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第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
556.愛こんにゃく家の結婚式の準備に張り切る女神様は、職人や愛こんにゃく家の弟その二と仲良く話をしています。
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本日、大店の商人は、ケレメイン大公国内の商人の様子を見にいった。
オレは、オレの秘書と、愛こんにゃく家の結婚式準備の作業がどうなっているか
愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式の準備は、順調に進んでいる。
愛こんにゃく家の結婚式に関わっている全員が、成功させるぞ、と意気込んでいるから、打ち合わせも準備も盛り上がっている。
「妾の担当は、終わったわ。」
と女神様。
女神様は、座っていた椅子をひいて立ち上がる。
仕上がりのチェックにきた職人は、女神様の担当の箇所を隅々まで確認して、合格サインを残す。
「女神様。
次は、こちらのデザインでお任せしたいのですが、お任せしてもいいでしょうか?」
と職人は、線で絵が描いてある板を女神様に見せた。
「妾の考えたデザインが入っているわ。」
と女神様。
「はい。女神様の技術が、このデザインを彫れるほど上達してきましたので。
このデザインをお任せしようと思いますが、挑戦されますか?」
と職人。
「妾の技術は、上達したわ。」
とご機嫌な女神様。
「全部をお任せするには、まだ修行が必要ですが。
二個前に仕上げた板よりも、今回仕上げた板の方が、滑らかな動きを出せています。
このデザインに挑戦してみて、難しいと感じたら、聞きにきてください。
出来ることを増やしていくきましょう。」
と職人。
愛こんにゃく家の結婚式に興味津々だった女神様は、準備を見ているだけではなく、一緒に準備に携わっている。
こんにゃくの移動用の輿(こし)の板を彫っている女神様は、職人から、褒められて嬉しそう。
女神様が、魔王による消失でこの世から連れ去った人の中に、芸術家は少なくない。
元々、女神様は、芸術や工芸に興味があったんだろうなー。
職人に道具や技術について学んで吸収していく女神様は、イキイキしている。
結婚式の新郎こんにゃくは、一つではないので、新郎こんにゃく分の輿(こし)を作る必要がある。
女神様は、職人に習い、毎日練習して、透かし彫りの技術を習得しようとしている。
「女神様。
完成したんですか?
うわあ。綺麗な仕上がりですね。」
と愛こんにゃく家の弟その二。
「親方、女神様。女神様の作品を手にとって、見てみてもいいですか?」
愛こんにゃく家の弟その二は、職人の許可を得て、女神様と並んで、女神様の仕上げた板を手にとっている。
「女神様。
曲線の彫り方にガタつきがなくなっています。
練習された甲斐がありましたね。」
と愛こんにゃく家の弟その二。
「曲線は、風。風は、滑らかなもの。」
と女神様は、得意げに解説している。
「風だったんですか。
俺の目に風は見えないので、俺は今まで風を意識してきませんでした。
女神様の滑らかな曲線であらわされる風に吹かれたら、気持ちのいいそよ風になりそうです。」
と愛こんにゃく家の弟その二。
「妾にかかれば、風を彫って表現することなど造作もないわ。
妾は、美しいものが好き。
妾の審美眼は確かなもの。
妾は、美しいものを評価するだけではなく、妾の手で作り出すことも出来るわ」
と女神様は、鼻高々。
女神様の出来上がった作品を見た愛こんにゃく家の家族が、拍手喝采している。
女神様が一番仲良く話をする異性は、愛こんにゃく家の弟その二だったりする。
愛こんにゃく家と愛こんにゃく家の家族といるときの女神様は、荒ぶる神にならない。
オレと女神様がクロードを取り合っているとき。
女神様の荒ぶる神としての一面を知っているオレは、荒ぶることがあれば止めに入ろうと、ちょくちょく様子を見に来ているんだけどさ。
愛こんにゃく家の弟その二といるときの女神様は、いつもご機嫌。
女神様が、職人に師事することにしたきっかけは、愛こんにゃく家の弟その二。
透かし彫りを見た、愛こんにゃく家の弟その二が、
『芸術ってすごい、彫れる人は天才。美の傑作』と絶賛していたら。
愛こんにゃく家の弟その二が絶賛しているのを聞いた女神様。
『そなたは、審美眼の培われている妾が作ったものを見てみるといいわ。』
と、職人に技術を習い始めた。
職人も愛こんにゃく家の家族も、最初は女神様に恐る恐るだったけれど。
木彫り職人の弟子として腕を上げている女神様は、楽しそうに自身の居場所を作っている。
オレの加護としての顕現という制限が外れたら、関係性が変わるかもしれないけれど、そのときは、助け舟を出そう。
オレは、オレの秘書と、愛こんにゃく家の結婚式準備の作業がどうなっているか
愛こんにゃく家とこんにゃくの結婚式の準備は、順調に進んでいる。
愛こんにゃく家の結婚式に関わっている全員が、成功させるぞ、と意気込んでいるから、打ち合わせも準備も盛り上がっている。
「妾の担当は、終わったわ。」
と女神様。
女神様は、座っていた椅子をひいて立ち上がる。
仕上がりのチェックにきた職人は、女神様の担当の箇所を隅々まで確認して、合格サインを残す。
「女神様。
次は、こちらのデザインでお任せしたいのですが、お任せしてもいいでしょうか?」
と職人は、線で絵が描いてある板を女神様に見せた。
「妾の考えたデザインが入っているわ。」
と女神様。
「はい。女神様の技術が、このデザインを彫れるほど上達してきましたので。
このデザインをお任せしようと思いますが、挑戦されますか?」
と職人。
「妾の技術は、上達したわ。」
とご機嫌な女神様。
「全部をお任せするには、まだ修行が必要ですが。
二個前に仕上げた板よりも、今回仕上げた板の方が、滑らかな動きを出せています。
このデザインに挑戦してみて、難しいと感じたら、聞きにきてください。
出来ることを増やしていくきましょう。」
と職人。
愛こんにゃく家の結婚式に興味津々だった女神様は、準備を見ているだけではなく、一緒に準備に携わっている。
こんにゃくの移動用の輿(こし)の板を彫っている女神様は、職人から、褒められて嬉しそう。
女神様が、魔王による消失でこの世から連れ去った人の中に、芸術家は少なくない。
元々、女神様は、芸術や工芸に興味があったんだろうなー。
職人に道具や技術について学んで吸収していく女神様は、イキイキしている。
結婚式の新郎こんにゃくは、一つではないので、新郎こんにゃく分の輿(こし)を作る必要がある。
女神様は、職人に習い、毎日練習して、透かし彫りの技術を習得しようとしている。
「女神様。
完成したんですか?
うわあ。綺麗な仕上がりですね。」
と愛こんにゃく家の弟その二。
「親方、女神様。女神様の作品を手にとって、見てみてもいいですか?」
愛こんにゃく家の弟その二は、職人の許可を得て、女神様と並んで、女神様の仕上げた板を手にとっている。
「女神様。
曲線の彫り方にガタつきがなくなっています。
練習された甲斐がありましたね。」
と愛こんにゃく家の弟その二。
「曲線は、風。風は、滑らかなもの。」
と女神様は、得意げに解説している。
「風だったんですか。
俺の目に風は見えないので、俺は今まで風を意識してきませんでした。
女神様の滑らかな曲線であらわされる風に吹かれたら、気持ちのいいそよ風になりそうです。」
と愛こんにゃく家の弟その二。
「妾にかかれば、風を彫って表現することなど造作もないわ。
妾は、美しいものが好き。
妾の審美眼は確かなもの。
妾は、美しいものを評価するだけではなく、妾の手で作り出すことも出来るわ」
と女神様は、鼻高々。
女神様の出来上がった作品を見た愛こんにゃく家の家族が、拍手喝采している。
女神様が一番仲良く話をする異性は、愛こんにゃく家の弟その二だったりする。
愛こんにゃく家と愛こんにゃく家の家族といるときの女神様は、荒ぶる神にならない。
オレと女神様がクロードを取り合っているとき。
女神様の荒ぶる神としての一面を知っているオレは、荒ぶることがあれば止めに入ろうと、ちょくちょく様子を見に来ているんだけどさ。
愛こんにゃく家の弟その二といるときの女神様は、いつもご機嫌。
女神様が、職人に師事することにしたきっかけは、愛こんにゃく家の弟その二。
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と、職人に技術を習い始めた。
職人も愛こんにゃく家の家族も、最初は女神様に恐る恐るだったけれど。
木彫り職人の弟子として腕を上げている女神様は、楽しそうに自身の居場所を作っている。
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