547 / 667
第9章 オレはケレメイン大公国の大公妃殿下です。
547.元神子様カズラくんとケレメイン大公クロードは無双します。オレは、カズラくんとクロードに良いトスをあげました。
しおりを挟む
オレは、不思議に思ったので、カズラくんに聞いてみた。
「カズラくんは、ドリアン王国がカズラくんにちょっかいをかけるのを止めさせるだけじゃなく、ドリアン王国の三国への侵略行為を止めさせることも、条件に含めてくれたんだなー。」
「ぼくのためだけだと、この世界の人に、ぼくの凄さを思い知らせることができないからね。
ドリアン王国の侵略行為を含めておくのは、ドリアン王国だけでなく、他の三国への牽制だよ。
ぼくに対して、ドリアン王国と同じ轍を踏むようなことはしないでもらいたいからね。」
とカズラくん。
おう。
カズラくんは、オレが思うよりずっと、色々考えていた。
「いい考えだなー。」
「ぼくだからね。」
とカズラくん。
カズラくんは、平常運転。
「ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息は、帰国したときに、ドリアン人間が増えていたら嬉しいのかなー?」
「ドリアン王国を侮辱する気か?
大公妃などと持ち上げられただけの只人が!」
とドリアン王国の侯爵子息。
おう、おう。
威勢がいいなー。
オレは、ニヤッとしてしまう。
「ドリアン王国の国王陛下が、カズラくんの提案にうんと言わなくても。
今のケレメイン大公国で起きていることは、ドリアン王国を含む各国に筒抜けだから、隠せないぞ?」
「は?」
とドリアン王国の侯爵子息。
「オイ、オイ、忘れたのか?」
「ドリアン王国に何をした!」
とドリアン王国の侯爵子息。
「何かをしたのは、オレじゃないなー。」
「尻で生きている邪道なお前には、聞いていない。
ケレメイン大公!ドリアン王国に何をしたか、答えろ!」
とドリアン王国の侯爵子息。
「ドリアン王国の侯爵子息よ。私の大公妃に無礼を働くな。」
とクロード。
ドリアン王国の国王陛下は、侯爵子息が騒いでいる間に、席に戻って椅子に腰かけている。
「ケレメイン大公国は、ドリアン王国に何をしたのか、とくと聞かせてもらおう。」
とドリアン王国の国王陛下。
ドリアン王国の国王陛下は、居丈高。
対するクロードは、余裕の面持ち。
「ケレメイン大公国が、ドリアン王国に何をしたか、を問う前に。
ドリアン王国がケレメイン大公国に何をしてきたか、を思い出してみてはどうか?
私の答えを待たずとも、自ずと答えが知れるはず。」
とクロード。
「ケレメイン大公。
我が国の王の問いに真面目に答えないか!」
とドリアン王国の侯爵子息。
ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息は、女神様に裁定を下された後から、クロードを下げた発言を止めている。
「では。
ケレメイン大公である私も、元神子カズラと同じことを言おう。
先程、私がドリアン王国の国王陛下に対して発した言葉だが。
ドリアン王国以外にも当てはまる。
心して聞いてもらいたい。
各国の代表がケレメイン大公国に滞在中に起きた出来事は、速やかに届けられるだろう。
どの情報がどの届け先へ届けられたかの特定は、不可能だ。
各国代表の滞在中に、ケレメイン大公国で起きた不祥事は秘匿されないことを心に刻んでから、各々帰られるといい。
ケレメイン大公国を侮らないことだ。」
とクロード。
クロードの台詞を聞いた、サーバル王国の王女シガラキノ様は、顔を引き締めてピンと背筋を伸ばす。
サーバル王国の国王陛下夫妻には変化なし。
マウンテン王国の四人は、表情を変えないまま、クロードの次の発言に耳を澄ませている。
「答えになっていない。」
とドリアン王国の国王陛下。
「答えはない。
ケレメイン大公国は、何もしていない。
しかし。
各国は、ケレメイン大公国に対して、何をしてきた?
思い返してみてはいかがか?」
とクロード。
『はいはい、スパイを大量に送り込んでいましたー。』
とこの場で手を挙げて答える人はいなそうだなー。
「ケレメイン大公国は、爪を研ぎ、牙を隠している。
必要なときには、いつでも、研いだ爪と牙を用いる用意がある。」
とクロード。
「カズラくんは、ドリアン王国がカズラくんにちょっかいをかけるのを止めさせるだけじゃなく、ドリアン王国の三国への侵略行為を止めさせることも、条件に含めてくれたんだなー。」
「ぼくのためだけだと、この世界の人に、ぼくの凄さを思い知らせることができないからね。
ドリアン王国の侵略行為を含めておくのは、ドリアン王国だけでなく、他の三国への牽制だよ。
ぼくに対して、ドリアン王国と同じ轍を踏むようなことはしないでもらいたいからね。」
とカズラくん。
おう。
カズラくんは、オレが思うよりずっと、色々考えていた。
「いい考えだなー。」
「ぼくだからね。」
とカズラくん。
カズラくんは、平常運転。
「ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息は、帰国したときに、ドリアン人間が増えていたら嬉しいのかなー?」
「ドリアン王国を侮辱する気か?
大公妃などと持ち上げられただけの只人が!」
とドリアン王国の侯爵子息。
おう、おう。
威勢がいいなー。
オレは、ニヤッとしてしまう。
「ドリアン王国の国王陛下が、カズラくんの提案にうんと言わなくても。
今のケレメイン大公国で起きていることは、ドリアン王国を含む各国に筒抜けだから、隠せないぞ?」
「は?」
とドリアン王国の侯爵子息。
「オイ、オイ、忘れたのか?」
「ドリアン王国に何をした!」
とドリアン王国の侯爵子息。
「何かをしたのは、オレじゃないなー。」
「尻で生きている邪道なお前には、聞いていない。
ケレメイン大公!ドリアン王国に何をしたか、答えろ!」
とドリアン王国の侯爵子息。
「ドリアン王国の侯爵子息よ。私の大公妃に無礼を働くな。」
とクロード。
ドリアン王国の国王陛下は、侯爵子息が騒いでいる間に、席に戻って椅子に腰かけている。
「ケレメイン大公国は、ドリアン王国に何をしたのか、とくと聞かせてもらおう。」
とドリアン王国の国王陛下。
ドリアン王国の国王陛下は、居丈高。
対するクロードは、余裕の面持ち。
「ケレメイン大公国が、ドリアン王国に何をしたか、を問う前に。
ドリアン王国がケレメイン大公国に何をしてきたか、を思い出してみてはどうか?
私の答えを待たずとも、自ずと答えが知れるはず。」
とクロード。
「ケレメイン大公。
我が国の王の問いに真面目に答えないか!」
とドリアン王国の侯爵子息。
ドリアン王国の国王陛下と侯爵子息は、女神様に裁定を下された後から、クロードを下げた発言を止めている。
「では。
ケレメイン大公である私も、元神子カズラと同じことを言おう。
先程、私がドリアン王国の国王陛下に対して発した言葉だが。
ドリアン王国以外にも当てはまる。
心して聞いてもらいたい。
各国の代表がケレメイン大公国に滞在中に起きた出来事は、速やかに届けられるだろう。
どの情報がどの届け先へ届けられたかの特定は、不可能だ。
各国代表の滞在中に、ケレメイン大公国で起きた不祥事は秘匿されないことを心に刻んでから、各々帰られるといい。
ケレメイン大公国を侮らないことだ。」
とクロード。
クロードの台詞を聞いた、サーバル王国の王女シガラキノ様は、顔を引き締めてピンと背筋を伸ばす。
サーバル王国の国王陛下夫妻には変化なし。
マウンテン王国の四人は、表情を変えないまま、クロードの次の発言に耳を澄ませている。
「答えになっていない。」
とドリアン王国の国王陛下。
「答えはない。
ケレメイン大公国は、何もしていない。
しかし。
各国は、ケレメイン大公国に対して、何をしてきた?
思い返してみてはいかがか?」
とクロード。
『はいはい、スパイを大量に送り込んでいましたー。』
とこの場で手を挙げて答える人はいなそうだなー。
「ケレメイン大公国は、爪を研ぎ、牙を隠している。
必要なときには、いつでも、研いだ爪と牙を用いる用意がある。」
とクロード。
52
お気に入りに追加
1,680
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
どうしてこうなった?(ショートから短編枠にしたもの)
エウラ
BL
3歳で魔物に襲われて両親を亡くし、孤児院育ちの黒髪黒目で童顔のノヴァは前世の記憶持ちの異世界転生者だ。現在27歳のCランク冒険者。
魔物に襲われたときに前世の記憶が甦ったが、本人は特にチートもなく平々凡々に過ごしていた。そんなある日、年下22歳の若きSランク冒険者のアビスと一線を越える出来事があり、そこで自分でも知らなかった今世の過去を知ることになり、事態は色々動き出す。
若干ストーカー気味なわんこ系年下冒険者に溺愛される自己評価の低い無自覚美人の話。
*以前ショート専用の枠で書いてましたが話数増えて収拾がつかなくなったので短編枠を作って移動しました。
お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。
なお、プロローグ以降、途中まではショートの投稿分をまるっと載せるのでそちらと重複します。ご注意下さい。出来次第投稿する予定です。
こちらはR18には*印付けます。(でも忘れたらすみません)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
どうも、卵から生まれた魔人です。
べす
BL
卵から生まれる瞬間、人間に召喚されてしまった魔人のレヴィウス。
太った小鳥にしか見えないせいで用無しと始末されそうになった所を、優しげな神官に救われるのだが…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
君なんか求めてない。
ビーバー父さん
BL
異世界ものです。
異世界に召喚されて見知らぬ獣人の国にいた、佐野山来夏。
何かチートがありそうで無かった来夏の前に、本当の召喚者が現われた。
ユア・シノハラはまだ高校生の男の子だった。
人が救世主として召喚したユアと、精霊たちが召喚したライカの物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
王子様から逃げられない!
白兪
BL
目を覚ますとBLゲームの主人公になっていた恭弥。この世界が受け入れられず、何とかして元の世界に戻りたいと考えるようになる。ゲームをクリアすれば元の世界に戻れるのでは…?そう思い立つが、思わぬ障壁が立ち塞がる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
αからΩになった俺が幸せを掴むまで
なの
BL
柴田海、本名大嶋海里、21歳、今はオメガ、職業……オメガの出張風俗店勤務。
10年前、父が亡くなって新しいお義父さんと義兄貴ができた。
義兄貴は俺に優しくて、俺は大好きだった。
アルファと言われていた俺だったがある日熱を出してしまった。
義兄貴に看病されるうちにヒートのような症状が…
義兄貴と一線を超えてしまって逃げ出した。そんな海里は生きていくためにオメガの出張風俗店で働くようになった。
そんな海里が本当の幸せを掴むまで…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
前世である母国の召喚に巻き込まれた俺
るい
BL
国の為に戦い、親友と言える者の前で死んだ前世の記憶があった俺は今世で今日も可愛い女の子を口説いていた。しかし何故か気が付けば、前世の母国にその女の子と召喚される。久しぶりの母国に驚くもどうやら俺はお呼びでない者のようで扱いに困った国の者は騎士の方へ面倒を投げた。俺は思った。そう、前世の職場に俺は舞い戻っている。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる