マイ・リトル・プリンセス

松丹子

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.10 卒業まで

53 ハジメテの衝撃

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 顔じゅうにキスを降らせながら、小柄な身体をベッドにゆっくり押し倒した。
 ブラジャーのホックを外して、カップの下から胸を揉む。かわいいかわいい礼奈の声は口の中に飲み込んで、優しく優しく頂点の飾りを撫でるうち、そこはぷっくりと固くなっていく。

「は、ぁん、栄太兄っ……!」
「うん……かわええで」
「や、やだ、もう……!」

 なんて言うけど口先だけや。真っ赤な顔も俺を煽るだけの身じろぎもたまらんくらいかわいくて、はいはい、となだめながら頬を撫でてやる。
 頬にキスをしながら、固くなった膨らみをちょんと摘まんだ。
 礼奈が「ぁっ」と小さく喘いで、慌てて両手で口を塞ぐ。あ、また。かわいい声聞けへんやん。思うたけどまあええわ、そんなん、忘れるくらいにぐだぐだにしたる。妙な使命感を胸に、ブラジャーを首の方へと押しのけて、ぷっくりした蕾のひとつを口に含んだ。
 最初は優しく、段々強く、左右の胸を手と口で愛撫しながら腰回りを撫でる。
 股の間に割り込んだ俺の脚に、ときどき揺れる細腰が触れた。
 ……エロいなぁ。
 純真無垢やった子が乱れていく様にぐらぐらくる。強ばったまま受け入れられないのはしんどいけど、こんなに素直に快楽を覚えてくれるとまでは思ってへんかったし、こっちも余裕がなくなっていく。
 胸に寄せてた口を少しずつ腹へと近づけていった。一瞬ほっとした礼奈に息をつかせず、両手で胸への愛撫を続ける。白い腹の中心に、すっと筆で撫でたように凹んだへそがえらいきれいで、なんやエロい。ぺろっとそこを舐めて周りにキスをして、そうや、と思い出して腰骨あたりに赤い花を咲かせてみる。ここなら誰にも見えへんやろ。

「んっ?」

 強く吸われて、礼奈が戸惑うような声を出す。
 白い肌にはくっきりと俺の吸った跡が残った
 ……ん? なんやこれ嬉しいな。 
 もいっちょつけとこ。調子に乗って逆側にもつける。

「っ、え、栄太兄ぃっ」

 ばたばた、なんとなく礼奈が暴れ始める。うんと応えて顔を上げ、なだめるようにキスをしてやる。
 ぎゅっと抱きしめると、礼奈はほっとしたようやったけど――本番はこれからやで。

 両手をすっと走らせて、そのまま一気にズボンとショーツを引き抜く。
 「えっ」という礼奈の息を食べるように飲み込んで、深い深いキスをする。さらけ出した恥部を隠そうとしていた膝の力が抜けるまでその唇を堪能してから、ゆっくりと唇を離した。
 はふはふと胸で息をする礼奈が、とろんとした目で俺を見上げる。
 ――いや、ヤバいなこれ。
 今まで何度となく思ったことを思いながら、俺はごくりと唾を飲み込む。幼いかわいさと成長した色気が、表情ひとつ目線ひとつ動きひとつでめまぐるしく変わる。一粒で二度美味しい――どころか頭の中がお祭り騒ぎや。
 とにかく礼奈をほぐすことだけ考えてたからか、今まで待機姿勢やったムスコが、「ようやく俺の出番か!?」いうてパンツの中で張り切りだしとる。
 いや、まだやで、お前はまだや。なんでって礼奈のソコにはまだ指一本も入れてへんのやもん。
 最初に痛い思いしたらトラウマになるかもしれんでかわいそうやん――自分の経験からも慎重になるわ。

「礼奈……怖かったら言うてな」

 優しい声を出そうと心がけたら、えらい甘ったるい声になった。礼奈が落ち着かなげにうなずき、俺の肩にそっと手を触れて、戸惑うように目を泳がせる。
 なんや言いたげに見えたから、顔をよく見ようとしたのに、前髪が目にかかった。邪魔くさいなと髪を掻き上げる。礼奈と目が合う。
 礼奈が俺を、なんちゅうか……ハートマークが浮かぶような目で見とる。
 ……あの。
 えぇと。
 不意打ちの無邪気さに、思わず動きを止めた。好き勝手やってたからなんや、その……そういう目で見上げられると、軽い罪悪感っちゅうか……

「……礼奈?」
「へぅっ」

 妙な声を出して、礼奈が慌てて自分の口を手で押さえた。元々大きめだったパジャマの袖が、ボタンが外れたからか親指の根元までを隠しとる。かわいい。
 礼奈は「ぅうー」てかわいくうなりながら顔を両手で隠した。
 な、なんや? 困ってその髪を撫でると、礼奈は手の隙間からちらっと俺を見上げてくる。

「栄太兄……声がいつもとちがう」
「声?」

 問い返すと、礼奈はこくこくうなずいた。どう違うねん、と首を傾げたら、「なんか、その……えっち」言うて自爆したみたいに顔を手で覆っとる。えっちてなんや。俺別に喘いでへんで。
 内心ツッコミながら笑った。そうやな、ひとつひとつが初めてやもんな……俺が開発しとるっちゅうのもあながち間違いやないんやな……思うたらムスコが俄然やる気を取り戻してきた。だからお前の役目はまだやっちゅうの。
 いたずら心が湧いて、顔を隠したままの礼奈の耳に口を寄せた。
 「礼奈」と囁いてやると、それだけで「ひぅ!」と細い肩が揺れる。ほんまかわいい。ちゅ、とあえて水音を立てて耳にキスをしてから、「かわいいで」と囁く。礼奈は顔を隠したままぶんぶん首を横に振る。――かわいすぎやん。
 顔見せてと言いたいとこやけど、今日はええわ、そのままで許したる。代わりに今まで触れてなかった秘部に、ゆっくり手を伸ばした。

「礼奈、ちょっと変な感じするかもしれんけど堪忍な」

 囁くと、顔を隠したまま礼奈がうなずく。頭を撫でながら片手で太ももを撫で、ゆっくり割れ目を指でなぞった。直接誰かに触られたのは初めてなはずの、礼奈の身体がぴくんと揺れる。
 怖がるかと思うたけど、期待するように腰がかすかに揺れた。
 とりあえず一度、気持ちよくしたるな。
 じんわりにじんでいる蜜を指の腹につけるようにして、最近愛撫に慣れてきた外側の蕾を探る。「ぁっ!」と俺の首に抱きついてきた礼奈を受け止めながら、ガラス細工よりもっと精巧な、精密なものを扱う気持ちで、礼奈を攻めていく。

「んっ、ん、ん、んっ……!」

 礼奈が、いつもみたいに俺の髪をくしゃくしゃにした。言葉はないけど大好きやて言われてるみたいで嬉しい。嬉しいついでに顔を下ろして、指で攻めていたそこに唇を這わせた。

「えっやだ栄太兄そんなとこきたな、ぁ、っ、や、もっ……!」

 慌てた礼奈が口から手を離した拍子に、かわいい声がよう聞こえて頭を侵した。ずん、て重たいくらいの衝動が腰に抜ける。マジでぶっこみたい。そう言う本能の代わりに、指を下の方の割れ目に滑り入らせ――
 一瞬、頭が真っ白になった。

 ……え? これ……え? ほんまここ? ここに俺のアレ入れるん? いや無理やない? 狭……こんなとこにあんなもんぶっこんだら、礼奈死んでまうんやないの? いやそんなわけないやろ赤ん坊が通ってくる道なんやし……赤ん坊? いやどんだけダイナミックに広がったらそんなんなるん?

 瞬時に俺のムスコが我を取り戻し、しゅーんと落ち着いていく。
 自分の指一本すら触れたことのない女子のソコがどんなもんかなんて知らなかったんやから仕方ない。あまりの衝撃に若干混乱しとると「……栄太兄?」と礼奈の震える吐息が呼び掛けた。
 そ、そうや。とにかく今は礼奈を気持ちよくしてやることや。

「うん、何でもない」

 気を取り直して奉仕に集中した。甘い蜜を舐めて攻めて昂らせて、礼奈が声にならない声をあげる。

「え、栄太に、っ、っ~~~!」

 指先一本をぎゅうぎゅう締めて、礼奈が達した。とろけたそこを舐め取ってまたびくんびくん震えるのがかわいくてもう一度攻めて――その後、気絶するように眠ってもうた礼奈を見て、内心、反省した。
 うん……逆にちょっと、やり過ぎたかもしれん。
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