの間国からの士官が派遣されて新たな領主となるべき人物を選考するらしい。
今度は家系で選ぶのではなく、住民皆で選んだ人がこの街を収めることになるのだ。そのことは良いことであると思うけど。
「……ギルド、どうなっちまうのかなー」
問題はあいつの力で成り立っていたハンターギルドのこと。
やはり隣町の大きなちゃんとしたギルドに吸収されてしまうのかな、とそう思っていたのだが。

「大丈夫だよ、レウィンドのギルドはこのまま存続するよ」
と、自信たっぷりに答える瑠歌。
「……え?」
「霧の森に出掛ける前日にね、水鏡でハンターギルドの総取締役と話したんだ」
「…マジ?」
「うん、私欲の為に使われているならこちらでしっかり管理運営しなければって言ってたよ。きちんと資格のあるギルドマスターが常駐員として派遣されるようだし、それってちゃんとこの街のギルドが名前だけじゃなく認められたってことじゃないか」
「そっか…そうかー…」
ギルドが無くなる覚悟で領主止めようとしていたが、こうして残ると聞くと安堵の気持ちが大きくてその場にへたり込む。ひとり突っ張り過ぎていたかもと思っていたが動いてみて良かったと、そういう気持ちになる。
「ありがとな、瑠歌」
「……僕は別にただお話しただけだよ…感謝するならギルドの最高責任者にしなよ」

照れたように少し顔を俯く瑠歌がなんだか可愛くて和む。これからギルドも街も良い方向へと向かっていくだろう。
いいことだ。
これからのギルドならば何も問題なく暮らして行けるだろうが、俺の中でひとつの決心というものが宿っていた。
まだ誰にも告げていないこと、秘密のこと。それを打ち明けたらどんな反応をするだろうか。



それから瑠歌と森瑠は用事があると出掛けてしまい、俺はギルドの事務所へと戻っていた。中は相変わらず、困惑やら何やらで混乱していた。
ギルドがどうなるのか、という話題で占めていたのに気付くと俺は仲間に瑠歌の言葉を伝えてやった。領主がアレだったが、皆この街が好きで魔物から守る為にとギルド員になった連中だ。
まだこの街で仕事を続けられると安心したようだった。
「カミュが、領主の悪事暴いたんだろう?良くやったな』
仲間がそうは言うけれど、俺はただ付いて行ったに過ぎない。
英雄扱いされると困るので、すぐに訂正させてもらったが。瑠歌と森瑠がいなければきっと竜狩りは実行されていただろう。
あの炎の威力から私兵如きにやられそうな力量とは思えなかったが、最悪俺達も犯罪に利用されるか、その道のプロでも雇ってでも倒そうとしただろう。

暫く仲間と談笑をしていると瑠歌達が戻ってきた。けれど森瑠の方がどこか違う気がする、と思って見つめて気付く。
防具一つもつけていなかった森瑠に、不思議な真珠の色のように白い光沢をもつ胸当てを付けているのを。
「最初にあった時に、この街に用があるって言ってたよね」
「この街の職人さんに防具を作ってもらうのが、最初の目的だったんですよ」
嬉しそうに装着された胸当てを撫でる森瑠の顔はとても嬉しそうだ。
柔そうに見えて丈夫だし、軽いし珍しい材料でも使ったのかと思えば
「内緒」
と瑠歌。
しかし森瑠がこっそりと
「実は私を守っていた卵の殻で作ってもらったのです」
と耳打ちで教えてくれた。それならば見た事無いことも納得出来る。
しかもそれを加工したのがあの頑固親父のグセだというから更に驚きだ。
あのじじい気に入った仕事でないと、どんなお偉いさんの依頼でも撥ね除けるから偏屈もの扱いされてるのに。俺が驚きのあまりにそう言えば、森瑠は首を傾げて
「いいおじいさんでしたよ?」
というのだから。
なんだ、素直な奴に弱いのかそうなのか、と考えてしまう。

そんな事を考えていると、瑠歌が真面目な顔をしてこちらを見上げていた。
「どうしたんだ?瑠歌」
「うん、この街の問題も片付いたし。僕達の目的も済んだしね…明日また旅に戻ろうと思う」


瑠歌の言葉にとうとうこの時がきたのか、と思った。元々二人は旅人で、この街には森瑠の防具を作るという目的だけできたに過ぎない。
用事が終われば次の場所へといくのは当たり前だ。
「そっか…」
「世話になったな」
「って、別れの挨拶は早いだろ?というか世話になったのはこっちの方」
わしわしと瑠歌の頭を撫でると、子供扱いするなというような顔で瑠歌が睨んでくるが気にしない。
お別れ話状態になるにはまだ早い。
「ともかく今日中に色々買い出しやらしないとダメなんだよな。店ならいくらでも案内するぜ」
この街で瑠歌達といる最後の時間まで惜しむようにと、今度こそちゃんとした街の案内をしようと歩き出す。
「そっか、なら頼む」
「お願いします」
素直に付いてくる二人から、買い足すものを聞いては売っている店へと案内をして。道中の会話を楽しみながら時間は過ぎて行った。



次の日。
旅支度を終えた二人が、最後にと俺の所に挨拶にきた。
「色々あったけど、カミュとの出会いは悪くなかったよ」
そういう瑠歌、頷く森瑠も少し寂しそうだ。今度こそ完全にお別れの挨拶になっていることに、俺はそろそろいいかなと口を開いた。
「なんだよ今生の別れみたいな言い方しなくてもいいだろ」
「それは…そうかもだけど」
「それに、この街を出て行くのは俺もだし」
「…は?」
「…え?」
発した言葉は違えど揃った声に苦笑を浮かべる。
「それってどういう…」
「俺もさ、瑠歌達に付いていこうと思って」
「ちょ…ギルドはいいの?これから立て直しとかで君が必要じゃないの?」
「ん?それは大丈夫だろ、俺がいなくてもどうにかなるって」
俺の付いていくという発言に、焦っている二人が面白い。

そう、これが俺が自分で決めた事。
二人に付いていくって。
まだ何か俺が残る言い訳を考えているらしい瑠歌に、俺は森瑠に悪いと思いつつも切り札を出す。
「いいのか?森瑠が龍人だって知ってるのが別にいて」
俺の出した切り札に、瑠歌の動きがぴたりと止まる。
そして
「………森瑠?」
「ご、ごめんなさい瑠歌、私…お話してしまいまして」
「そう怒るなよ、ああは言ったけど他人に言いふらす気はないし…。本気なんだ、俺も瑠歌達の旅の手伝いがしたい…」
真面目に、瑠歌に伝わるように目と目を合わせてもう一度言う。
「連れて行ってくれ」
俺の言葉に瑠歌は。
「普通に旅してるだけだよ?」
「問題無い」
「路銀稼ぎにモンスター狩りしてるけど、普通より儲かるとかないからね?」
「分かってるって」
「僕、秘密いっぱい持ってるけどしつこく聞いてきたりしない?」
「…話せる時がくるまで、待つさ」
「……………」
黙り込む瑠歌に、森瑠が口を開く。
「瑠歌、私は…カミュさんと一緒に旅したいです。頼りになりますし…っ」
思いがけない仲間の登場に、瑠歌が諦めたように息を吐いた。

「分かった、これからもよろしくカミュ」
「そうこなくっちゃ!俺がんばって働くぜ」
「良かったですね、カミュさん」
仕方ないと笑う瑠歌に、心の底から喜んでくれる森瑠。
これで俺も正式に瑠歌の仲間だ。


「それにしても、なんで僕達に付いていく気になったんだ?」
なんていう瑠歌に俺は特に何も気にせず。
「瑠歌にすっげぇ興味あるから」
と答えた。
が、瑠歌の表情が曇った。
「……………ホモはお断りだ」
そして瑠歌の言葉に、思いっきり選ぶ言葉を間違えたことに気付く自分。
「ち、ちが!マジでそういう意味じゃねぇって!!!」

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