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1章
10:召喚獣を呼ぶぞ!
しおりを挟む目がさめると、そこは見慣れた室内だった
師匠の家で俺が使わせて貰っている部屋だった
ボロボロだった体に傷はなく、ベッドから起きて体を動かしてみたが異常はないようだ。だが、体の調子が以前よりもよくなっている気がする。レベルが上がったのだろうか
******
<名前>クウガ
<種族> 龍人(エルフ)
<称号> 先祖返り 転身を持つ者
[レベル]15
〔生命力〕410281/410281
〔魔力〕1456000/1456000
〔筋力〕4120
〔瞬発力〕4901
〔器用〕4600
[スキル]
【龍転身】【変化:龍】【龍の眼】【頑強】
【豪腕】【豪脚】【再生lv4】【魔素吸収lv4】
【身体制御lv7】【体術lv6】【拳術lv6】
【脚術lv6】【高速思考】【並列思考】
【気配察知】【魔力操作lv4】【無魔術lv4】
【無詠唱】【火魔術lv4】【水魔術lv1】
【風魔術lv3】【土魔術lv3】【雷魔法lv4】
【氷魔法lv2】【闇魔法lv1】【光魔法lv3】
【時空魔法lv3】【元素魔法lv2】【精霊魔法lv1】
【魔纏】【縮地】【空歩】【龍魔法lv1】
【属性融合】
〔適正属性〕無 火 水 風 土 雷 氷 闇 光 時空 元素
龍 精霊
******
レベルがかなり上がっていた。
でも、魔物を倒さなきゃ上がらなかった筈だけど。
あ、あの巨人は魔物扱いだったのかな?
まあ、わかんないことはいいか
取り敢えず話を聞きに行って状況を確認しよう
リビングに行くと、ソウマ、カリル、カリナさんがいた
「あ、クーにぃだ!おあよー」
「あら、クウガ君おはよう」
「起きたか」
「カリルおはよう。カリナさんもおはようございます。ソウマ、あの後どうなった?」
カリナさんとカリルに挨拶を返し、ソウマに説明を頼む
「ああ。お前が巨人ぶっ倒してちょっとしたら父さんが来て、家に帰ってきた。父さん達はずっと見てたらしい。それが昨日だ。あと、お前が起きたら書斎に一緒に来いって言われてるから行くぞ」
「わかった」
ソウマと一緒に二階の師匠の書斎に向かう
書斎に着き、ソウマがノックをして、声をかける
「父さん、クウガが起きたから来たよ」
「おう、入ってきていいぞ」
扉を開けて中に入る。書斎には奥には執務机、手前にソファーとテーブルが置かれていた。師匠は執務机で何か作業していた
「おう、来たな。じゃあ、これ持て。地下室行くぞ」
師匠に渡されたのは紙を丸めた物だった
「師匠、これは何ですか?」
「それは、召喚の魔法陣だ」
「てことは、俺たちの召喚獣を召喚するってこと!?」
「そうだ、お前らには8歳になったらダンジョンに行って経験を積んでもらう。そん時にお前らだけだと心配だから召喚獣をこれから召喚してもらう」
「わかりました」「わかった」
地下に来て、師匠から召喚の仕方を聴く
「その紙を地面に置いて魔力を流せば召喚できるからとっとと始めろ」
「なあ、父さんどんな奴が召喚出来るんだ?」
「それは俺にもわからんがその召喚魔法は召喚する者の資質によって呼ばれる者が決まるそうだからお前らは期待できると思うぜ」
「じゃあ、早く召喚しようぜ!」
「そうだね」
「あ、待て。召喚すんのは1人ずつだ。召喚獣が召喚者を気に入らんくて暴れたり、気性が荒いと危ねぇからな」
「じゃあ、どっちからにする?」
「俺からでいいか?」
「うん、いいよ」
俺はソウマに譲り、距離を取る
ソウマが魔法陣の描かれた紙を地面に置き、魔力を流していく。すると魔法陣は輝き始めて、魔力を注ぎ続けていることで輝きが増していく。そして、必要な量が魔法陣に蓄えられると一瞬、輝きが強くなり、光が消える
光が消え、魔法陣があった場所には
細長い体に鋭い爪を持つ四肢
蒼い鱗、細長い頭のうえには2本の角の
蛇の様な召喚獣がいた
『お主か?ワシを召喚したのは』
「ああ、そうだぜ!」
『ふむ』
召喚獣は何かを探る様な目でソウマを見て
『その歳でその実力、しかもまだ可能性を秘めている様だな。いいだろう、お主を我が主と認めよう。我が種族は水竜。主よ、我に名前をつけて貰いたい』
召喚獣はソウマを認めて、名前を求めた
「名前か、そうだな・・・ジアラでどうだ?」
『その名、しかと受け取った。これより我は主の召喚獣となりあなたと共に戦おう』
「ああ、よろしくな!」
ジアラは光の球になり、ソウマの中に入っていき、ソウマは師匠の方に向かう
次は俺の番だな。
ソウマと同じ様にやっていく。魔力を魔法陣に込めていく。魔法陣が輝きを放つ。輝きは魔力に比例して上がっていき。光が弾ける。
そこにいたのは馬並みの大きさ
顔はドラゴンに似ているだろうか
金色の体色に所々に碧色の体毛
鹿の様な角
足の先は蹄
尻尾はサラサラとしている
馬とも鹿ともドラゴンとも呼べるような召喚獣が佇んでいた
『貴方が私を召喚したのですね?』
召喚獣は俺の方を向き、確認してくる
師匠に及ばないまでもそれに近いくらいの力の差を感じた
「そうです」
そう返すと召喚獣は俺を見定めるように観察する
召喚獣は相手を見定め用とするのがお決まりかなんかなのだろうか?
『その歳でその魔力、その身のこなし。恐ろしくなるほどの才ですね。良いでしょう』
そう言うと召喚獣は光り始め、姿を変えていく。変わった姿は、身長が師匠よりも少し小さいくらい、体型はすらっとしているが、胸は割とある、金髪で左側の一部が碧色になっている目が碧眼の美人さんになっていた。
そして、右手を翳すと、そこには金色と碧色の緩く反った剣身で鍔はなく、持ち手を守るように剣身が伸びていて、柄頭には先の方に球が付けられた紐が付いる剣が現れた。
そして美人さんは膝を着き、俺に剣を差し出して言う
「貴方を私のマスターと認め、私の力を貴方に捧げます」
「あ、ああ。よろしく頼む」
騎士が王に忠誠を誓う時のような感じでいきなり来られたので少し動揺しながら返事を返し、差し出された剣を受け取る
「では、マスター。私に名前をお願い致します」
「わかった。なら、ラキアでどうだ?」
「良い名だと思います。ありがとうございますね」
そう言って微笑むラキアはとても綺麗で思わず見惚れてしまっていた
「おし、クウガも終わったな。8歳になったらダンジョンに行ってもらうがそれまでは今迄通りに自己の研鑽と新しい相棒の力の把握と連携を磨けよ。俺はこれから用事があるから少し出る」
「わかりました」「おう!」
そう言い残して師匠は地下室を後にした
「なあ、ラキア。そう言えばお前の種族って何なんだ?」
「私の種族は麒麟です」
「麒麟?聞いたことないな」
「マスターが知らないのも無理はありません。我らの種族は人などとは滅多に関わりませんし、姿を見せる事すら稀で幻獣とされていますから」
「へー、そうなのか。てか、ラキアは俺より普通に強いよな。師匠やガロウと同じ位の力を感じるんだけど」
「ええ、今のマスターよりかは強いでしょう。ですが、マスターとの契約によって力が上がっているとは言っても、あのマスターの師匠には及びませんよ。あの方はとんでもないかお方です。マスターは良い師匠を持てて幸運ですよ」
「その事は自覚しているよ。そんなことより、ラキアは何ができるんだ?後この剣は?」
「私の能力はマスターと契約を結んだことによって、マスターが念じれば確認出来るはずです。その剣は謂わば私の分身と言った物でしょうか。私の能力で顕現させた物です。それをマスターが持つことで、私の力の一部が使えるようになるはずです」
ラキアのステータスが見れるようになっているって事か?取り敢えず念じてみれば分かるか
ラキアのステータス
******
<名前>ラキア
<種族> 麒麟(幻獣)
<称号>クウガの召喚獣
[レベル]872
〔生命力〕71304100/71304100
〔魔力〕5720000/5720000
〔筋力〕182520
〔瞬発力〕257703
〔器用〕134449
[スキル]
【人化】【神速】【擬似生命創造】【健脚】
【雷纏】【風纏】【武器顕現】【自己再生】
【念話】【空歩】【高速思考】【並列思考】
【気配察知】【魔力感知】【光化】【雷化】
【変化】【光砲】【雷槍】【風刃】【身体強化】
【縮地】【魔力操作】【隠密】
〔属性〕無 風 雷 光
******
うん、強いな。てか強すぎるだろ!
てか、師匠はこれよりも強いってこと?
どんだけだよ!
俺のステータスと少し違うけど召喚獣だからかな
魔術や魔法は使わない、もしくは使えないのかも知れない
凄い心強い味方だけど、一緒に戦ったら敵は瞬殺じゃない?これ。
よし、なるべく参加はしないようにしてもらって、本当に危なくなったら参加してもらうとしよう。
瞬殺じゃ為にならないし、何より楽しくない
うん、そうしよう
「えーと、ラキア」
「なんでしょう?」
「師匠が言っていたようにもう少し、したらダンジョンに行くのだけどその時は成るべく手出しはして欲しくないのだけど」
「そんな申し訳なさそうにしなくても大丈夫ですよ、わたしが参加したらマスター達の為になりませんからね」
「うん、ありがとう」
その日は一通りラキアのスキルの詳細を聞いて、終えた。
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