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本編
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翌朝、紗也加は食事と身支度を済ませ、悶々とした気持ちでホテル周辺の散策に出かけた。
ーーラブだと思ってて。
(納得いかない)
昨夜のできごとを思い返しては眉を寄せていた。
既に時刻は午前10時を過ぎ、翔は出勤している。
スマホには「帰るとき連絡する」とメッセージが入っていた。
『さやかちゃん』
翔は寝言で確かにそう言ったのだ。
ラブだと思っていて、なぜ紗也加の名前を呼んだのか。
推測は願望が入り混じり、到底冷静でない自覚があった。
しかし、当人に聞いて正直に答えてくれるとも思えない。
頭の中が翔一色になっていたとき、スマホにメッセージが届く。
翔からかと見れば、譲一だった。
すっかり忘れていた心苦しさに眉を寄せる。
【おはよ。今日はこれから故宮博物館】
ただそれだけのメッセージと建物の写真。
それでも、紗也加は譲一の真意を察した。
明後日まで、と言っていた。
今日がその日だ。
紗也加はメッセージを打つ。
書いては消し、書いては消して、最終的には、
【ストラップは、貰えません】
送信ボタンを押してから吐き出した息は、白くたなびいて冬の空気に消えた。
* * *
補充する、と言っていた翔は、宣言通り翌日の夜も紗也加の髪に頬擦りしてきた。
さすがに反省したのか、部屋に上がり込むことはなかったが、夕飯の店に選んだ居酒屋で擦り寄ってくるのには閉口した。周りからはいちゃつくカップルにでも見られているだろうと気になって仕方ない。顔を髪に近づけてくるのを邪険に払っていると、翔はすねて唇を尖らせた。
「さやちゃん冷たーい」
「おじさんが言うとキモい」
「ひどーい」
翔は笑って言って、ビールに次いで頼んだ焼酎のお湯割に手を伸ばす。紗也加の梅酒と並ぶ2つのグラスを目に、紗也加は不意に思い出した。
「そういえば、忘れてた」
「何?」
思い出したのは、翔にと買った犬のチョコレートのことだ。紗也加は笑って「明日ね」と言った。
翔は首を傾げながら頷いた。
* * *
譲一からは、あのあとすぐに返事があった。
時間を開けず返信してくれたのは、気を使わせないようにという彼の気遣いだろう。
【了解。定番おやつにする】
紗也加もすぐにまた返信をした。
【私も名古屋にいるので、お土産買って帰ります】
【サンキュ。楽しみにしとく】
譲一は、紗也加にはもったいないほど優しい男だ。
やりとりの後、紗也加は少し腹が据わったように思った。
(どうせここまで想ってきたんだから)
行くところまで言ってみよう、と。
* * *
翌朝、紗也加は出勤前の翔の部屋を訪れた。
ノックに応じてドアを開けた翔は、紗也加の顔を目にして困惑した。
が、気にせず中へ入っていく。紗也加なりの仕返しのつもりだ。
「……何」
問われて、紗也加は小さな紙袋を差し出した。
翔は服と紗也加の顔を見比べ、頭をかいて受けとる。
明らかにお菓子の袋と分かったのだろう。紗也加は開けるように言った。
「可愛かったから思わず買っちゃった。これで寂しくないでしょ」
紗也加が言うと、翔は包装を解いた先に見えたチョコレートの犬と紗也加の顔を見比べた。
「一個でいい。俺、甘いもの苦手だし」
「そういえばそうだったね」
そんなことは知っているのだが、忘れていたふりでとぼけた。翔が差し出した一つを手に取る。
じっと見つめる翔の視線に気づいた。
「頭から行くタイプ? 身体から行くタイプ?」
精巧な犬のチョコレートをどう食べるか見たいらしい。
紗也加は大口を開けた。
「一気に行く!」
ぱくりと一口にすると、翔は笑った。
「共食いじゃん」
「ちがうもん」
口いっぱいのチョコレートを咀嚼しながら紗也加はむくれる。
笑った翔の手が、紗也加の膨れた頬に伸びてきた。
ーーかと思えば、その手は頬の横を素通りし、髪を掬い上げる。
「……ありがと」
翔は言って、紗也加の首もとに顔を寄せた。
紗也加の耳元で、掬い上げた髪に口づける。
「でも、やっぱり……寂しいもんは、寂しいな」
紗也加は言葉を探した。
あたしがいたら、寂しくないの?
明日にはラブちゃんに会えるじゃない。
ほら、これから仕事でしょ。準備しなよ。
そんないつもの軽口とは別に、
「……どうして、そんなにあたしの髪が好きなの」
紗也加の口から、問いが滑り出た。
翔に一瞬、緊張が走ったのを感じ取り、紗也加は慌てる。
「そ、そうだよね。ラブちゃんに似てるからだよね。何わかりきったこと言ってんだろ、あたし。馬鹿みたい」
紗也加は笑いながら、一歩、後ろに下がる。
情けなくて泣きそうだった。
(馬鹿だ)
腹が据わったといいながら。
(馬鹿すぎる)
翔に翻弄され続けて、なおも見返りを求める。
翔の心を、求める。
不意に、紗也加を温もりが包んだ。
それが翔の身体だと理解するのに一瞬を要す。
驚きのあまり、紗也加の胸の鼓動は高鳴る余裕もない。
「……」
翔は何か言いたそうにしながら、それでも何も言わない。
黙って、また紗也加の髪に口元をうずめた。
その唇が髪ごしに首筋にキスをしたような錯覚に、紗也加の下腹部が疼く。
翔はすぐに紗也加から離れた。
「送れないけど、気をつけて帰れよ。夜遊びはほどほどにな」
離れた翔が浮かべたのは、地元でよく見るいつもの笑顔だった。
何を考えているのか分からない、いつもの。
だから紗也加もいつもの笑顔を浮かべて答えた。
「うん。しょーくんも、お仕事行ってらっしゃい」
身体は翔の熱で熱くなっていた。
心は切なさできりきりと痛んだ。
それでもいつも通りに笑って、紗也加は部屋を後にした。
翔の出勤後、紗也加は関東行きの新幹線に乗る。
また元の生活が始まる。
もう十数年続いてきた関係が、また続いていく。
その事実は、今の紗也加にとって残酷な現実でしかなかった。
ーーラブだと思ってて。
(納得いかない)
昨夜のできごとを思い返しては眉を寄せていた。
既に時刻は午前10時を過ぎ、翔は出勤している。
スマホには「帰るとき連絡する」とメッセージが入っていた。
『さやかちゃん』
翔は寝言で確かにそう言ったのだ。
ラブだと思っていて、なぜ紗也加の名前を呼んだのか。
推測は願望が入り混じり、到底冷静でない自覚があった。
しかし、当人に聞いて正直に答えてくれるとも思えない。
頭の中が翔一色になっていたとき、スマホにメッセージが届く。
翔からかと見れば、譲一だった。
すっかり忘れていた心苦しさに眉を寄せる。
【おはよ。今日はこれから故宮博物館】
ただそれだけのメッセージと建物の写真。
それでも、紗也加は譲一の真意を察した。
明後日まで、と言っていた。
今日がその日だ。
紗也加はメッセージを打つ。
書いては消し、書いては消して、最終的には、
【ストラップは、貰えません】
送信ボタンを押してから吐き出した息は、白くたなびいて冬の空気に消えた。
* * *
補充する、と言っていた翔は、宣言通り翌日の夜も紗也加の髪に頬擦りしてきた。
さすがに反省したのか、部屋に上がり込むことはなかったが、夕飯の店に選んだ居酒屋で擦り寄ってくるのには閉口した。周りからはいちゃつくカップルにでも見られているだろうと気になって仕方ない。顔を髪に近づけてくるのを邪険に払っていると、翔はすねて唇を尖らせた。
「さやちゃん冷たーい」
「おじさんが言うとキモい」
「ひどーい」
翔は笑って言って、ビールに次いで頼んだ焼酎のお湯割に手を伸ばす。紗也加の梅酒と並ぶ2つのグラスを目に、紗也加は不意に思い出した。
「そういえば、忘れてた」
「何?」
思い出したのは、翔にと買った犬のチョコレートのことだ。紗也加は笑って「明日ね」と言った。
翔は首を傾げながら頷いた。
* * *
譲一からは、あのあとすぐに返事があった。
時間を開けず返信してくれたのは、気を使わせないようにという彼の気遣いだろう。
【了解。定番おやつにする】
紗也加もすぐにまた返信をした。
【私も名古屋にいるので、お土産買って帰ります】
【サンキュ。楽しみにしとく】
譲一は、紗也加にはもったいないほど優しい男だ。
やりとりの後、紗也加は少し腹が据わったように思った。
(どうせここまで想ってきたんだから)
行くところまで言ってみよう、と。
* * *
翌朝、紗也加は出勤前の翔の部屋を訪れた。
ノックに応じてドアを開けた翔は、紗也加の顔を目にして困惑した。
が、気にせず中へ入っていく。紗也加なりの仕返しのつもりだ。
「……何」
問われて、紗也加は小さな紙袋を差し出した。
翔は服と紗也加の顔を見比べ、頭をかいて受けとる。
明らかにお菓子の袋と分かったのだろう。紗也加は開けるように言った。
「可愛かったから思わず買っちゃった。これで寂しくないでしょ」
紗也加が言うと、翔は包装を解いた先に見えたチョコレートの犬と紗也加の顔を見比べた。
「一個でいい。俺、甘いもの苦手だし」
「そういえばそうだったね」
そんなことは知っているのだが、忘れていたふりでとぼけた。翔が差し出した一つを手に取る。
じっと見つめる翔の視線に気づいた。
「頭から行くタイプ? 身体から行くタイプ?」
精巧な犬のチョコレートをどう食べるか見たいらしい。
紗也加は大口を開けた。
「一気に行く!」
ぱくりと一口にすると、翔は笑った。
「共食いじゃん」
「ちがうもん」
口いっぱいのチョコレートを咀嚼しながら紗也加はむくれる。
笑った翔の手が、紗也加の膨れた頬に伸びてきた。
ーーかと思えば、その手は頬の横を素通りし、髪を掬い上げる。
「……ありがと」
翔は言って、紗也加の首もとに顔を寄せた。
紗也加の耳元で、掬い上げた髪に口づける。
「でも、やっぱり……寂しいもんは、寂しいな」
紗也加は言葉を探した。
あたしがいたら、寂しくないの?
明日にはラブちゃんに会えるじゃない。
ほら、これから仕事でしょ。準備しなよ。
そんないつもの軽口とは別に、
「……どうして、そんなにあたしの髪が好きなの」
紗也加の口から、問いが滑り出た。
翔に一瞬、緊張が走ったのを感じ取り、紗也加は慌てる。
「そ、そうだよね。ラブちゃんに似てるからだよね。何わかりきったこと言ってんだろ、あたし。馬鹿みたい」
紗也加は笑いながら、一歩、後ろに下がる。
情けなくて泣きそうだった。
(馬鹿だ)
腹が据わったといいながら。
(馬鹿すぎる)
翔に翻弄され続けて、なおも見返りを求める。
翔の心を、求める。
不意に、紗也加を温もりが包んだ。
それが翔の身体だと理解するのに一瞬を要す。
驚きのあまり、紗也加の胸の鼓動は高鳴る余裕もない。
「……」
翔は何か言いたそうにしながら、それでも何も言わない。
黙って、また紗也加の髪に口元をうずめた。
その唇が髪ごしに首筋にキスをしたような錯覚に、紗也加の下腹部が疼く。
翔はすぐに紗也加から離れた。
「送れないけど、気をつけて帰れよ。夜遊びはほどほどにな」
離れた翔が浮かべたのは、地元でよく見るいつもの笑顔だった。
何を考えているのか分からない、いつもの。
だから紗也加もいつもの笑顔を浮かべて答えた。
「うん。しょーくんも、お仕事行ってらっしゃい」
身体は翔の熱で熱くなっていた。
心は切なさできりきりと痛んだ。
それでもいつも通りに笑って、紗也加は部屋を後にした。
翔の出勤後、紗也加は関東行きの新幹線に乗る。
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