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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
585.可愛がっていたクロードの剥き出しの男味を知りました。
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クロードは、ゆっくりと動き始めた。
動けとは言った。
だけどな?
「今日のクロード、ゆっくり過ぎないかな?」
馴染むまで待つとか、そういう配慮の時間は、もう十分だぞ?
「ヒサツグ。」
とクロードは、楽しそうにしている。
「私は、ヒサツグを焦らすよりも、喜んでいるヒサツグにすがりつかれる方が興奮する。」
とクロード。
今のは、性癖をペロッとカミングアウトされたのかな?
「うん。いつも、ありがとうな。」
クロードの性癖は、オレが喜んでいる様を見るのが好き、ということだから。
オレにとってもいいことだよな?
すがりつく、とか、ちょっと意味がわからないけれどさ。
クロードは、楽しそうに、オレのつむじに鼻を押しつけたりしながら、腰を揺らす。
足りない。
「クロード。揺れる感じではなく、突き上げてこい。」
オレが催促すると。
「ヒサツグが、私に乞うている。」
とクロードは、慈しむようにオレの額にキスをする。
オレからクロードにベタベタしにいかないからかもしれないけれど、クロードは、オレといるときは、必ずオレに触れていようとする。
「もっと、来い。」
オレよりも年下で、仕事ができるオレの伴侶は、オレにベタ惚れで、オレに甘々だ。
オレも。
クロードにベタ惚れしている。
触れられているのが、当たり前になって。
触れていない箇所があると、クロードが足りない、と思ってしまう。
クロードは、上半身を起こし、下から上に突き上げるように腰を使い始めた。
足りない分は、自分で埋めにいくぞ!
上半身を起こしたクロードの離れていく上半身へと手を伸ばし、クロードの上半身を撫で回そう。
オレ、クロードの胸筋に手を当てて、クロードの顔を見上げる。
クロードの表情は、うって変わって、獰猛になっていた。
クロードが、欲望全開になっている!
甘々で、オレを慈しむように見ていたクロードが!
いつも、オレの愛を確かめようとしていたクロードが。
自信満々になって。
ああ、男だ、とオレは思った。
いや、クロードは、男なんだけどさ。
オレの心をがっつりつかんだ自信が、クロードを一皮剥かせたような気がする。
クロードは、オレのことを大好きな年下の男だった。
クロードのオレへの真摯な気持ちが、オレの知るクロードだった。
なんだか、急に、クロードの印象が変わった気がする。
オレの中のクロードは、可愛くて、面倒を見てやるという枠にいたはずなのに。
クロードって、こんなに男味があったかな?
オレに欲情して、欲情をぶつけて、オレだけを見つめているクロード。
ああ、オレ、今、この男に抱かれている。
オレ、クロードの性的な男の部分を初めて知ったかもしれない。
なんだろう?
この気持ち。
可愛がっていた男の剥き出しの男の部分を見たからかな?
いつもよりも。
愛しさでぎゅっとなる。
オレのことが大好きで、オレと生きるために頑張ってきたクロードに自信を与えられて良かった。
「クロード。
今まで、不安にさせて悪かった。
クロードの不安要素は、もうないかな?
オレは、ずっとクロードが好きでいるぞ?」
クロードに獰猛な眼差しで見られているうちに、食べられているオレは、ぞくぞくしてきた。
「なあ、もっと。」
クロードの腰の動きが激しくなる。
「はぁ、はあ。ん、ん。」
オレは、クロードに揺さぶられて、息が荒くなってきた。
「気持ちいい。もっと、そう。そのまま。」
クロードの上半身を撫で回す余裕なんて、もうオレにはない。
腹の内側から与えられる刺激に、頭がいっぱい。
このまま、気持ちよくなって、最後までいきたい。
「ヒサツグが、欲望のまま私を求めてくる姿を見続けたい。」
とクロードが、何か不穏なことを言っている。
ここまできて寸止め、とか勘弁だぞ?
よし。
クロードを説得しよう。
「クロード。
オレ達の営みには、回数制限なんてないぞ?
クロードのモノを何回でも受け入れたいと思うのは、オレだけかな?」
腰を揺らす程度にスピードを緩めるクロード。
「一回の回数に制限がない?」
とクロードは聞いてきたからさ。
「オレとクロードの間に、回数制限なんて、あるわけないよな?」
とオレは、笑ってやった。
その直後。
クロードは、ガンガン腰を使い出した。
「あっ、そう。気持ちいい。そのまま、突き上げてきたら。」
クロードにスピードを落としてほしくなかったオレは、クロードの腰使いに喜ぶ台詞を口走りながら、のぼりつめていく。
「気持ちいいから、ずっと、ずっと、そうしていろ。あっ。はっ。」
オレがのぼりつめていくタイミングに合わせて、クロードの腰が動いて。
「あっ。」
オレが果てるときに、クロードが吐精する。
びくびくと震えるクロードを抱きしめよう。
クロードに伸ばしたオレの手は、クロードによって恋人繋ぎでベッドの上におりてきた。
「クロード?」
今から、ピロータイムかな?
オレの頭と体は、ピロータイムモードに入りかけている。
今日は、いつもよりも、クロードが吐き出した白いのが腹の中に溜まっている気がする。
充足感に浸っていると。
入れっぱなしのクロードのモノが、腹の中から主張し始めた。
え?
「クロード、今、出したよな?」
オレは、思わず声に出してしまった。
「私がヒサツグを抱くのに、一回で足りるとでも?」
とクロード。
ぞくぞくした。
オレは、クロードに、調子のいいことを言い過ぎたかもしれない。
回数無制限なんて。
現実問題、出来ないだろうと思っていた。
獰猛さにキラキラエフェクトをかけてきたクロードは。
「ヒサツグ、今晩は、仮眠をとっても構わない。」
と不思議なことを言ってきた。
「クロード、夜に仮眠て?」
夜は、寝るものではないのかな?
「私は、ヒサツグが、快楽のあまり私にすがりつく姿が見たい。」
とクロード。
「クロード、今日は、朝までコースを考えているのかな?」
オレが恐る恐る確認すると。
「今から胸が高鳴る。」
とクロードは、再び、腰をゆっくり使い始めた。
仮眠って、本気だ!
クロード!
夫婦の営みに持久戦はいらないと思うぞ!
動けとは言った。
だけどな?
「今日のクロード、ゆっくり過ぎないかな?」
馴染むまで待つとか、そういう配慮の時間は、もう十分だぞ?
「ヒサツグ。」
とクロードは、楽しそうにしている。
「私は、ヒサツグを焦らすよりも、喜んでいるヒサツグにすがりつかれる方が興奮する。」
とクロード。
今のは、性癖をペロッとカミングアウトされたのかな?
「うん。いつも、ありがとうな。」
クロードの性癖は、オレが喜んでいる様を見るのが好き、ということだから。
オレにとってもいいことだよな?
すがりつく、とか、ちょっと意味がわからないけれどさ。
クロードは、楽しそうに、オレのつむじに鼻を押しつけたりしながら、腰を揺らす。
足りない。
「クロード。揺れる感じではなく、突き上げてこい。」
オレが催促すると。
「ヒサツグが、私に乞うている。」
とクロードは、慈しむようにオレの額にキスをする。
オレからクロードにベタベタしにいかないからかもしれないけれど、クロードは、オレといるときは、必ずオレに触れていようとする。
「もっと、来い。」
オレよりも年下で、仕事ができるオレの伴侶は、オレにベタ惚れで、オレに甘々だ。
オレも。
クロードにベタ惚れしている。
触れられているのが、当たり前になって。
触れていない箇所があると、クロードが足りない、と思ってしまう。
クロードは、上半身を起こし、下から上に突き上げるように腰を使い始めた。
足りない分は、自分で埋めにいくぞ!
上半身を起こしたクロードの離れていく上半身へと手を伸ばし、クロードの上半身を撫で回そう。
オレ、クロードの胸筋に手を当てて、クロードの顔を見上げる。
クロードの表情は、うって変わって、獰猛になっていた。
クロードが、欲望全開になっている!
甘々で、オレを慈しむように見ていたクロードが!
いつも、オレの愛を確かめようとしていたクロードが。
自信満々になって。
ああ、男だ、とオレは思った。
いや、クロードは、男なんだけどさ。
オレの心をがっつりつかんだ自信が、クロードを一皮剥かせたような気がする。
クロードは、オレのことを大好きな年下の男だった。
クロードのオレへの真摯な気持ちが、オレの知るクロードだった。
なんだか、急に、クロードの印象が変わった気がする。
オレの中のクロードは、可愛くて、面倒を見てやるという枠にいたはずなのに。
クロードって、こんなに男味があったかな?
オレに欲情して、欲情をぶつけて、オレだけを見つめているクロード。
ああ、オレ、今、この男に抱かれている。
オレ、クロードの性的な男の部分を初めて知ったかもしれない。
なんだろう?
この気持ち。
可愛がっていた男の剥き出しの男の部分を見たからかな?
いつもよりも。
愛しさでぎゅっとなる。
オレのことが大好きで、オレと生きるために頑張ってきたクロードに自信を与えられて良かった。
「クロード。
今まで、不安にさせて悪かった。
クロードの不安要素は、もうないかな?
オレは、ずっとクロードが好きでいるぞ?」
クロードに獰猛な眼差しで見られているうちに、食べられているオレは、ぞくぞくしてきた。
「なあ、もっと。」
クロードの腰の動きが激しくなる。
「はぁ、はあ。ん、ん。」
オレは、クロードに揺さぶられて、息が荒くなってきた。
「気持ちいい。もっと、そう。そのまま。」
クロードの上半身を撫で回す余裕なんて、もうオレにはない。
腹の内側から与えられる刺激に、頭がいっぱい。
このまま、気持ちよくなって、最後までいきたい。
「ヒサツグが、欲望のまま私を求めてくる姿を見続けたい。」
とクロードが、何か不穏なことを言っている。
ここまできて寸止め、とか勘弁だぞ?
よし。
クロードを説得しよう。
「クロード。
オレ達の営みには、回数制限なんてないぞ?
クロードのモノを何回でも受け入れたいと思うのは、オレだけかな?」
腰を揺らす程度にスピードを緩めるクロード。
「一回の回数に制限がない?」
とクロードは聞いてきたからさ。
「オレとクロードの間に、回数制限なんて、あるわけないよな?」
とオレは、笑ってやった。
その直後。
クロードは、ガンガン腰を使い出した。
「あっ、そう。気持ちいい。そのまま、突き上げてきたら。」
クロードにスピードを落としてほしくなかったオレは、クロードの腰使いに喜ぶ台詞を口走りながら、のぼりつめていく。
「気持ちいいから、ずっと、ずっと、そうしていろ。あっ。はっ。」
オレがのぼりつめていくタイミングに合わせて、クロードの腰が動いて。
「あっ。」
オレが果てるときに、クロードが吐精する。
びくびくと震えるクロードを抱きしめよう。
クロードに伸ばしたオレの手は、クロードによって恋人繋ぎでベッドの上におりてきた。
「クロード?」
今から、ピロータイムかな?
オレの頭と体は、ピロータイムモードに入りかけている。
今日は、いつもよりも、クロードが吐き出した白いのが腹の中に溜まっている気がする。
充足感に浸っていると。
入れっぱなしのクロードのモノが、腹の中から主張し始めた。
え?
「クロード、今、出したよな?」
オレは、思わず声に出してしまった。
「私がヒサツグを抱くのに、一回で足りるとでも?」
とクロード。
ぞくぞくした。
オレは、クロードに、調子のいいことを言い過ぎたかもしれない。
回数無制限なんて。
現実問題、出来ないだろうと思っていた。
獰猛さにキラキラエフェクトをかけてきたクロードは。
「ヒサツグ、今晩は、仮眠をとっても構わない。」
と不思議なことを言ってきた。
「クロード、夜に仮眠て?」
夜は、寝るものではないのかな?
「私は、ヒサツグが、快楽のあまり私にすがりつく姿が見たい。」
とクロード。
「クロード、今日は、朝までコースを考えているのかな?」
オレが恐る恐る確認すると。
「今から胸が高鳴る。」
とクロードは、再び、腰をゆっくり使い始めた。
仮眠って、本気だ!
クロード!
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