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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
620.一年が経ちました。カズラくんは、オレとクロードの結婚式についての問題に気づいていたそうで、クロードとオレにある提案をしてきました。
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オレとクロードとカズラくんの三人での話し合い後、定期的に、オレとクロードとカズラくんの三人で、仕事の話を終わらせて、話し合いの時間を作ることにしていた。
オレとカズラくんは、一年かけて地道に味方を増やしているけれど、先はまだ長いと思う。
カズラくんは意外に重要人物になるのでは、と、カズラくんの立ち位置を注視している人も出てきた。
この調子で、うまくいくといいなー。
カズラくんと大店の商人との関係も、一年が過ぎて、二年目に入っている。
『誰かと一年以上続いたのは、初めて。』
と嬉しそうに笑うカズラくんが、一周年記念を祝ってから一ヶ月が経った。
酒を飲みながら、のろけるカズラくんを見て。
カズラくんにいい出会いがあって良かったなー、としみじみ思う。
最近、大店の商人に息子さんを改めて紹介されて顔合わせをしたんだけどさ。
大店の商人の息子さんが、オレと一メートル以上距離をあけないことを、クロードは許さなかった。
クロードは、大店の商人が息子さんをオレに紹介する途中で、スッと部屋に入ってくると、無言でオレの腰をピッタリ抱いた。
クロードに挨拶しようとしたものの、クロードに威嚇されていることを感じとった、大店の商人の息子さんは、大店の商人の後ろに控え直していた。
『若くて丈夫な男が、クロードのヒサツグに懐くのが嫌なんだと思うよ。』
と、カズラくんに指摘され。
オレは、クロードがオレの心配をして部屋に入ってきてくれたことを察した。
クロードは、オレと信頼関係を築けていない男性のうち、オレよりも力のある男性はオレに近寄ることがないように配慮を示し続けてくれている。
女神様の世界の住人は、異世界人を排除したくなる本能が備わっている可能性が高い、というオレの推測を聞いたクロードは。
オレが傷つけられることがないようにと気を配ることが、目に見えて増えた。
この一年ほど、オレは、愛こんにゃく家やミーレ長官夫妻と一緒に、ケレメイン大公家の家内の仕事をする一方で。
文官と一緒に現場に出て、現場の空気を吸いながら、文官と仕事をする機会を積極的にもうけている。
今日は、これから、激動の一年間をなんとかやってこれた、という、互いを労うための三人での食事会を予定していた。
食事会の部屋に移る前に、カズラくんが、ねえ、と言った。
「ヒサツグとクロードは、身内を集めて祝言をあげたら?」
とカズラくん。
カズラくん?
急に、どうしたのかな?
オレとクロードは結婚式をしたのに。
祝言をあげるとは?
「祝言とは?」
とクロード。
「祝言は、結婚式というのが、普及する前の日本で一般的だった儀式だな。」
クロードの疑問に答えたけれど、詳しいことは知らないオレ。
「祝言では、何をする?」
とクロード。
「家族と親族、親しい近所の人が集まって、婚家である新郎の家が、お酒やご馳走を振る舞い、酒を酌み交わして両家の繋がりを強めるらしいな。
先祖に見守られながらするから、場所は、神棚のある部屋や仏間や床の間かな。」
神棚も仏間も床の間も、女神様の世界にはないなー。
オレは、クロードに祝言について説明し、カズラくんにオレとクロードへ祝言を提案した理由を尋ねた。
「ヒサツグとクロードの結婚式は、あげたとはいえ、途中で中断したよね?」
とカズラくん。
打ち切りだったなー。
「私のヒサツグには、結婚式で怖い思いをさせた。
私とヒサツグのせっかくの結婚式だったのに。」
とクロード。
オレは、悔しそうなクロードの背中を撫でて、よしよしした。
「オレもクロードも、狙われていたからなー。
狙われるのは、オレも覚悟の上だったから、クロードだけの責任じゃないぞ。
オレ達は、危険を承知で挙式した。」
カズラくんは、気難しげな顔になった。
「義実家の立場で、クロードとヒサツグの結婚式に物申したいことがあるんだけど。」
とカズラくん。
「何かな?」
「ヒサツグとクロードの結婚式なのに、ヒサツグの招待客は一人もいなかったよね?
ヒサツグは、クロードとの結婚式という儀式に参加しただけだったよね?」
とカズラくん。
唐突に投げ込まれた爆弾に返す言葉が出てこなかったオレは、言い訳みたいなことを口にしていた。
「当時は、勝手が分からなかったからな。」
「結婚式の当事者なのに、勝手が分からないなんて、おかしいよね?」
とカズラくん。
「お膳立てされた結婚式なんて、そんなものだと思っていたぞ?」
あれ?
オレの発言を聞いたクロードの顔から柔らかさが消えたぞ?
「英雄公爵クロードが、自ら求めた伴侶との結婚式だよ?」
とカズラくんは、言葉を重ねてくる。
カズラくんのお怒りポイントがよく分からないなー。
オレがピンとこないでいると。
カズラくんは、オレに言い聞かせるように続けた。
「クロードとヒサツグの結婚式を準備していた当時、ぼくも近くにいたから、知っているんだよ。
ヒサツグに、公爵と公爵の伴侶の結婚式がどういうものかを一から説明して、ヒサツグに理解させた上で、ヒサツグの希望を叶えるようとする家人は、ヒサツグの側にはいなかった。
クロードの命令に従う家人はいたけど。」
とカズラくん。
あっとオレは声をあげた。
なすがままでいるのが、楽だったからそれでいいと思って、結婚式準備はお任せだったけれど。
公爵が望んだ公爵の伴侶の希望を、家人が聞きもしないで準備を進めた結婚式が執り行われるなんて、あっていいのか、という話。
蔑ろにされすぎていた、ということをカズラくんは、問題提起したんだな。
でも、なぜ、今になって?
「私が結婚式の問題に思い至ったのは、異世界人を排除する本能の話を聞いて、予算関係を遡って調べ直させてからだ。」
とクロード。
冷静に話していても、クロードの瞳の奥には怒りと悲しみが渦巻いている。
しまった。
よく分からないまま結婚式あげた、なんて、好きになった伴侶から言われたくなかったよな。
考えなしだった。
ごめん、クロード。
ここで謝ることじゃないから、今は何も言わないけどさ。
「公爵家の体裁を整えられるようなお金は使われていても。
結婚式準備に備えて、ヒサツグがヒサツグのために使う予算は、なかったよね?」
とカズラくんは、クロードに聞いている。
オレの予算横領問題は、結婚式のときからあったんだなー。
根が深い。
カズラくんが横領問題を確信したのは、何かきっかけがあったのかな?
「当時のオレは、結婚式を挙げるにあたり、何かをお願いしようという発想自体がなかったな。
カズラくんは、よく横領に気づいたなー。」
オレが感心していると。
「横領は、氷山の一角だよ。
お金の動きは追える。」
とカズラくん。
「そうだな。
当時のケレメイン公爵家の財政は、逼迫していたから、オレに使うお金を節約しようとしたのかな。」
「それでも、私は、私のヒサツグが好きに使える分を分けていた。
結婚式の横領の当事者には、横領の自覚がなかった。」
とクロード。
「オレがオレのためにお金を使うことがある、ということが最初から頭になかったんだな。
ケレメイン公爵家のお金だから、という意識があるから。」
無意識に突きつけられたオレへの感情は、ずっと土壌としてあったんだな。
クロードの伴侶を入れ替え、予算を横流ししようという発想は、突発的に湧き上がってきたわけではなかったんだな。
「人の心は、見えづらい。
でも、行動としてあらわれたなら、誤魔化しがきかないんだよ。」
とカズラくん。
カズラくんの瞳は、強い光を宿している。
「ヒサツグの置かれていた環境は、ね。」
とカズラくんは、ゆっくりと息を吐いた。
「うん。」
「ぼくを押さえつけたい父と、父に逆らわなければうまくやっていけるという考えの母の子どもだったぼくが育った環境を見ているようだったよ。」
とカズラくん。
え?
一瞬、びっくりしたけれど、すぐに納得した。
カズラくんは、これまでの自分自身の環境を分析している。
何も分からないままのオレの状況は、何も知らないでいたカズラくんが置かれていた状況と酷似していたんだな。
オレとカズラくんは、一年かけて地道に味方を増やしているけれど、先はまだ長いと思う。
カズラくんは意外に重要人物になるのでは、と、カズラくんの立ち位置を注視している人も出てきた。
この調子で、うまくいくといいなー。
カズラくんと大店の商人との関係も、一年が過ぎて、二年目に入っている。
『誰かと一年以上続いたのは、初めて。』
と嬉しそうに笑うカズラくんが、一周年記念を祝ってから一ヶ月が経った。
酒を飲みながら、のろけるカズラくんを見て。
カズラくんにいい出会いがあって良かったなー、としみじみ思う。
最近、大店の商人に息子さんを改めて紹介されて顔合わせをしたんだけどさ。
大店の商人の息子さんが、オレと一メートル以上距離をあけないことを、クロードは許さなかった。
クロードは、大店の商人が息子さんをオレに紹介する途中で、スッと部屋に入ってくると、無言でオレの腰をピッタリ抱いた。
クロードに挨拶しようとしたものの、クロードに威嚇されていることを感じとった、大店の商人の息子さんは、大店の商人の後ろに控え直していた。
『若くて丈夫な男が、クロードのヒサツグに懐くのが嫌なんだと思うよ。』
と、カズラくんに指摘され。
オレは、クロードがオレの心配をして部屋に入ってきてくれたことを察した。
クロードは、オレと信頼関係を築けていない男性のうち、オレよりも力のある男性はオレに近寄ることがないように配慮を示し続けてくれている。
女神様の世界の住人は、異世界人を排除したくなる本能が備わっている可能性が高い、というオレの推測を聞いたクロードは。
オレが傷つけられることがないようにと気を配ることが、目に見えて増えた。
この一年ほど、オレは、愛こんにゃく家やミーレ長官夫妻と一緒に、ケレメイン大公家の家内の仕事をする一方で。
文官と一緒に現場に出て、現場の空気を吸いながら、文官と仕事をする機会を積極的にもうけている。
今日は、これから、激動の一年間をなんとかやってこれた、という、互いを労うための三人での食事会を予定していた。
食事会の部屋に移る前に、カズラくんが、ねえ、と言った。
「ヒサツグとクロードは、身内を集めて祝言をあげたら?」
とカズラくん。
カズラくん?
急に、どうしたのかな?
オレとクロードは結婚式をしたのに。
祝言をあげるとは?
「祝言とは?」
とクロード。
「祝言は、結婚式というのが、普及する前の日本で一般的だった儀式だな。」
クロードの疑問に答えたけれど、詳しいことは知らないオレ。
「祝言では、何をする?」
とクロード。
「家族と親族、親しい近所の人が集まって、婚家である新郎の家が、お酒やご馳走を振る舞い、酒を酌み交わして両家の繋がりを強めるらしいな。
先祖に見守られながらするから、場所は、神棚のある部屋や仏間や床の間かな。」
神棚も仏間も床の間も、女神様の世界にはないなー。
オレは、クロードに祝言について説明し、カズラくんにオレとクロードへ祝言を提案した理由を尋ねた。
「ヒサツグとクロードの結婚式は、あげたとはいえ、途中で中断したよね?」
とカズラくん。
打ち切りだったなー。
「私のヒサツグには、結婚式で怖い思いをさせた。
私とヒサツグのせっかくの結婚式だったのに。」
とクロード。
オレは、悔しそうなクロードの背中を撫でて、よしよしした。
「オレもクロードも、狙われていたからなー。
狙われるのは、オレも覚悟の上だったから、クロードだけの責任じゃないぞ。
オレ達は、危険を承知で挙式した。」
カズラくんは、気難しげな顔になった。
「義実家の立場で、クロードとヒサツグの結婚式に物申したいことがあるんだけど。」
とカズラくん。
「何かな?」
「ヒサツグとクロードの結婚式なのに、ヒサツグの招待客は一人もいなかったよね?
ヒサツグは、クロードとの結婚式という儀式に参加しただけだったよね?」
とカズラくん。
唐突に投げ込まれた爆弾に返す言葉が出てこなかったオレは、言い訳みたいなことを口にしていた。
「当時は、勝手が分からなかったからな。」
「結婚式の当事者なのに、勝手が分からないなんて、おかしいよね?」
とカズラくん。
「お膳立てされた結婚式なんて、そんなものだと思っていたぞ?」
あれ?
オレの発言を聞いたクロードの顔から柔らかさが消えたぞ?
「英雄公爵クロードが、自ら求めた伴侶との結婚式だよ?」
とカズラくんは、言葉を重ねてくる。
カズラくんのお怒りポイントがよく分からないなー。
オレがピンとこないでいると。
カズラくんは、オレに言い聞かせるように続けた。
「クロードとヒサツグの結婚式を準備していた当時、ぼくも近くにいたから、知っているんだよ。
ヒサツグに、公爵と公爵の伴侶の結婚式がどういうものかを一から説明して、ヒサツグに理解させた上で、ヒサツグの希望を叶えるようとする家人は、ヒサツグの側にはいなかった。
クロードの命令に従う家人はいたけど。」
とカズラくん。
あっとオレは声をあげた。
なすがままでいるのが、楽だったからそれでいいと思って、結婚式準備はお任せだったけれど。
公爵が望んだ公爵の伴侶の希望を、家人が聞きもしないで準備を進めた結婚式が執り行われるなんて、あっていいのか、という話。
蔑ろにされすぎていた、ということをカズラくんは、問題提起したんだな。
でも、なぜ、今になって?
「私が結婚式の問題に思い至ったのは、異世界人を排除する本能の話を聞いて、予算関係を遡って調べ直させてからだ。」
とクロード。
冷静に話していても、クロードの瞳の奥には怒りと悲しみが渦巻いている。
しまった。
よく分からないまま結婚式あげた、なんて、好きになった伴侶から言われたくなかったよな。
考えなしだった。
ごめん、クロード。
ここで謝ることじゃないから、今は何も言わないけどさ。
「公爵家の体裁を整えられるようなお金は使われていても。
結婚式準備に備えて、ヒサツグがヒサツグのために使う予算は、なかったよね?」
とカズラくんは、クロードに聞いている。
オレの予算横領問題は、結婚式のときからあったんだなー。
根が深い。
カズラくんが横領問題を確信したのは、何かきっかけがあったのかな?
「当時のオレは、結婚式を挙げるにあたり、何かをお願いしようという発想自体がなかったな。
カズラくんは、よく横領に気づいたなー。」
オレが感心していると。
「横領は、氷山の一角だよ。
お金の動きは追える。」
とカズラくん。
「そうだな。
当時のケレメイン公爵家の財政は、逼迫していたから、オレに使うお金を節約しようとしたのかな。」
「それでも、私は、私のヒサツグが好きに使える分を分けていた。
結婚式の横領の当事者には、横領の自覚がなかった。」
とクロード。
「オレがオレのためにお金を使うことがある、ということが最初から頭になかったんだな。
ケレメイン公爵家のお金だから、という意識があるから。」
無意識に突きつけられたオレへの感情は、ずっと土壌としてあったんだな。
クロードの伴侶を入れ替え、予算を横流ししようという発想は、突発的に湧き上がってきたわけではなかったんだな。
「人の心は、見えづらい。
でも、行動としてあらわれたなら、誤魔化しがきかないんだよ。」
とカズラくん。
カズラくんの瞳は、強い光を宿している。
「ヒサツグの置かれていた環境は、ね。」
とカズラくんは、ゆっくりと息を吐いた。
「うん。」
「ぼくを押さえつけたい父と、父に逆らわなければうまくやっていけるという考えの母の子どもだったぼくが育った環境を見ているようだったよ。」
とカズラくん。
え?
一瞬、びっくりしたけれど、すぐに納得した。
カズラくんは、これまでの自分自身の環境を分析している。
何も分からないままのオレの状況は、何も知らないでいたカズラくんが置かれていた状況と酷似していたんだな。
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