29 / 100
.6 重なる道
29 困惑
しおりを挟む
まずは一番近いコンビニに向かったが、礼奈はおらんかった。
近くにはにぎやかにたむろう観光客がいて、俺の予想通り、アルコールの匂いも漂う。
その様子に、不安がつのった。
あかん。ほんま、酔っぱらいに絡まれて泣いてへんやろか。礼奈――
鎌倉の花火大会。酔っぱらいに絡まれても、気丈ににらみ返していた姿を思い出す。
小柄ながら負けん気の強い礼奈。本当は甘えたなくせに、誰かの前だと意地になる礼奈。
想像の中の礼奈は、知らず知らず、小さな少女の面影に刷り変わる。
――どこにおんねん、礼奈。
近くをあっちこっちに歩き回るが、大きい通りはどこもものすごい人や。
辟易して小道に入ったところで、ふと思い出した。
そういえば、礼奈も人が多いとこは苦手やったな。人混みを見て避けたかもしれん。
小道を選んで早足で進む。
どこや、礼奈。――どこや?
つい、小さな女の子の姿を目で探した。
うずくまっている小さな姿。目に涙をいっぱいためて、じっと俺を待つ女の子。
――アホやなぁ。礼奈はもう、小さい女の子やないのに。
それでも、俺の中にある症状の幻影は消えへん。
礼奈。――礼奈。
祈るように、願うように、心の中で何度も何度も名前を呼ぶ。
気持ちが通じたのか、神様もさすがに憐れんだか――住宅街に入ったところで、ようやく礼奈の姿を見つけた。
――よかった、誰にも絡まれてへんらしい。
ほっと胸を撫で下ろすと同時に、呼びかけた。
「礼奈」
俺の声を聞くなり、礼奈ははっとした顔で振り向いた。
周囲には誰もおらんけど、血の気の引いたような頬が寒そうや。
「よかった。近くにおらんから、探したんやで」
頬をほころばせて近づけば、じっと俺を見つめていた礼奈の目が急に潤みだす。
……と思えば、ほろっと涙が溢れてぎょっとした。
――えっ!? 何!? なんや!? やっぱり何か怖いことでもあったんか!?
「れ、礼奈? どないしたんや?」
何も考えずに近づいて、うろたえる。
手を伸ばして、いいものか。
今までやったら気にせず頭でも背中でも撫でてたやろうけど、でも、今は、礼奈にもカレシがおるはずで。
俺は、礼奈のイトコで。
イトコって、どうしたらええんやろ?
分からん。そういう距離感、掴むの下手くそやねん!
混乱する俺を差し置いて、礼奈はその場にうずくまり、泣きじゃくってはる。
こんな泣くのなんて、初めて見た。突然のことに俺もどうしたらええんか分からへん。
「れ……礼奈……? 何かあったんか?」
顔を両手で覆って泣いている小さな姿が、どうにもいとおしいのに、手が伸ばせないのが切ない。
ああ、もう。どうしたらええんやろ。どうしたら、泣き止んでくれはるんやろ。
俺が泣かせたんか? どうして?
分からん、分からんけど、泣きやんでほしい。礼奈には、笑うていてほしい。
礼奈。俺はどうしたらいい? 礼奈。礼奈――
「礼奈」
手を伸ばしかけては引っ込め、手を伸ばし、を何度となく繰り返して、心を決めてその髪に触れた。
ぴくりと、礼奈の肩が震える。
「……礼奈」
とにかく落ち着かせたくて、名前を呼ぶ。
癖のないさらりとした髪が、冷えて半ば感覚を失った俺の指の腹をくすぐる。
すっかり伸びて、女らしくなった髪。
――礼奈。
もっと触れたくなって、そろりと耳の上を撫でるようにした。
礼奈。泣かんでくれ。
礼奈。――誰よりも、大事な、大事な、女の子。
そうや。……誰よりも。
俺の方が泣きそうになったとき、礼奈は涙でぐちゃぐちゃの目を上げた。
「栄太兄の、馬鹿ぁ」
……なんやねん、それ。
唖然として、思わず口をつきそうになった言葉を飲み込んだ。
――なんやねん、ほんま。
がっかりしたはずやのに、なんとなく、落ち着かない。
礼奈の声音に、甘えるような気配を感じたからかもしれん。
これが俺だけに見せる顔やって、分かったからかもしれん。
――なんやねん、こんなん言うてもかわええなんて。
ただ俺が重症なだけやないか、心の中で自分にツッコむ。
泣きじゃくる礼奈に寄り添って、しばらく黙って待ってみた。
それでも、礼奈は泣き止みそうにない。
あかん、何で泣いてんのかほんま分からへん。
それに、いい加減――俺が寒い。
コートを着て来うへんかったことを後悔する。そういや、健人が何か言うてたな。たまには言うこと聞くべきやった。
手に息を吹きかけて耐えようとして、無駄なあがきやなと思い直す。
これで風邪引いてもあかん。
――諦めて、健人に電話をした。
こういうときは健人頼みな辺り、また情けないな……俺。
健人は思ったよりもすぐに来た。もしかして近くまで来てたのかもしれへん。
俺たちを見つけるやずかずか大股でやってくると、さも面白そうに笑った。
「なーにしてんの。犬が動かなくなっちゃった散歩みたいだね」なんて軽口から、礼奈が苛立つようなことを平気で口にする。まったくこいつ、ほんましょーもないやっちゃな。
「何。彼と何かあった?」
健人の言葉に、礼奈がはっと顔を上げた。こわばった表情で、健人を睨みつける。
「健人兄は、どうしていっつもそう――」
兄を詰りながら立ち上がろうとした礼奈の、足元がふらついた。とっさに身体を支えてやる。
立ちくらみやろか。
「大丈夫か? あんまり急に立たん方が……」
心配で顔をのぞきこんだが、「大丈夫だから!」と手を振り払われた。思わず身を引いた俺に、礼奈は言う。
「とにかく、いいから! 私のことは、放っておいて!!」
な……なんや、なんなんや?
今の流れからすると、彼氏と何かあったんやろうけど、さすがにちょっと、傷つくっちゅうか……いや、俺は関係ないかもしれへんけど、でも、気になるっちゅうか……
やれやれと、健人のわざとらしいため息が聞こえた。
「別にお前がどうしようと勝手だけどさー。振り回される方の身にもなれよな。――俺には関係ないけど」
こ、こいつ。ほんま冷たいやっちゃな。小さく睨み付けたが、健人はひょい、と肩をすくめて歩きだし、「栄太兄、行くよ」と呼んだ。
俺も応えて足を進めかけたが、礼奈がついて来うへん。俺は立ち止まって振り向いた。
「礼奈。とりあえず、帰らへんか? みんな心配するで」
「いーじゃん、礼奈だってもうガキじゃないんだから、一人で帰れるよ」
駅への行き方は教えてやると、健人は淡々と道を示した。
なんて冷たいやつや。何があったかは分からへんけど、泣くほど傷心の人間やで。いくら妹や言うても、いや、妹やのに、そんな突き放す必要あるか?
「おい、健人。お前茶化すのもほどほどに――」
「……分かった」
いらだつ俺の言葉を遮ったのは、礼奈の声やった。
「みんなによろしく伝えて。今日は、もう、帰る」
うつむきながらも、礼奈ははっきりそう言った。
慌てたのは俺の方や。
「れ、礼奈。そんな意地張らんでも」
「ごめん、栄太兄。意地張るとかじゃないから。ちょっと、一人で考えたいの」
礼奈の声は淡々としてはったけど、顔はうつむいたままや。無理してはるのがありありと分かる。
なんでや。なんで。かわいそうやん。こんな、こんな――
「探しに来てくれて、ありがと。もう、一人で大丈夫だから。バイバイ」
礼奈は歩き出す。その背中は止まる気配がない。
少しずつ、小さく遠ざかっていく後ろ姿。
たまらん気持ちになって足を踏み出しかけた俺の手首を、健人が掴んだ。
「栄太兄、行くよ」
有無を言わせない目つき。
なんやねん、ほんま。
――礼奈、ひとりにするなんてかわいそうやのに。
「栄太兄はほんと、礼奈に甘いなぁ」
歯がみする俺に、健人が苦笑する。俺はその横顔を無言で睨み付けて、もう一度振り向いた。
角を曲がった礼奈の姿は、もう見えない。
近くにはにぎやかにたむろう観光客がいて、俺の予想通り、アルコールの匂いも漂う。
その様子に、不安がつのった。
あかん。ほんま、酔っぱらいに絡まれて泣いてへんやろか。礼奈――
鎌倉の花火大会。酔っぱらいに絡まれても、気丈ににらみ返していた姿を思い出す。
小柄ながら負けん気の強い礼奈。本当は甘えたなくせに、誰かの前だと意地になる礼奈。
想像の中の礼奈は、知らず知らず、小さな少女の面影に刷り変わる。
――どこにおんねん、礼奈。
近くをあっちこっちに歩き回るが、大きい通りはどこもものすごい人や。
辟易して小道に入ったところで、ふと思い出した。
そういえば、礼奈も人が多いとこは苦手やったな。人混みを見て避けたかもしれん。
小道を選んで早足で進む。
どこや、礼奈。――どこや?
つい、小さな女の子の姿を目で探した。
うずくまっている小さな姿。目に涙をいっぱいためて、じっと俺を待つ女の子。
――アホやなぁ。礼奈はもう、小さい女の子やないのに。
それでも、俺の中にある症状の幻影は消えへん。
礼奈。――礼奈。
祈るように、願うように、心の中で何度も何度も名前を呼ぶ。
気持ちが通じたのか、神様もさすがに憐れんだか――住宅街に入ったところで、ようやく礼奈の姿を見つけた。
――よかった、誰にも絡まれてへんらしい。
ほっと胸を撫で下ろすと同時に、呼びかけた。
「礼奈」
俺の声を聞くなり、礼奈ははっとした顔で振り向いた。
周囲には誰もおらんけど、血の気の引いたような頬が寒そうや。
「よかった。近くにおらんから、探したんやで」
頬をほころばせて近づけば、じっと俺を見つめていた礼奈の目が急に潤みだす。
……と思えば、ほろっと涙が溢れてぎょっとした。
――えっ!? 何!? なんや!? やっぱり何か怖いことでもあったんか!?
「れ、礼奈? どないしたんや?」
何も考えずに近づいて、うろたえる。
手を伸ばして、いいものか。
今までやったら気にせず頭でも背中でも撫でてたやろうけど、でも、今は、礼奈にもカレシがおるはずで。
俺は、礼奈のイトコで。
イトコって、どうしたらええんやろ?
分からん。そういう距離感、掴むの下手くそやねん!
混乱する俺を差し置いて、礼奈はその場にうずくまり、泣きじゃくってはる。
こんな泣くのなんて、初めて見た。突然のことに俺もどうしたらええんか分からへん。
「れ……礼奈……? 何かあったんか?」
顔を両手で覆って泣いている小さな姿が、どうにもいとおしいのに、手が伸ばせないのが切ない。
ああ、もう。どうしたらええんやろ。どうしたら、泣き止んでくれはるんやろ。
俺が泣かせたんか? どうして?
分からん、分からんけど、泣きやんでほしい。礼奈には、笑うていてほしい。
礼奈。俺はどうしたらいい? 礼奈。礼奈――
「礼奈」
手を伸ばしかけては引っ込め、手を伸ばし、を何度となく繰り返して、心を決めてその髪に触れた。
ぴくりと、礼奈の肩が震える。
「……礼奈」
とにかく落ち着かせたくて、名前を呼ぶ。
癖のないさらりとした髪が、冷えて半ば感覚を失った俺の指の腹をくすぐる。
すっかり伸びて、女らしくなった髪。
――礼奈。
もっと触れたくなって、そろりと耳の上を撫でるようにした。
礼奈。泣かんでくれ。
礼奈。――誰よりも、大事な、大事な、女の子。
そうや。……誰よりも。
俺の方が泣きそうになったとき、礼奈は涙でぐちゃぐちゃの目を上げた。
「栄太兄の、馬鹿ぁ」
……なんやねん、それ。
唖然として、思わず口をつきそうになった言葉を飲み込んだ。
――なんやねん、ほんま。
がっかりしたはずやのに、なんとなく、落ち着かない。
礼奈の声音に、甘えるような気配を感じたからかもしれん。
これが俺だけに見せる顔やって、分かったからかもしれん。
――なんやねん、こんなん言うてもかわええなんて。
ただ俺が重症なだけやないか、心の中で自分にツッコむ。
泣きじゃくる礼奈に寄り添って、しばらく黙って待ってみた。
それでも、礼奈は泣き止みそうにない。
あかん、何で泣いてんのかほんま分からへん。
それに、いい加減――俺が寒い。
コートを着て来うへんかったことを後悔する。そういや、健人が何か言うてたな。たまには言うこと聞くべきやった。
手に息を吹きかけて耐えようとして、無駄なあがきやなと思い直す。
これで風邪引いてもあかん。
――諦めて、健人に電話をした。
こういうときは健人頼みな辺り、また情けないな……俺。
健人は思ったよりもすぐに来た。もしかして近くまで来てたのかもしれへん。
俺たちを見つけるやずかずか大股でやってくると、さも面白そうに笑った。
「なーにしてんの。犬が動かなくなっちゃった散歩みたいだね」なんて軽口から、礼奈が苛立つようなことを平気で口にする。まったくこいつ、ほんましょーもないやっちゃな。
「何。彼と何かあった?」
健人の言葉に、礼奈がはっと顔を上げた。こわばった表情で、健人を睨みつける。
「健人兄は、どうしていっつもそう――」
兄を詰りながら立ち上がろうとした礼奈の、足元がふらついた。とっさに身体を支えてやる。
立ちくらみやろか。
「大丈夫か? あんまり急に立たん方が……」
心配で顔をのぞきこんだが、「大丈夫だから!」と手を振り払われた。思わず身を引いた俺に、礼奈は言う。
「とにかく、いいから! 私のことは、放っておいて!!」
な……なんや、なんなんや?
今の流れからすると、彼氏と何かあったんやろうけど、さすがにちょっと、傷つくっちゅうか……いや、俺は関係ないかもしれへんけど、でも、気になるっちゅうか……
やれやれと、健人のわざとらしいため息が聞こえた。
「別にお前がどうしようと勝手だけどさー。振り回される方の身にもなれよな。――俺には関係ないけど」
こ、こいつ。ほんま冷たいやっちゃな。小さく睨み付けたが、健人はひょい、と肩をすくめて歩きだし、「栄太兄、行くよ」と呼んだ。
俺も応えて足を進めかけたが、礼奈がついて来うへん。俺は立ち止まって振り向いた。
「礼奈。とりあえず、帰らへんか? みんな心配するで」
「いーじゃん、礼奈だってもうガキじゃないんだから、一人で帰れるよ」
駅への行き方は教えてやると、健人は淡々と道を示した。
なんて冷たいやつや。何があったかは分からへんけど、泣くほど傷心の人間やで。いくら妹や言うても、いや、妹やのに、そんな突き放す必要あるか?
「おい、健人。お前茶化すのもほどほどに――」
「……分かった」
いらだつ俺の言葉を遮ったのは、礼奈の声やった。
「みんなによろしく伝えて。今日は、もう、帰る」
うつむきながらも、礼奈ははっきりそう言った。
慌てたのは俺の方や。
「れ、礼奈。そんな意地張らんでも」
「ごめん、栄太兄。意地張るとかじゃないから。ちょっと、一人で考えたいの」
礼奈の声は淡々としてはったけど、顔はうつむいたままや。無理してはるのがありありと分かる。
なんでや。なんで。かわいそうやん。こんな、こんな――
「探しに来てくれて、ありがと。もう、一人で大丈夫だから。バイバイ」
礼奈は歩き出す。その背中は止まる気配がない。
少しずつ、小さく遠ざかっていく後ろ姿。
たまらん気持ちになって足を踏み出しかけた俺の手首を、健人が掴んだ。
「栄太兄、行くよ」
有無を言わせない目つき。
なんやねん、ほんま。
――礼奈、ひとりにするなんてかわいそうやのに。
「栄太兄はほんと、礼奈に甘いなぁ」
歯がみする俺に、健人が苦笑する。俺はその横顔を無言で睨み付けて、もう一度振り向いた。
角を曲がった礼奈の姿は、もう見えない。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
どなたか私の旦那様、貰って下さいませんか?
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
私の旦那様は毎夜、私の部屋の前で見知らぬ女性と情事に勤しんでいる、だらしなく恥ずかしい人です。わざとしているのは分かってます。私への嫌がらせです……。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
政略結婚で、離縁出来ないけど離縁したい。
無類の女好きの従兄の侯爵令息フェルナンドと伯爵令嬢のロゼッタは、結婚をした。毎晩の様に違う女性を屋敷に連れ込む彼。政略結婚故、愛妾を作るなとは思わないが、せめて本邸に連れ込むのはやめて欲しい……気分が悪い。
彼は所謂美青年で、若くして騎士団副長であり兎に角モテる。結婚してもそれは変わらず……。
ロゼッタが夜会に出れば見知らぬ女から「今直ぐフェルナンド様と別れて‼︎」とワインをかけられ、ただ立っているだけなのに女性達からは終始凄い形相で睨まれる。
居た堪れなくなり、広間の外へ逃げれば元凶の彼が見知らぬ女とお楽しみ中……。
こんな旦那様、いりません!
誰か、私の旦那様を貰って下さい……。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。
文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。
父王に一番愛される姫。
ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。
優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。
しかし、彼は居なくなった。
聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。
そして、二年後。
レティシアナは、大国の王の妻となっていた。
※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。
小説家になろうにも投稿しています。
エールありがとうございます!
皇帝陛下は皇妃を可愛がる~俺の可愛いお嫁さん、今日もいっぱい乱れてね?~
一ノ瀬 彩音
恋愛
ある国の皇帝である主人公は、とある理由から妻となったヒロインに毎日のように夜伽を命じる。
だが、彼女は恥ずかしいのか、いつも顔を真っ赤にして拒むのだ。
そんなある日、彼女はついに自分から求めるようになるのだが……。
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる