45 / 55
第二章
第四十五話 巨大サソリの関節へ
しおりを挟む
木々をなぎ倒す轟音の先へ意識を集中させるヒイラギ。
地面に何かを突き刺す音。それが繰り返され、近づいてきていた。
パンッ! と3度目の爆発が空中で起きた。
その直後に、森の中から人影が飛び出してきた。
「あ! ヒイラギじゃない! あんたも来たのね!」
「……! スクイフさん!」
以前共闘した”瞬きの舞姫”、スクイフとの再会に、ヒイラギは一瞬嬉しそうにするが、続いて森から飛び出してきた巨大な姿に表情をこわばらせた。
巨大サソリ、”タイター”。
村に残っていた跡やラージンの話を聞いて想像はしていたが、実際に目視するとあまりの巨大さに恐怖を抱かずにはいられなかった。
漆黒の鎧のような外殻に、生物を一瞬で挟みつぶせそうなハサミ。
その巨体を支える8本の支柱のような足。
突き殺すことだけを突き詰めた形状の針が付いた長い長い尾。
まだ距離があるにもかかわらず、間近にいるかのような錯覚を起こす巨大さに、ヒイラギは無意識に一歩退いた。
そんなヒイラギの横を、スクイフが通り過ぎる。
その一瞬のすれ違いざまに、ヒイラギの肩に手を置いて諭すようにささやいた。
「ちゃんと周りを見なさいよ」
その言葉を追ってヒイラギが振り返ると、今度は乱雑に背中を叩かれた。
「さあ! さあ! やらいでか! 巨大サソリと力比べよ!」
「ただ巨大なだけの害獣だからな。ビビる必要もない」
大剣を構えてヒイラギの前に陣取るドームとデッパフ。
「俺たちでやるぞ。ヒイラギ」
ジョンはヒイラギの横に立って、サソリを見据えたままそう言った。
そして、大盾を手持ちの斧で打ち付け、響く音へ集中するために目を閉じた。
ひとつ息を吐いた後にゆっくりと目を開けて、ヒイラギの前に移動、ドームとデッパフの横にどっしり構えた。
「皆さん……!」
頼もしい背中と温かい言葉を脳裏に刻み、ヒイラギは一歩前に出る。
穢れのない白銀の剣を抜き放ち、いつもの体勢に整えた。
そこまでの様子を後ろから見ていたラージンが、再び開戦の咆哮をあげた。
「討伐を開始する!」
巨大サソリ”タイター”は、その速度をまったく落とすことなく、ジョンたちが待ち構えている正面へと突っ込んできた。
その凶悪な前ハサミが、ジョンの大盾とドーム、デッパフの大剣と衝突した。
3人は吹き飛ばされはしなかったが、地面をえぐりながらどんどん後退していく。
ヒイラギは一度その直線上から逃れ、”タイター”の側面に回り込んだ。
「ぐっ……! っはあ!!」
一層気合いを入れた掛け声とともに、ドームがより重心を低くした。
デッパフも全体重をかけて勢いを殺しにかかる。
ジョンは角度をつけて盾で受けることで、勢いを逃がそうとしていた。
「まずは……! 俺らがこいつの動きを止めないと……! 何も、始まらねえ……!!」
3人の全力によって、地面をえぐる速度が徐々にではあるが落ちてきた。
それが気に食わなかったのか、”タイター”は前ハサミを払いのけた。
まるで、人が羽虫を手ではらうかのような軽い動作だった。
「うおおおお!!」
体を宙に舞わせた3人だったが、着地を完璧にこなすと、結果的に動きを止めた”タイター”を見上げた。
「さあさ! 足止めと言わずに、そのハサミを叩き壊してやろうか!」
「またラージンに怒られても知らないんだからな。だが、そのつもりでいくぞ」
ドームとデッパフは防御体勢を解き、攻撃体勢へと移行した。
「それくらいしないと、足止めにならんだろうな」
ジョンは手斧の状態を確認すると、構えを取って”タイター”をにらみつけた。
”タイター”の猛烈な前進が止まったことを確認して、ヒイラギはタイターの足元へと駆け出した。
(あの外殻と外殻の間。関節の部分を狙う……!)
最初に狙いを定めたのは、足の1本の関節だった。
再び動き出さないようにというヒイラギの考えだった。
足にたどりついたヒイラギは、表面にある凹凸を利用して軽快に”タイター”の足を登っていく。
そして難なく目標の関節に到着すると、全体重を乗せて白銀の剣を突き立てた。
「……っ!」
全身が震えるほど力を入れるが、剣の先端すら入っていかない。
いったん構え直し、今度は上段から渾身の力で振り下ろすが、甲高い音を立てて弾かれてしまった。
「くそっ! 僕がこの剣を突き刺さないと、何も始まらないのに!」
やけくそ気味に何度も何度も振り下ろし、突き刺そうとするが、どれもあっけなく失敗に終わった。
「はぁ、はぁ……」
無駄に上がってしまった息を整えようと息を吸ったとき、ヒイラギの耳が鋭く風を切る音を捉えた。
反射的に音がした方向へと剣を構えると、次の瞬間にはその剣に鋭利な針がぶつかっていた。
それが”タイター”の尾だと気づいた時には、地面へと叩き落されていた。
「がっ……」
背中を強打したヒイラギだったが、歯を食いしばって素早く立ち上がった。
どうにか構えたときにはもう、次の尾の攻撃が眼前に迫っていた。
それを受け止めるまでの一瞬。その一瞬でヒイラギは勢いを受け流す姿勢に変え、その針先を地面へと突き刺した。
突き刺さった隙に、太い木の幹ほどある尾に向けて、白銀の剣を振った。
「ここもこんなに硬いのか……!」
的確に関節へ直撃させたものの、やはり傷ひとつ付けることができなかった。
「どこだったら刺さるんだ!」
怒りに任せてもう一振りしたが、ただただカキンと弾き返されるだけだった。
――ドン!!!!
額の汗をぬぐったとき、大きな爆発音が”タイター”の正面付近で聞こえた。
土埃が晴れると、そこには倒れているジョンたちの姿があった。
ヒイラギは考えるより先に体がそこへと向かっていた。
地面に何かを突き刺す音。それが繰り返され、近づいてきていた。
パンッ! と3度目の爆発が空中で起きた。
その直後に、森の中から人影が飛び出してきた。
「あ! ヒイラギじゃない! あんたも来たのね!」
「……! スクイフさん!」
以前共闘した”瞬きの舞姫”、スクイフとの再会に、ヒイラギは一瞬嬉しそうにするが、続いて森から飛び出してきた巨大な姿に表情をこわばらせた。
巨大サソリ、”タイター”。
村に残っていた跡やラージンの話を聞いて想像はしていたが、実際に目視するとあまりの巨大さに恐怖を抱かずにはいられなかった。
漆黒の鎧のような外殻に、生物を一瞬で挟みつぶせそうなハサミ。
その巨体を支える8本の支柱のような足。
突き殺すことだけを突き詰めた形状の針が付いた長い長い尾。
まだ距離があるにもかかわらず、間近にいるかのような錯覚を起こす巨大さに、ヒイラギは無意識に一歩退いた。
そんなヒイラギの横を、スクイフが通り過ぎる。
その一瞬のすれ違いざまに、ヒイラギの肩に手を置いて諭すようにささやいた。
「ちゃんと周りを見なさいよ」
その言葉を追ってヒイラギが振り返ると、今度は乱雑に背中を叩かれた。
「さあ! さあ! やらいでか! 巨大サソリと力比べよ!」
「ただ巨大なだけの害獣だからな。ビビる必要もない」
大剣を構えてヒイラギの前に陣取るドームとデッパフ。
「俺たちでやるぞ。ヒイラギ」
ジョンはヒイラギの横に立って、サソリを見据えたままそう言った。
そして、大盾を手持ちの斧で打ち付け、響く音へ集中するために目を閉じた。
ひとつ息を吐いた後にゆっくりと目を開けて、ヒイラギの前に移動、ドームとデッパフの横にどっしり構えた。
「皆さん……!」
頼もしい背中と温かい言葉を脳裏に刻み、ヒイラギは一歩前に出る。
穢れのない白銀の剣を抜き放ち、いつもの体勢に整えた。
そこまでの様子を後ろから見ていたラージンが、再び開戦の咆哮をあげた。
「討伐を開始する!」
巨大サソリ”タイター”は、その速度をまったく落とすことなく、ジョンたちが待ち構えている正面へと突っ込んできた。
その凶悪な前ハサミが、ジョンの大盾とドーム、デッパフの大剣と衝突した。
3人は吹き飛ばされはしなかったが、地面をえぐりながらどんどん後退していく。
ヒイラギは一度その直線上から逃れ、”タイター”の側面に回り込んだ。
「ぐっ……! っはあ!!」
一層気合いを入れた掛け声とともに、ドームがより重心を低くした。
デッパフも全体重をかけて勢いを殺しにかかる。
ジョンは角度をつけて盾で受けることで、勢いを逃がそうとしていた。
「まずは……! 俺らがこいつの動きを止めないと……! 何も、始まらねえ……!!」
3人の全力によって、地面をえぐる速度が徐々にではあるが落ちてきた。
それが気に食わなかったのか、”タイター”は前ハサミを払いのけた。
まるで、人が羽虫を手ではらうかのような軽い動作だった。
「うおおおお!!」
体を宙に舞わせた3人だったが、着地を完璧にこなすと、結果的に動きを止めた”タイター”を見上げた。
「さあさ! 足止めと言わずに、そのハサミを叩き壊してやろうか!」
「またラージンに怒られても知らないんだからな。だが、そのつもりでいくぞ」
ドームとデッパフは防御体勢を解き、攻撃体勢へと移行した。
「それくらいしないと、足止めにならんだろうな」
ジョンは手斧の状態を確認すると、構えを取って”タイター”をにらみつけた。
”タイター”の猛烈な前進が止まったことを確認して、ヒイラギはタイターの足元へと駆け出した。
(あの外殻と外殻の間。関節の部分を狙う……!)
最初に狙いを定めたのは、足の1本の関節だった。
再び動き出さないようにというヒイラギの考えだった。
足にたどりついたヒイラギは、表面にある凹凸を利用して軽快に”タイター”の足を登っていく。
そして難なく目標の関節に到着すると、全体重を乗せて白銀の剣を突き立てた。
「……っ!」
全身が震えるほど力を入れるが、剣の先端すら入っていかない。
いったん構え直し、今度は上段から渾身の力で振り下ろすが、甲高い音を立てて弾かれてしまった。
「くそっ! 僕がこの剣を突き刺さないと、何も始まらないのに!」
やけくそ気味に何度も何度も振り下ろし、突き刺そうとするが、どれもあっけなく失敗に終わった。
「はぁ、はぁ……」
無駄に上がってしまった息を整えようと息を吸ったとき、ヒイラギの耳が鋭く風を切る音を捉えた。
反射的に音がした方向へと剣を構えると、次の瞬間にはその剣に鋭利な針がぶつかっていた。
それが”タイター”の尾だと気づいた時には、地面へと叩き落されていた。
「がっ……」
背中を強打したヒイラギだったが、歯を食いしばって素早く立ち上がった。
どうにか構えたときにはもう、次の尾の攻撃が眼前に迫っていた。
それを受け止めるまでの一瞬。その一瞬でヒイラギは勢いを受け流す姿勢に変え、その針先を地面へと突き刺した。
突き刺さった隙に、太い木の幹ほどある尾に向けて、白銀の剣を振った。
「ここもこんなに硬いのか……!」
的確に関節へ直撃させたものの、やはり傷ひとつ付けることができなかった。
「どこだったら刺さるんだ!」
怒りに任せてもう一振りしたが、ただただカキンと弾き返されるだけだった。
――ドン!!!!
額の汗をぬぐったとき、大きな爆発音が”タイター”の正面付近で聞こえた。
土埃が晴れると、そこには倒れているジョンたちの姿があった。
ヒイラギは考えるより先に体がそこへと向かっていた。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
好色一代勇者 〜ナンパ師勇者は、ハッタリと機転で窮地を切り抜ける!〜(アルファポリス版)
朽縄咲良
ファンタジー
【HJ小説大賞2020後期1次選考通過作品(ノベルアッププラスにて)】
バルサ王国首都チュプリの夜の街を闊歩する、自称「天下無敵の色事師」ジャスミンが、自分の下半身の不始末から招いたピンチ。その危地を救ってくれたラバッテリア教の大教主に誘われ、神殿の下働きとして身を隠す。
それと同じ頃、バルサ王国東端のダリア山では、最近メキメキと発展し、王国の平和を脅かすダリア傭兵団と、王国最強のワイマーレ騎士団が激突する。
ワイマーレ騎士団の圧勝かと思われたその時、ダリア傭兵団団長シュダと、謎の老女が戦場に現れ――。
ジャスミンは、口先とハッタリと機転で、一筋縄ではいかない状況を飄々と渡り歩いていく――!
天下無敵の色事師ジャスミン。
新米神官パーム。
傭兵ヒース。
ダリア傭兵団団長シュダ。
銀の死神ゼラ。
復讐者アザレア。
…………
様々な人物が、徐々に絡まり、収束する……
壮大(?)なハイファンタジー!
*表紙イラストは、澄石アラン様から頂きました! ありがとうございます!
・小説家になろう、ノベルアッププラスにも掲載しております(一部加筆・補筆あり)。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる