46 / 59
第参章 想定外のプロポーズ
14 最愛の人
しおりを挟む
帰宅後すぐにシャワーを浴び、わたしとジョーはベッドへなだれ込んだ。
「ヨーコさんの肌、気持ちいい」
髪から肩、腰回りへと手を滑らせつつ、ジョーが嬉しげにキスを落としていく。額、頬、肩、鎖骨ーー大切なところはあえて避けるようにしながら、指先の一本一本まで。
一通り身体に触れた後、ジョーはわたしの頬に手を添え、肩先にキスをしながら首元に顔を埋めた。
「ヨーコさんの匂い」
「ワンコか」
シャワーを浴びたのだから、同じ石鹸の匂いになっているはずだ。が、彼に言わせると多少は違うものらしい。
深呼吸するように匂いを楽しみ、ジョーはふふと笑った。
耳元での笑いはくすぐったくて、思わず身をよじる。
「うわ、今のエロい」
ジョーが嬉しそうに呟き、またキスを落とす。耳、頬、唇の端。
「……なんで?」
唇にはしてくれないのかと見上げると、ジョーは満足げに微笑んだ。
「いいんすね、ほんとに」
「ここまできて何を」
裸で男女が縺れ合い、他に何があるというのか。ジョーは首を傾げて、
「もし俺を労うつもりなら、やめときますよ」
「こんなにしとる癖して」
言いながらそそり立つそれをつつく。ジョーは苦笑した。
「それは生理反応だから仕方ないです。好きな人の身体に触ってるんだから。……やめるなら自分で抜いてきます」
わたしは首を振った。ジョーの頭に手を伸ばす。両手をその頬に添え、耳へ、後頭部へと滑らせながら抱き寄せた。
「抱いて」
耳元で囁く。ジョーを労うためではない、自分のためだ。
「うちが生きてるてーー感じさせて」
ジョーはうちの首筋にキスを落とし、微笑んだ。
「As you like」
その微笑みに今までにないほどの色気を感じて、わたしの身体はふるりと震えた。
ジョーはわたしの髪をゆっくりと手指で梳きながら、目、頬、口へ触れるだけのキスを降らせる。もう片方の手は肩から脇、腰を撫で、時々下腹部を温めるようにへその下に手を当てる。
「ヨーコさん、綺麗」
「嘘や」
「ほんとですよ」
否定するのは、何度でも聞きたいから。
そう気づいているのかいないのか、
「綺麗ですよ」
ジョーは耳元で囁き、そのまま耳の淵を舐めとる。
熱い舌に、ほぅと吐息が漏れる。ジョーはふと笑った。
「綺麗だし、可愛い」
耳から頬へ唇を寄せ、至近距離でわたしの目を覗き込む。
丸い目が垂れてとろけていた。
息がかかるほどの距離で、穏やかな微笑みを浮かべるジョーの唇を奪う。
ジョーはふふ、と満足げに笑いながら、わたしのキスに応じた。
唇の表面を舐めた舌は、熱を確認するように互いの口内に侵入する。歯列を辿り、舌先を絡め、また唇を舐めとり、時々音を立てて吸い上げる。
「--ふ」
吐息を吸い込むように、ジョーはわたしの後頭部に手を添え、更に深いキスをした。わたしもジョーの両頬に手を添える。ジョーの片手が、わたしの首筋、胸、へその横、太ももを、触れるか触れないかの距離で辿る。ぞくぞくと身体に走ったのは、さらなる快感を求める期待。甘い痺れが腰を走り、自然と腰が上がる。
「愛してます」
唇をわずかに離しての囁きは、ほとんど凶器のように、身体中を痺れさせた。
心にあいた風穴が、少しずつ、彼の熱にとかされた表皮で覆われていく。
わたしの吐息をそのままに、ジョーは唇を首、鎖骨、胸へと降ろしていく。片手で乳房を柔らかく包み込み、手と口で愛撫する。
もう一方の手はゆっくりと動き、太ももをさすり上げてはまた下ろし、さすり上げては下ろす。快楽への期待を高めるように。
「ジョー」
呼んで、筋肉質な肩越しに、背中に手を回す。しなやかな広背筋がしっとりと手に吸い付く。
「もっと、キスして」
ジョーは笑って、胸元から顔を上げた。
軽く触れるだけのキスをし、離れようとするのを目で止めると、
「やばい。可愛い」
ジョーはくしゃりと破顔して、一気に深いキスをした。
合間合間に鼻から、口から、熱い吐息が漏れる。太ももをさすっていたもう一方の手が、下腹部の繁みを探り当てて撫でる。
「う、ふ」
わたしの鼻にかかった息遣いの合間にも、ジョーはキスと愛撫を続ける。長いキスにくらくらしてきたとき、ジョーが唇を離し、探り当てた秘所へ指をさし入れた。
「っ」
ジョーの頭を掻き抱くと、嬉しそうな笑いが耳元で聞こえる。
「ヨーコさんって、何度抱いても飽きない」
「な、んやそれ」
くすくすと笑いながら、ジョーは愛撫を止めない。
「前は、慣れてます、諦めてますって風だったのに」
愛撫していない方の乳房を吸い上げると、わたしの口から甘い声が出た。
「ときどき、ほとんど経験のない子みたいで、可愛い」
満足げな声は、乳房の下、下腹部へとキスを落としながら下りて行く。
「子、って、歳でもないやろ」
わたしが言うと、そうかもと笑った。
太ももの内側にキスを落とし、ジョーはにやりと笑う。
「では改めて、イタダキマス」
言うなり、返事も聞かずに甘い痺れの中心へ唇を寄せた。
男に抱かれるのは、好きではない。
好きではなかった。
愛情に飢えたわたしは、刹那的な存在肯定をのみ求めて、男に抱かれていたのだ。
心から望んで男と身体を重ねる日など、ないと思っていた。
それなのに、今は。
ジョーがわたしを見る目はただただ熱い。
その目には陰欝さも陰険さもない。
すべてにおいて、陰、というものを、感じない男だ。
だからこそ、ひどく危険な男にも思える。
ジョーの手がわたしの髪を撫でる。頬に触れる。身体に、敏感な芽に触れていく。
身勝手な存在肯定のために、彼の手を求めたときもあった。
道具として彼を利用しようとしたのだ。
それでも、彼は離れて行かなかった。
わたしは目を閉じて、ジョーの首を抱き寄せる。
ジョーが笑った気配がした。
首筋に柔らかいものが触れる。わたしの口から吐息が漏れる。
もっと。
求めるのは愛情ではない。
今はただ、彼と溶け合いたい。
人と交わう幸せは、こういうことだったのか。
ジョーがわたしに教えてくれた喜び。
互いの身体に触れ。熱を感じ熱を移し。優しく、ときに貪欲に。
本能的に。直感的に。
わたしは彼を求める。
彼はわたしを求める。
わたしは彼に、彼はわたしに。
ふたりは一つになっていく。
そう、いっそ、始まりも終わりもわからないほどに、一つに溶けてしまえれば。
「ジョー」
わたしが呼ぶと、彼は悦ぶ。
「ヨーコさん」
優しい声音で、彼はわたしを呼ぶ。
幸せだ。
わたしは、こんなにも。
絶望に突き落としたそれと同じ行為で、幸せを感じている。
「愛してる」
ジョーが囁いた。
他の男の囁くそれと違って、温かく聞こえるのは、きっとわたしが彼の言葉を信じられるからだ。
わたしはジョーの頬を引き寄せ、唇にキスをした。
ジョーは丸い目を弓なりに細めて笑う。
わたしもそれにつられるように微笑んだ。
相手の幸せが、自分の幸せになるーー
まごうことはない。
彼が、わたしの最愛の人。
「ヨーコさんの肌、気持ちいい」
髪から肩、腰回りへと手を滑らせつつ、ジョーが嬉しげにキスを落としていく。額、頬、肩、鎖骨ーー大切なところはあえて避けるようにしながら、指先の一本一本まで。
一通り身体に触れた後、ジョーはわたしの頬に手を添え、肩先にキスをしながら首元に顔を埋めた。
「ヨーコさんの匂い」
「ワンコか」
シャワーを浴びたのだから、同じ石鹸の匂いになっているはずだ。が、彼に言わせると多少は違うものらしい。
深呼吸するように匂いを楽しみ、ジョーはふふと笑った。
耳元での笑いはくすぐったくて、思わず身をよじる。
「うわ、今のエロい」
ジョーが嬉しそうに呟き、またキスを落とす。耳、頬、唇の端。
「……なんで?」
唇にはしてくれないのかと見上げると、ジョーは満足げに微笑んだ。
「いいんすね、ほんとに」
「ここまできて何を」
裸で男女が縺れ合い、他に何があるというのか。ジョーは首を傾げて、
「もし俺を労うつもりなら、やめときますよ」
「こんなにしとる癖して」
言いながらそそり立つそれをつつく。ジョーは苦笑した。
「それは生理反応だから仕方ないです。好きな人の身体に触ってるんだから。……やめるなら自分で抜いてきます」
わたしは首を振った。ジョーの頭に手を伸ばす。両手をその頬に添え、耳へ、後頭部へと滑らせながら抱き寄せた。
「抱いて」
耳元で囁く。ジョーを労うためではない、自分のためだ。
「うちが生きてるてーー感じさせて」
ジョーはうちの首筋にキスを落とし、微笑んだ。
「As you like」
その微笑みに今までにないほどの色気を感じて、わたしの身体はふるりと震えた。
ジョーはわたしの髪をゆっくりと手指で梳きながら、目、頬、口へ触れるだけのキスを降らせる。もう片方の手は肩から脇、腰を撫で、時々下腹部を温めるようにへその下に手を当てる。
「ヨーコさん、綺麗」
「嘘や」
「ほんとですよ」
否定するのは、何度でも聞きたいから。
そう気づいているのかいないのか、
「綺麗ですよ」
ジョーは耳元で囁き、そのまま耳の淵を舐めとる。
熱い舌に、ほぅと吐息が漏れる。ジョーはふと笑った。
「綺麗だし、可愛い」
耳から頬へ唇を寄せ、至近距離でわたしの目を覗き込む。
丸い目が垂れてとろけていた。
息がかかるほどの距離で、穏やかな微笑みを浮かべるジョーの唇を奪う。
ジョーはふふ、と満足げに笑いながら、わたしのキスに応じた。
唇の表面を舐めた舌は、熱を確認するように互いの口内に侵入する。歯列を辿り、舌先を絡め、また唇を舐めとり、時々音を立てて吸い上げる。
「--ふ」
吐息を吸い込むように、ジョーはわたしの後頭部に手を添え、更に深いキスをした。わたしもジョーの両頬に手を添える。ジョーの片手が、わたしの首筋、胸、へその横、太ももを、触れるか触れないかの距離で辿る。ぞくぞくと身体に走ったのは、さらなる快感を求める期待。甘い痺れが腰を走り、自然と腰が上がる。
「愛してます」
唇をわずかに離しての囁きは、ほとんど凶器のように、身体中を痺れさせた。
心にあいた風穴が、少しずつ、彼の熱にとかされた表皮で覆われていく。
わたしの吐息をそのままに、ジョーは唇を首、鎖骨、胸へと降ろしていく。片手で乳房を柔らかく包み込み、手と口で愛撫する。
もう一方の手はゆっくりと動き、太ももをさすり上げてはまた下ろし、さすり上げては下ろす。快楽への期待を高めるように。
「ジョー」
呼んで、筋肉質な肩越しに、背中に手を回す。しなやかな広背筋がしっとりと手に吸い付く。
「もっと、キスして」
ジョーは笑って、胸元から顔を上げた。
軽く触れるだけのキスをし、離れようとするのを目で止めると、
「やばい。可愛い」
ジョーはくしゃりと破顔して、一気に深いキスをした。
合間合間に鼻から、口から、熱い吐息が漏れる。太ももをさすっていたもう一方の手が、下腹部の繁みを探り当てて撫でる。
「う、ふ」
わたしの鼻にかかった息遣いの合間にも、ジョーはキスと愛撫を続ける。長いキスにくらくらしてきたとき、ジョーが唇を離し、探り当てた秘所へ指をさし入れた。
「っ」
ジョーの頭を掻き抱くと、嬉しそうな笑いが耳元で聞こえる。
「ヨーコさんって、何度抱いても飽きない」
「な、んやそれ」
くすくすと笑いながら、ジョーは愛撫を止めない。
「前は、慣れてます、諦めてますって風だったのに」
愛撫していない方の乳房を吸い上げると、わたしの口から甘い声が出た。
「ときどき、ほとんど経験のない子みたいで、可愛い」
満足げな声は、乳房の下、下腹部へとキスを落としながら下りて行く。
「子、って、歳でもないやろ」
わたしが言うと、そうかもと笑った。
太ももの内側にキスを落とし、ジョーはにやりと笑う。
「では改めて、イタダキマス」
言うなり、返事も聞かずに甘い痺れの中心へ唇を寄せた。
男に抱かれるのは、好きではない。
好きではなかった。
愛情に飢えたわたしは、刹那的な存在肯定をのみ求めて、男に抱かれていたのだ。
心から望んで男と身体を重ねる日など、ないと思っていた。
それなのに、今は。
ジョーがわたしを見る目はただただ熱い。
その目には陰欝さも陰険さもない。
すべてにおいて、陰、というものを、感じない男だ。
だからこそ、ひどく危険な男にも思える。
ジョーの手がわたしの髪を撫でる。頬に触れる。身体に、敏感な芽に触れていく。
身勝手な存在肯定のために、彼の手を求めたときもあった。
道具として彼を利用しようとしたのだ。
それでも、彼は離れて行かなかった。
わたしは目を閉じて、ジョーの首を抱き寄せる。
ジョーが笑った気配がした。
首筋に柔らかいものが触れる。わたしの口から吐息が漏れる。
もっと。
求めるのは愛情ではない。
今はただ、彼と溶け合いたい。
人と交わう幸せは、こういうことだったのか。
ジョーがわたしに教えてくれた喜び。
互いの身体に触れ。熱を感じ熱を移し。優しく、ときに貪欲に。
本能的に。直感的に。
わたしは彼を求める。
彼はわたしを求める。
わたしは彼に、彼はわたしに。
ふたりは一つになっていく。
そう、いっそ、始まりも終わりもわからないほどに、一つに溶けてしまえれば。
「ジョー」
わたしが呼ぶと、彼は悦ぶ。
「ヨーコさん」
優しい声音で、彼はわたしを呼ぶ。
幸せだ。
わたしは、こんなにも。
絶望に突き落としたそれと同じ行為で、幸せを感じている。
「愛してる」
ジョーが囁いた。
他の男の囁くそれと違って、温かく聞こえるのは、きっとわたしが彼の言葉を信じられるからだ。
わたしはジョーの頬を引き寄せ、唇にキスをした。
ジョーは丸い目を弓なりに細めて笑う。
わたしもそれにつられるように微笑んだ。
相手の幸せが、自分の幸せになるーー
まごうことはない。
彼が、わたしの最愛の人。
0
お気に入りに追加
101
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
誘惑の延長線上、君を囲う。
桜井 響華
恋愛
私と貴方の間には
"恋"も"愛"も存在しない。
高校の同級生が上司となって
私の前に現れただけの話。
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
Иatural+ 企画開発部部長
日下部 郁弥(30)
×
転職したてのエリアマネージャー
佐藤 琴葉(30)
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
偶然にもバーカウンターで泥酔寸前の
貴方を見つけて…
高校時代の面影がない私は…
弱っていそうな貴方を誘惑した。
:
:
♡o。+..:*
:
「本当は大好きだった……」
───そんな気持ちを隠したままに
欲に溺れ、お互いの隙間を埋める。
【誘惑の延長線上、君を囲う。】
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
元カノと復縁する方法
なとみ
恋愛
「別れよっか」
同棲して1年ちょっとの榛名旭(はるな あさひ)に、ある日別れを告げられた無自覚男の瀬戸口颯(せとぐち そう)。
会社の同僚でもある二人の付き合いは、突然終わりを迎える。
自分の気持ちを振り返りながら、復縁に向けて頑張るお話。
表紙はまるぶち銀河様からの頂き物です。素敵です!
兄貴がイケメンすぎる件
みららぐ
恋愛
義理の兄貴とワケあって二人暮らしをしている主人公の世奈。
しかしその兄貴がイケメンすぎるせいで、何人彼氏が出来ても兄貴に会わせた直後にその都度彼氏にフラれてしまうという事態を繰り返していた。
しかしそんな時、クラス替えの際に世奈は一人の男子生徒、翔太に一目惚れをされてしまう。
「僕と付き合って!」
そしてこれを皮切りに、ずっと冷たかった幼なじみの健からも告白を受ける。
「俺とアイツ、どっちが好きなの?」
兄貴に会わせばまた離れるかもしれない、だけど人より堂々とした性格を持つ翔太か。
それとも、兄貴のことを唯一知っているけど、なかなか素直になれない健か。
世奈が恋人として選ぶのは……どっち?
憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
けいこ
恋愛
15歳のまだ子どもだった私を励まし続けてくれた家庭教師の「千隼先生」。
私は密かに先生に「憧れ」ていた。
でもこれは、恋心じゃなくただの「憧れ」。
そう思って生きてきたのに、10年の月日が過ぎ去って25歳になった私は、再び「千隼先生」に出会ってしまった。
久しぶりに会った先生は、男性なのにとんでもなく美しい顔立ちで、ありえない程の大人の魅力と色気をまとってた。
まるで人気モデルのような文句のつけようもないスタイルで、その姿は周りを魅了して止まない。
しかも、高級ホテルなどを世界展開する日本有数の大企業「晴月グループ」の御曹司だったなんて…
ウエディングプランナーとして働く私と、一緒に仕事をしている仲間達との関係、そして、家族の絆…
様々な人間関係の中で進んでいく新しい展開は、毎日何が起こってるのかわからないくらい目まぐるしくて。
『僕達の再会は…本当の奇跡だ。里桜ちゃんとの出会いを僕は大切にしたいと思ってる』
「憧れ」のままの存在だったはずの先生との再会。
気づけば「千隼先生」に偽装恋愛の相手を頼まれて…
ねえ、この出会いに何か意味はあるの?
本当に…「奇跡」なの?
それとも…
晴月グループ
LUNA BLUホテル東京ベイ 経営企画部長
晴月 千隼(はづき ちはや) 30歳
×
LUNA BLUホテル東京ベイ
ウエディングプランナー
優木 里桜(ゆうき りお) 25歳
うららかな春の到来と共に、今、2人の止まった時間がキラキラと鮮やかに動き出す。
ズボラ上司の甘い罠
松丹子
恋愛
小松春菜の上司、小野田は、無精髭に瓶底眼鏡、乱れた髪にゆるいネクタイ。
仕事はできる人なのに、あまりにももったいない!
かと思えば、イメチェンして来た課長はタイプど真ん中。
やばい。見惚れる。一体これで仕事になるのか?
上司の魅力から逃れようとしながら逃れきれず溺愛される、自分に自信のないフツーの女子の話。になる予定。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる