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その日は聞き上手な勝くんが私の話を引き出してくれて、ついついあれこれ話して、それぞれシャワーを浴びて就寝することにした。
私はいつも通りベッドに。ダイニングに残った勝くんを心配したけど、「こたつもあるし大丈夫」と寝袋を引きながら笑っていたので、お言葉に甘えることにした。
……一緒にどう? とか、ちょっと誘うことも考えなくもなかったけど、うん、ただの妄想のレベルです、すみません。
親友の大切な弟をお預かりしているわけだからね。変なことを考えてはいけない。
一人うんうんと頷いて、ベッドの中で身体を伸ばす。ぎりぎりまで勝くんと話していたからか、久々にゆっくり誰かと会話したからか、一人になるとなんとなく寂しい。
……もうちょっと話してたかったな……。
思うけどそれは身勝手だ。もう日付が変わろうという時間になっている。明日仕事があって、なおかつハードだと聞いているのだから、ちゃんと休ませてあげなくては。
せめて、明日は早めに起きて、ご飯を作ってあげよう。
……べ、別に、寝ぼけ眼の勝くんに「おはよう、ご飯できてるよ♪」なんてやりたいわけじゃないんだからねっ。
ふとんをかぶって眠りについた私は、その年末年始がどうなるかなんて、想像もしていなかった。
* * *
目を覚ますと8時半だった。
わ、勝くん勤務何時からだっけ。
慌てて起き出し、ドアを開けると、そこには眩しいイケメン……もとい、すでに身支度を整えたスーツ姿の勝くんが立っている。
「おはよう。よく眠れた?」
なーんて甘いマスクで微笑まれては、紅潮する頬も仕方がないというものだ。私は乱れた髪にパジャマのままわたわたする。
「ご、ごめん。もう行く?」
「うん、外で朝食食べようかと……」
「え、え、すぐ準備するから、一緒に食べよう」
時計を見ながら答える勝くんに、私は慌ててキッチンへ向かう。勝くんは数度まばたきをして、微笑んだ。
「悪いかなと思って……いいの?」
「うん、私も一人じゃおいしくないし」
言いながら、トースターにパンを突っ込む。
「って言っても、目玉焼きとパンくらいしかないけど。いいかな」
我に返って言うと、勝くんが柔らかい微笑みを返してきた。
「全然。ありがとう」
勝くんは一度着たジャケットを脱ぎ、ハンガーにかけて腕をまくる。
「何かしようか。梢ちゃん、着替えてきたら? 風邪引いちゃうよ」
自然な動きで隣に立つもんだから、思わず動揺してしまう。
「あ、えと、じゃあ着替えて来る……火見ててくれる?」
卵の乗ったフライパンとヤカンを火にかけて、勝くんを見上げた。優しい目が私を見つめて来る。
私は照れながら、「汚れるから使って」とエプロンを差し出した。勝くんが「ありがとう」と答えて受けとる。
部屋へと入ってクローゼットの前に立ち、赤くなった頬を手でおさえた。
勝くんが優しいのはよく知ってる。それでも、彼が社会人になってからこんなに長いこと接したのは初めてで、包容力みたいなものについついときめく自分がいる。
……これ、神様からのクリスマスプレゼントなのかな……。
思いながら服を選ぶ。ワンピースを手に取りかけて、慌ててやめた。変に色気づいて気味悪がられても困る。
選んだのは味気ないハイネックのニットとレギパン。ニットは冷えないよう、腰回りまで覆ってくれる長めのデザインだ。
「焼けたよ。お皿、適当に出していい?」
ダイニングへ戻ると、私のエプロンを身につけた新妻、じゃない、勝くんがフライパン片手に立っている。
寸足らずな私のエプロンがまた、なんというか、いい味を出している。
「ありがとう、じゃあこれに」
お礼を言いながら皿を取り出す。勝くんは手慣れた動作で目玉焼きを皿へ移し替えた。
「料理、するの?」
「んー、まあね」
勝くんは意味ありげな視線を私に向けた。
「やっぱり、料理くらいできないと駄目かなぁと」
私が首を傾げると、勝くんは笑う。
「梢ちゃんはしないでしょ、料理」
図星をつかれてぐっと呻く。
「わ、私だって……やるとなれば……多少は……」
「あ、ほんと? できる?」
「そ、そりゃ……」
私は目を泳がせる。勝くんがくつくつ笑っている。
笑われているのが悔しくて、私は向きになって言った。
「じゃ、じゃあ、今日の夕飯、作るから。楽しみにしてて!」
勝くんは「ほんと?」と目を丸くしてから笑い、
「でも、遅くなるかもしれないから。無理しなくていいよ」
そう言って、いつの間にかトースターから出したパンと目玉焼きを机に運んで行った。
その背を見ながら唇を尖らせる。
茶化して来るかと思えば包容力を見せる、彼のペースについついのまれてしまう。
でも、それも悪くなかった。むしろ楽しかった。
楽しいから、ちょっと困るなと思った。
彼がこの部屋にいるのは、年末年始の繁忙期だけなのだから。
「食べよう、梢ちゃん」
「うん」
私はフォークを出して、沸いたお湯でお茶をいれて、机についた。
「いただきまーす」
手を合わせるや食事を始める勝くんの姿は、私を自然と笑顔にさせた。
* * *
食事を終えると、片付けは任せてと言って、勝くんを玄関先へ見送った。
「行ってらっしゃい」
ここぞとばかりに姉気分で微笑むと、勝くんが少し戸惑った。私は首を傾げる。
「どうかした?」
「ううん……なんでも」
勝くんは微笑んで、改めて口を開く。
「行ってきます」
ずきゅーん。
照れ臭そうな笑顔と台詞が私の胸を一撃する。彼の戸惑いの理由に気づくとともに、頬は一気に赤くなった。
な、な、なんか、これって……
「なんか、照れるね」
勝くんが頭の後ろに手を当てて笑った。
「そ、そうだね……」
私は思わず答えてから我に返った。
これじゃあ、勝くんをばりばり男として意識してると言ってるようなもんじゃないか!
慌てて取り繕おうと勝くんを見たけど、甘さすら感じる優しい目にぶつかって唇を引き締めた。まるで私を愛おしむようなその表情に、つい、思わず、嫌が応なく、勘違いしてしまいそうになり、首を振る。
「梢ちゃん?」
「あっ、な、な、なんでもないの」
笑って取り繕うと、拳を握る。
「無理せず頑張って」
「ありがとう」
勝くんは微笑んだ後、一瞬何か考えたような仕種をしたけど、苦笑して手を挙げた。
「じゃあ、帰るとき連絡するね」
「うん」
どことなくぎこちない雰囲気のまま、勝くんは玄関を出て行った。
閉じたドアの音を聞き、思わずズルズルと座り込んで息をつく。
……これは。
なかなか、ハードかもしれない。
ゲームや妄想ですらしたことがない男性との共同生活。リアル過ぎてついつい温もりに甘んじてしまいそうになるたび、自分を現実に引き戻す。
彼は弟みたいなもの。彼にとっても、私は姉みたいなもの。
擬似恋愛と割りきってときめくのはいいだろうけど、本気になってはいけない。
本気でときめいては、いけない。
「……はぁ……」
息を吐き出す。
床についた自分の手が見えた。
筋張っていて、さすがに少し色あせてきた甲。
思わず指で辿ってみる。
最低限のハンドケアしかしていない手。
指先には、流行りのネイルすらしていない。
オジサンばかりの職場では張り合いもないと、捨てに捨てた女子力。
指先一つに現れている事実を目に、何とも言えない切なさが込み上げる。
顔を上げると、さきほどまで勝くんが立っていた玄関がある。
爽やかで優しい笑顔。
ーー行ってきます。
どことなく幸せそうな、照れた声音。
一瞬だけ思ってしまった。
これが毎日続けばいいのに、と。
「あー、ダメダメ。ダメダメダメ」
ぶんぶんと風を切るように頭を振る。
私は気合いを入れて立ち上がると、部屋の中を見渡した。
「今日は大掃除! こういうときは掃除に限る!」
思いきって窓を開け放つと、あまりの冷気に思わず身震いした。
私はいつも通りベッドに。ダイニングに残った勝くんを心配したけど、「こたつもあるし大丈夫」と寝袋を引きながら笑っていたので、お言葉に甘えることにした。
……一緒にどう? とか、ちょっと誘うことも考えなくもなかったけど、うん、ただの妄想のレベルです、すみません。
親友の大切な弟をお預かりしているわけだからね。変なことを考えてはいけない。
一人うんうんと頷いて、ベッドの中で身体を伸ばす。ぎりぎりまで勝くんと話していたからか、久々にゆっくり誰かと会話したからか、一人になるとなんとなく寂しい。
……もうちょっと話してたかったな……。
思うけどそれは身勝手だ。もう日付が変わろうという時間になっている。明日仕事があって、なおかつハードだと聞いているのだから、ちゃんと休ませてあげなくては。
せめて、明日は早めに起きて、ご飯を作ってあげよう。
……べ、別に、寝ぼけ眼の勝くんに「おはよう、ご飯できてるよ♪」なんてやりたいわけじゃないんだからねっ。
ふとんをかぶって眠りについた私は、その年末年始がどうなるかなんて、想像もしていなかった。
* * *
目を覚ますと8時半だった。
わ、勝くん勤務何時からだっけ。
慌てて起き出し、ドアを開けると、そこには眩しいイケメン……もとい、すでに身支度を整えたスーツ姿の勝くんが立っている。
「おはよう。よく眠れた?」
なーんて甘いマスクで微笑まれては、紅潮する頬も仕方がないというものだ。私は乱れた髪にパジャマのままわたわたする。
「ご、ごめん。もう行く?」
「うん、外で朝食食べようかと……」
「え、え、すぐ準備するから、一緒に食べよう」
時計を見ながら答える勝くんに、私は慌ててキッチンへ向かう。勝くんは数度まばたきをして、微笑んだ。
「悪いかなと思って……いいの?」
「うん、私も一人じゃおいしくないし」
言いながら、トースターにパンを突っ込む。
「って言っても、目玉焼きとパンくらいしかないけど。いいかな」
我に返って言うと、勝くんが柔らかい微笑みを返してきた。
「全然。ありがとう」
勝くんは一度着たジャケットを脱ぎ、ハンガーにかけて腕をまくる。
「何かしようか。梢ちゃん、着替えてきたら? 風邪引いちゃうよ」
自然な動きで隣に立つもんだから、思わず動揺してしまう。
「あ、えと、じゃあ着替えて来る……火見ててくれる?」
卵の乗ったフライパンとヤカンを火にかけて、勝くんを見上げた。優しい目が私を見つめて来る。
私は照れながら、「汚れるから使って」とエプロンを差し出した。勝くんが「ありがとう」と答えて受けとる。
部屋へと入ってクローゼットの前に立ち、赤くなった頬を手でおさえた。
勝くんが優しいのはよく知ってる。それでも、彼が社会人になってからこんなに長いこと接したのは初めてで、包容力みたいなものについついときめく自分がいる。
……これ、神様からのクリスマスプレゼントなのかな……。
思いながら服を選ぶ。ワンピースを手に取りかけて、慌ててやめた。変に色気づいて気味悪がられても困る。
選んだのは味気ないハイネックのニットとレギパン。ニットは冷えないよう、腰回りまで覆ってくれる長めのデザインだ。
「焼けたよ。お皿、適当に出していい?」
ダイニングへ戻ると、私のエプロンを身につけた新妻、じゃない、勝くんがフライパン片手に立っている。
寸足らずな私のエプロンがまた、なんというか、いい味を出している。
「ありがとう、じゃあこれに」
お礼を言いながら皿を取り出す。勝くんは手慣れた動作で目玉焼きを皿へ移し替えた。
「料理、するの?」
「んー、まあね」
勝くんは意味ありげな視線を私に向けた。
「やっぱり、料理くらいできないと駄目かなぁと」
私が首を傾げると、勝くんは笑う。
「梢ちゃんはしないでしょ、料理」
図星をつかれてぐっと呻く。
「わ、私だって……やるとなれば……多少は……」
「あ、ほんと? できる?」
「そ、そりゃ……」
私は目を泳がせる。勝くんがくつくつ笑っている。
笑われているのが悔しくて、私は向きになって言った。
「じゃ、じゃあ、今日の夕飯、作るから。楽しみにしてて!」
勝くんは「ほんと?」と目を丸くしてから笑い、
「でも、遅くなるかもしれないから。無理しなくていいよ」
そう言って、いつの間にかトースターから出したパンと目玉焼きを机に運んで行った。
その背を見ながら唇を尖らせる。
茶化して来るかと思えば包容力を見せる、彼のペースについついのまれてしまう。
でも、それも悪くなかった。むしろ楽しかった。
楽しいから、ちょっと困るなと思った。
彼がこの部屋にいるのは、年末年始の繁忙期だけなのだから。
「食べよう、梢ちゃん」
「うん」
私はフォークを出して、沸いたお湯でお茶をいれて、机についた。
「いただきまーす」
手を合わせるや食事を始める勝くんの姿は、私を自然と笑顔にさせた。
* * *
食事を終えると、片付けは任せてと言って、勝くんを玄関先へ見送った。
「行ってらっしゃい」
ここぞとばかりに姉気分で微笑むと、勝くんが少し戸惑った。私は首を傾げる。
「どうかした?」
「ううん……なんでも」
勝くんは微笑んで、改めて口を開く。
「行ってきます」
ずきゅーん。
照れ臭そうな笑顔と台詞が私の胸を一撃する。彼の戸惑いの理由に気づくとともに、頬は一気に赤くなった。
な、な、なんか、これって……
「なんか、照れるね」
勝くんが頭の後ろに手を当てて笑った。
「そ、そうだね……」
私は思わず答えてから我に返った。
これじゃあ、勝くんをばりばり男として意識してると言ってるようなもんじゃないか!
慌てて取り繕おうと勝くんを見たけど、甘さすら感じる優しい目にぶつかって唇を引き締めた。まるで私を愛おしむようなその表情に、つい、思わず、嫌が応なく、勘違いしてしまいそうになり、首を振る。
「梢ちゃん?」
「あっ、な、な、なんでもないの」
笑って取り繕うと、拳を握る。
「無理せず頑張って」
「ありがとう」
勝くんは微笑んだ後、一瞬何か考えたような仕種をしたけど、苦笑して手を挙げた。
「じゃあ、帰るとき連絡するね」
「うん」
どことなくぎこちない雰囲気のまま、勝くんは玄関を出て行った。
閉じたドアの音を聞き、思わずズルズルと座り込んで息をつく。
……これは。
なかなか、ハードかもしれない。
ゲームや妄想ですらしたことがない男性との共同生活。リアル過ぎてついつい温もりに甘んじてしまいそうになるたび、自分を現実に引き戻す。
彼は弟みたいなもの。彼にとっても、私は姉みたいなもの。
擬似恋愛と割りきってときめくのはいいだろうけど、本気になってはいけない。
本気でときめいては、いけない。
「……はぁ……」
息を吐き出す。
床についた自分の手が見えた。
筋張っていて、さすがに少し色あせてきた甲。
思わず指で辿ってみる。
最低限のハンドケアしかしていない手。
指先には、流行りのネイルすらしていない。
オジサンばかりの職場では張り合いもないと、捨てに捨てた女子力。
指先一つに現れている事実を目に、何とも言えない切なさが込み上げる。
顔を上げると、さきほどまで勝くんが立っていた玄関がある。
爽やかで優しい笑顔。
ーー行ってきます。
どことなく幸せそうな、照れた声音。
一瞬だけ思ってしまった。
これが毎日続けばいいのに、と。
「あー、ダメダメ。ダメダメダメ」
ぶんぶんと風を切るように頭を振る。
私は気合いを入れて立ち上がると、部屋の中を見渡した。
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