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.第8章 終わりと始まり
181 友達と恋人(2)
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その日のバスケはハルちゃんがいなかったから、参加者は4人だけ――と思っていたら、小夏や勝巳くんが高校時代の友達を誘ったらしい。男子が2人、女子も1人、私はあまり顔を知らない子がいて、ちょっと驚いた。
「ごめんね、急に。事前に言っておけばよかった」
「ううん、いいよ。人数、多い方が楽しいし」
「この人数なら3on3できるじゃん、いいね」
慶次郎が嬉しそうにそう言ったとき、勝巳くんが「慶ちゃーん集合ーっ!!」と首に肘をひっかけて連行していく。その先には男子2人がいて、体育館端で何やらヒソヒソしゃべっていた。
「ったくもー、男子は……」
「どうしたんだろね?」
首を傾げる私に、小夏が呆れたような顔をする。
「分かんないの? あんたのことよ」
「私? 何が?」
ますます首を傾げたら、男子の方から、「ひゅーひゅー」と高い声が聞こえた。
慶次郎が嫌そうな顔で勝巳くんをどついている。
「ったく、なーにやってんだか」
小夏は呆れた顔をしていたけど、私は思わず笑ってしまう。
「どうかした?」
小夏に不思議そうに訊かれて、「ううん」と首を振った。
「なんか……ああいう慶次郎、久しぶりに見たから」
友達とふざけ合う慶次郎の表情が、どこか懐かしく思えた。ついこないだまでは私にもああいう顔をしていたはずなのに、そういえば最近はあんまり見ていない。
ふざけて、笑い合って、意地を張って、呆れて――そんな表情。
私がくすくす笑いながら見ていたら、小夏は「へぇ」とちょっと驚いたような顔をした。
何だろうと思ったら、小夏は笑う。
「なーんか、すっかり恋人らしくなったのねぇ、あんたたち」
「えっ、えっ?」
「橘さん、ホントに馬場くんとつき合ってるの!?」
「わ、や、あの!」
もう一人の女子が目を輝かせて、私がわたわたしていると、小夏が笑った。
「今さらー!? だって勝ちゃん暴露してたじゃん、メンバーみんな知ってるっしょ!」
「いや、だって勝ちゃんの冗談かもって、みんな疑ってて」
「その気持ちは分かるー」
「いや待ってぇー。女子がまた俺ディスってるー」
相変わらずも相変わらずだ。会話が聞こえたらしい勝巳くんが、切ない顔でそう言うのが聞こえた。
くすくす笑っていると、こつんと頭を小突かれた。
「お前、そんな余裕かましてていいのかよ。こん中で一番キャリア浅いんだぞ、足引っ張んなよ」
「うっ、そうだった」
慶次郎に言われた私が、慌ててボールを取りに倉庫へ向かうと、男子たちが「きゃー、慶次郎さん素敵ー」としゃがれた高音で騒いでいる。慶次郎が「うるせーぞてめーら!」と一喝して、笑われていた。
小さな体育館倉庫でボールを手にしながら、むずがゆさに笑う。後ろからついてきた慶次郎は、不思議そうに私を見下ろした。私は慌てて首を横に振る。
「あっ、違うの。別に慶次郎を笑ってるわけじゃなくて」
「じゃあ何だよ」
私はボールを胸の前に抱きしめて、ためらった後、口を開いた。
「高校で、やっぱりバスケしてもよかったかもな、って、何度か思ったから――なんか、部員の仲間入りしたみたいな気分で、嬉しい」
照れ臭さをごまかすように笑ったつもりだったけど、慶次郎が一瞬ぽかんとして、ぱっと顔を背けた。
え? え? 何?
「……けいじろ?」
ちょいちょい、とシャツの裾を引っ張ると、慶次郎の大きな手にわしっと額を掴まれる。
「ちょ、ちょっとぉ。私ボールじゃないけど」
「知ってるよ、くそ」
慶次郎は言って、私を戸の方に押し出すと、代わりに自分が奥に入って、ボールのカゴから一つを手に取った。両手でぐっと押して弾力を確認すると、足元で数度ドリブルして腰横に持つ。
「けいじろ?」
眉を寄せて見上げれば、慶次郎はちらっと私を見下ろして、「はぁーもう」と苛立たし気にため息をついた。
かと思えば頭をぐしゃぐしゃ掻き回す。
「うぇ、え、何っ?」
「お前、自覚してんのか、それ」
「自覚ぅ?」
慶次郎は声を潜めて、私の耳元で囁いた。
「俺、呼ぶとき、前と違うぞ」
「前?」
前と、違う?
「違うって、どう……?」
「無自覚かよ!」
はぁーとため息をついて、慶次郎は足早に倉庫を出て行ってしまった。
私たちが体育館に戻るや、他のメンバーがぱっとこちらを見る。その顔はどこかニヤニヤしていて、何となく嫌な予感がした。
「なんだ、早かったなぁ」
「も少し二人でゆっくりしててもよかったのに」
「ゆっくりって……」
私がまばたきしていると、勝巳くんが短い髪を掻き上げた。
「『礼奈、こっちのボールの方が使いやすそうだぞ』『ありがとう、慶次郎』差し出されるボール、触れ合う手と手、『あっ……』『ごめん』『ううん……』そして二人は見つめ合い、段々と顔が近く――ぐぶっ!!」
慶次郎の手から放たれたボールは、バコーン、と勝巳くんの顔に激突して跳ね返った。ボールを追って、慶次郎はそのままシュート練を始める。
「ひ、ひどいじゃない慶ちゃん! 顔に傷が残ったらどうするの!」
「知らねぇよボケ!」
慶次郎が苛立たし気に言い返す。私はそんな様子を、ボールを手にしたままぽかんと眺めていた。
みんなはボールを取りに来ないのかなと思っていたけど、そういうことだったのか。
気づいて一人、頬を赤らめる。
私と慶次郎に限って、そんな展開無いのに――
「じゃ、うちらもボール取りに行こー」
小夏が言って、笑いながら私の肩を叩いて行った。
その背中をちらりと見やって、ため息をつく。
なんか、ちょっと複雑だなぁ。
せっかくみんなで仲良くやりたいと思ってたのに。
恋愛が絡むとぎこちなくなる、ってこういうことなのかな。
思ってたら、ボールがワンバウンドしてこちらに飛んで来た。慌てて受け取ると、慶次郎が「へいパス」と手を挙げる。片手で押し出すように返すと、慶次郎は走りながら投げるレイアップシュートを決めて、落ちてきたボールで数度低いドリブルをした。
「あんま気にすんな。――後でちゃんと言っとくから」
「うん……ありがと」
私があいまいに微笑むと、慶次郎もちょっと困ったように笑った。
「ごめんね、急に。事前に言っておけばよかった」
「ううん、いいよ。人数、多い方が楽しいし」
「この人数なら3on3できるじゃん、いいね」
慶次郎が嬉しそうにそう言ったとき、勝巳くんが「慶ちゃーん集合ーっ!!」と首に肘をひっかけて連行していく。その先には男子2人がいて、体育館端で何やらヒソヒソしゃべっていた。
「ったくもー、男子は……」
「どうしたんだろね?」
首を傾げる私に、小夏が呆れたような顔をする。
「分かんないの? あんたのことよ」
「私? 何が?」
ますます首を傾げたら、男子の方から、「ひゅーひゅー」と高い声が聞こえた。
慶次郎が嫌そうな顔で勝巳くんをどついている。
「ったく、なーにやってんだか」
小夏は呆れた顔をしていたけど、私は思わず笑ってしまう。
「どうかした?」
小夏に不思議そうに訊かれて、「ううん」と首を振った。
「なんか……ああいう慶次郎、久しぶりに見たから」
友達とふざけ合う慶次郎の表情が、どこか懐かしく思えた。ついこないだまでは私にもああいう顔をしていたはずなのに、そういえば最近はあんまり見ていない。
ふざけて、笑い合って、意地を張って、呆れて――そんな表情。
私がくすくす笑いながら見ていたら、小夏は「へぇ」とちょっと驚いたような顔をした。
何だろうと思ったら、小夏は笑う。
「なーんか、すっかり恋人らしくなったのねぇ、あんたたち」
「えっ、えっ?」
「橘さん、ホントに馬場くんとつき合ってるの!?」
「わ、や、あの!」
もう一人の女子が目を輝かせて、私がわたわたしていると、小夏が笑った。
「今さらー!? だって勝ちゃん暴露してたじゃん、メンバーみんな知ってるっしょ!」
「いや、だって勝ちゃんの冗談かもって、みんな疑ってて」
「その気持ちは分かるー」
「いや待ってぇー。女子がまた俺ディスってるー」
相変わらずも相変わらずだ。会話が聞こえたらしい勝巳くんが、切ない顔でそう言うのが聞こえた。
くすくす笑っていると、こつんと頭を小突かれた。
「お前、そんな余裕かましてていいのかよ。こん中で一番キャリア浅いんだぞ、足引っ張んなよ」
「うっ、そうだった」
慶次郎に言われた私が、慌ててボールを取りに倉庫へ向かうと、男子たちが「きゃー、慶次郎さん素敵ー」としゃがれた高音で騒いでいる。慶次郎が「うるせーぞてめーら!」と一喝して、笑われていた。
小さな体育館倉庫でボールを手にしながら、むずがゆさに笑う。後ろからついてきた慶次郎は、不思議そうに私を見下ろした。私は慌てて首を横に振る。
「あっ、違うの。別に慶次郎を笑ってるわけじゃなくて」
「じゃあ何だよ」
私はボールを胸の前に抱きしめて、ためらった後、口を開いた。
「高校で、やっぱりバスケしてもよかったかもな、って、何度か思ったから――なんか、部員の仲間入りしたみたいな気分で、嬉しい」
照れ臭さをごまかすように笑ったつもりだったけど、慶次郎が一瞬ぽかんとして、ぱっと顔を背けた。
え? え? 何?
「……けいじろ?」
ちょいちょい、とシャツの裾を引っ張ると、慶次郎の大きな手にわしっと額を掴まれる。
「ちょ、ちょっとぉ。私ボールじゃないけど」
「知ってるよ、くそ」
慶次郎は言って、私を戸の方に押し出すと、代わりに自分が奥に入って、ボールのカゴから一つを手に取った。両手でぐっと押して弾力を確認すると、足元で数度ドリブルして腰横に持つ。
「けいじろ?」
眉を寄せて見上げれば、慶次郎はちらっと私を見下ろして、「はぁーもう」と苛立たし気にため息をついた。
かと思えば頭をぐしゃぐしゃ掻き回す。
「うぇ、え、何っ?」
「お前、自覚してんのか、それ」
「自覚ぅ?」
慶次郎は声を潜めて、私の耳元で囁いた。
「俺、呼ぶとき、前と違うぞ」
「前?」
前と、違う?
「違うって、どう……?」
「無自覚かよ!」
はぁーとため息をついて、慶次郎は足早に倉庫を出て行ってしまった。
私たちが体育館に戻るや、他のメンバーがぱっとこちらを見る。その顔はどこかニヤニヤしていて、何となく嫌な予感がした。
「なんだ、早かったなぁ」
「も少し二人でゆっくりしててもよかったのに」
「ゆっくりって……」
私がまばたきしていると、勝巳くんが短い髪を掻き上げた。
「『礼奈、こっちのボールの方が使いやすそうだぞ』『ありがとう、慶次郎』差し出されるボール、触れ合う手と手、『あっ……』『ごめん』『ううん……』そして二人は見つめ合い、段々と顔が近く――ぐぶっ!!」
慶次郎の手から放たれたボールは、バコーン、と勝巳くんの顔に激突して跳ね返った。ボールを追って、慶次郎はそのままシュート練を始める。
「ひ、ひどいじゃない慶ちゃん! 顔に傷が残ったらどうするの!」
「知らねぇよボケ!」
慶次郎が苛立たし気に言い返す。私はそんな様子を、ボールを手にしたままぽかんと眺めていた。
みんなはボールを取りに来ないのかなと思っていたけど、そういうことだったのか。
気づいて一人、頬を赤らめる。
私と慶次郎に限って、そんな展開無いのに――
「じゃ、うちらもボール取りに行こー」
小夏が言って、笑いながら私の肩を叩いて行った。
その背中をちらりと見やって、ため息をつく。
なんか、ちょっと複雑だなぁ。
せっかくみんなで仲良くやりたいと思ってたのに。
恋愛が絡むとぎこちなくなる、ってこういうことなのかな。
思ってたら、ボールがワンバウンドしてこちらに飛んで来た。慌てて受け取ると、慶次郎が「へいパス」と手を挙げる。片手で押し出すように返すと、慶次郎は走りながら投げるレイアップシュートを決めて、落ちてきたボールで数度低いドリブルをした。
「あんま気にすんな。――後でちゃんと言っとくから」
「うん……ありがと」
私があいまいに微笑むと、慶次郎もちょっと困ったように笑った。
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