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第十一章 織姫は彦星にどうしても抱かれたい(ヒメ視点)
08 迷子の少年
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それからまた車に乗って、房総半島にある牧場へと向かった。
車中ではいつもと代わりない会話を交わしていたけど、ときどき光彦さんが気遣うように私を見やるのが分かった。
私は光彦さんが傷ついたのではないかと思っているのに、光彦さんは私が傷ついたと思っているのだろうか。
私がいつも通りになれば、光彦さんはもう、気にならないのだろうか。
それなら忘れよう、と思った。平均よりも年齢に差があるのは確かだ。ただでさえ私は童顔で幼く見られがちな上、一回り以上年齢が離れているのだから、好奇の目で見られることは今後もあるかもしれない。
私は自分に頷きかけて、息を一つ吐き出した。光彦さんがちらりと私を見てくる。
私はいつも通りの笑顔を返した。
「楽しみですね、牧場。ふれあい広場とか行きましょうね。モルモットとか、いるかなぁ」
「ガキか」
光彦さんはそう言って笑った。その横顔がほっとしているように見えて、私も少し、ほっとした。
光彦さんには予想できていたんだろうか。
私の隣にいたら、どういう風に思われるのか。
まだ二人で出かけるようになる前から。
予想できていたから、避けていたのかもしれない。
一方の私は自分の望むままに動いて、強引に光彦さんに近づいて、隣にいられれば勝手に喜んで……光彦さんの配慮にも気づかず、自分の願望にひたすら忠実だった。
傷つけたくない。
私と一緒にいて、光彦さんは本当に心から笑っていられるんだろうか。
***
もやもやした思いを抱えていた私だったけれど、牧場につくと知らぬ間に忘れてしまった。
牛の乳搾り体験や子豚のレース、小動物との触れ合いと、次々違う動物の駆け寄っていく私にあきれながら、光彦さんは文句を言わず付き添ってくれた。
「はぁー、満喫したぁ」
そろそろ夕方に差し掛かる頃、私の漏らした満足げな声音に、光彦さんが笑った。
「じゃ、ぼちぼちホテルへ向かうか」
「あ、は、はいっ」
ホテル、という言葉に過剰に反応する私を見て、また光彦さんは笑う。
「お前の目的はそれだったんだろ?」
「はいっ、え、いや、そのっ」
動揺して真っ赤になる私の手を、光彦さんが笑いながら握る。
大きな手の温もりが、じわりと胸を温めた。
駐車場に向かっていると、子どもが一人泣いていた。
「迷子かな」
「かもな」
私と光彦さんは視線を交わして、子どもに近づく。
小学生になったばかりくらいの男の子だった。
「どうしたの? お母さんたちとはぐれちゃった?」
男の子はこくりと頷き、鼻をすする。
私はティッシュを取りだして、数枚渡した。
「インフォメーションに連れて行くか?」
そうは言っても、園内は広い。そこまで行っている間に親がここに戻って来る可能性もあった。
「どこではぐれたの?」
「わかんない」
「え?」
「お母さん、トイレ行くって言って、僕外で待ってたんだけど、つまんないから歩いてて、そしたらトイレがなくなっちゃった」
光彦さんが絶句したかと思えば、
「子どもってすげぇな……」
何やらおかしな感心をしている。
「澤田、パンフレットあるか?」
「え、あ、はい」
園内案内図を渡すと、光彦さんは地図を見た。
「うーん。この辺りはちょうど真ん中みたいだな。近いトイレは二カ所だ」
諦めたように案内図をひっくり返したと思えば、スマホを取り出した。
「どうするんですか?」
「電話。おい、ボウズ。自分の名前言えるか?」
光彦さんの三白眼を向けられて、少年は怯んだ。私は慌ててフォローする。
「お名前は、何て言うの?」
「アサバ、ユウキ」
「アサバユウキ、だな」
光彦さんはつぶやいて、電話をかける。
「今、園内で迷子を見つけて……ええ。アサバユウキ君だそうです。黄色いスポーツキャップに、黄色いリュックを持ってます。歳は……」
「ユウキくん、何歳?」
光彦さんの視線が向く前に、私は慌ててユウキくんに話しかける。七歳、と答えが返って来て、光彦さんが電話で伝える。
しばらくしてから、光彦さんは電話を切った。
「行くぞ」
「どこに?」
「インフォメーションまでは遠いから、とりあえず近くのレストランに連れていくことにした。少ししたら全園放送が流れるだろ」
私とユウキ君は顔を見合わせ、歩き出した光彦さんについていく。差し出した私の手をしっかり握る小さな手に、母性のようなものが湧いた。
歩いていると、全園にアナウンスが流れた。ユウキ君はそれを不安そうな顔で聞いている。
「お母さん、来てくれるかなぁ」
「大丈夫、来てくれるよ」
私は微笑んだ。子どもの目から見ると、この園内は一つの国のように広く感じるだろう。
守ってくれる人が側を離れた不安に、また目が潤んでいる。
「ユウキ君、レストランでアイス食べようか。お姉さんアイス好きなんだぁ」
ユウキ君はうろたえて目をさ迷わせた。
「……知らない人から、食べ物もらったら、いけないって」
前を歩いていた光彦さんが噴き出す。肩を震わせて笑いながら、「立派な教育を受けてるもんだ」とまた皮肉とも感心ともつかない言葉を呟いた。
レストランは、もう終わり間際で人も少ない。店員にはインフォメーションカウンターから連絡が行っていたらしい。ユウキ君を引き渡すと、ありがとうございました、と店員から頭を下げられる。
光彦さんは私をちらりと見て、苦笑を浮かべた。
「すみません、親が来るまで寄り添っていても? 気になるので」
私の言葉を代弁してくれたのだと気づき、じわりと胸が温かくなる。ユウキ君もほっとしたような顔をした。
車中ではいつもと代わりない会話を交わしていたけど、ときどき光彦さんが気遣うように私を見やるのが分かった。
私は光彦さんが傷ついたのではないかと思っているのに、光彦さんは私が傷ついたと思っているのだろうか。
私がいつも通りになれば、光彦さんはもう、気にならないのだろうか。
それなら忘れよう、と思った。平均よりも年齢に差があるのは確かだ。ただでさえ私は童顔で幼く見られがちな上、一回り以上年齢が離れているのだから、好奇の目で見られることは今後もあるかもしれない。
私は自分に頷きかけて、息を一つ吐き出した。光彦さんがちらりと私を見てくる。
私はいつも通りの笑顔を返した。
「楽しみですね、牧場。ふれあい広場とか行きましょうね。モルモットとか、いるかなぁ」
「ガキか」
光彦さんはそう言って笑った。その横顔がほっとしているように見えて、私も少し、ほっとした。
光彦さんには予想できていたんだろうか。
私の隣にいたら、どういう風に思われるのか。
まだ二人で出かけるようになる前から。
予想できていたから、避けていたのかもしれない。
一方の私は自分の望むままに動いて、強引に光彦さんに近づいて、隣にいられれば勝手に喜んで……光彦さんの配慮にも気づかず、自分の願望にひたすら忠実だった。
傷つけたくない。
私と一緒にいて、光彦さんは本当に心から笑っていられるんだろうか。
***
もやもやした思いを抱えていた私だったけれど、牧場につくと知らぬ間に忘れてしまった。
牛の乳搾り体験や子豚のレース、小動物との触れ合いと、次々違う動物の駆け寄っていく私にあきれながら、光彦さんは文句を言わず付き添ってくれた。
「はぁー、満喫したぁ」
そろそろ夕方に差し掛かる頃、私の漏らした満足げな声音に、光彦さんが笑った。
「じゃ、ぼちぼちホテルへ向かうか」
「あ、は、はいっ」
ホテル、という言葉に過剰に反応する私を見て、また光彦さんは笑う。
「お前の目的はそれだったんだろ?」
「はいっ、え、いや、そのっ」
動揺して真っ赤になる私の手を、光彦さんが笑いながら握る。
大きな手の温もりが、じわりと胸を温めた。
駐車場に向かっていると、子どもが一人泣いていた。
「迷子かな」
「かもな」
私と光彦さんは視線を交わして、子どもに近づく。
小学生になったばかりくらいの男の子だった。
「どうしたの? お母さんたちとはぐれちゃった?」
男の子はこくりと頷き、鼻をすする。
私はティッシュを取りだして、数枚渡した。
「インフォメーションに連れて行くか?」
そうは言っても、園内は広い。そこまで行っている間に親がここに戻って来る可能性もあった。
「どこではぐれたの?」
「わかんない」
「え?」
「お母さん、トイレ行くって言って、僕外で待ってたんだけど、つまんないから歩いてて、そしたらトイレがなくなっちゃった」
光彦さんが絶句したかと思えば、
「子どもってすげぇな……」
何やらおかしな感心をしている。
「澤田、パンフレットあるか?」
「え、あ、はい」
園内案内図を渡すと、光彦さんは地図を見た。
「うーん。この辺りはちょうど真ん中みたいだな。近いトイレは二カ所だ」
諦めたように案内図をひっくり返したと思えば、スマホを取り出した。
「どうするんですか?」
「電話。おい、ボウズ。自分の名前言えるか?」
光彦さんの三白眼を向けられて、少年は怯んだ。私は慌ててフォローする。
「お名前は、何て言うの?」
「アサバ、ユウキ」
「アサバユウキ、だな」
光彦さんはつぶやいて、電話をかける。
「今、園内で迷子を見つけて……ええ。アサバユウキ君だそうです。黄色いスポーツキャップに、黄色いリュックを持ってます。歳は……」
「ユウキくん、何歳?」
光彦さんの視線が向く前に、私は慌ててユウキくんに話しかける。七歳、と答えが返って来て、光彦さんが電話で伝える。
しばらくしてから、光彦さんは電話を切った。
「行くぞ」
「どこに?」
「インフォメーションまでは遠いから、とりあえず近くのレストランに連れていくことにした。少ししたら全園放送が流れるだろ」
私とユウキ君は顔を見合わせ、歩き出した光彦さんについていく。差し出した私の手をしっかり握る小さな手に、母性のようなものが湧いた。
歩いていると、全園にアナウンスが流れた。ユウキ君はそれを不安そうな顔で聞いている。
「お母さん、来てくれるかなぁ」
「大丈夫、来てくれるよ」
私は微笑んだ。子どもの目から見ると、この園内は一つの国のように広く感じるだろう。
守ってくれる人が側を離れた不安に、また目が潤んでいる。
「ユウキ君、レストランでアイス食べようか。お姉さんアイス好きなんだぁ」
ユウキ君はうろたえて目をさ迷わせた。
「……知らない人から、食べ物もらったら、いけないって」
前を歩いていた光彦さんが噴き出す。肩を震わせて笑いながら、「立派な教育を受けてるもんだ」とまた皮肉とも感心ともつかない言葉を呟いた。
レストランは、もう終わり間際で人も少ない。店員にはインフォメーションカウンターから連絡が行っていたらしい。ユウキ君を引き渡すと、ありがとうございました、と店員から頭を下げられる。
光彦さんは私をちらりと見て、苦笑を浮かべた。
「すみません、親が来るまで寄り添っていても? 気になるので」
私の言葉を代弁してくれたのだと気づき、じわりと胸が温かくなる。ユウキ君もほっとしたような顔をした。
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