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第1章 眠り姫の今昔
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「っ、はぁ、竜次ぃ……」
「んっ、ふ、ぅ……」
ゆっくりと往復する動きに、私の声も艶めく。
目がとろんとしてきて、息だけが荒くて、何も考えられないまま、脳は与えられる快感だけを拾っていく。
音を立てようとしなくても、つぷ、くちゅ、と水音がして、耳からも快感に侵されていく。
さっきまで感じていた最悪の気分は、すっかりどこかへ行ってしまっていた。
「はぁっ……ぁん……んっ……」
私の好きなところを刺激されて、きゅきゅ、と中が締まる。曽根が息を吐き出して、私の片膝を肩に抱えたまま、身体を倒してキスをしてきた。
「んーーんん、んーー」
ゆっくりだった動きが、一度最奥で止まって、ぐりぐりと震える。
「はぁ、んっ、いいっ」
「好きだな、これ」
「んっ、好きっ」
頷いて、またぽろりと出た本音に、もうどうでもいいやという気になる。
「竜次ぃ」
甘えた声で彼の名を呼び、首にぎゅうと抱き着く。身体の奥底に、曽根の塊が沈んでいる。
つながってる。私たち。
思うや、膣がきゅっと彼を締め付け、彼がぴくんと反応する。
曽根は息を吐き出して、私の首に舌を這わせた。
再開した律動は先ほどよりも速く、深いところだけをつき続ける。
「っ、ん、ぁ、あ、きも、ち、いいっ、りゅ、じっ」
自分の手のひらで口を押さえながら喘ぐ。ピンポイントで私のいいところを突いてくる。たまらずに竜次の頭をぎゅっと抱きしめる。
「っ、好きっ、好き、そこ、あぁ、竜次ぃ、好きっ」
一度口をついて出てしまえば、もう抵抗はなくなってしまう。何度も何度も、私は彼の名前を呼び、「好き」と言う。その度に気持ちがあふれそうになり、身体が甘く痺れて、さらに何も、考えられなくなる。
「好き、だよぉ、りゅう、じ」
曽根が舌打ちをしたのが聞こえた。
と思えば、奥だけの小刻みな動きを大きなストロークに切り替えた。ぐちゅぐちゅと
水音がさらにいやらしく鼓膜を刺激し、身体の触れ合うパンパンという音が重なる。
「やぁ、あ、ぁ、いいっーー」
「っ、く、エロ、い、んだっ、つのっ」
余裕のない曽根の声が聞こえる。
エロいって何。私から言わせれば、あんたの方がよっぽどエロい。
潤んだ目で曽根を見上げる。曽根は余裕のない切ない顔で、私を見下ろしている。
見て。もっと。
私だけを、見てーー
私は内壁をこする曽根の屹立を意図的に締め付ける。もう、このまま私の中に咥え込んでしまえればいいのに。そしたら、ずっと、他の誰のところにも行かずに、私だけのものになるのに。
「竜次ぃっ、好きっーー」
自分の声とは思えないほど甘えた声で言いながら、曽根の頭を抱き寄せる。
「っーー愛里っーー」
曽根は喉の奥を鳴らして、避妊具越しに吐精した。
「んっ、ふ、ぅ……」
ゆっくりと往復する動きに、私の声も艶めく。
目がとろんとしてきて、息だけが荒くて、何も考えられないまま、脳は与えられる快感だけを拾っていく。
音を立てようとしなくても、つぷ、くちゅ、と水音がして、耳からも快感に侵されていく。
さっきまで感じていた最悪の気分は、すっかりどこかへ行ってしまっていた。
「はぁっ……ぁん……んっ……」
私の好きなところを刺激されて、きゅきゅ、と中が締まる。曽根が息を吐き出して、私の片膝を肩に抱えたまま、身体を倒してキスをしてきた。
「んーーんん、んーー」
ゆっくりだった動きが、一度最奥で止まって、ぐりぐりと震える。
「はぁ、んっ、いいっ」
「好きだな、これ」
「んっ、好きっ」
頷いて、またぽろりと出た本音に、もうどうでもいいやという気になる。
「竜次ぃ」
甘えた声で彼の名を呼び、首にぎゅうと抱き着く。身体の奥底に、曽根の塊が沈んでいる。
つながってる。私たち。
思うや、膣がきゅっと彼を締め付け、彼がぴくんと反応する。
曽根は息を吐き出して、私の首に舌を這わせた。
再開した律動は先ほどよりも速く、深いところだけをつき続ける。
「っ、ん、ぁ、あ、きも、ち、いいっ、りゅ、じっ」
自分の手のひらで口を押さえながら喘ぐ。ピンポイントで私のいいところを突いてくる。たまらずに竜次の頭をぎゅっと抱きしめる。
「っ、好きっ、好き、そこ、あぁ、竜次ぃ、好きっ」
一度口をついて出てしまえば、もう抵抗はなくなってしまう。何度も何度も、私は彼の名前を呼び、「好き」と言う。その度に気持ちがあふれそうになり、身体が甘く痺れて、さらに何も、考えられなくなる。
「好き、だよぉ、りゅう、じ」
曽根が舌打ちをしたのが聞こえた。
と思えば、奥だけの小刻みな動きを大きなストロークに切り替えた。ぐちゅぐちゅと
水音がさらにいやらしく鼓膜を刺激し、身体の触れ合うパンパンという音が重なる。
「やぁ、あ、ぁ、いいっーー」
「っ、く、エロ、い、んだっ、つのっ」
余裕のない曽根の声が聞こえる。
エロいって何。私から言わせれば、あんたの方がよっぽどエロい。
潤んだ目で曽根を見上げる。曽根は余裕のない切ない顔で、私を見下ろしている。
見て。もっと。
私だけを、見てーー
私は内壁をこする曽根の屹立を意図的に締め付ける。もう、このまま私の中に咥え込んでしまえればいいのに。そしたら、ずっと、他の誰のところにも行かずに、私だけのものになるのに。
「竜次ぃっ、好きっーー」
自分の声とは思えないほど甘えた声で言いながら、曽根の頭を抱き寄せる。
「っーー愛里っーー」
曽根は喉の奥を鳴らして、避妊具越しに吐精した。
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