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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
559.結婚式会場までは、輿入れ行列です。マウンテン王国の女王陛下、サーバル王国の女王陛下、ドリアン王国の国王陛下、各国代表を招待しました。
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女神様と愛こんにゃく家の家族のオープンカーを先頭に。
電動キックボードの愛こんにゃく家。
こんにゃくの輿を担ぐ愛こんにゃく家の部下。
オレとクロードのオープンカー。
マウンテン王国の女王陛下と女宰相、新騎士団長、女王陛下の秘書の四人が乗るオープンカー。
サーバル王国の女王陛下が乗るオープンカー。
ドリアン王国の国王陛下夫妻が乗るオープンカー。
こんにゃくの輿を担ぐ愛こんにゃく家の部下の速度に合わせてゆっくり進む。
ドリアン王国は、胴体がドリアンの身になった、元第二王子の国王陛下と侯爵子息の帰国後、誰が国王になるかで揉めた。
これから誰が国王の座についても、女神様の力を授かれないなら、誰が国王になっても同じ、という結論になり、王位争いが長引いた結果。
先代国王陛下が返り咲いた。
国王陛下に相応しい人を王に、という発想にならないのがドリアン王国。
権力の取り合いに終始して、先代国王陛下が権力争いに勝った。
第一王子が、先代国王陛下に味方したのも、先代国王陛下を優位にした。
先代国王陛下は、次代を第一王子とすることを明言している。
王位争いに敗れた元第二王子は、幽閉されている。
女神様の力で胴体がドリアンの身になっているため、生かした女神様の意思に反して殺すのはいかがなものか、と殺さなかったそうだ。
親子でも、血で血を洗う王位争いをするものなんだなー、とドリアン王国の国王陛下の話を聞いて思った。
ドリアン王国の国王陛下は第二王子が、自らの待遇に不満を抱いていて、王位を欲したことを残念に思っていると話した。
王家に生まれて、統治のための国外へ出された意味を理解しない王子に育ててしまい、元王女につけこまれて利用されたと説明してきた。
ケレメイン大公国に混乱をもたらした第二王子は、責任をとらせて幽閉している。
これからのドリアン王国には、ケレメイン大公国に危険を及ぼす存在になりません、と言外にオレとクロードへ伝えてきた。
ドリアン王国の国王陛下は、女神様に、
『この度の、ドリアン王国の変化は、私の不徳のいたすところです。』
と頭を下げていた。
『妾が、気に入らぬことを続けるのは、止めた?
まだ続いているなら、反省の言葉を使うのは、止めてから。』
と女神様。
ドリアン王国の国王陛下は、女神様を丸め込むことができなかった。
ドリアン王国の方針が変わったかどうかは、これから見ていくことにする、とオレ達は答えている。
これからどうするかを見ていくことにしたオレ達は、ドリアン王国の国王陛下夫妻を、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式に招待した。
ドリアン王国の国王陛下がつらつらと言葉を並べているだけでは、ドリアン王国にどんな変化が起きたのか分からない。
ドリアン王国の国王陛下からは、何かが変わった様子がうかがえなかった。
だから。
愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式に参列することで、ドリアン王国の変わったところを示してもらいたい、とオレは考えている。
ドリアン王国の国王陛下夫妻だけ、他の参列者と世代が違う。
ケレメイン大公国は、オレとクロードが国のトップのままだけど、マウンテン王国とサーバル王国は、代替わりした。
マウンテン王国は、王姉殿下スナメリ様が、女王陛下として即位している。
同時に、宰相補佐だった侯爵令嬢ポーリーン・タチバナが新宰相に就任。
新騎士団長は、騎士団長の甥イスペル・シャムが就任。
女王の秘書には、司祭の従兄弟のムール・ドロー。
サーバル王国は、王女シガラキノ様が即位して女王陛下へ。
マウンテン王国もサーバル王国も新体制の元、国の発展へと進めている。
ドリアン王国の国王陛下には、ドリアン王国の今までのやり方は、もう通用しないということを、各国の新体制にを間近で見て、実感して帰ってもらいたい。
今日の愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式に、ドリアン王国を招待したのは。
これからの国同士の関係は、支配と侵略ではない、とドリアン王国の国王陛下に見せつけるためでもある。
ケレメイン大公国の人は、道の両脇で、輿入れ行列を拍手喝采して迎えている。
オレが地道に繋いできた職人の輪と、大店の商人の働きかけで、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式の準備が終わるまでに、ケレメイン大公国の商人とオレは和解した。
個人的なわだかまりは、まだ解消できていないという人もいるけれど。
オレとケレメイン大公国内の商人の敵対関係は、終わった。
オープンカーに乗って、クロードと手を振るところまできたんだなー、と思うと、感慨深い。
オレは、手を振っていない方の手をクロードと繋いでいる。
輿入れ行列は、順調に進んだ。
司祭役のカズラくんは、結婚式会場でお待ちかね。
いよいよ、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式。
電動キックボードの愛こんにゃく家。
こんにゃくの輿を担ぐ愛こんにゃく家の部下。
オレとクロードのオープンカー。
マウンテン王国の女王陛下と女宰相、新騎士団長、女王陛下の秘書の四人が乗るオープンカー。
サーバル王国の女王陛下が乗るオープンカー。
ドリアン王国の国王陛下夫妻が乗るオープンカー。
こんにゃくの輿を担ぐ愛こんにゃく家の部下の速度に合わせてゆっくり進む。
ドリアン王国は、胴体がドリアンの身になった、元第二王子の国王陛下と侯爵子息の帰国後、誰が国王になるかで揉めた。
これから誰が国王の座についても、女神様の力を授かれないなら、誰が国王になっても同じ、という結論になり、王位争いが長引いた結果。
先代国王陛下が返り咲いた。
国王陛下に相応しい人を王に、という発想にならないのがドリアン王国。
権力の取り合いに終始して、先代国王陛下が権力争いに勝った。
第一王子が、先代国王陛下に味方したのも、先代国王陛下を優位にした。
先代国王陛下は、次代を第一王子とすることを明言している。
王位争いに敗れた元第二王子は、幽閉されている。
女神様の力で胴体がドリアンの身になっているため、生かした女神様の意思に反して殺すのはいかがなものか、と殺さなかったそうだ。
親子でも、血で血を洗う王位争いをするものなんだなー、とドリアン王国の国王陛下の話を聞いて思った。
ドリアン王国の国王陛下は第二王子が、自らの待遇に不満を抱いていて、王位を欲したことを残念に思っていると話した。
王家に生まれて、統治のための国外へ出された意味を理解しない王子に育ててしまい、元王女につけこまれて利用されたと説明してきた。
ケレメイン大公国に混乱をもたらした第二王子は、責任をとらせて幽閉している。
これからのドリアン王国には、ケレメイン大公国に危険を及ぼす存在になりません、と言外にオレとクロードへ伝えてきた。
ドリアン王国の国王陛下は、女神様に、
『この度の、ドリアン王国の変化は、私の不徳のいたすところです。』
と頭を下げていた。
『妾が、気に入らぬことを続けるのは、止めた?
まだ続いているなら、反省の言葉を使うのは、止めてから。』
と女神様。
ドリアン王国の国王陛下は、女神様を丸め込むことができなかった。
ドリアン王国の方針が変わったかどうかは、これから見ていくことにする、とオレ達は答えている。
これからどうするかを見ていくことにしたオレ達は、ドリアン王国の国王陛下夫妻を、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式に招待した。
ドリアン王国の国王陛下がつらつらと言葉を並べているだけでは、ドリアン王国にどんな変化が起きたのか分からない。
ドリアン王国の国王陛下からは、何かが変わった様子がうかがえなかった。
だから。
愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式に参列することで、ドリアン王国の変わったところを示してもらいたい、とオレは考えている。
ドリアン王国の国王陛下夫妻だけ、他の参列者と世代が違う。
ケレメイン大公国は、オレとクロードが国のトップのままだけど、マウンテン王国とサーバル王国は、代替わりした。
マウンテン王国は、王姉殿下スナメリ様が、女王陛下として即位している。
同時に、宰相補佐だった侯爵令嬢ポーリーン・タチバナが新宰相に就任。
新騎士団長は、騎士団長の甥イスペル・シャムが就任。
女王の秘書には、司祭の従兄弟のムール・ドロー。
サーバル王国は、王女シガラキノ様が即位して女王陛下へ。
マウンテン王国もサーバル王国も新体制の元、国の発展へと進めている。
ドリアン王国の国王陛下には、ドリアン王国の今までのやり方は、もう通用しないということを、各国の新体制にを間近で見て、実感して帰ってもらいたい。
今日の愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式に、ドリアン王国を招待したのは。
これからの国同士の関係は、支配と侵略ではない、とドリアン王国の国王陛下に見せつけるためでもある。
ケレメイン大公国の人は、道の両脇で、輿入れ行列を拍手喝采して迎えている。
オレが地道に繋いできた職人の輪と、大店の商人の働きかけで、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式の準備が終わるまでに、ケレメイン大公国の商人とオレは和解した。
個人的なわだかまりは、まだ解消できていないという人もいるけれど。
オレとケレメイン大公国内の商人の敵対関係は、終わった。
オープンカーに乗って、クロードと手を振るところまできたんだなー、と思うと、感慨深い。
オレは、手を振っていない方の手をクロードと繋いでいる。
輿入れ行列は、順調に進んだ。
司祭役のカズラくんは、結婚式会場でお待ちかね。
いよいよ、愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式。
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