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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
567.披露宴は、ガーデンパーティーです。招待客には、柴犬人もいます。オレが会いたかった人もいます。挨拶に行きましょう。
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愛こんにゃく家とこんにゃくの披露宴会場まで。
愛こんにゃく家とこんにゃくは、カズラくんからプレゼントされたタイヤつきの脚長座椅子で移動している。
愛こんにゃく家の部下も一緒に番傘を持って移動。
こんにゃくが直射日光に当たらないように、番傘には紗幕。
愛こんにゃく家とこんにゃくが移動する道がデコボコしていたら、椅子から落ちないか、と思ったら。
外に出る前には、ジェットコースターに乗るときのように、ベルトで席に固定されていた。
オレ達は、愛こんにゃく家の家族は、愛こんにゃくの後にオープンカーで続く。
オレ達も、オープンカーで、ゆっくりと披露宴会場へ。
披露宴会場は、クロードのお父さんとお母さんが魔王による消失で姿を消した場所。
披露宴は、ガーデンパーティー。
会場内は、ケレメイン大公国の花が咲き誇っている。
大公城ですると、格がどうの、形式がどうので、大公国のオレ達が一段下の扱いに甘んじなくてはいけなくなる。
オレは、オレ達に不都合な形式を取っ払った。
会場には、ケレメイン大公家の家人だった柴犬人もいる。
サーバル王国の外交団と一緒に、シガラキノ女王陛下についてきた。
シガラキノ女王陛下の王女時代から味方になってきた柴犬人は、ケレメイン公爵家時代からケレメイン公爵家の家中を引っ張ってきた、仕事ができる人達。
クロードが選んだオレではなくシガラキノ王女をクロードの伴侶にと望んだときに、クロードのケレメイン大公家でクロードに仕える道は途絶えた人達。
クロードが、信頼していた人達。
オレを伴侶にしないクロードを支えたかった人達。
シガラキノ女王陛下を主と定めた柴犬人は、シガラキノ様が王女から女王陛下になるのをよく助けた。
シガラキノ女王陛下からは、柴犬人に助けられて助かったという話を聞いている。
シガラキノ様の女王即位後は、シガラキノ様の信頼を得た柴犬人が、一番近くでシガラキノ様を支えている姿を見かけるようになった。
オレは、柴犬人との再会を待ち望んだわけではない。
柴犬人との再会は、クロードに任せよう。
オレが一番会いたかった人が、この会場に来ている。
会いたかったから、クロードに頼んで、特別に呼んでもらった。
キリッとした立ち姿のロマンスグレーの背中を見つけて、オレはウキウキと声をかけにいった。
「ヤグルマさん。会いたかった!元気にしていたかな?」
会場入りしたオレは、ヤグルマさんに会えたので、テンションが上がっている。
「こちらに一足お先に参りまして。
ヒサツグ様とクロード様のご成長ぶりを聞いていました。
御立派になられましたね。」
とヤグルマさん。
「ヤグルマさんが、成長を褒めてくれた?
今日のご褒美は、ヤグルマさんかな?
オレ、ヤグルマさんと話したいことがたくさんあるんだけど。」
「ヒサツグは、ヤグルマさんに会いたがっていたけど、クロードよりも甘えていない?」
とカズラくんが、近づいてきた。
「クロードは、さ。オレを見つけてケレメイン公爵邸に連れてきてくれたけど。
何も説明せずにケレメイン公爵邸に置いていったオレの面倒を一手に引き受けてくれたのがヤグルマさんだからなー。」
「クロードという大きな子どもが、ヒサツグという野良猫を拾ってきて、面倒見の良いお母さんのヤグルマさんが、お世話したんだね。」
とカズラくん。
「ヤグルマさんが、オレの世話を放棄していたら、オレはケレメイン公爵邸から出ていっていたぞ。」
出ていくことはできなかったけどなー。
出ていこうと玄関の扉を開けると、部屋の中に戻っているという恐怖のループが仕込まれていたからな。
なかなか家に帰ってこないのに、帰ってきたと思ったら。
『初夜がまだだった』とか言い出したクロードを止めてくれたヤグルマさん。
初夜がまだだった、とか言うクロードとことに及んでいたら、大事故発生していたと思う。
だって。
当時のオレには、クロードとどうにかなる予定がなかったからさ。
「今のオレとクロードが出来上がったのは、ヤグルマさんのお陰だからな。
一日でも長生きして、後任の育成に励んで、オレとお話する時間を作ってくれ。」
「おやおや、ヒサツグ様にはかないませんね。」
とヤグルマさん。
「そうかな?」
「私どもが、諦めるしかないと考えていたことを、私達の思いも寄らない方法で、解決してくださいました。」
と ヤグルマさん。
愛こんにゃく家とこんにゃくは、カズラくんからプレゼントされたタイヤつきの脚長座椅子で移動している。
愛こんにゃく家の部下も一緒に番傘を持って移動。
こんにゃくが直射日光に当たらないように、番傘には紗幕。
愛こんにゃく家とこんにゃくが移動する道がデコボコしていたら、椅子から落ちないか、と思ったら。
外に出る前には、ジェットコースターに乗るときのように、ベルトで席に固定されていた。
オレ達は、愛こんにゃく家の家族は、愛こんにゃくの後にオープンカーで続く。
オレ達も、オープンカーで、ゆっくりと披露宴会場へ。
披露宴会場は、クロードのお父さんとお母さんが魔王による消失で姿を消した場所。
披露宴は、ガーデンパーティー。
会場内は、ケレメイン大公国の花が咲き誇っている。
大公城ですると、格がどうの、形式がどうので、大公国のオレ達が一段下の扱いに甘んじなくてはいけなくなる。
オレは、オレ達に不都合な形式を取っ払った。
会場には、ケレメイン大公家の家人だった柴犬人もいる。
サーバル王国の外交団と一緒に、シガラキノ女王陛下についてきた。
シガラキノ女王陛下の王女時代から味方になってきた柴犬人は、ケレメイン公爵家時代からケレメイン公爵家の家中を引っ張ってきた、仕事ができる人達。
クロードが選んだオレではなくシガラキノ王女をクロードの伴侶にと望んだときに、クロードのケレメイン大公家でクロードに仕える道は途絶えた人達。
クロードが、信頼していた人達。
オレを伴侶にしないクロードを支えたかった人達。
シガラキノ女王陛下を主と定めた柴犬人は、シガラキノ様が王女から女王陛下になるのをよく助けた。
シガラキノ女王陛下からは、柴犬人に助けられて助かったという話を聞いている。
シガラキノ様の女王即位後は、シガラキノ様の信頼を得た柴犬人が、一番近くでシガラキノ様を支えている姿を見かけるようになった。
オレは、柴犬人との再会を待ち望んだわけではない。
柴犬人との再会は、クロードに任せよう。
オレが一番会いたかった人が、この会場に来ている。
会いたかったから、クロードに頼んで、特別に呼んでもらった。
キリッとした立ち姿のロマンスグレーの背中を見つけて、オレはウキウキと声をかけにいった。
「ヤグルマさん。会いたかった!元気にしていたかな?」
会場入りしたオレは、ヤグルマさんに会えたので、テンションが上がっている。
「こちらに一足お先に参りまして。
ヒサツグ様とクロード様のご成長ぶりを聞いていました。
御立派になられましたね。」
とヤグルマさん。
「ヤグルマさんが、成長を褒めてくれた?
今日のご褒美は、ヤグルマさんかな?
オレ、ヤグルマさんと話したいことがたくさんあるんだけど。」
「ヒサツグは、ヤグルマさんに会いたがっていたけど、クロードよりも甘えていない?」
とカズラくんが、近づいてきた。
「クロードは、さ。オレを見つけてケレメイン公爵邸に連れてきてくれたけど。
何も説明せずにケレメイン公爵邸に置いていったオレの面倒を一手に引き受けてくれたのがヤグルマさんだからなー。」
「クロードという大きな子どもが、ヒサツグという野良猫を拾ってきて、面倒見の良いお母さんのヤグルマさんが、お世話したんだね。」
とカズラくん。
「ヤグルマさんが、オレの世話を放棄していたら、オレはケレメイン公爵邸から出ていっていたぞ。」
出ていくことはできなかったけどなー。
出ていこうと玄関の扉を開けると、部屋の中に戻っているという恐怖のループが仕込まれていたからな。
なかなか家に帰ってこないのに、帰ってきたと思ったら。
『初夜がまだだった』とか言い出したクロードを止めてくれたヤグルマさん。
初夜がまだだった、とか言うクロードとことに及んでいたら、大事故発生していたと思う。
だって。
当時のオレには、クロードとどうにかなる予定がなかったからさ。
「今のオレとクロードが出来上がったのは、ヤグルマさんのお陰だからな。
一日でも長生きして、後任の育成に励んで、オレとお話する時間を作ってくれ。」
「おやおや、ヒサツグ様にはかないませんね。」
とヤグルマさん。
「そうかな?」
「私どもが、諦めるしかないと考えていたことを、私達の思いも寄らない方法で、解決してくださいました。」
と ヤグルマさん。
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