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第1章 眠り姫の今昔
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【芽衣の春大会、一緒に観に行かない?】
高校時代の友人、純(じゅん)から連絡があったのは、曽根との関係が元通りになって数週間後の2月だった。
昼休みにパンをぱくつきながらメッセージを確認していた私は、もうそんな時期かと思いを馳せる。
芽衣とは純の妹で、まさに今、私たちの母校でマーチングをやっている。姉の純ではなく、私に憧れてくれた芽衣ちゃんは、私と同じトランペットを演奏している。
【来年からもう3年だから、全国大会行くんだ、ってやる気満々だよ】
純からの連絡に、自然と笑顔が浮かぶ。
一所懸命、部活に費やす日々を思い出したのだ。
思えば、他に何というわけでもないのに、それがすべてのような気がしていた。
芽衣ちゃんの姿に在りし日の自分を重ね合わせ、懐かしさがこみ上げる。
【いつなの? 春休み中?】
【そう。3月の最後の方。平日だから、私も仕事休み取るつもり】
純は高校卒業後、公務員になるべく専門学校に通って就職したしっかり者だ。今は都内の区役所に勤めているから、私とは違って暦通りの生活をしている。
【早めに言えば、シフト調整できると思う。日にち教えて】
【了解】
純からはそう連絡があった。【愛里が来てくれたら、あの子張り切るよ】と言われて私もいい気になる。
元カレーー康広くんとのことがなければ、高校の部活は青春のいい思い出として輝いてくれたことだろう。けれど、その後のこと、があったから、どうしても単純に「いい思い出」として割り切ることができない。
私はため息をついた。本当に、男との関係はちゃんと考えるべきだ。こんなに振り回されるなんて。
思いながら額を押さえる。今の曽根との関係も、もうそろそろ考え直すべきかもしれない。このままズルズル、セフレでいいのか。もし、私が素直に告白したとしてーーいや、そんなことは到底、できそうにもないけれどーー曽根に拒否されることも、怪訝な顔をされることも、ちょっと耐えられそうになかった。
かといって、セフレで居続けることも、耐えられそうにない。
前に「竜次」と呼んでしまってからというもの、私のストッパーは解除されてしまった。今や抱かれる度に、「竜次」と彼の名を呼ぶ。ベッドの上でだけ、恋人気分になれる。
彼の名を呼べる喜びと、それがもたらす快感を知ってしまったら、もう戻れる気はしない。
私が曽根の名前を呼ぶようになってから、曽根は私の名前を呼ばなくなった。「西野」と切迫した声で呼ばれるのは嫌いじゃなかったのに、どうしたものだろうと気になったりもする。
もしかしたら……曽根もそろそろ、私たちの関係が終わりに近いと思っているのかもしれない。
それはあり得る話だった。
もしかしたら、私の想いに気づいて、セフレでいられないなら関係を終わりにしようと思ったとか。
うわぁ。それもあり得ない話じゃない。曽根って、鈍感なようでいて結構鋭かったりする。かと思えば鈍感だから、ほんと、私からしたら何を分かっていて何が分かっていないのかも分からない。
厄介だった。曽根は厄介だ。分析不可能。困る。
不意に、私の席の前にスーツ姿が現れた。
「--ここ、空いてます?」
いつだったか見かけた長身の男性が、人のよさそうな微笑みを浮かべて立っている。手には定食の乗ったトレイ。
「あ、空いてます。私も、もう少ししたら行くので、どうぞ」
「どうも」
にこり、と笑った顔は、いかにも人好きがしそうだ。
そうだよね。サービス業なんだったら、これくらいの愛想はあってもいい。
スーツの似合うお兄さんは、定食を前に手を合わせた。誰も見てないのに、育ちがいいんだろう。そういえば、曽根もさりげなくそんな動作をしていた。
……そうだ、前に曽根と一緒に歩いていたのだから、もしかしたら知り合いかもしれない。先輩? だとしたら、私の知らない曽根の姿も、少し聞けるかもしれない。
はむ、と残りわずかなパンをかじりながら、声をかけようかかけまいか迷う。ドキドキドキ、勝手に緊張している私の前で、お兄さんは綺麗な所作でご飯を口に運んでいる。
……それにしてもイケメンだなぁ。
モテるだろうなぁ、この人。
周囲のことによく気がついて、すぐに動ける人だ、ということは、先日目が合ってすぐに挨拶と微笑みを返してくれたことからも察しがつく。ちら、と胸元のネームプレートを見ると、「遠藤」と書いてあった。
遠藤さん、か。
思ったとき、
「西野さん、ていうんだね」
「ん、むぐ」
急に名前を呼ばれて、口の中にパンが詰まった。
むせる私に、遠藤さんが慌てて「ごめん」と立ち上がり、近くの給湯器から水を持ってきてくれる。
「ごめん、急に声をかけたからびっくりしたよね」
背中を軽くたたかれて、「だ、大丈夫です」と水を受け取る。それで流し込むと、ほっと一息ついた。
「ありがとうございます」
「いえいえ。俺のせいだから」
ふわり、と少しだけ困ったように微笑まれて、若干の既視感を抱いた。
「あの、はい。私は、西野と言います」
「俺は遠藤と言います」
遠藤さんはそう言って、ネームプレートを少し持ち上げた。
すでに見ていた私だけれど、その字を確認して微笑む。遠藤さんは笑った。
「コスメカウンターにいるよね。そこのブランド、モード系だからちょっと近づきがたい感じあるけど、西野さんはにこにこしてるから、いつも前通る度に目に入ってた」
うわ、この人間違いなくモテる。
社交辞令と分かっていながらの発言に、不覚にもどきりとしてしまった。
こういう「さりげなく(褒めながら)見てる」的なのって、女子は弱いのよ……!
曽根、少しは見習え!
心中そう言いながら、私はにこりと社交辞令の笑顔を浮かべる。
「ありがとうございます。ブランドのイメージを壊していなければいいんですけど」
「あはは。大丈夫だよ。それに接客は話しかけやすさが大事でしょう」
遠藤さんは気さくに笑って、テーブルの下の脚を組んだ。リラックスしたような振る舞いに私も少し肩の力が抜ける。
「あの……遠藤さん、曽根くんと知り合いですか?」
「ん? 曽根くん? ……ああ」
遠藤さんは首を傾げてからあいづちを打った。
「そうそう、曽根くんとは同じ売り場だよ。紳士服。堅物だから、ときどき他の売り場も観に行かせないとなって思って、連れまわしてるんだ」
私は「そうなんですか」と笑う。確かに、曽根の性格だと、仕事以外で婦人用品売り場をうろつくことはないだろう。けれど百貨店員になったからには、いつどこの売り場に異動するか分からない。常に店舗内にアンテナを張っておけ、という遠藤さんの教えは間違いない。
「ま、でも、真面目だし覚えは早いんだけど」
「そうですよね。この前も……」
私は言いかけて、はっと口をつむぐ。装飾のあるストッキングに興味を示していた、なんて話をすれば、私と曽根の関係を勘繰られてしまうだろう。取り繕うように笑った。
「私がアンクレット、って言ったら、何それ、って食いついてきて、説明してあげました」
「あはは。そうだよね。男はあんまり、女性が身につけるものって名前を知らないから」
でもどこで売ってるか聞かれたら答えないといけないしね。と遠藤さんはウインクをする。普通なら気障なそれも、遠藤さんなら違和感がなかった。
「でも、曽根くんとはどういう知り合いなの?」
「あっ、えと、高校のときの同級生で……部活の仲間なんです」
「へぇ」
遠藤さんは垂れがちな目を丸くした。私は苦笑する。
「って言っても、向こうが覚えてたかわかりませんけど。最初に気づいて声かけたのは私の方だし、曽根はぽかんとしてたんで」
言いながら、懐かしさがこみ上げる。そうだった。曽根と再会したのも、この食堂だった。この食堂で。懐かしい顔を見つけて。久しぶり、と声をかけて。
……そこでどうして、関係の築き方を間違ってしまったのだろう。
またしても後悔にさいなまれそうになり、私は口を閉ざす。遠藤さんが優しい笑顔で私を見つめた。
「ただ単に、驚いたんじゃないの。女性って、社会人になると一気に変わるからね。急に同級生が綺麗になったら、男は戸惑っちゃうもんだよ」
……ほんと、この人。
私は思わず、半眼で遠藤さんを見つめる。
「遠藤さんのそういうの、わざとですか? それとも無自覚?」
「あはははは、何のことかな」
遠藤さんは笑った。
「その笑いはわざとってことですね?」
「どうかな。ご想像にお任せするよ」
言って、大げさな動きで腕時計を確認する。
「さて、西野さん。すっかり話が盛り上がっちゃって恐縮だけど、そろそろ身支度した方がいいんじゃないの? コスメカウンターの人って、みんなフルメイクしなおすんでしょう?」
「げっ、もうこんな時間……!」
私は壁の時計を見て眉を寄せ、慌てて立ち上がった。空いた水のコップを片付けるために手に取ろうとしたら、大きな手がひょいと引き寄せる。
「これは俺が片付けとくから。ごめんね、つき合わせちゃって」
またしてもぱちんとウインクが返ってきて、私はうろたえながらもお言葉に甘えた。
高校時代の友人、純(じゅん)から連絡があったのは、曽根との関係が元通りになって数週間後の2月だった。
昼休みにパンをぱくつきながらメッセージを確認していた私は、もうそんな時期かと思いを馳せる。
芽衣とは純の妹で、まさに今、私たちの母校でマーチングをやっている。姉の純ではなく、私に憧れてくれた芽衣ちゃんは、私と同じトランペットを演奏している。
【来年からもう3年だから、全国大会行くんだ、ってやる気満々だよ】
純からの連絡に、自然と笑顔が浮かぶ。
一所懸命、部活に費やす日々を思い出したのだ。
思えば、他に何というわけでもないのに、それがすべてのような気がしていた。
芽衣ちゃんの姿に在りし日の自分を重ね合わせ、懐かしさがこみ上げる。
【いつなの? 春休み中?】
【そう。3月の最後の方。平日だから、私も仕事休み取るつもり】
純は高校卒業後、公務員になるべく専門学校に通って就職したしっかり者だ。今は都内の区役所に勤めているから、私とは違って暦通りの生活をしている。
【早めに言えば、シフト調整できると思う。日にち教えて】
【了解】
純からはそう連絡があった。【愛里が来てくれたら、あの子張り切るよ】と言われて私もいい気になる。
元カレーー康広くんとのことがなければ、高校の部活は青春のいい思い出として輝いてくれたことだろう。けれど、その後のこと、があったから、どうしても単純に「いい思い出」として割り切ることができない。
私はため息をついた。本当に、男との関係はちゃんと考えるべきだ。こんなに振り回されるなんて。
思いながら額を押さえる。今の曽根との関係も、もうそろそろ考え直すべきかもしれない。このままズルズル、セフレでいいのか。もし、私が素直に告白したとしてーーいや、そんなことは到底、できそうにもないけれどーー曽根に拒否されることも、怪訝な顔をされることも、ちょっと耐えられそうになかった。
かといって、セフレで居続けることも、耐えられそうにない。
前に「竜次」と呼んでしまってからというもの、私のストッパーは解除されてしまった。今や抱かれる度に、「竜次」と彼の名を呼ぶ。ベッドの上でだけ、恋人気分になれる。
彼の名を呼べる喜びと、それがもたらす快感を知ってしまったら、もう戻れる気はしない。
私が曽根の名前を呼ぶようになってから、曽根は私の名前を呼ばなくなった。「西野」と切迫した声で呼ばれるのは嫌いじゃなかったのに、どうしたものだろうと気になったりもする。
もしかしたら……曽根もそろそろ、私たちの関係が終わりに近いと思っているのかもしれない。
それはあり得る話だった。
もしかしたら、私の想いに気づいて、セフレでいられないなら関係を終わりにしようと思ったとか。
うわぁ。それもあり得ない話じゃない。曽根って、鈍感なようでいて結構鋭かったりする。かと思えば鈍感だから、ほんと、私からしたら何を分かっていて何が分かっていないのかも分からない。
厄介だった。曽根は厄介だ。分析不可能。困る。
不意に、私の席の前にスーツ姿が現れた。
「--ここ、空いてます?」
いつだったか見かけた長身の男性が、人のよさそうな微笑みを浮かべて立っている。手には定食の乗ったトレイ。
「あ、空いてます。私も、もう少ししたら行くので、どうぞ」
「どうも」
にこり、と笑った顔は、いかにも人好きがしそうだ。
そうだよね。サービス業なんだったら、これくらいの愛想はあってもいい。
スーツの似合うお兄さんは、定食を前に手を合わせた。誰も見てないのに、育ちがいいんだろう。そういえば、曽根もさりげなくそんな動作をしていた。
……そうだ、前に曽根と一緒に歩いていたのだから、もしかしたら知り合いかもしれない。先輩? だとしたら、私の知らない曽根の姿も、少し聞けるかもしれない。
はむ、と残りわずかなパンをかじりながら、声をかけようかかけまいか迷う。ドキドキドキ、勝手に緊張している私の前で、お兄さんは綺麗な所作でご飯を口に運んでいる。
……それにしてもイケメンだなぁ。
モテるだろうなぁ、この人。
周囲のことによく気がついて、すぐに動ける人だ、ということは、先日目が合ってすぐに挨拶と微笑みを返してくれたことからも察しがつく。ちら、と胸元のネームプレートを見ると、「遠藤」と書いてあった。
遠藤さん、か。
思ったとき、
「西野さん、ていうんだね」
「ん、むぐ」
急に名前を呼ばれて、口の中にパンが詰まった。
むせる私に、遠藤さんが慌てて「ごめん」と立ち上がり、近くの給湯器から水を持ってきてくれる。
「ごめん、急に声をかけたからびっくりしたよね」
背中を軽くたたかれて、「だ、大丈夫です」と水を受け取る。それで流し込むと、ほっと一息ついた。
「ありがとうございます」
「いえいえ。俺のせいだから」
ふわり、と少しだけ困ったように微笑まれて、若干の既視感を抱いた。
「あの、はい。私は、西野と言います」
「俺は遠藤と言います」
遠藤さんはそう言って、ネームプレートを少し持ち上げた。
すでに見ていた私だけれど、その字を確認して微笑む。遠藤さんは笑った。
「コスメカウンターにいるよね。そこのブランド、モード系だからちょっと近づきがたい感じあるけど、西野さんはにこにこしてるから、いつも前通る度に目に入ってた」
うわ、この人間違いなくモテる。
社交辞令と分かっていながらの発言に、不覚にもどきりとしてしまった。
こういう「さりげなく(褒めながら)見てる」的なのって、女子は弱いのよ……!
曽根、少しは見習え!
心中そう言いながら、私はにこりと社交辞令の笑顔を浮かべる。
「ありがとうございます。ブランドのイメージを壊していなければいいんですけど」
「あはは。大丈夫だよ。それに接客は話しかけやすさが大事でしょう」
遠藤さんは気さくに笑って、テーブルの下の脚を組んだ。リラックスしたような振る舞いに私も少し肩の力が抜ける。
「あの……遠藤さん、曽根くんと知り合いですか?」
「ん? 曽根くん? ……ああ」
遠藤さんは首を傾げてからあいづちを打った。
「そうそう、曽根くんとは同じ売り場だよ。紳士服。堅物だから、ときどき他の売り場も観に行かせないとなって思って、連れまわしてるんだ」
私は「そうなんですか」と笑う。確かに、曽根の性格だと、仕事以外で婦人用品売り場をうろつくことはないだろう。けれど百貨店員になったからには、いつどこの売り場に異動するか分からない。常に店舗内にアンテナを張っておけ、という遠藤さんの教えは間違いない。
「ま、でも、真面目だし覚えは早いんだけど」
「そうですよね。この前も……」
私は言いかけて、はっと口をつむぐ。装飾のあるストッキングに興味を示していた、なんて話をすれば、私と曽根の関係を勘繰られてしまうだろう。取り繕うように笑った。
「私がアンクレット、って言ったら、何それ、って食いついてきて、説明してあげました」
「あはは。そうだよね。男はあんまり、女性が身につけるものって名前を知らないから」
でもどこで売ってるか聞かれたら答えないといけないしね。と遠藤さんはウインクをする。普通なら気障なそれも、遠藤さんなら違和感がなかった。
「でも、曽根くんとはどういう知り合いなの?」
「あっ、えと、高校のときの同級生で……部活の仲間なんです」
「へぇ」
遠藤さんは垂れがちな目を丸くした。私は苦笑する。
「って言っても、向こうが覚えてたかわかりませんけど。最初に気づいて声かけたのは私の方だし、曽根はぽかんとしてたんで」
言いながら、懐かしさがこみ上げる。そうだった。曽根と再会したのも、この食堂だった。この食堂で。懐かしい顔を見つけて。久しぶり、と声をかけて。
……そこでどうして、関係の築き方を間違ってしまったのだろう。
またしても後悔にさいなまれそうになり、私は口を閉ざす。遠藤さんが優しい笑顔で私を見つめた。
「ただ単に、驚いたんじゃないの。女性って、社会人になると一気に変わるからね。急に同級生が綺麗になったら、男は戸惑っちゃうもんだよ」
……ほんと、この人。
私は思わず、半眼で遠藤さんを見つめる。
「遠藤さんのそういうの、わざとですか? それとも無自覚?」
「あはははは、何のことかな」
遠藤さんは笑った。
「その笑いはわざとってことですね?」
「どうかな。ご想像にお任せするよ」
言って、大げさな動きで腕時計を確認する。
「さて、西野さん。すっかり話が盛り上がっちゃって恐縮だけど、そろそろ身支度した方がいいんじゃないの? コスメカウンターの人って、みんなフルメイクしなおすんでしょう?」
「げっ、もうこんな時間……!」
私は壁の時計を見て眉を寄せ、慌てて立ち上がった。空いた水のコップを片付けるために手に取ろうとしたら、大きな手がひょいと引き寄せる。
「これは俺が片付けとくから。ごめんね、つき合わせちゃって」
またしてもぱちんとウインクが返ってきて、私はうろたえながらもお言葉に甘えた。
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