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第十二話 それはあまりに大きくて
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襲撃者を突き出した後も、私たちは乗合獣車に揺られています。
「貸し馬車を借りるんじゃなかったんですか?」
「そりゃ最後の手段だって言っただろうが。連中も無事引き取ってもらえて、報償金までもらえたんだぞ? もう少し嬉しそうな顔をしろよ」
「えー……」
別に、乗合獣車が嫌だという訳ではないんです。でも、貸し馬車に乗ると思っていた分、何と言いますか、こう気分が落ちる感じがしまして。
「そういやあ、確認せずにここまで来たが、二人とも、オーギアン国内で行く当てはあるか?」
乗合獣車には、私達の他に二組、探索者らしき人達が乗っています。彼等からは殺気を感じないので、普通の人を装っている暗殺者ではないのでしょう。
でも、オーギアン国内の行く当て……ねえ。
「ニカ様は、どこか行きたいところはありますか?」
「追っ手が来ない場所があればいいのだけれど」
そうですよねえ。一番の問題はそこです。それに、宿の問題もあります。いっそ、どこかに家でも借りましょうか?
「追っ手が来ない場所かあ……なあ、いっそ、迷宮にしばらく籠もってたらどうだ?」
「え?」
カルさんの言葉に、私とニカ様は同時に声を出してました。迷宮内に籠もるって、どういう事ですか?
「いや、探索者でも上位の連中になると、デカい迷宮にそれなりの日数籠もって探索するんだよ。水や食料も持っていくから荷物が凄え事になるけど、そこはまあ、やり方次第って事で。お嬢達なら問題ないだろ?」
「確かに、そうですが」
魔法収納を使えば、水も食料も入れ放題です。内部では腐敗しないので、入れっぱなしでも問題ありません。
「迷宮内には、いくつか魔物が出てこない区画があるんだ。浅い層なら情報も出回ってるけど、中層、深層の情報がまだ出回っていない巨大迷宮もある。そういうところを選んで、しばらく野営の設備で籠もってるのはどうだ?」
思わず、ニカ様を見ました。今のカルさんの提案は、かなり魅力的に思えるのですけど。
考え込んでいたニカ様は、やがてカルさんに質問しました。
「……巨大迷宮は、オーギアンのどこにあるの?」
「有名どころだと、やっぱり王都の『蒼穹の塔』だな。塔型迷宮では国内最大規模だ」
塔型の迷宮は、地下型と違って下から上へと上っていくものでしたよね。
「蒼穹の塔はかなりの高さだが、魔物が強すぎてまだ二十階までしか到達出来ていないと聞いてる。籠もるには、いいんじゃねえか?」
二十階……最初に入った迷宮だと、中層と呼ばれる階層ですね。当然ながら、迷宮の規模が大きければ大きい程、浅い層と呼ばれる部分の幅が大きくなります。
もしかしたら、蒼穹の塔の二十階はまだ浅い層なのかもしれません。
だとすると、中層、深層の魔物はどれだけ手強いのでしょう。
「あー……実は、ちょいと下心もある」
「はい?」
いきなりとカルさんの言葉に、私もニカ様も目を丸くしました。下心って、何?
「俺の大剣の呪い、あるだろ?」
「狼になるやつですね」
「そう。その呪いを解く品が、蒼穹の塔にあるかもしれねえんだよ」
「……それって、カルさんが呪いを解く品を探す手伝いを、私達にしてほしいという事ですか?」
「それもある……が、迷宮内の拠点を、作ってほしいんだ」
「拠点?」
聞いたところ、拠点とは魔物があまり出てこない区画に作られるもので、物資や食料などを保管しておく場所の事だそうです。
そこを中心に、上下五階分くらいを活動する場にするんだとか。
拠点を作っておけば、いちいち地上に戻る必要がないので、効率よく探索が出来るんですって。
「本当は、人数集めて組を作れればいいんだが、俺は人を使うのも使われるのも苦手でな」
「組?」
「同じ目的を持った探索者同士で作る集団だ。協会に認めてもらうには、最低でも三十人は必要だな」
「そんなに……」
「実力に応じて、仕事を分けているって聞くぜ。拠点を中心に探索をする者、拠点と地上とを往復して入手した素材の換金や物資の補充をする者、あとは拠点を防衛する者だな」
分業制にする事で、あまり強くない人でも無理なく探索に参加出来るようにした制度が「組」らしいですよ。
「なるほど。最低でも十人ずつ割り振る計算なのね」
「そういう事。まあ組は無理でも団なら三人でもいけるぜ」
「団?」
「最低人数の探索者の集まりだ。騎士団や自警団の団だよ。協会でも、生き残る確率を上げる為に団を組む事は推奨されている。それと、自分達の団には名前が付けられるぞ」
「まあ」
黒の会のようなものでしょうか。何だか楽しそうです。
ワクワクする私とは対照的に、ニカ様は何やら考えこんでいました。
「つまり、私達とその団とやらを作って、拠点防衛と補給を任せたい、という事かしら?」
「まあ、そうなるな」
どのくらいの場所に拠点を作るのかはわかりませんが、補給は私でしょうね。ニカ様の結界は素晴らしいので、防衛に向いていますし。
「……その場合の、私達の利益は何?」
「いや、だから追っ手をまける――」
「それは、あなたと団を作らなくても、出来る事よね?」
「う……」
何だか、雲行きが怪しくなってきたんですけど……
反論出来ずにいるカルさんを横目で見て、ニカ様は長い溜息を吐きました。
「まあ、いいわ。では利益面での話は貸しという事で」
「か、貸し?」
「そう、貸し。いつか何かの形で返してもらうわ。もちろん、時期も内容も私達が決めます」
「おいおいおい、それじゃ俺に分が悪すぎ――」
「じゃあ、やめる?」
ニカ様、凄いです。カルさんが形無しですよ。私ではこんな交渉は出来ないでしょう。
多分、最初のカルさんからの申し出にうかうかと乗ったと思います……
しばらくニカ様を睨み付けて唸っていたカルさんですが、どうやら決意したようです。
「……わかった。お手柔らかに頼むぜ」
「考えておきましょう」
話は決まったようです。
それとカルさん、ニカ様を睨むのは許しませんよ。二度としないでくださいね。
オーギアンの王都ダシュユーロは、遠目から見てもすぐにそれとわかる巨大な塔の脇にある街だそうです。
「オーギアンの街は、王都であっても迷宮が中心なんだよ。まあ、さすがにそっから魔物があふれ出たら困るから、防御は気合い入ってるけどな」
王都の周辺を囲う壁は三重、そして、迷宮と王都の街を繋ぐのは、分厚い壁に挟まれた細い通路一本のみ。
もちろん、迷宮の周辺も高くて厚い壁に囲まれているそうです。
「もしも蒼穹の塔から魔物が溢れた場合、通路で全て遮断出来るようにしてあるそうだ」
「いくら狭いとはいえ、壁で挟んだ通路だけで、魔物を止められるでしょうか?」
「そこは色々考えられてるんだよ。何せ王都には優秀な魔道具師がいるから」
そういえば、この国にも魔道具を作る技術があるんでした。それらを使って、壁を強化しているのでしょう。
「お、そろそろ見えてくるぞ。この森を抜ければダシュユーロは目の前だ」
カルさんの言葉に、乗り合い獣車の前方を見ます。段々と木々が少なくなり、向こうが見渡せるその先に。
天をつくような、とても大きな建物が見えました。
「あれが、迷宮?」
「そうだ」
ここから見ても、その巨大さがわかる建造物。確かに、あれは人の手で造るには無理な大きさです。
ダシュユーロの壁がようやくはっきり見えてきた頃、他の地方から走ってきたらしき乗り合い獣車の姿も見えました。
かなりの、数ですね。さすがは一国の王都といったところでしょうか。
「この獣車は、迷宮がある方の区画、迷宮区行きだ。で、街がある方が都区。都区に行くには、都区行きの獣車に乗る必要がある」
「迷宮の側から、街の方へは行けないんですか?」
「行ける事は行けるが、長い通路と途中にいくつもの門があるので通るのは面倒だ。しかも、門は通常は閉めてある。だから、迷宮区から都区へ行くには、一度外に出て都区の門から入る必要がある」
「……面倒なんですね」
わざわざ遠回りをしなくてはならないなんて。
「と言っても、迷宮区には必要な店やら何やらが揃ってるから、そうそう都区に行く必要はないけどな」
「そうなんですか?」
「探索に必要な武士や道具類、食堂や宿屋、屋台も多く出てる。迷宮探索をするだけなら、迷宮区から出る事はねえよ」
確かに、必要なものが迷宮区だけで全て揃うのなら、都区側に行く必要性はないですね。
何でしょう。何が何でも探索者を都区側に入れたくないという意思を感じます。気のせいでしょうか。
「貸し馬車を借りるんじゃなかったんですか?」
「そりゃ最後の手段だって言っただろうが。連中も無事引き取ってもらえて、報償金までもらえたんだぞ? もう少し嬉しそうな顔をしろよ」
「えー……」
別に、乗合獣車が嫌だという訳ではないんです。でも、貸し馬車に乗ると思っていた分、何と言いますか、こう気分が落ちる感じがしまして。
「そういやあ、確認せずにここまで来たが、二人とも、オーギアン国内で行く当てはあるか?」
乗合獣車には、私達の他に二組、探索者らしき人達が乗っています。彼等からは殺気を感じないので、普通の人を装っている暗殺者ではないのでしょう。
でも、オーギアン国内の行く当て……ねえ。
「ニカ様は、どこか行きたいところはありますか?」
「追っ手が来ない場所があればいいのだけれど」
そうですよねえ。一番の問題はそこです。それに、宿の問題もあります。いっそ、どこかに家でも借りましょうか?
「追っ手が来ない場所かあ……なあ、いっそ、迷宮にしばらく籠もってたらどうだ?」
「え?」
カルさんの言葉に、私とニカ様は同時に声を出してました。迷宮内に籠もるって、どういう事ですか?
「いや、探索者でも上位の連中になると、デカい迷宮にそれなりの日数籠もって探索するんだよ。水や食料も持っていくから荷物が凄え事になるけど、そこはまあ、やり方次第って事で。お嬢達なら問題ないだろ?」
「確かに、そうですが」
魔法収納を使えば、水も食料も入れ放題です。内部では腐敗しないので、入れっぱなしでも問題ありません。
「迷宮内には、いくつか魔物が出てこない区画があるんだ。浅い層なら情報も出回ってるけど、中層、深層の情報がまだ出回っていない巨大迷宮もある。そういうところを選んで、しばらく野営の設備で籠もってるのはどうだ?」
思わず、ニカ様を見ました。今のカルさんの提案は、かなり魅力的に思えるのですけど。
考え込んでいたニカ様は、やがてカルさんに質問しました。
「……巨大迷宮は、オーギアンのどこにあるの?」
「有名どころだと、やっぱり王都の『蒼穹の塔』だな。塔型迷宮では国内最大規模だ」
塔型の迷宮は、地下型と違って下から上へと上っていくものでしたよね。
「蒼穹の塔はかなりの高さだが、魔物が強すぎてまだ二十階までしか到達出来ていないと聞いてる。籠もるには、いいんじゃねえか?」
二十階……最初に入った迷宮だと、中層と呼ばれる階層ですね。当然ながら、迷宮の規模が大きければ大きい程、浅い層と呼ばれる部分の幅が大きくなります。
もしかしたら、蒼穹の塔の二十階はまだ浅い層なのかもしれません。
だとすると、中層、深層の魔物はどれだけ手強いのでしょう。
「あー……実は、ちょいと下心もある」
「はい?」
いきなりとカルさんの言葉に、私もニカ様も目を丸くしました。下心って、何?
「俺の大剣の呪い、あるだろ?」
「狼になるやつですね」
「そう。その呪いを解く品が、蒼穹の塔にあるかもしれねえんだよ」
「……それって、カルさんが呪いを解く品を探す手伝いを、私達にしてほしいという事ですか?」
「それもある……が、迷宮内の拠点を、作ってほしいんだ」
「拠点?」
聞いたところ、拠点とは魔物があまり出てこない区画に作られるもので、物資や食料などを保管しておく場所の事だそうです。
そこを中心に、上下五階分くらいを活動する場にするんだとか。
拠点を作っておけば、いちいち地上に戻る必要がないので、効率よく探索が出来るんですって。
「本当は、人数集めて組を作れればいいんだが、俺は人を使うのも使われるのも苦手でな」
「組?」
「同じ目的を持った探索者同士で作る集団だ。協会に認めてもらうには、最低でも三十人は必要だな」
「そんなに……」
「実力に応じて、仕事を分けているって聞くぜ。拠点を中心に探索をする者、拠点と地上とを往復して入手した素材の換金や物資の補充をする者、あとは拠点を防衛する者だな」
分業制にする事で、あまり強くない人でも無理なく探索に参加出来るようにした制度が「組」らしいですよ。
「なるほど。最低でも十人ずつ割り振る計算なのね」
「そういう事。まあ組は無理でも団なら三人でもいけるぜ」
「団?」
「最低人数の探索者の集まりだ。騎士団や自警団の団だよ。協会でも、生き残る確率を上げる為に団を組む事は推奨されている。それと、自分達の団には名前が付けられるぞ」
「まあ」
黒の会のようなものでしょうか。何だか楽しそうです。
ワクワクする私とは対照的に、ニカ様は何やら考えこんでいました。
「つまり、私達とその団とやらを作って、拠点防衛と補給を任せたい、という事かしら?」
「まあ、そうなるな」
どのくらいの場所に拠点を作るのかはわかりませんが、補給は私でしょうね。ニカ様の結界は素晴らしいので、防衛に向いていますし。
「……その場合の、私達の利益は何?」
「いや、だから追っ手をまける――」
「それは、あなたと団を作らなくても、出来る事よね?」
「う……」
何だか、雲行きが怪しくなってきたんですけど……
反論出来ずにいるカルさんを横目で見て、ニカ様は長い溜息を吐きました。
「まあ、いいわ。では利益面での話は貸しという事で」
「か、貸し?」
「そう、貸し。いつか何かの形で返してもらうわ。もちろん、時期も内容も私達が決めます」
「おいおいおい、それじゃ俺に分が悪すぎ――」
「じゃあ、やめる?」
ニカ様、凄いです。カルさんが形無しですよ。私ではこんな交渉は出来ないでしょう。
多分、最初のカルさんからの申し出にうかうかと乗ったと思います……
しばらくニカ様を睨み付けて唸っていたカルさんですが、どうやら決意したようです。
「……わかった。お手柔らかに頼むぜ」
「考えておきましょう」
話は決まったようです。
それとカルさん、ニカ様を睨むのは許しませんよ。二度としないでくださいね。
オーギアンの王都ダシュユーロは、遠目から見てもすぐにそれとわかる巨大な塔の脇にある街だそうです。
「オーギアンの街は、王都であっても迷宮が中心なんだよ。まあ、さすがにそっから魔物があふれ出たら困るから、防御は気合い入ってるけどな」
王都の周辺を囲う壁は三重、そして、迷宮と王都の街を繋ぐのは、分厚い壁に挟まれた細い通路一本のみ。
もちろん、迷宮の周辺も高くて厚い壁に囲まれているそうです。
「もしも蒼穹の塔から魔物が溢れた場合、通路で全て遮断出来るようにしてあるそうだ」
「いくら狭いとはいえ、壁で挟んだ通路だけで、魔物を止められるでしょうか?」
「そこは色々考えられてるんだよ。何せ王都には優秀な魔道具師がいるから」
そういえば、この国にも魔道具を作る技術があるんでした。それらを使って、壁を強化しているのでしょう。
「お、そろそろ見えてくるぞ。この森を抜ければダシュユーロは目の前だ」
カルさんの言葉に、乗り合い獣車の前方を見ます。段々と木々が少なくなり、向こうが見渡せるその先に。
天をつくような、とても大きな建物が見えました。
「あれが、迷宮?」
「そうだ」
ここから見ても、その巨大さがわかる建造物。確かに、あれは人の手で造るには無理な大きさです。
ダシュユーロの壁がようやくはっきり見えてきた頃、他の地方から走ってきたらしき乗り合い獣車の姿も見えました。
かなりの、数ですね。さすがは一国の王都といったところでしょうか。
「この獣車は、迷宮がある方の区画、迷宮区行きだ。で、街がある方が都区。都区に行くには、都区行きの獣車に乗る必要がある」
「迷宮の側から、街の方へは行けないんですか?」
「行ける事は行けるが、長い通路と途中にいくつもの門があるので通るのは面倒だ。しかも、門は通常は閉めてある。だから、迷宮区から都区へ行くには、一度外に出て都区の門から入る必要がある」
「……面倒なんですね」
わざわざ遠回りをしなくてはならないなんて。
「と言っても、迷宮区には必要な店やら何やらが揃ってるから、そうそう都区に行く必要はないけどな」
「そうなんですか?」
「探索に必要な武士や道具類、食堂や宿屋、屋台も多く出てる。迷宮探索をするだけなら、迷宮区から出る事はねえよ」
確かに、必要なものが迷宮区だけで全て揃うのなら、都区側に行く必要性はないですね。
何でしょう。何が何でも探索者を都区側に入れたくないという意思を感じます。気のせいでしょうか。
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