52 / 63
第五十二話 汚染
しおりを挟む
無事一階に戻ると、迷宮の外は既に暗く、振り仰げば星が瞬いています。
「月は……隠れてるか」
「もう大丈夫なんでしょ?」
「多分な」
笑うカルさん。そんな彼を見て、ニカ様も薄く笑んでいます。解呪の水が見つかって、本当に良かった。
「協会に買い取りに出すのは、明日以降でも構わないかしら?」
「もちろん。これまでのあれこれのおかげで、まだ懐は温かいからな」
そういえば、三十階までの地図を売ったお金がありましたね。自分のお腹の辺りを叩いて笑うカルさんに、私達も釣られて笑います。
「では、またね」
「おう」
「お休みなさい」
迷宮の前でカルさんと別れ、ニカ様と二人きりです。
「レセドは起きてるかしら」
「どうでしょう。彼がいる宿まで行きますか?」
「ええ。早い方がいいでしょう」
黒の君から紹介された時、彼が待機する宿も教えてもらいました。迷宮の裏に近く、宿屋街からは少し外れたところにある宿です。
ここで、私達からの連絡を待っているはずですが。
宿屋街の外れにあるその宿は、かなり小さなものでした。既に宿に入るには遅い時間ですので、外からレセドを呼び出さなくてはなりません。
彼はごく少量ですが魔力持ちで、こちらから打ち出す小さな魔力を感知する事が出来るそうです。
ですので、何の効果も生み出さない小さな魔力を宿に向かって打ち出し、彼に私達が来た事を知らせます。
少し待つと、宿屋の扉が開いて人が出て来ました。レセドです。
「お待たせしました」
「いいえ。ちょっと歩くけれど、店に入りましょうか」
ニカ様の言葉に、レセドは無言で頷きます。さすがに日も暮れた中、外で立ち話もなんですしね。
宿屋街には、食事だけを提供する店も多くあります。その殆どは酒場を兼ねていて、夜遅くまで開けていると聞きました。
そのうちの、賑わっている一軒に入ります。
「ここ……ですか?」
「ええ。周囲に人がいた方が、意外と話は聞かれないものよ」
周りの音にこちらの声がかき消されますからね。ニカ様の言葉に納得仕切れていないレセドを連れて、店の奥の席につきました。
料理と飲み物を注文し終えると、一応音が漏れないよう、また周囲の音が邪魔にならないよう遮音の結界を薄く張っておきます。
「さて、早速なんだけれど、兄上に連絡を取ってほしいの」
「黒の君に、ですか? では……」
「目当てのものを入手したわ」
「……おめでとうございます」
何でしょう。少し、引っかかるものを感じます。何がどうという訳ではないのですけれど……何故でしょう?
レセドの言葉におかしなところはありません。それでも、不思議と違和感を感じるのです。
「まさか、こんなに早く解呪の水が手に入るとは思いませんでした」
「私達もよ」
「では、そちらは私がお預かりして――」
「いいえ!」
レセドの言葉を遮った私を、彼だけでなくニカ様も驚いた顔で見ています。
「大事なものですから、私達の手で黒の君に直接お渡しします」
「で、ですが」
「ですので! 黒の君を呼び出してください」
私の依頼に、レセドは一瞬顔を歪ませました。やはり、先程感じた違和感は、間違いではなかったようです。
彼はすぐに表情を取り繕いました。
「あの方は大変お忙しい方です。わざわざお呼び立てするまでもありませんよ」
レセドのこの言葉に、ニカ様も不審そうな顔をなさってます。
当然ですよね。事は王宮の一大事。いくら黒の君がお忙しい方だと言っても、これは最優先事項のはずです。
なのに、呼び立てるまでもないだなんて。
「……いいでしょう」
「ニカ様!」
何故ですか!? 言い募ろうとした私を、ニカ様は手で止めました。
「店の外で渡すわ。いいわね?」
「もちろんです」
席に届いた料理と飲み物に手も付けず、代金だけ払って外に出ます。店の人の視線が気になりますが、今はこちらが先です。
「ベーサ、水を」
え? 水だけ……ですか? 困惑する私を、ニカ様がちらりと見ます。ぴん来ました。そういう事だったんですね。
「お待ちを」
解呪の水は、水瓶一杯に汲んできました。その中から、小さなゴブレットに入れ替えて、ニカ様に手渡します。
「さあ、これよ!」
手にしたニカ様は、ゴブレットの中身をそのままレセドにかけました。
「な! 何……を……」
水を掛けられたレセドは、驚きから一転、目がうつろになったままその場に立ち尽くしています。
そのまましばし。目の焦点があってきました。
「私は……何を……」
レセドも、オリサシアン様が使っている魅了の道具の影響を受けていたようです。
「まさか、彼まで影響を受けていたなんて……」
「ニカ様……」
黒の君が手配した連絡役。そのレセドも、魅了されていたのです。気付かず解呪の水を渡していたら、おそらく廃棄されていたでしょう。
「レセド、意識ははっきりしているわね?」
「は、はい」
「ここがどこか、わかる?」
「オーギアンの王都、蒼穹の塔がある迷宮区です」
「いつここに来たかは覚えていて?」
「確か、黒の君に連れられて来たと」
「兄上との連絡役だというのも、覚えている?」
「はい……ですが、その辺りの記憶が曖昧なんです」
ニカ様が驚愕の表情で私を振り返ります。ええ、私も同じ思いです。
おそらく、記憶が曖昧な辺りから魅了の影響を受けていたのでしょう。ですが、どうやって?
「あなたは、王宮に行ったのかしら?」
「え? まさかそんな。私のような身分の者が、王宮に上がるなど」
またしても、驚きの情報です。
「ニカ様……」
「王宮以外にも影響が広がっているのか、あるいは……」
ニカ様が苦しそうなお顔で考え込まれています。少しの間、黙り込んだニカ様は、顔を上げてレセドに向き直りました。
「兄上に連絡して、こちらに来るように伝えてちょうだい。探索が行き詰まっていて相談がしたいから、と」
「え……わかりました」
短く了承すると、彼はそのままその場を立ち去りました。その後ろ姿を見送りながら、私達は立ち尽くしています。
「ニカ様……何故、あのような嘘を?」
「おそらく、兄上も影響を受けているからよ」
「え!?」
黒の君が、ですか?
「驚く事ではないわ、ベーサ。先程、レセドが王宮には行っていないと言っていたでしょう? では、彼はどこから魅了の影響を受けたのか」
「まさか……」
「兄上からだわ。ただ、それがどういう形でなのかが、わからない」
それだけ言うと、ニカ様はまた考え込まれてしまいました。
まさか、あの黒の君まで、魅了の影響を受けていたなんて。では、私達への解呪の水探索の命令は、一体何だったのでしょう?
「月は……隠れてるか」
「もう大丈夫なんでしょ?」
「多分な」
笑うカルさん。そんな彼を見て、ニカ様も薄く笑んでいます。解呪の水が見つかって、本当に良かった。
「協会に買い取りに出すのは、明日以降でも構わないかしら?」
「もちろん。これまでのあれこれのおかげで、まだ懐は温かいからな」
そういえば、三十階までの地図を売ったお金がありましたね。自分のお腹の辺りを叩いて笑うカルさんに、私達も釣られて笑います。
「では、またね」
「おう」
「お休みなさい」
迷宮の前でカルさんと別れ、ニカ様と二人きりです。
「レセドは起きてるかしら」
「どうでしょう。彼がいる宿まで行きますか?」
「ええ。早い方がいいでしょう」
黒の君から紹介された時、彼が待機する宿も教えてもらいました。迷宮の裏に近く、宿屋街からは少し外れたところにある宿です。
ここで、私達からの連絡を待っているはずですが。
宿屋街の外れにあるその宿は、かなり小さなものでした。既に宿に入るには遅い時間ですので、外からレセドを呼び出さなくてはなりません。
彼はごく少量ですが魔力持ちで、こちらから打ち出す小さな魔力を感知する事が出来るそうです。
ですので、何の効果も生み出さない小さな魔力を宿に向かって打ち出し、彼に私達が来た事を知らせます。
少し待つと、宿屋の扉が開いて人が出て来ました。レセドです。
「お待たせしました」
「いいえ。ちょっと歩くけれど、店に入りましょうか」
ニカ様の言葉に、レセドは無言で頷きます。さすがに日も暮れた中、外で立ち話もなんですしね。
宿屋街には、食事だけを提供する店も多くあります。その殆どは酒場を兼ねていて、夜遅くまで開けていると聞きました。
そのうちの、賑わっている一軒に入ります。
「ここ……ですか?」
「ええ。周囲に人がいた方が、意外と話は聞かれないものよ」
周りの音にこちらの声がかき消されますからね。ニカ様の言葉に納得仕切れていないレセドを連れて、店の奥の席につきました。
料理と飲み物を注文し終えると、一応音が漏れないよう、また周囲の音が邪魔にならないよう遮音の結界を薄く張っておきます。
「さて、早速なんだけれど、兄上に連絡を取ってほしいの」
「黒の君に、ですか? では……」
「目当てのものを入手したわ」
「……おめでとうございます」
何でしょう。少し、引っかかるものを感じます。何がどうという訳ではないのですけれど……何故でしょう?
レセドの言葉におかしなところはありません。それでも、不思議と違和感を感じるのです。
「まさか、こんなに早く解呪の水が手に入るとは思いませんでした」
「私達もよ」
「では、そちらは私がお預かりして――」
「いいえ!」
レセドの言葉を遮った私を、彼だけでなくニカ様も驚いた顔で見ています。
「大事なものですから、私達の手で黒の君に直接お渡しします」
「で、ですが」
「ですので! 黒の君を呼び出してください」
私の依頼に、レセドは一瞬顔を歪ませました。やはり、先程感じた違和感は、間違いではなかったようです。
彼はすぐに表情を取り繕いました。
「あの方は大変お忙しい方です。わざわざお呼び立てするまでもありませんよ」
レセドのこの言葉に、ニカ様も不審そうな顔をなさってます。
当然ですよね。事は王宮の一大事。いくら黒の君がお忙しい方だと言っても、これは最優先事項のはずです。
なのに、呼び立てるまでもないだなんて。
「……いいでしょう」
「ニカ様!」
何故ですか!? 言い募ろうとした私を、ニカ様は手で止めました。
「店の外で渡すわ。いいわね?」
「もちろんです」
席に届いた料理と飲み物に手も付けず、代金だけ払って外に出ます。店の人の視線が気になりますが、今はこちらが先です。
「ベーサ、水を」
え? 水だけ……ですか? 困惑する私を、ニカ様がちらりと見ます。ぴん来ました。そういう事だったんですね。
「お待ちを」
解呪の水は、水瓶一杯に汲んできました。その中から、小さなゴブレットに入れ替えて、ニカ様に手渡します。
「さあ、これよ!」
手にしたニカ様は、ゴブレットの中身をそのままレセドにかけました。
「な! 何……を……」
水を掛けられたレセドは、驚きから一転、目がうつろになったままその場に立ち尽くしています。
そのまましばし。目の焦点があってきました。
「私は……何を……」
レセドも、オリサシアン様が使っている魅了の道具の影響を受けていたようです。
「まさか、彼まで影響を受けていたなんて……」
「ニカ様……」
黒の君が手配した連絡役。そのレセドも、魅了されていたのです。気付かず解呪の水を渡していたら、おそらく廃棄されていたでしょう。
「レセド、意識ははっきりしているわね?」
「は、はい」
「ここがどこか、わかる?」
「オーギアンの王都、蒼穹の塔がある迷宮区です」
「いつここに来たかは覚えていて?」
「確か、黒の君に連れられて来たと」
「兄上との連絡役だというのも、覚えている?」
「はい……ですが、その辺りの記憶が曖昧なんです」
ニカ様が驚愕の表情で私を振り返ります。ええ、私も同じ思いです。
おそらく、記憶が曖昧な辺りから魅了の影響を受けていたのでしょう。ですが、どうやって?
「あなたは、王宮に行ったのかしら?」
「え? まさかそんな。私のような身分の者が、王宮に上がるなど」
またしても、驚きの情報です。
「ニカ様……」
「王宮以外にも影響が広がっているのか、あるいは……」
ニカ様が苦しそうなお顔で考え込まれています。少しの間、黙り込んだニカ様は、顔を上げてレセドに向き直りました。
「兄上に連絡して、こちらに来るように伝えてちょうだい。探索が行き詰まっていて相談がしたいから、と」
「え……わかりました」
短く了承すると、彼はそのままその場を立ち去りました。その後ろ姿を見送りながら、私達は立ち尽くしています。
「ニカ様……何故、あのような嘘を?」
「おそらく、兄上も影響を受けているからよ」
「え!?」
黒の君が、ですか?
「驚く事ではないわ、ベーサ。先程、レセドが王宮には行っていないと言っていたでしょう? では、彼はどこから魅了の影響を受けたのか」
「まさか……」
「兄上からだわ。ただ、それがどういう形でなのかが、わからない」
それだけ言うと、ニカ様はまた考え込まれてしまいました。
まさか、あの黒の君まで、魅了の影響を受けていたなんて。では、私達への解呪の水探索の命令は、一体何だったのでしょう?
0
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説
強くてニューサーガ
阿部正行
ファンタジー
人族と魔族が争い続ける世界で魔王が大侵攻と言われる総攻撃を仕掛けてきた。
滅びかける人族が最後の賭けとも言うべき反撃をする。
激闘の末、ほとんど相撃ちで魔王を倒した人族の魔法剣士カイル。
自らの命も消えかけ、後悔のなか死を迎えようとしている時ふと目に入ったのは赤い宝石。
次に気づいたときは滅んだはずの故郷の自分の部屋。
そして死んだはずの人たちとの再会…… イベント戦闘で全て負け、選択肢を全て間違え最終決戦で仲間全員が死に限りなくバッドエンドに近いエンディングを迎えてしまった主人公がもう一度やり直す時、一体どんな結末を迎えるのか? 強くてニューゲームファンタジー!
男装の皇族姫
shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。
領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。
しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。
だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。
そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。
なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
“絶対悪”の暗黒龍
alunam
ファンタジー
暗黒龍に転生した俺、今日も女勇者とキャッキャウフフ(?)した帰りにオークにからまれた幼女と出会う。
幼女と最強ドラゴンの異世界交流に趣味全開の要素をプラスして書いていきます。
似たような主人公の似たような短編書きました
こちらもよろしくお願いします
オールカンストキャラシート作ったら、そのキャラが現実の俺になりました!~ダイスの女神と俺のデタラメTRPG~
http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/402051674/
【完結】聖女にはなりません。平凡に生きます!
暮田呉子
ファンタジー
この世界で、ただ平凡に、自由に、人生を謳歌したい!
政略結婚から三年──。夫に見向きもされず、屋敷の中で虐げられてきたマリアーナは夫の子を身籠ったという女性に水を掛けられて前世を思い出す。そうだ、前世は慎ましくも充実した人生を送った。それなら現世も平凡で幸せな人生を送ろう、と強く決意するのだった。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる