この初恋は犬も食わない

松丹子

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本編

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 しばらく泣いて落ち着くと、次いで恥ずかしさが込み上げてきた。
 よりによって、勤め先の最寄り駅の前で。しかも、その長身だけで充分人目を引く翔に抱き着いて泣きわめいていたのだ。
 周囲はまじまじ見てくるほど露骨ではないが、間違いなく好奇心の視線を感じる。

「……落ち着いた?」

 翔は嗚咽が止まった紗也加に、心配そうに尋ねて来る。紗也加はその顔を見上げることもできない。
 そもそも考えてみれば、彼とこんなに接近したことは初めてだ。そのことに唐突に気づく。
 一体これからどう動いたものか。ただでさえ働きがいいとはいえない思考は休止状態に陥っている。

「……サヤ?」

 呼ぶ声を聞くだけでも、翔が困っているのがよく分かる。紗也加は翔の首もとに押し付けた顔をいつ上げるべきかと思案していた。
 まずはしっかりと抱き着いてしまった腕を解こうと、じわじわと肘を下ろしていく。
 泣いたおかげでまぶたが熱を持ち、厚ぼったいが、それとは別に顔も熱くなっている。

(あ、穴があったら入りたい……)

 恥ずかしさに奥歯を噛み締め、ゆっくりと翔から手を離す。
 ーーと同時に背中を向け、全力で走り出した。
 今こそ、陸上部で中距離走者だった本領を発揮するときだーー我ながら能力の無駄遣いだと思いはしたが、今はそれよりも、ヒールのあるブーツで出てきた後悔の方が強い。

「あっ、おいっ」

 うろたえた翔がついて来るのが分かった。紗也加は叫ぶ。

「今日は、もう、帰る!」
「はぁ!? 何馬鹿言ってんだ」
「ば、馬鹿だもん! どうせ、馬鹿だもん!」

 30にもなって、ずいぶん幼稚な言い合いだ。靴のせいで本領発揮しきれない紗也加の腕を、追いついた翔が掴んだ。

「つかまえた!」
「はなせー!」
「こら! 俺が変質者扱いされんだろ! そういうこと言うな!」

 指摘されて、「それもそうだ」と気づき黙る。
 が、顔は涙に濡れている。化粧はぐちゃぐちゃに違いない。そんな顔で翔を見る気には到底なれない。
 だいいち、こんな展開は想定してなかった。いまさらどんな顔をして向き合えばいいというのか。
 相変わらず感情と思考の入り乱れた頭で思う。

「返事」

 翔はすねたように言った。

「返事、聞いてねぇぞ」

 紗也加は目を合わせないまま、唇を尖らせた。

「わ、分かったでしょ!?」
「わかんねー。ぜんっぜん、わかんねー」
「また、そういう……!」

 売り言葉に買い言葉。ついつい紗也加が仰ぎ見ると、そこには翔の優しい目があった。

「……言葉にしてよ。じゃないと……」

 翔は紗也加の手を離し、気恥ずかしそうに目を反らして後ろ頭をかく。

「……やっぱり、兄貴代わりなのかなって、不安になる」

 紗也加は赤くなった翔の頬を見て、ゆっくりと息を吐き出した。

「……ばっかじゃないの」
「なんでだよ」

 翔が迫力のない目で紗也加を睨んだ。
 紗也加はふにゃりと、力を抜いて笑う。

「あたし、しょーくんのこと、お兄ちゃんだなんて思ったことない」

 一度だって、ない。
 話を交わしたときから。
 いや、もっと前から。
 きっと、負けた試合で涙を見せない背中を見てから。

 ずっと、翔のことを追っていた。

 またしても紗也加の視界が歪んだ。懲りもせず込み上げる涙に、自分であきれる。
 気持ちを言葉にしようとして、唇が震えた。
 一度唾を飲み込み、息を吸う。


「……好きだよ」

 声は震えた。
 今まで何度も、飲み込んできた言葉。
 心の中で唱えては、涙した言葉。
 二度と口にすることはないのだろうと、諦めていた言葉。

「……好き」

 繰り返すと、翔が紗也加を抱きしめた。
 紗也加もその背に手を回す。
 気持ちが洪水のようにあふれてきた。

 好き。
 しょーくんが好き。
 大好き。
 ずっと好きだった。

 ようやく発露を許された想いは、涙と共に口をついて止まらない。翔が困惑して、サヤ、と呼んだ。紗也加は顔を上げ、泣き顔のまま翔を見上げる。
 大好きな人が、紗也加だけを見つめている。

「しょー、」

 呼びかけようと開いた唇は、翔のそれにふさがれた。
 高鳴る鼓動と火照る身体。一方で、心は徐々に落ち着きを取り戻す。
 数呼吸して、翔が唇を離した。
 紗也加を見つめ、微笑む。

「……落ち着いた?」

 先ほどと同じ問いに、紗也加は今度こそ、こくりと頷いた。

 * * *

「どっか、行きたいとことかある?」

 歩き出した翔に聞かれ、紗也加は首を傾げた。

「んー、別に」
「なんだよ、それ。一応、名古屋のお礼のつもりなんだけど」

 すねたように言われて、紗也加はうつむいた。

「……しょーくんが一緒なら、何でもいい」

 素直な言葉が口から漏れる。聞くなり、翔が絶句した。
 紗也加は不思議に思って翔を見た。頬を赤くした翔は、そっぽを向いて口を押さえている。

「どうかした?」

 紗也加が問うと、

「……そういうの」
「なに?」
「他の男にも言ったことあるの?」

 紗也加はまばたきして、笑う。

「あるわけないじゃん」
「あ、そ……」

 翔はわざと気難しい表情で歩いている。
 歩みに合わせて揺れる手。
 紗也加は勇気を出して、その手を両手で包んだ。
 翔が困惑した表情で振り返る。
 紗也加は翔を見上げてから、気恥ずかしさで視線を手元に落とし、消え入りそうな声で言った。

「……二人になれるとこ、行きたい」

 翔が唾を飲み込む気配がした。

 * * *

 ホテルに入ると、コートも脱がないままに、翔は紗也加の頬に手を添え、口づけた。
 触れ合うだけだった先ほどのキスとは異なり、重なるごとに深くなっていく。
 性急さすら感じる口づけが、自分を求めている証拠に思えて、紗也加は嬉しくなった。

「……ぅん……」

 紗也加の鼻から吐息が漏れると、翔が嬉しそうに目を細める。
 翔は紗也加の赤くなった頬を撫で、首筋を撫でた。
 鼓動は早足で高鳴り続けているのに、翔の触れる場所だけがやたらと敏感になっている。
 翔の吐息すら、紗也加に甘い疼きをもたらす。

「コート……」

 キスの合間に、紗也加が言った。
 翔が唇を離し、「ごめん」と苦笑する。
 翔がコートを脱ぎ、紗也加がコートを脱ぐのを手伝う。
 一時でも惜しいとでもいうように、翔のキスが降って来る。
 あまりに幸せすぎて、まるで夢を見ているようだった。

「……しょ、くん」
「ん……、サヤ、……」

 合間合間で互いを呼び合う。
 2人の息が上がってきた。
 相手を求めて、手を伸ばす。
 紗也加は翔に。翔は紗也加に。
 翔が息をついて、唇を離した。
 額と額をつけ、紗也加を見つめる。

「……サヤ」

 紗也加は翔の首に手を回して、唇を尖らせた。

「……もっと」

 胸に抱いた想いを、隠し続けた十数年間。
 数分のキスでは到底足りなかった。
 紗也加の心が、身体が、翔を求める。
 翔も余裕がなくなってきているのが分かった。
 紗也加はふと、不安になる。

(……バレるかな)

 実は、他の男と経験するのは、キスが限界だった。それ以上はどうしても、気が進まなかったのだ。
 だから、紗也加はこれ以上を知らない。
 翔は、紗也加に彼氏がいたことを知っている。当然、経験があるものと思っているだろう。

(……痛いかな)

 思ったが、どちらでもよかった。相手が翔なら、何をされても、幸せな記憶になるだろう。
 翔とのキスは気持ちがよかった。
 今まで違う男と交わしたどのキスとも違って感じた。
 唇の熱が、徐々に思考を溶かしていく。
 ベッドにゆっくりと横たわり、翔は紗也加の靴を脱がせる。
 そして、そのままタイツ越しに紗也加の脚を撫でた。

「ん、」

 ぞくぞくと、快感が身体を駆け巡る。
 翔はふ、と息で笑って、紗也加の身体を服の上からまさぐっていく。

「はぁ、ふ」

 腿の外側から内側へ。そして敏感な中央へ。
 もう一方の手は、控えめな二つの膨らみへ。

「サヤ……」

 翔が呼び、またキスをする。額に、頬に、鼻に、耳に。舌先で首筋を下り、鎖骨を吸い上げる。

「ぁっ」

 翔は笑って紗也加の首筋に、胸に、鼻先をうずめる。

「……サヤの匂い」
「っ、やだ、もぉ」
「だって……」

 翔は何か言おうとして、やめた。
 その代わりに、紗也加のシャツの裾から手を入れる。

「手、冷たくない?」
「だい、じょうぶ……」

 むしろ熱いくらいだと紗也加は思った。
 翔の指が、てのひらが、紗也加の腹部から脇へ、脇から胸へ、じわじわと上がって来る。
 背中に手が回され、ホックが外れた。
 紗也加はふるりと震える。
 翔とのキスと愛撫で、すでにそこが敏感になっていると自分でも気づいていた。

「サヤ……」

 翔は片手で胸に触れながら、片手でシャツを手繰り上げる。
 首筋にキスを落としていた顔を、胸へと移動させた。
 片方はやわやわと揉まれ、もう片方は頂きを舌で転がされる。
 そこをつまんだり、吸い上げたりするたび、紗也加の口から甘い吐息が漏れた。
 もう片方の手は、タイツ越しに脚と腰をさすりつづけている。
 ときどき、うかがうように秘部の近くを撫でられ、紗也加は嬌声を噛み殺そうと手で口を押さえた。

「しょぉくん……」
「……サヤ」

 翔の首筋が、うっすらと汗ばんでいる。
 下腹部をまさぐっていた手が、下着の中に滑り込んだ。

「ひゃ」

 今まで経験したことのない感覚に、紗也加はとっさに身を強張らせる。
 そうしてから我に返った。
 翔が驚いたように手を止めている。
 直感的に、未経験であることがバレたと分かった。

「ち、違うの。ええと、あの、その……」
「違うって、何が」

 翔は手を止めて、紗也加を見つめた。
 紗也加は泣きそうになりながら、目をさまよわせる。
 むきだしの胸がすうすうして、落ち着かない。

「……経験、ないんだろ」

 翔に問われて、仕方なく頷く。
 ここで嘘を言っても意味がない気がした。
 翔はため息をついて、紗也加の身体を優しく撫でる。
 愛撫と労りの間のような手つきに、すこしだけ紗也加の気持ちも和らいだ。

「……いいの?」
「なにが?」
「こんなとこで、初めてで」

 ラブホテルが初めての、何がよくないというのだろう。
 紗也加が聞いた友達はだいたい、ラブホテルか、一人暮らしの彼の家が初めての場所だった。
 どこでするかよりも、誰とするかの方が、紗也加にとってはよほど大切だ。

「……できなかったの」
「え?」
「……今まで、そういう気持ちに……なれなくて」

 セックスどころか、キスですら、深いものになると、翔の顔がちらついてやんわり離れたことを思い出す。
 どことなく気まずげな紗也加に、翔は目を丸くして、顔を反らした。
 照れ臭さをごまかすようにため息をつく。

「……俺じゃないと、嫌だったってこと?」

 紗也加はまばたきをし、目を反らして頷いた。

「……なんだよ、それ」

 戸惑う紗也加を、翔がかき抱く。

「……やめろよな……止まんなくなるだろ」

 紗也加は翔の背中に手を伸ばし、しっかりと抱きしめた。

「……なればいいじゃん」
「何、言ってんだ。犬じゃあるまいし、盛ってどーする」
「だって」

 紗也加は翔を見た。目が潤んでいるのは、生理的な涙だけではない。
 解放された欲求は、もう歯止めが効きそうになかった。

「だって……足りない」

 翔は戸惑ったように紗也加を見つめる。紗也加は翔にしがみついた。

「もっと、欲しい。翔でいっぱいにして」

 それを聞くなり、翔が喉奥で呻いた。

「くそ……」

 翔は紗也加の腕に手をかけ、解かせる。
 紗也加は拒否されたのかと切なくなった。
 翔が真剣な目で紗也加を見つめる。

「せめて、優しく抱かせろ」

 翔の言葉の意味が、いまいち分からないまま。
 紗也加は翔に身を任せた。
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