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第一話 瀕死のサキュバス
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アレンは一日の疲れを癒やすために夜の森を一人歩いていた。静まり返った森林を満月が照らしている。
街中では感じられない自然の心地よさ。空気が美味しく木々のさざめきは心を落ち着かせる。
街から離れているのでモンスターが飛び出してくる危険はあるが、この辺りは低級モンスターしかいない。一人で楽々と倒すことができるため心配無用。
どころか出てきてもらえばストレス解消にもなっていいんだけどね。
……ふぅ。
思わずため息が出てしまう。
こうして夜の散歩に出ているのは身体的な疲れからではない。むしろ今すぐにでも横になって休みたいくらい体は疲れている。
なのにどうして歩いているのかというと、パーティ間の不和のために神経がすり減っているからだった。
アレンは幼馴染のサラと下積み時代に知り合ったモナと一緒にパーティを組んでいる。
それぞれアレンは騎士として、サラは武闘家として、モナは白魔術師としてパーティに貢献していた。役割がそれぞれはっきりしていてバランスの取れている方だと思う。
しかし、アレン以外の女性二人の仲が良くなかった。
特に最近になって二人の仲の悪さが顕在化してきた。
理由はわからない。些細なことで諍いが起き、そのたびにアレンは仲介役として割って入る。
勝ち負けははっきりしていて、腕っぷしの強いサラがいつも勝つ。それなのに勝負が終わるとサラは涙目になってその場に崩れる。
そしてモナは自分にだけ回復魔法を使い、なぜか勝ち誇った顔をして立ち去る。毎日これの繰り返し。
訳のわからない僕はただ間に入って傷ついて、そして二人から睨まれて心までキズを負って暗澹たる気持ちで毎日を過ごしているのである。
もちろん、何度も本人たちに理由を聞いた。そのたびに「あんたには言いたくない」の一点張りで一向に教えてくれない。
そして今日も二人の喧嘩は当たり前のように起きたわけで。
今日は確かクエスト達成の打ち上げの時、どこに座るかで喧嘩したんだっけ。
酒場の四人席、女性陣ふたりがどちらも「こいつの隣は嫌だ」といって僕の隣に座ろうと必死になった。
「じゃんけんで決めたら?」という僕の言葉にふたりとも渋々従ったが、サラが負けるとわめきだして酒場中の視線が向けられていた。
僕にしがみついて駄々をこねるサラの姿は滑稽だった。いつまでもこうしているので結局カウンター席で僕が真ん中に座るという結果になった。
険悪な二人の間に挟まれた心境を想像してみてほしい。祝杯のお酒が全く美味しくなかった。
そして騒がしい女性陣が寝静まった今、荒んだ心を癒やす時間がやってきたのだった。
お気に入りの湖のほとりで座って、波を立てずにじっとしている水面を眺めている。肺の中にマイナスイオンを取り込みながら一人の時間を楽しむ。
ガサガサッ
静まっていた湖に響く、背後の草木が揺れた音。
うたた寝しそうになっていた体にムチを入れて戦闘態勢になる。
この辺りはスライム系かゴブリン系のモンスターしかいない。ただいくら下級モンスターであろうと油断しない、それがアレンの流儀だった。
音のした方へ剣先を向けながら音の主の登場を待つ。
暗い森林の中で潜んでいるであろうモンスター、スライムかゴブリンかはわからないが心の平穏を乱す輩は許せない。指一本でも見せた瞬間に叩き切ってやるつもりだった。
しかし、暗闇から飛び出してきたのはゴブリンの無骨な手ではなく、白魚のような美しい女性の手であった。
病的なほど白く、折れてしまいそうな細さの指。青い血管が浮き出て儚げな手。死んでいるのかと一瞬思ってしまったが、指先がピクピクと地面を掴むように動いている。
「だ……、大丈夫ですか!?」
剣をその場に打ち捨てて近寄る。女性が這い出てくるのを見守りながら月明かりに照らされた女性の全貌を確認する。
全身が白くまるで生気を失っているようである。赤いロングヘアがボサボサになっていて、体中がキズだらけ。
呼吸はわずかにある、だけどほとんど死にかけていて虫の息だ。正直専門知識を持っていない自分にはどうしようもない。
こういうときに限ってアイテムを持っていなかった。軽い装備で来てしまったことを後悔する。
ひとまず、肌の露出が多いこの女性に服をかけてあげないと。
と、ここであることに気がついた。というか、男として、冒険者として最初に気がつくべきだったと思う。
この女性が身につけているもの。それは、人間の女性が着るには過激すぎるような衣装だった。
肌の露出が多い黒色ボンテージ。胸部は谷間を強調するように開かれ、横から乳房がはみ出すような作り。引き締まったくびれ、鼠径部が見える際どいパンツにニーソが絶対領域を作り出す。
全体的に女性のラインを強調した扇状的な衣装だった。
そう、この服を着る種族は一つしか思いつかない。
今、目の前で瀕死状態で倒れている女性は、人間の男の天敵、サキュバス族だった。
「う……うわぁぁああ!!」
腰が抜けてその場で叫んでしまう。尻もちをつきながら後退りする。
全身から汗が吹き出して「今すぐ逃げよ」と警告している。しかし足腰に力が入らない。それどころか女性の雪のように美しい肌から目が離せなかった。
程よく引き締まったお腹、汗で艶かしく輝く脇。整った顔立ちにぷっくりと魅力的な唇。日常では見られない女体に体が熱くなるのを感じる。
「んぁ……、ニンゲン……」
女性の目がゆっくりと開いて目が合う。透き通るような赤い瞳に吸い込まれるような感覚を覚える。
「あ……、あぁ……」
美貌に見惚れてしまって声すら発することができない。恐怖と欲望が渦巻く体を震わせながらじっとすることしかできない。
苦悶の表情を浮かべたサキュバスが震える手を差し出す。
「精を……、精気を……」
今にも息絶えそうな表情をしながら、消え入りそうな声でつぶやく。
死にかけているサキュバスを、昂ぶる体を抑えながら眺める。おそらくサキュバスの魅了が自分の体を興奮させているのだろう。
昔習ったことを思い出す。
サキュバス族には絶対に指一本触れてはならない。触れたらエナジードレインの餌食になる。特に人間の男性は格好の標的だ。厳重に注意せよ、と。
差し出されている手に触れないように体を押さえつける。魅了と言っても瀕死のサキュバスのものである。体を操るような能力はこのサキュバスに残っていないのであろう。
ほんの少し気持ちを動かすくらいしかこのサキュバスには能力が残っていない。大丈夫、なんとかこの場はしのげそうだ。
赤い瞳に涙が溜まり、頬に流れ落ちる。月明かりを反射して光り輝く一筋の線が視界に入る。
大丈夫、大丈夫。もうすぐ目の前の悪魔は息絶えるんだ。人間を危険に晒す憎き魔族が一人減るんだ。喜んで良い。
差し出されていた手から力が抜け地面に落ちる。サキュバスの呼吸が浅くなり肌から血色がみるみる失われている。
サキュバスの息絶える瞬間。激しくなる動悸を抑えながら見守る。
目が段々と閉じられていく。投げ出した四肢から力が抜けて無防備だ。
熱い血液が巡って昂ぶる体。最後まで気を抜かないように、体を抑え続ける。
その時だった。
強気だったサキュバスの赤い瞳が、不意に目尻が下がってか弱い女の子のような目つきに変化した。
庇護欲をそそる目。
どこか寂しさを含んだ儚げな目。
……そうだ、この子も悪魔という以前に一人分の人生を送ってきた女の子なんだ。感情を持った女性なんだ。
この悪魔に対して抱いてはいけない同情心を抱いてしまった。
そう考えた瞬間、僕は彼女の手に触れていた。
「んぐっ……!!ああぁぁああっっっ!!!」
触れた先から冷たいものが流し込まれたような感覚。まるで手が凍ってしまったような感じがする。
青白く変色していく皮膚。全身から力が抜けて思考が停止する。
視界がぼやけてきた。一緒に冒険してきたアンとサラの記憶が蘇る。過去のいい思い出が、忘れていたものも含めて浮かんでくる。
ああ、これが走馬灯ってやつか。達観した気持ちで現状を受け入れていた。
もう目を開ける筋力も残っていない。全身が脱力して折りたたまれたような体勢になっている。
月光を感じていた視界が徐々に暗くなり、完全なる暗闇と沈黙と世界へと没入していった。
アレンはサキュバスを助け、湖のほとりで息絶えたのだった。
街中では感じられない自然の心地よさ。空気が美味しく木々のさざめきは心を落ち着かせる。
街から離れているのでモンスターが飛び出してくる危険はあるが、この辺りは低級モンスターしかいない。一人で楽々と倒すことができるため心配無用。
どころか出てきてもらえばストレス解消にもなっていいんだけどね。
……ふぅ。
思わずため息が出てしまう。
こうして夜の散歩に出ているのは身体的な疲れからではない。むしろ今すぐにでも横になって休みたいくらい体は疲れている。
なのにどうして歩いているのかというと、パーティ間の不和のために神経がすり減っているからだった。
アレンは幼馴染のサラと下積み時代に知り合ったモナと一緒にパーティを組んでいる。
それぞれアレンは騎士として、サラは武闘家として、モナは白魔術師としてパーティに貢献していた。役割がそれぞれはっきりしていてバランスの取れている方だと思う。
しかし、アレン以外の女性二人の仲が良くなかった。
特に最近になって二人の仲の悪さが顕在化してきた。
理由はわからない。些細なことで諍いが起き、そのたびにアレンは仲介役として割って入る。
勝ち負けははっきりしていて、腕っぷしの強いサラがいつも勝つ。それなのに勝負が終わるとサラは涙目になってその場に崩れる。
そしてモナは自分にだけ回復魔法を使い、なぜか勝ち誇った顔をして立ち去る。毎日これの繰り返し。
訳のわからない僕はただ間に入って傷ついて、そして二人から睨まれて心までキズを負って暗澹たる気持ちで毎日を過ごしているのである。
もちろん、何度も本人たちに理由を聞いた。そのたびに「あんたには言いたくない」の一点張りで一向に教えてくれない。
そして今日も二人の喧嘩は当たり前のように起きたわけで。
今日は確かクエスト達成の打ち上げの時、どこに座るかで喧嘩したんだっけ。
酒場の四人席、女性陣ふたりがどちらも「こいつの隣は嫌だ」といって僕の隣に座ろうと必死になった。
「じゃんけんで決めたら?」という僕の言葉にふたりとも渋々従ったが、サラが負けるとわめきだして酒場中の視線が向けられていた。
僕にしがみついて駄々をこねるサラの姿は滑稽だった。いつまでもこうしているので結局カウンター席で僕が真ん中に座るという結果になった。
険悪な二人の間に挟まれた心境を想像してみてほしい。祝杯のお酒が全く美味しくなかった。
そして騒がしい女性陣が寝静まった今、荒んだ心を癒やす時間がやってきたのだった。
お気に入りの湖のほとりで座って、波を立てずにじっとしている水面を眺めている。肺の中にマイナスイオンを取り込みながら一人の時間を楽しむ。
ガサガサッ
静まっていた湖に響く、背後の草木が揺れた音。
うたた寝しそうになっていた体にムチを入れて戦闘態勢になる。
この辺りはスライム系かゴブリン系のモンスターしかいない。ただいくら下級モンスターであろうと油断しない、それがアレンの流儀だった。
音のした方へ剣先を向けながら音の主の登場を待つ。
暗い森林の中で潜んでいるであろうモンスター、スライムかゴブリンかはわからないが心の平穏を乱す輩は許せない。指一本でも見せた瞬間に叩き切ってやるつもりだった。
しかし、暗闇から飛び出してきたのはゴブリンの無骨な手ではなく、白魚のような美しい女性の手であった。
病的なほど白く、折れてしまいそうな細さの指。青い血管が浮き出て儚げな手。死んでいるのかと一瞬思ってしまったが、指先がピクピクと地面を掴むように動いている。
「だ……、大丈夫ですか!?」
剣をその場に打ち捨てて近寄る。女性が這い出てくるのを見守りながら月明かりに照らされた女性の全貌を確認する。
全身が白くまるで生気を失っているようである。赤いロングヘアがボサボサになっていて、体中がキズだらけ。
呼吸はわずかにある、だけどほとんど死にかけていて虫の息だ。正直専門知識を持っていない自分にはどうしようもない。
こういうときに限ってアイテムを持っていなかった。軽い装備で来てしまったことを後悔する。
ひとまず、肌の露出が多いこの女性に服をかけてあげないと。
と、ここであることに気がついた。というか、男として、冒険者として最初に気がつくべきだったと思う。
この女性が身につけているもの。それは、人間の女性が着るには過激すぎるような衣装だった。
肌の露出が多い黒色ボンテージ。胸部は谷間を強調するように開かれ、横から乳房がはみ出すような作り。引き締まったくびれ、鼠径部が見える際どいパンツにニーソが絶対領域を作り出す。
全体的に女性のラインを強調した扇状的な衣装だった。
そう、この服を着る種族は一つしか思いつかない。
今、目の前で瀕死状態で倒れている女性は、人間の男の天敵、サキュバス族だった。
「う……うわぁぁああ!!」
腰が抜けてその場で叫んでしまう。尻もちをつきながら後退りする。
全身から汗が吹き出して「今すぐ逃げよ」と警告している。しかし足腰に力が入らない。それどころか女性の雪のように美しい肌から目が離せなかった。
程よく引き締まったお腹、汗で艶かしく輝く脇。整った顔立ちにぷっくりと魅力的な唇。日常では見られない女体に体が熱くなるのを感じる。
「んぁ……、ニンゲン……」
女性の目がゆっくりと開いて目が合う。透き通るような赤い瞳に吸い込まれるような感覚を覚える。
「あ……、あぁ……」
美貌に見惚れてしまって声すら発することができない。恐怖と欲望が渦巻く体を震わせながらじっとすることしかできない。
苦悶の表情を浮かべたサキュバスが震える手を差し出す。
「精を……、精気を……」
今にも息絶えそうな表情をしながら、消え入りそうな声でつぶやく。
死にかけているサキュバスを、昂ぶる体を抑えながら眺める。おそらくサキュバスの魅了が自分の体を興奮させているのだろう。
昔習ったことを思い出す。
サキュバス族には絶対に指一本触れてはならない。触れたらエナジードレインの餌食になる。特に人間の男性は格好の標的だ。厳重に注意せよ、と。
差し出されている手に触れないように体を押さえつける。魅了と言っても瀕死のサキュバスのものである。体を操るような能力はこのサキュバスに残っていないのであろう。
ほんの少し気持ちを動かすくらいしかこのサキュバスには能力が残っていない。大丈夫、なんとかこの場はしのげそうだ。
赤い瞳に涙が溜まり、頬に流れ落ちる。月明かりを反射して光り輝く一筋の線が視界に入る。
大丈夫、大丈夫。もうすぐ目の前の悪魔は息絶えるんだ。人間を危険に晒す憎き魔族が一人減るんだ。喜んで良い。
差し出されていた手から力が抜け地面に落ちる。サキュバスの呼吸が浅くなり肌から血色がみるみる失われている。
サキュバスの息絶える瞬間。激しくなる動悸を抑えながら見守る。
目が段々と閉じられていく。投げ出した四肢から力が抜けて無防備だ。
熱い血液が巡って昂ぶる体。最後まで気を抜かないように、体を抑え続ける。
その時だった。
強気だったサキュバスの赤い瞳が、不意に目尻が下がってか弱い女の子のような目つきに変化した。
庇護欲をそそる目。
どこか寂しさを含んだ儚げな目。
……そうだ、この子も悪魔という以前に一人分の人生を送ってきた女の子なんだ。感情を持った女性なんだ。
この悪魔に対して抱いてはいけない同情心を抱いてしまった。
そう考えた瞬間、僕は彼女の手に触れていた。
「んぐっ……!!ああぁぁああっっっ!!!」
触れた先から冷たいものが流し込まれたような感覚。まるで手が凍ってしまったような感じがする。
青白く変色していく皮膚。全身から力が抜けて思考が停止する。
視界がぼやけてきた。一緒に冒険してきたアンとサラの記憶が蘇る。過去のいい思い出が、忘れていたものも含めて浮かんでくる。
ああ、これが走馬灯ってやつか。達観した気持ちで現状を受け入れていた。
もう目を開ける筋力も残っていない。全身が脱力して折りたたまれたような体勢になっている。
月光を感じていた視界が徐々に暗くなり、完全なる暗闇と沈黙と世界へと没入していった。
アレンはサキュバスを助け、湖のほとりで息絶えたのだった。
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